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~友愛編~
第四十五話……ンホール騎士団誕生
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今日の空は久々に晴。冬の青空はなんだかうれしい。
現実の空も青い。作られた青空なのかもだけど。
<(`^´)> むふ~♪
ウサが買ってきた物資が売れていた。
俗に言うトリスタン帝国しるしの物資たちだ。
買いつけているのは、ンホール司教。
宗教施設である【邪教の館】別館は、乳飲み子と老人たちで溢れかえり、物資は窮乏していた。
毛布も着るものも、何から何まで足らない。子育て世代が消費の原動力とはよく言ったものである。
──数日後。
レイシ・ンホールは、とんでもない野望をカチあげた!
比較的元気な老人たちを集め、ウサが買ってきたトリスタン帝国の甲冑を、ポコに頼んで赤く染め上げ着せた。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
頷き喜ぶンホール司教。
なんと100名に及ぶ朱色の老壮の戦士たちが居並ぶ。
彼の念願である【ンホール教騎士団】の誕生だった。
司教は、教会の運営もそこそこに、今までモンスターから頂いていた読み書きソロバン受講料などを元手に、騎士団の訓練を始めた。
教官は、ンホールに昨日タダ酒をしこたま飲んでしまったハイオーク族族長【アガートラム】と、同じく美味しいタダ酒を飲んだ骸骨騎士の【ザムエル】。
……タダ酒は怖い(教訓)。
彼らは、老兵たちの機動力を補強すべく、【スマートラ大市場】でウサが買ってきた四足歩行の低級リザードマン種に騎乗させた。
彼らリザードマンとのコミュニケーションを担当するのは、でっぷり快足牛の【月影】と痩せっぽち怪力ロバの【月英】だった。
もちろん牛もロバも昨日ンホールに、大量の【ニンジン】を奢ってもらっていた。
……タダ飯も怖い(教訓)。
成り行きはともかくとして、ニャッポ村の総力をあげた老騎士団養成だった。
──それから、約一か月後。
書類の山から友であるレイシ・ンホールに呼び出されたブタ領家宰で老騎士は目を疑った。
Σ( ̄□ ̄|||) なんじゃこりゃあ!?
曲りなりにも竜族に騎乗する者50名。コダイ・リューが仕留めた海獣の骨で作られた最新鋭の弩を携える者25名。トリスタン帝国製の高価な金属鎧を着こみ大盾を持つ者25名。みな軍装を朱色に染め、明らかにトリスタン帝国軍旗を下地にした豪奢な赤い旗を勇壮に棚引かせた。
【ンホール教騎士団】の面々は整列し、ブタ領家宰ヘーデルホッヘに一斉に敬礼した。
バツの悪そうなブタ領幕僚たちの視線の先にある家宰の顔は、意外にも穏やかな笑みを浮かべ、その年齢を同じくする輩たちに返礼をした。
時にハリコフ暦233年2月の小雨降る日のことだった。
──
「殿!一大事にござる!」
「ブヒィィ?」
「ポコ?」
「ウサ?」
……夜更けに叩き起こされるブタ達。
そう、彼らは知らぬうちに南方の雄の尾を踏んでいた。
現実の空も青い。作られた青空なのかもだけど。
<(`^´)> むふ~♪
ウサが買ってきた物資が売れていた。
俗に言うトリスタン帝国しるしの物資たちだ。
買いつけているのは、ンホール司教。
宗教施設である【邪教の館】別館は、乳飲み子と老人たちで溢れかえり、物資は窮乏していた。
毛布も着るものも、何から何まで足らない。子育て世代が消費の原動力とはよく言ったものである。
──数日後。
レイシ・ンホールは、とんでもない野望をカチあげた!
比較的元気な老人たちを集め、ウサが買ってきたトリスタン帝国の甲冑を、ポコに頼んで赤く染め上げ着せた。
(*・ω・)(*-ω-)(*・ω・)(*-ω-)ウンウン♪
頷き喜ぶンホール司教。
なんと100名に及ぶ朱色の老壮の戦士たちが居並ぶ。
彼の念願である【ンホール教騎士団】の誕生だった。
司教は、教会の運営もそこそこに、今までモンスターから頂いていた読み書きソロバン受講料などを元手に、騎士団の訓練を始めた。
教官は、ンホールに昨日タダ酒をしこたま飲んでしまったハイオーク族族長【アガートラム】と、同じく美味しいタダ酒を飲んだ骸骨騎士の【ザムエル】。
……タダ酒は怖い(教訓)。
彼らは、老兵たちの機動力を補強すべく、【スマートラ大市場】でウサが買ってきた四足歩行の低級リザードマン種に騎乗させた。
彼らリザードマンとのコミュニケーションを担当するのは、でっぷり快足牛の【月影】と痩せっぽち怪力ロバの【月英】だった。
もちろん牛もロバも昨日ンホールに、大量の【ニンジン】を奢ってもらっていた。
……タダ飯も怖い(教訓)。
成り行きはともかくとして、ニャッポ村の総力をあげた老騎士団養成だった。
──それから、約一か月後。
書類の山から友であるレイシ・ンホールに呼び出されたブタ領家宰で老騎士は目を疑った。
Σ( ̄□ ̄|||) なんじゃこりゃあ!?
曲りなりにも竜族に騎乗する者50名。コダイ・リューが仕留めた海獣の骨で作られた最新鋭の弩を携える者25名。トリスタン帝国製の高価な金属鎧を着こみ大盾を持つ者25名。みな軍装を朱色に染め、明らかにトリスタン帝国軍旗を下地にした豪奢な赤い旗を勇壮に棚引かせた。
【ンホール教騎士団】の面々は整列し、ブタ領家宰ヘーデルホッヘに一斉に敬礼した。
バツの悪そうなブタ領幕僚たちの視線の先にある家宰の顔は、意外にも穏やかな笑みを浮かべ、その年齢を同じくする輩たちに返礼をした。
時にハリコフ暦233年2月の小雨降る日のことだった。
──
「殿!一大事にござる!」
「ブヒィィ?」
「ポコ?」
「ウサ?」
……夜更けに叩き起こされるブタ達。
そう、彼らは知らぬうちに南方の雄の尾を踏んでいた。
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