65 / 65
最終章 貴族院への道
【限定配信】二日前の出来事
しおりを挟む
「明後日から、私の大切な従姉妹の姫君。セレンティア様が当家にお越しになります。全権はカースティに。補佐はレイン侍女長に任せるわ。
クロームファラとレミエールは、彼女の心を折るように徹底的に痛ぶって下さる?」
磨き上げられた公爵家のサロンを満足気に見つめながら、残忍な女主人であるレイチェル夫人は鞭を手に、跪いたまま全く動かない召使い達に伝令を告げた。
「……もちろんですわ、奥さま。セレンティア様がカスティア王女にご興味を持って頂き、第一王女の派閥を支えるリーダーとなるよう、精一杯勤め上げます」
「侍女のリンとスウは、小間使いの役になって花奴隷の蜜をたっぷりと吸わせるようにして下さる? 私の友人のラクトン夫人に、少しずつ与えるようにお願いしてきたから、身体も心も充分に耐性があると思うの…。食事は、可能な限り抜いて。折られた心を支えるように、暖かく接してお上げなさい。それから……」
レイチェル夫人の足の下には、花奴隷の三人が控えていた。衣類は身につけておらず、首には太い鉄枷が取り付けられ、長い鎖と結びついている。
彼らの秘芯を撫でながら、セレンティアから信頼を得るように伝えると、カースティ補佐官を残して、他の舞台の役者たちはいつもの持ち場へと移っていった。
「まずは彼女の心を出来る限り折って、酷くされることを好むように調教していきましょう…。それから貴族院に進むように伝えて、セレンティアと親好が有った女を出来るだけ惨たらしく拷問にかけましょうか…。罰の理由は何でも構わないわ。
そう…、ここまで進めてこられたのも、セレンをラクトン夫人に心根の優しさを失わないまま、貧乏で孤立させるように教育して頂いたおかげね。後で流行りの宝石箱でも、届けて差し上げて…」
書き記した手紙を受け取り、カースティ補佐官は持ち場へと戻っていった。夫人は庭園を一人で歩きながら、昨日埋められた入りたての小間使いの顔を撫でる。
口枷を取り付けられ、顎から下を完全に埋められた三人の少女たちは助けを求めるような哀れな視線を夫人に向けたが、それを気にも留めずにレイチェル夫人は庭師を呼び付け、彼女たちの顔に土を被せて新しい花を植えるように告げた。
何とか足掻こうとする少女たちの吐息を感じ取りながら、土と堆肥をかけられていく姿目掛けて、レイチェル夫人は優美に鞭を振り下ろした。
クロームファラとレミエールは、彼女の心を折るように徹底的に痛ぶって下さる?」
磨き上げられた公爵家のサロンを満足気に見つめながら、残忍な女主人であるレイチェル夫人は鞭を手に、跪いたまま全く動かない召使い達に伝令を告げた。
「……もちろんですわ、奥さま。セレンティア様がカスティア王女にご興味を持って頂き、第一王女の派閥を支えるリーダーとなるよう、精一杯勤め上げます」
「侍女のリンとスウは、小間使いの役になって花奴隷の蜜をたっぷりと吸わせるようにして下さる? 私の友人のラクトン夫人に、少しずつ与えるようにお願いしてきたから、身体も心も充分に耐性があると思うの…。食事は、可能な限り抜いて。折られた心を支えるように、暖かく接してお上げなさい。それから……」
レイチェル夫人の足の下には、花奴隷の三人が控えていた。衣類は身につけておらず、首には太い鉄枷が取り付けられ、長い鎖と結びついている。
彼らの秘芯を撫でながら、セレンティアから信頼を得るように伝えると、カースティ補佐官を残して、他の舞台の役者たちはいつもの持ち場へと移っていった。
「まずは彼女の心を出来る限り折って、酷くされることを好むように調教していきましょう…。それから貴族院に進むように伝えて、セレンティアと親好が有った女を出来るだけ惨たらしく拷問にかけましょうか…。罰の理由は何でも構わないわ。
そう…、ここまで進めてこられたのも、セレンをラクトン夫人に心根の優しさを失わないまま、貧乏で孤立させるように教育して頂いたおかげね。後で流行りの宝石箱でも、届けて差し上げて…」
書き記した手紙を受け取り、カースティ補佐官は持ち場へと戻っていった。夫人は庭園を一人で歩きながら、昨日埋められた入りたての小間使いの顔を撫でる。
口枷を取り付けられ、顎から下を完全に埋められた三人の少女たちは助けを求めるような哀れな視線を夫人に向けたが、それを気にも留めずにレイチェル夫人は庭師を呼び付け、彼女たちの顔に土を被せて新しい花を植えるように告げた。
何とか足掻こうとする少女たちの吐息を感じ取りながら、土と堆肥をかけられていく姿目掛けて、レイチェル夫人は優美に鞭を振り下ろした。
0
お気に入りに追加
57
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
姫君たちの傷痕
和泉/Irupa-na
ホラー
行儀見習いとして王宮に送られたエリヴァル姫は、次期女王を狙う伯母の罠によって凄惨なSM調教を施される日々を過ごした。サディストの公爵夫人や令嬢からの凄惨な責め苦によって、受け身だったエリヴァルは強気な少年のように変わり、淫らな姫君になってしまい……。
連載小説「孤独な姫君たちの蜜の駆け引き」の過去話です。本編の前に、こちらを先に読んでも楽しめます。
※作中には、過剰な性描写や残酷な表現が含まれます。
【R18】スライム調教
不死じゃない不死鳥(ただのニワトリ)
ホラー
スライムに調教されちゃうお話です
「どうしよう、どうしよう」
Aは泣きながらシャワーを浴びていた。
スライムを入れられてしまったお腹。
中でスライムポコポコと動いているのが外からでも分かった。
「もし出そうとしたら、その子達は暴れて君の内臓をめちゃくちゃにするわよ。
だから変なことなんて考えないでね」
スライムをいれた店主の言葉が再びAの頭の中をよぎった。
彼女の言葉が本当ならば、もうスライムを出すことは不可能だった。
それに出そうにも店主によってお尻に栓を付けられてしまっているためそれも難しかった。
「こらから、どうなっちゃうんだろう」
主人公がスライムをお尻から入れられてしまうお話です。
汚い内容は一切書く気はありません。また人物はアルファベットで表記しており
性別もどちらでも捉えられるようにしています。お好きな設定でお読みください。
※続きを書くつもりはなかったのですが想像以上に閲覧数が多いため、少しだけ続きを書くことにしました。
すべて実話
さつきのいろどり
ホラー
タイトル通り全て実話のホラー体験です。
友人から聞いたものや著者本人の実体験を書かせていただきます。
長編として登録していますが、短編をいつくか載せていこうと思っていますので、追加配信しましたら覗きに来て下さいね^^*
【⁉】意味がわかると怖い話【解説あり】
絢郷水沙
ホラー
普通に読めばそうでもないけど、よく考えてみたらゾクッとする、そんな怖い話です。基本1ページ完結。
下にスクロールするとヒントと解説があります。何が怖いのか、ぜひ推理しながら読み進めてみてください。
※全話オリジナル作品です。
枷と鎖、首輪に檻
こうしき
ホラー
大学生のひかりは、交際をしている社会人の彼が自分に対し次第に粘着性を露にしていく様子に恐怖していた。SNSのチェックに始まり、行動歴や交遊関係の監視、更には檻の中に閉じ込めると言い出して──。
自分を渦巻く環境が変化する中、閉じ込められたひかりは外の世界が狂っていく様子に気が付いていなかった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる