上 下
10 / 100
~烈風編~

第十話……ブタ捕縛!?

しおりを挟む
 





 今日の空は丸太小屋の天井。
 ……まさかゲームの中まで勉強させられるとは…… (´;ω;`) キビシッ。



 老騎士が家庭教師となり、拙者にこの世界の学問を教えてくれている。
 

 「……であるのでありまして~」

 (@ω@`) 【内政】ってムズイね……。



「次は、【軍役】です。さて~」


「ぽこ~♪」
「うさ~♪」

 二人は退屈してたので、釣りに行ってきて貰っていたのでござる。


「釣りおつかれさま! 二人もいっしょに…」


 ピコピコピコ……。

 ぇ? ……二人ともゲームにいくのですか?… (´・ω・`) 気持ちはバッチリよくわかるでござるが。


 ……さて、拙者たちが請け負う【軍役】とは、つまるところ。


【将官 および 騎士】 …… 5名 (内訳……拙者・ポコ・ウサ・老騎士)
【歩兵】 …… 25名
【弓兵】 …… 10名
【荷駄】 …… 10名


 以上計50名を、王様の定める【寄親】であるボロンフ辺境伯爵様の指揮下で、戦時になれば『動員してくださいね』とのことでござった。

 なんとか兵隊さんを集めなくては……ってか、そもそもこのあたりには住民のみなさんがほとんどいませんね (;’∀’)

 どうしますかね??(動揺)


「……あれ? 騎士枠が一人たりなくないでござらぬか?」

「そこはボロンフ伯様の【軍監】が一名入ります」

 家庭教師役の老騎士はキリキリと答える。


「なんでござる? それは?」

「お目付け役でございますよ、領主さま。貴方が戦場で裏切らないように」


「ぇ~?!」

「ボロンフ伯爵様の軍にも、王国からの【軍監】がはいりまするゆえ……」


…(´・ω・`)


「まぁ、今日はここまでにしましょう!」

「わ~ぃ♪」


 拙者は歓喜し、ポコ達と一緒に『老騎士さん歓迎の鍋パーティー』の準備をするでござるよ~♪
 力の強いウサが薪割をし、器用なポコが鍋具材切り分け、拙者は……、


「ブタは邪魔ポコ~!」

…(´・ω・`) 怒られた。



 その晩、拙者たち3匹と1名は石狩鍋パーティーをしましたでござる。
 
 老騎士さんには銅のインゴットをいくらか渡してあるから、あとは何とかなるはず。



 ヾ(▼ω▼´メ)ノ がぉ~!!

 じい様騎士のお酒を誤って飲んだ我が軍武力最強のウサが暴走!


 (‘д‘⊂彡☆))Д´) ぱ~ん ☆
 
 ……ブタは酔ったウサにシバかれて気絶した (´xωx`)無念。




「…ブヒ、石狩鍋おいしかった❤」

「……ブヒブヒ…??」

「ブヒブヒブー(熱い、熱い……)」


 Σ( ̄□ ̄|||) 何?何? なんぢゃぁぁぁ??

 拙者が飛び起きると丸太小屋は、既に火の海でござった。


「アチチチチ……」
「火事ブヒ~!!」
「誰か助けてぶひ~!」

「おうよ!」

 …… へ?? いま誰が何を言った??
 
 
 ガシャーン!(金属音)
 
 (・皿・`;) ぇ?


 拙者は丸太小屋を焼け出されたあげく、捕虜収容用のような檻にぶち込まれたでござる。

 ……しかも、きつく縛られたでござる。


 ( ‘д‘⊂彡☆))Д´) ぱ~ん ☆

 ブタは頭をシバかれ、今日2回目の気絶となった上、さらにドナドナされていったのであった。




「ブヒ……(´Д⊂ヽ モゴモゴ……」

 ブタが目覚めたのは薄暗い洞窟の中だった。


「ブヒブヒ……頭のタンコブが二つも …痛い (>_<) 」

 ……頭をさするブタの目の前に大きな影が座りこむ。


「ブヒ?」

「ぶぅぶぅ!」


 Σ( ̄□ ̄|||) ブタ語が通じた? 相手は獣でござるか??




