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第五章 贅を尽くされた部屋
夜の訪れと処刑の時間(5)
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「……。あっぐ、ぐっ! んんっ! イギィィ!」
「あらあら、もう少しで穴が通るのに。身体が随分と活発でいらっしゃるのね…」
わざと細い針を使い、カティーナの乳房の敏感な箇所は何十回とほじくり返されていく。時にはわざと針の位置をずらして、広げる穴の先を焦らしながら突き立てる。
「ほら、キレイに穴を通り抜けたわ…。カティーナ様は、お小水を漏らす程に喜んで下さったみたいでしてよ」
「……はっ、はぁ、…っぐ。んんっ、くぐっ…」
イスの脚に水滴が垂れ落ち、カティーナは恥ずかしさと苦痛から顔を下に向ける。胸の先には針の大きさに開けられた穴からの鮮血が流れており、レイチェル夫人は丁寧に拭き取って軟膏を塗ってから、小さな鈴の取り付けられた金の環を嵌め込んだ。
「まあ、なんて可愛らしいんでしょう? 皆さまご覧になって、カティーナ様は貴族の令嬢らしい気品のあるお姿になられたわ…。
でも、片方だけに鈴が付けられていると、何だかバランスが悪く見えますわね…」
レイチェル夫人はもう片方の乳房を弄び、指先で転がして先端を硬く尖らせていく。この苦痛を再び味わいたくは無いカティーナは、必死の形相で赦しの哀願を続けた。
「カティーナ様は、片方だけに鈴を付けたいのね。それなら、もう一つはイヤリングを留めるだけにしてあげても良くってよ…。でも、秘芯の敏感な箇所にも追加で付けさせて頂けるなら、ね」
「……い、イヤリングをお付けになって、下さい」
片方だけに開けられた穴なら、数年経てば言い訳も出来るが、両方に開けられては娼婦扱いは免れない。少しだけ悩んだが、カティーナはイヤリングを取り付けられる事を選んだ。
「そう…。本人が望むと言うなら、穴を開けずに耳飾りと秘芯の枷だけに致しましょう。
もちろん後で泣き言を言っても、誰も聞き入れなくてよ…。さあカティーナ様、観客の皆さまに貴方の醜いお道具をお見せするための宣言をなさい」
小間使いの少女が舞台の小水を拭いていき、カティーナのエプロンドレスを完全に剥ぎ取った。
顔や身体が濡れた布で清潔に正され、水を飲まされて髪が整えられる。何度か嗚咽を漏らし、涙を流しながらも、カティーナはギャラリーの前に向き直る。
「い、卑しいカティーナ・レイリンドルは…。レイチェル夫人のご慈悲により、乳房にイヤリングと、醜いお道具に枷を付けて頂けます…」
「カティーナ様、皆さんは貴方の醜いお道具なんて、全く見たくないのですよ。もう少し誠意を見せてお願い出来ないのでしたら、イヤリングではなくピアスに替えましょうね…」
精一杯の挨拶も、この蛇のような公爵夫人には気持ちが伝わらない。出来るだけ卑猥に、淫らで不適切に宣言するよう耳打ちされ、カティーナは顔を赤く染めながら言葉を選んでいく。
「わ、私は…、淫らな蜜を垂らして、舞台を汚してしまった、卑猥なお道具に。…枷を、取り付けて頂き、貴族令嬢としての気品ある姿を取り戻したく、夫人にお願いを、致しました…」
「そうね、貴方がどうしてもイヤリングと枷を付けて欲しいと、望んだのよね?」
「は、はい…」
ケースから同じ色の鈴が取り出され、カティーナのもう片方の乳房の先端に留められた。全く苦痛を与えられないその姿に安堵し、焦りや緊張が収まっていく。
「秘芯に枷を取り付けるには、まだ大きさが足りなくてよ。カティーナ様は普段は手慰めをなさらないのかしら?」
「そ、そのような行為は…」
「あら、素敵ですわね。でしたら、あえて小さな枷を選びましょうか…。この枷は、特別な金属で作られておりますの。少々苦痛が伴いますが取り外す事も出来るし、身体を傷付ける心配もないから安心なさって下さいね…」
指先ほどの金の枷が用意され、最初こそ付けられる際に飛び跳ねたものの、呆気ないくらいにしっくりと嵌まり、輪とチェーンを通してカティーナの太ももに固定された。
非常に卑猥な姿ではあるが、乳房にもう一度穴を開けられる苦しさに比べれば矮小な物だった。
「あ…。ぐっ、んんっ!! レイチェル、夫人…。な、何を、なさって…」
