婚約令嬢の侍女調教

和泉葉也

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第三章 侯爵令嬢としての心得

奴隷たちの花蜜(4)

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「セレンティア様。私たち三人は、ロイヤルアゼールの王室から貢ぎ物として献上された物です。
 この国では奴隷制度が有りません。また、花奴隷自体が本来なら存在しない事になっており、秘密裏に取引されるお人形です。幼い頃から特別な薬物を与えられて育ち、その体液で作られた果実や花は、極上の味と香りとなります」

「……ねえ、私は貴方がたの手入れをするように言われたのだけど、三人と口をきいていても大丈夫なのかしら。貴方達が、何らかの罰を受ける事はないのですか?」

 急に不安になってきたセレンティアの髪をデンドルムが優しく撫で、静かに口付けた。

「お優しい、未来の公爵夫人。僕たちは、この地で花奴隷として根付く事を強いられているけれど、それ以外は何をしても許される身の上だよ。便宜上の、他国からの留学扱いになっているからね。ただ、普段からガラス扉の中に居るのは、僕たちが眠るのが好きだからでも有るのさ」

「それなら、いいのですが。でも、人にこんな扱いをするのは納得出来ませんわ。三人のお手入れをしろ、だなんて」
「セレンティア様は、公爵家の事をまだ何もご存知ない姫君のようですね。侍女が命じたお手入れというのは、私たちと交わって運動をさせるという意味ですわ」

 テトラとクラレッテが談笑しながら、セレンティアの腕を掴んで指先に忠誠の口付けをする。それに応えるようにデンドルムがセレンティアを抱き寄せ、勢いよく舌を震える唇に差し込んだ。

 甘い香りの中に男性の匂いを感じてしまい、秘芯の奥が溢れ出した。殿方との触れ合いを気が付かれたら、また処罰されるのでは無いかと少しだけ拒絶してしまったが、業務のお手入れという単語が都合よく頭に浮かんで、柔らかな舌の感触を味わい始める。

「まだ身体を堅くされているわ、クラレッテ。ご覧になって。乳房も幼いままで、秘部も淡くて透き通っている。空腹と欲情の違いがわからずに、眩暈だと思い込んでいたのね。指で触るまでもなく、秘芯からは甘い蜜が溢れている」
「……いやっ。お、おやめになって下さい。そんな所に触れられたら」

「心と身体を解放してあげたら、ずっと楽になるのに。そんな口は塞いでしまって、可愛らしくおねだりをしてくるまで、黙らせてしまおうか…」

 デンドルムの舌が再び入ってきて、今度は完全に唇も動かせないくらいの強さで、咥内を吸われていく。拒んでいた腕は胸元に押さえ込まれ、右脚の先からクラレッテの愛撫が始まった。

「足の指を撫でられて、口付けをされているだけなのに蜜が溢れるのを不思議に思っていて? 花奴隷の吐息や体液には、催淫効果が有るわ。セレンティア様が本当にされたかった欲望を、少しだけ解放してあげると、こんなにも淫らに身体が変わっていくの……」

 秘芯から離れたテトラは、悪戯っぽく笑って左脚の指を口に含んでいく。親指の付け根から爪の先へと長い舌が上下し、頭の奥が痺れるような快楽がセレンティアに襲いかかった。デンドルムの腕を支えに堪えつつ、でも淫らに腰を浮かしてしまう自分の姿を見て酷く恥じた。

「指先だけでこれでは、秘部を口付けたらセレンティア様は狂ってしまわれるわね。でもいっそ、気狂いになられた方が、このお屋敷では生きていけるのに、気丈なお心が耐え切ってしまう」

 テトラの動きに合わせるように、クラレッテが右脚の指を一本ずつ愛撫してから口に含ませる。
 左右の足の指が性感帯にでもなったように荒れ狂い、二人が交互に別の足指を責め立てる事で、音楽でも奏でているかのような悦びが背筋を通り抜けていく。

「……あぁ! か、身体が熱くなって、私。……んっ、このまま触られたら…」

「セレンティアは、可愛らしいだけではなく、身体も性を感じるために造られたお人形のようだ。
 長くてキレイな髪に、今。悦びが集まっているのを感じるよ。僕は、普段二人がお手入れ係の小間使いを壊してしまわないように監督する役割なのに、全てを忘れて、深く抱いてしまいそうになる」

 左右の足の指を口に含ませたまま、二人の指がセレンティアの秘芯にそっと差し入れられた。
 両膝を曲げる体制になり、デンドルムの胸に抱かれる形で床に臥した。乳房が露わになり、彼の胸の先端に触れて熱くなる。胸元にデンドルムの手が這わされ、口付けられたまま乳房は大きな手のひらに翻弄される。
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