僕が僕である為に!

音無闇夫

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今、空の色は、何色だ?

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おれは、色が分からない、信号は並びでわかる
未だに灰色の世界のままだ。もし、色が見えれば、もっと、違った世界に、なったのだろう?いつも、いつも、雑音がするここでの雑音とは、クラスメイトの声だ、等身大パネルでも置いてバックれたい気分だ!刃「相変わらず目が死んでますな~」彰「雑音が酷くてな頭が痛くてな?」緑も「集中出来ない」彰は、「な~今日から旧校舎にあると言う工房を探して身代わりロボ造りに行っていいか?」刃は、「お前の発想には、お手上げだよ!」緑は、「あっきー私のも作ってくれる?」刃は「お前もサボる気満々かよ?」彰と緑は「だってあのクラスにいるとうるさくてさ~頭が痛くなるんだよ。」とハモる
刃は頭を抱える「はあ~お前ら仲がいいんだか?悪いんだか?」彰は、「悪くないぞ」緑は「幼馴染だし!」彰と緑は「な~」とまたハモった。刃は「お前らには負けたよ」と諦めた。
しかし、この雑音の中にも発想のヒントがある
だが全部を拾う事は出来ない。だからこそ最低限の人との関わりを持ちたくないだけなのだ
彰は「刃?今、外は晴れてるか?」刃は、「おう!晴天も晴天!快晴だぜ」彰は、「なら、屋上に行こう」、緑も、「私も行く~あっきーおぶって~?」彰は、「自分で歩け!」刃は、「お前ら付き合えばいいと思うのだが?」彰は「だが断らる!」緑は「今の関係がちょうどいいのだからそれは無いかな?それにあっきーはメカっ子が好きだものね?」彰は、「おれを、2次元の住人扱いするなよ!」刃は、「お前らのやり取り見てると、夫婦漫才にしか見えねぇの俺だけか?」彰と緑は、顔を見合せ首を傾げた。そんな2人を見て「無自覚って怖え~は!」と肩を落とした。工学部を目指す彰には理由があった
義眼でも視力や色彩が戻る訳でないなら視力や色彩が戻るように出来ればと、考えていた。義足や義手も技術で、人助けが出来れば俺見たいな人が減る、後、レスキュー用パーワドスーツとか、有れば救助現場で、使えるのでは?などと、考えている。緑は、やはり、自分と同じ境遇の人を助けたいそのために医者を目指すらしいが、白い世界で、出来るのだろうか?刃は、弱い立場の人を、助けたいとの事で、民事関係の、弁護士に、なりたいそうだ。それぞれ、人のために、何かしたいと、願って、決意した。その気持に嘘は無いし、偽りも無い、例え、それが、偽善であっても成し遂げると決めたその覚悟は、誰にも負けない。だからこそ、全国模試だけは本気になる。それ以外は、どうでもよかったのだ。そこそこの実力で良かったのだ彰と刃と緑は、違う方向性だが、人のためにと言うゴールは、同じなのだ、この一点だけなのだ
目的が、同じ同志なのだ。後に、この3人は、神童と呼ばれる様になる。それは、別のお話
彰は「しかし、昼飯の時間位静かに食いたいよな?」緑は「お昼寝もしたいよね~」刃は、「お前ら、まったりし過ぎじゃね?」彰は、「静かな時間を過ごしたいだけだ。」緑は、「眠い、退屈、面倒臭い。」刃は、「確かに、俺らのレベルでは、もう通り過ぎた。大学レベルの学力じゃ確かに、退屈だわな?しかし、出席日数と内申点も関係するからな?」彰は、「そこさえクリアすれば、問題ない訳だが?」緑は、「寝れればなんでもいい」刃は、「お前ら本当にブレないな~?」と呆れていた。彰は「まぁ大学入る迄の我慢だそこそこてやって行こうや?」刃は「だな!」緑は、「適当に適度にやればいいと思うじゃないと神経が焼き付く。特にあっきーの場合は特にね?」彰は「お前だって同じだろうが?」と緑に返した。緑は舌をペロっとだした
彰は、「寧ろ、刃と、緑が付き合えば良いんじゃないか?」刃がびっくりした顔で、「おっ俺?それは、その、いいのか?」と顔を赤くした。緑は、「無理かな~?目標の事で頭いっぱいだし!」刃は、「ですよね~」と肩を落とした。彰は、「諦めたらそこで、ゲーム終了だぜ」と刃の肩をポンと叩いた。刃は「何処ぞの漫画の部活の監督の台詞を引用するな!」と笑っていた
それでも、世界は、灰色で、本当に色があるのか分からない、しかし、それを、認識し、伝えてくれるヤツがいる。それでも、今は、いいと思っているが、やっぱり自分の目で、見てみたいな「今、空は、何色かな?」と空を見上げて呟いた
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