変化が訪れたのは、乳房の鈴の輪にチェーンが括られた時だった。大きく呼吸をし、胸を浮かせる度に秘芯の枷が敏感な箇所を強く締め付け、耐え難い苦痛をもたらす。
「あらあら、もう少しで穴が通るのに。身体が随分と活発でいらっしゃるのね…」
わざと細い針を使い、カティーナの乳房の敏感な箇所は何十回とほじくり返されていく。時にはわざと針の位置をずらして、広げる穴の先を焦らしながら突き立てる。
「ほら、キレイに穴を通り抜けたわ…。カティーナ様は、お小水を漏らす程に喜んで下さったみたいでしてよ」
「……はっ、はぁ、…っぐ。んんっ、くぐっ…」
イスの脚に水滴が垂れ落ち、カティーナは恥ずかしさと苦痛から顔を下に向ける。胸の先には針の大きさに開けられた穴からの鮮血が流れており、レイチェル夫人は丁寧に拭き取って軟膏を塗ってから、小さな鈴の取り付けられた金の環を嵌め込んだ。
「まあ、なんて可愛らしいんでしょう? 皆さまご覧になって、カティーナ様は貴族の令嬢らしい気品のあるお姿になられたわ…。
でも、片方だけに鈴が付けられていると、何だかバランスが悪く見えますわね…」
レイチェル夫人はもう片方の乳房を弄び、指先で転がして先端を硬く尖らせていく。この苦痛を再び味わいたくは無いカティーナは、必死の形相で赦しの哀願を続けた。
「カティーナ様は、片方だけに鈴を付けたいのね。それなら、もう一つはイヤリングを留めるだけにしてあげても良くってよ…。でも、秘芯の敏感な箇所にも追加で付けさせて頂けるなら、ね」
「……い、イヤリングをお付けになって、下さい」
片方だけに開けられた穴なら、数年経てば言い訳も出来るが、両方に開けられては娼婦扱いは免れない。少しだけ悩んだが、カティーナはイヤリングを取り付けられる事を選んだ。
「そう…。本人が望むと言うなら、穴を開けずに耳飾りと秘芯の枷だけに致しましょう。
もちろん後で泣き言を言っても、誰も聞き入れなくてよ…。さあカティーナ様、観客の皆さまに貴方の醜いお道具をお見せするための宣言をなさい」
小間使いの少女が舞台の小水を拭いていき、カティーナのエプロンドレスを完全に剥ぎ取った。
顔や身体が濡れた布で清潔に正され、水を飲まされて髪が整えられる。何度か嗚咽を漏らし、涙を流しながらも、カティーナはギャラリーの前に向き直る。
「い、卑しいカティーナ・レイリンドルは…。レイチェル夫人のご慈悲により、乳房にイヤリングと、醜いお道具に枷を付けて頂けます…」
「カティーナ様、皆さんは貴方の醜いお道具なんて、全く見たくないのですよ。もう少し誠意を見せてお願い出来ないのでしたら、イヤリングではなくピアスに替えましょうね…」
精一杯の挨拶も、この蛇のような公爵夫人には気持ちが伝わらない。出来るだけ卑猥に、淫らで不適切に宣言するよう耳打ちされ、カティーナは顔を赤く染めながら言葉を選んでいく。
「わ、私は…、淫らな蜜を垂らして、舞台を汚してしまった、卑猥なお道具に。…枷を、取り付けて頂き、貴族令嬢としての気品ある姿を取り戻したく、夫人にお願いを、致しました…」
「そうね、貴方がどうしてもイヤリングと枷を付けて欲しいと、望んだのよね?」
「は、はい…」
ケースから同じ色の鈴が取り出され、カティーナのもう片方の乳房の先端に留められた。全く苦痛を与えられないその姿に安堵し、焦りや緊張が収まっていく。
「秘芯に枷を取り付けるには、まだ大きさが足りなくてよ。カティーナ様は普段は手慰めをなさらないのかしら?」
「そ、そのような行為は…」
「あら、素敵ですわね。でしたら、あえて小さな枷を選びましょうか…。この枷は、特別な金属で作られておりますの。少々苦痛が伴いますが取り外す事も出来るし、身体を傷付ける心配もないから安心なさって下さいね…」
指先ほどの金の枷が用意され、最初こそ付けられる際に飛び跳ねたものの、呆気ないくらいにしっくりと嵌まり、輪とチェーンを通してカティーナの太ももに固定された。
非常に卑猥な姿ではあるが、乳房にもう一度穴を開けられる苦しさに比べれば矮小な物だった。
「あ…。ぐっ、んんっ!! レイチェル、夫人…。な、何を、なさって…」
変化が訪れたのは、乳房の鈴の輪にチェーンが括られた時だった。大きく呼吸をし、胸を浮かせる度に秘芯の枷が敏感な箇所を強く締め付け、耐え難い苦痛をもたらす。
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