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第六章 決別の選択肢
絶望のバルコニー(4)
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「……ご、ごめん、な、なさい、セレンティア。ごめんなさい、わた、わたし、が。悪かったの…」
「カティーナ様は、何を謝られて居るのかしら…。貴方、自分が罪を償う機会を与えられているのを、忘れてるのではなくて? それとも張り形が心地良くて、何度も気をやってるのかしら…」
咳を出しながら、カティーナはそれでも謝罪の言葉を紡ぎ続けた。小水の穴を塞がれ、張り形を押し込まれ、枷が締め付けても救われたいと願う腐り切った性根。ここにナイフが有ったら、爪ではなく指を一本ずつ切り落としてやりたい所だ。
「もしかしたら、お小水を垂れ流したくて喘いでらっしゃって…? ご自身の淫らな姿を私たちに見て貰いたいだなんて、まるで淫売な娼婦の所業ですわね」
「…わ、わたしは、そんな。で、でも、…んっ、だ、出させて、お願いよ、セレンティア…」
こちらの身体も熱を帯びてきたので、暖炉を消させてバルコニーを開け、換気も兼ねて夜風を取り込む。給仕係の少年が蜜が滴った床を拭き取り、セレンティアの服を正した。
カティーナの上体をそのまま少年に起こして貰い、秘芯の下に被さるようにティーカップを差し入れさせる。せっかく管を引き抜いても、どうしても貴族のプライドが残っているようで水音は聴こえて来ない。
「出したいと言うから、わざわざ窓を開けてカップまで持って来させたのに…」
「セレンティア。きっとカティーナ様は、後ろの穴を埋めて欲しくて我慢なさっているのよ」
ターニアは細めの張り形にオイルのような物を塗りたくり、一気に押し込んだ。強烈な叫び声が轟き、ようやくティーカップに小水が注がれていく。
「ありがとう、ターニア。私、何も知らないでいたわ。カティーナ様は後ろも責めて欲しかったのね…。それにしても貴族の令嬢のはずなのに、随分な臭いと音をさせているわ。せっかくのゲストルームが台無しよ」
「…ご、ごめんなさい、ごめんなさい…」
ようやく水音が止むと、ティーカップ一杯分の小水が残された。見るからに醜いその汚物を、給仕係の少年に命じてカティーナの眼前へと向ける。
「ねえ、部屋を汚さないようにカティーナ様が飲み干して下さる? こんな不衛生な物を、いつまでも室内に置いておきたくないの」
「……ひっ。ぐっう、んんっ、くぐっ…」
少年はカティーナの鼻を摘み、指示されるままにティーカップを口元へと運ばせた。暴れ回る身体を太ももを踏みつけて抑え、涙を流しながら抵抗するカティーナの喉へと送り込もうとする。
歯を食いしばって拒絶を繰り返すも、ついに口が開かれ、ティーカップに並々と注がれた小水は咥内へと広がった。
「……ダメよ。吐き出したり、咳をして逃れようだなんて」
カップの中身が空になった瞬間に、秘芯の張り形を引き抜いてカティーナの喉へと押し込む。何度か詰まらせながら抵抗したものの、ついに小水は嚥下され彼女の中に戻された。
床に垂れた分は給仕の少年が気を回し、カティーナの唇の前へ来るように首を引っ張って動かした。思っていたよりも力が強いらしく、ほとんど抵抗も出来ないまま床に顎を付ける形となる。
「私たちが休む部屋なのだから、一滴も残さずに舌で清めて下さる…? ご自身が出したいと願った結果、溢れたのだから…。最後まで丁寧に舐め上げて頂戴」
悪魔や罰が当たる等の言葉を吐き付け、カティーナは少年に首を掴まれた姿勢で床を舐め始めた。
新しい張り形をターニアは取り出し、再び小水の穴とを塞ぐ。最後に後ろから細身のベルトを通し、固定金具を付けて枷と結び付けた。
もう声も上げられなくなり、痙攣を繰り返したままでカティーナは臥した。何だか飽きて来たので唾液塗れの床を小間使いに拭き取らせ、焼きたての茶菓子と果実水を用意させて口にする。
酷い臭いが続いているので、香水の瓶を持ってくるように指示を出していると、それまで動かなかったはずのカティーナが立ち上がった。
「……どう、なさったの…?」
穴を塞がれてベルトで固定され、僅かに身体を揺り動かすだけで枷に締め付けられ、決して自分では起き上がれないはずなのに、彼女はそれを感じさせずに、普段通りの体勢で身体を起こしている。
さすがのターニアも状況を理解出来ず、呼び鈴を鳴らして誰かを呼ぼうとした矢先、カティーナはバルコニーへと走り出した。
三階の柵から降りた所で、掴まれる足場や柱もない。外が見渡せる構造のバルコニーは、建物から突き出したように取り付けられており、小柄な少女を支えてくれるような物は何も無かった。
それでも、この場所から逃れさえすれば、自分が救われる何かが有るに違いない。助けられる、きっとこの宴は終わりを告げる。
宵闇の誘いに惹きつけられ、カティーナは空を舞った。止める時間もなく、呼びかける余裕もなく、ほんの手違いで落ちてしまったかのように、レイチェル公爵家に大きな音が鳴り響く。
事態を把握出来ないでいたセレンティアはカップを落とし、室内にはガラスが散乱する。深夜の外で物音がしても、見回りの兵士や使用人は誰一人扉を開けて確認しようともしない。
