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プロローグ

〜プロローグ〜

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~プロローグ~
プロローグ~私は死んだらしい~


そこは、真っ白でなにもない世界。見渡す限り真っ白でどこまでも続いていそうな空間だった。

多分死んだのかな?私。
何故かそう感じる。

確か白猫を助けようとして轢かれたと思ったけど。

「にゃー」

と声が聞こえ下を向くと
足元には助けようとしていた白猫がいた。

結局助けられなかったらしい。
ごめんなさい。と思いつつ抱き上げる。

あー、猫カフェ。行って見たかったなぁ。
ついに行けなかった。

17歳の誕生日に行くつもりだったのになぁ。

そんな事を呑気に考えていたら目の前が光り出した。

しかし不思議と眩しくはない。
光が収まるとそこには真っ白な人が立っている。
顔も、性別もわからない。だけどなぜか安心ができた。


「水戸恵那さんですね。あなたはその猫を助けようとして車に轢かれ、亡くなりました。」

やっぱり、死んだのか私は。
てことは、この人は神様か何かかな?
でも、だから何故すんなり受け入れられるのかな?

「それは、混乱されないために心に直接こころに話しかけ理解させているからですよ。それでも、生来の落ち着いた性格もあると思いますが。」

なるほど、だから落ち着いていられるのか。
それに、私の心も読んでいるらしい。

「はい。貴方は今回猫を助けるため亡くなりました。ですが残念ながら猫も助かりませんでした。普通なら輪廻に加わってもらうのが通例なのですが、その猫の要望により猫と一緒に生き返っても良いことになりました。」

ん?生き返る?そんな事が出来るのか
猫カフェにいけるじゃないか。よし、お願いしよう。

「すみません。貴方の世界では生き返らせることは出来ません。それはあの世界のルールではありませんので。ですから貴方達の言うところの異世界に転生させたいと思いますが如何しますか?」

猫のいない世界かな?この子と一緒に行けるのは
嬉しいけどそれは寂しいなぁ。

「猫は居ますよ。それも種類も豊富です。」

「行きます!!」
食い気味に答えてしまった。恥ずかしい。

「初めて、声を聞かせてくれましたね。では、その世界の説明をさせていただきますね。貴女が転生するのはいわゆる剣と魔法の世界です。」

剣と魔法の世界か。本とかで読んだ事がある。
モンスター、魔物、亜人そういったのがいる世界。

「それで、転生するに当たり、生き残るため貴女には能力をお渡しする事になります。何か希望する能力はありますか?」

そんなもの一択です。決まってます。

「猫と仲良くなれる能力で!」

食い気味に答え、私と白猫は異世界へと旅立った。
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