「……まぁ……聞けや」

 物凄く低くて怖い声の主が、拙者に話かけてきたのだった……。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

異世界立志伝

小狐丸
ファンタジー
 ごく普通の独身アラフォーサラリーマンが、目覚めると知らない場所へ来ていた。しかも身体が縮んで子供に戻っている。  さらにその場は、陸の孤島。そこで出逢った親切なアンデッドに鍛えられ、人の居る場所への脱出を目指す。

転生幼女の異世界冒険記〜自重?なにそれおいしいの?〜

MINAMI
ファンタジー
神の喧嘩に巻き込まれて死んでしまった お詫びということで沢山の チートをつけてもらってチートの塊になってしまう。 自重を知らない幼女は持ち前のハイスペックさで二度目の人生を謳歌する。

異世界でチート能力貰えるそうなので、のんびり牧場生活(+α)でも楽しみます

ユーリ
ファンタジー
仕事帰り。毎日のように続く多忙ぶりにフラフラしていたら突然訪れる衝撃。 何が起こったのか分からないうちに意識を失くし、聞き覚えのない声に起こされた。 生命を司るという女神に、自分が死んだことを聞かされ、別の世界での過ごし方を聞かれ、それに答える そして気がつけば、広大な牧場を経営していた ※不定期更新。1話ずつ完成したら更新して行きます。 7/5誤字脱字確認中。気づいた箇所あればお知らせください。 5/11 お気に入り登録100人!ありがとうございます! 8/1 お気に入り登録200人!ありがとうございます!

ギルドの片隅で飲んだくれてるおっさん冒険者

哀上
ファンタジー
チートを貰い異世界転生。何も成し遂げることなく35年……、ついに前世の年齢を超えた。

子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!

八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。 『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。 魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。 しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も… そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。 しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。 …はたして主人公の運命やいかに…

スライムすら倒せない底辺冒険者の俺、レベルアップしてハーレムを築く(予定)〜ユニークスキル[レベルアップ]を手に入れた俺は最弱魔法で無双する

カツラノエース
ファンタジー
ろくでもない人生を送っていた俺、海乃 哲也は、 23歳にして交通事故で死に、異世界転生をする。 急に異世界に飛ばされた俺、もちろん金は無い。何とか超初級クエストで金を集め武器を買ったが、俺に戦いの才能は無かったらしく、スライムすら倒せずに返り討ちにあってしまう。 完全に戦うということを諦めた俺は危険の無い薬草集めで、何とか金を稼ぎ、ひもじい思いをしながらも生き繋いでいた。 そんな日々を過ごしていると、突然ユニークスキル[レベルアップ]とやらを獲得する。 最初はこの胡散臭過ぎるユニークスキルを疑ったが、薬草集めでレベルが2に上がった俺は、好奇心に負け、ダメ元で再びスライムと戦う。 すると、前までは歯が立たなかったスライムをすんなり倒せてしまう。 どうやら本当にレベルアップしている模様。 「ちょっと待てよ?これなら最強になれるんじゃね?」 最弱魔法しか使う事の出来ない底辺冒険者である俺が、レベルアップで高みを目指す物語。 他サイトにも掲載しています。

異世界のんびりワークライフ ~生産チートを貰ったので好き勝手生きることにします~

樋川カイト
ファンタジー
友人の借金を押し付けられて馬車馬のように働いていた青年、三上彰。 無理がたたって過労死してしまった彼は、神を自称する男から自分の不幸の理由を知らされる。 そのお詫びにとチートスキルとともに異世界へと転生させられた彰は、そこで出会った人々と交流しながら日々を過ごすこととなる。 そんな彼に訪れるのは平和な未来か、はたまた更なる困難か。 色々と吹っ切れてしまった彼にとってその全てはただ人生の彩りになる、のかも知れない……。 ※この作品はカクヨム様でも掲載しています。

スライムと異世界冒険〜追い出されたが実は強かった

Miiya
ファンタジー
学校に一人で残ってた時、突然光りだし、目を開けたら、王宮にいた。どうやら異世界召喚されたらしい。けど鑑定結果で俺は『成長』 『テイム』しかなく、弱いと追い出されたが、実はこれが神クラスだった。そんな彼、多田真司が森で出会ったスライムと旅するお話。 *ちょっとネタばれ 水が大好きなスライム、シンジの世話好きなスライム、建築もしてしまうスライム、小さいけど鉱石仕分けたり探索もするスライム、寝るのが大好きな白いスライム等多種多様で個性的なスライム達も登場!! *11月にHOTランキング一位獲得しました。 *なるべく毎日投稿ですが日によって変わってきますのでご了承ください。一話2000~2500で投稿しています。 *パソコンからの投稿をメインに切り替えました。ですので字体が違ったり点が変わったりしてますがご了承ください。

処理中です...