上 下
51 / 100
~友愛編~

第五十一話……帰還

しおりを挟む


お空は青いポコ。今日は洗濯にちょうどいい日ポコ~♪


──
「大丈夫ぽこ?」

 ブルー君もウサも包帯グルグル巻きでベッドの上ぽこ。
 ……お返事もしてくれないぽこよ。

 ヘーデルホッヘお爺ちゃん達は朝早くから出ていったぽこ。
 ポコはビットマンとお留守番ぽこ。

 でもね……ブルー君やウサと久しぶりに一緒でうれしいぽこ。
 ビットマンは亡くなった人たちを埋葬しに行ったぽこ。


 ビットマンは『大地に還るだけだから、悲しまなくっていい』って言っていたけど、ビットマンは泣いていたぽこ。
 みんな嘘つきぽこね~。

 蘇生魔法ってあるらしいけど、とても裕福な人しか使ってもらえないらしいぽこ。しかもそんな偉い人は、こんな僻地まで来てくれないぽこよ。


 ……みんな起きないぽこね。
 なんだか心配だけど、川に洗濯に行くポコ。


──ゴシゴシゴシ。

 川でゴシゴシ洗うぽこ。
 お魚が泳いでいるぽこね~♪




 嗚呼ウキが沈んで……、

──ビシィィィ!!
 心地よい合わせの音が響く。

 Σ( ̄□ ̄|||) だれぽこ!? こんなところで釣りをしてるのは!?


 タヌキが振り向いた先には、竿を手渡してくれる包帯グルグル巻きのブタとウサギがいた。


──その日、ポコは今までの人生で最高に幸せだった。
しおりを挟む

処理中です...