ようやくセレンティアがカップを取り落とした事に気づくと、建物中の窓が開く音がして大きな拍手が沸き起こる。サロンの参加者が待ち望んでいた終演となり、公爵家の茶会全ての演目が幕を閉じた瞬間だった。
「カティーナ様は、何を謝られて居るのかしら…。貴方、自分が罪を償う機会を与えられているのを、忘れてるのではなくて? それとも張り形が心地良くて、何度も気をやってるのかしら…」
咳を出しながら、カティーナはそれでも謝罪の言葉を紡ぎ続けた。小水の穴を塞がれ、張り形を押し込まれ、枷が締め付けても救われたいと願う腐り切った性根。ここにナイフが有ったら、爪ではなく指を一本ずつ切り落としてやりたい所だ。
「もしかしたら、お小水を垂れ流したくて喘いでらっしゃって…? ご自身の淫らな姿を私たちに見て貰いたいだなんて、まるで淫売な娼婦の所業ですわね」
「…わ、わたしは、そんな。で、でも、…んっ、だ、出させて、お願いよ、セレンティア…」
こちらの身体も熱を帯びてきたので、暖炉を消させてバルコニーを開け、換気も兼ねて夜風を取り込む。給仕係の少年が蜜が滴った床を拭き取り、セレンティアの服を正した。
カティーナの上体をそのまま少年に起こして貰い、秘芯の下に被さるようにティーカップを差し入れさせる。せっかく管を引き抜いても、どうしても貴族のプライドが残っているようで水音は聴こえて来ない。
「出したいと言うから、わざわざ窓を開けてカップまで持って来させたのに…」
「セレンティア。きっとカティーナ様は、後ろの穴を埋めて欲しくて我慢なさっているのよ」
ターニアは細めの張り形にオイルのような物を塗りたくり、一気に押し込んだ。強烈な叫び声が轟き、ようやくティーカップに小水が注がれていく。
「ありがとう、ターニア。私、何も知らないでいたわ。カティーナ様は後ろも責めて欲しかったのね…。それにしても貴族の令嬢のはずなのに、随分な臭いと音をさせているわ。せっかくのゲストルームが台無しよ」
「…ご、ごめんなさい、ごめんなさい…」
ようやく水音が止むと、ティーカップ一杯分の小水が残された。見るからに醜いその汚物を、給仕係の少年に命じてカティーナの眼前へと向ける。
「ねえ、部屋を汚さないようにカティーナ様が飲み干して下さる? こんな不衛生な物を、いつまでも室内に置いておきたくないの」
「……ひっ。ぐっう、んんっ、くぐっ…」
少年はカティーナの鼻を摘み、指示されるままにティーカップを口元へと運ばせた。暴れ回る身体を太ももを踏みつけて抑え、涙を流しながら抵抗するカティーナの喉へと送り込もうとする。
歯を食いしばって拒絶を繰り返すも、ついに口が開かれ、ティーカップに並々と注がれた小水は咥内へと広がった。
「……ダメよ。吐き出したり、咳をして逃れようだなんて」
カップの中身が空になった瞬間に、秘芯の張り形を引き抜いてカティーナの喉へと押し込む。何度か詰まらせながら抵抗したものの、ついに小水は嚥下され彼女の中に戻された。
床に垂れた分は給仕の少年が気を回し、カティーナの唇の前へ来るように首を引っ張って動かした。思っていたよりも力が強いらしく、ほとんど抵抗も出来ないまま床に顎を付ける形となる。
「私たちが休む部屋なのだから、一滴も残さずに舌で清めて下さる…? ご自身が出したいと願った結果、溢れたのだから…。最後まで丁寧に舐め上げて頂戴」
悪魔や罰が当たる等の言葉を吐き付け、カティーナは少年に首を掴まれた姿勢で床を舐め始めた。
新しい張り形をターニアは取り出し、再び小水の穴とを塞ぐ。最後に後ろから細身のベルトを通し、固定金具を付けて枷と結び付けた。
もう声も上げられなくなり、痙攣を繰り返したままでカティーナは臥した。何だか飽きて来たので唾液塗れの床を小間使いに拭き取らせ、焼きたての茶菓子と果実水を用意させて口にする。
酷い臭いが続いているので、香水の瓶を持ってくるように指示を出していると、それまで動かなかったはずのカティーナが立ち上がった。
「……どう、なさったの…?」
穴を塞がれてベルトで固定され、僅かに身体を揺り動かすだけで枷に締め付けられ、決して自分では起き上がれないはずなのに、彼女はそれを感じさせずに、普段通りの体勢で身体を起こしている。
さすがのターニアも状況を理解出来ず、呼び鈴を鳴らして誰かを呼ぼうとした矢先、カティーナはバルコニーへと走り出した。
三階の柵から降りた所で、掴まれる足場や柱もない。外が見渡せる構造のバルコニーは、建物から突き出したように取り付けられており、小柄な少女を支えてくれるような物は何も無かった。
それでも、この場所から逃れさえすれば、自分が救われる何かが有るに違いない。助けられる、きっとこの宴は終わりを告げる。
宵闇の誘いに惹きつけられ、カティーナは空を舞った。止める時間もなく、呼びかける余裕もなく、ほんの手違いで落ちてしまったかのように、レイチェル公爵家に大きな音が鳴り響く。
事態を把握出来ないでいたセレンティアはカップを落とし、室内にはガラスが散乱する。深夜の外で物音がしても、見回りの兵士や使用人は誰一人扉を開けて確認しようともしない。
ようやくセレンティアがカップを取り落とした事に気づくと、建物中の窓が開く音がして大きな拍手が沸き起こる。サロンの参加者が待ち望んでいた終演となり、公爵家の茶会全ての演目が幕を閉じた瞬間だった。
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