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新たな力
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昼過ぎ、ご飯を済ませ昨日のジョセフとの戦闘時に使っていた力についてメリーに尋ねる。
「昨日の力はお兄ちゃんが«怪異覚醒»を使ってくれたおかげで新たな«武装人形化»に目覚めたの」
その武装人形化の能力は、概念に干渉する力らしい。
「だからジョセフの攻撃が当たらず、メリーの攻撃が必ず当たっていたのか。とんでもない力だな」
ユリが言うにはジョセフは悪魔だそうだ。
悪魔は異世界に存在し各派閥がある。
傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の七つの派閥だ。
派閥毎に序列があり、ジョセフは暴食派の二十五位と名乗っていた。
その悪魔と対立している勢力が、
「天使族と神です」
「ユリは確か亜神だったよね・・・・・・」
「ポポ、そうですね。私は亜神としての責務を放棄しここにいるのです」
「その責務っていうのは?」
「悪魔を討伐することです。悪魔は世界の壁を超え、様々な世界に災いをもたらします。我々神そして天使族は悪魔を撲滅させる義務があるのです」
そういうユリの顔はとても悲しそうだった。
メリーが教えてくれたが怪異覚醒は怪異の力を一段階上げるスキルらしい。
本来のメリーの能力では、あの武装人形化は使えないそうだ。
怪異覚醒の恩恵を使いやっと使えたらしい。
「あの人形の名は百合の天使ガブリエル。私の最高傑作だよ」
武装人形化に使う人形はメリーが全て手作りしているらしい。
「エレナの誕生日会明日だね!」
「それが本来の目的だったね・・・」
「色々ありましたもんね」
ユリの言う通り色々ありすぎて本来の目的を忘れていた。
夜ご飯も食べ、今日は早く寝ることにした。
翌日、僕達パーティー用の服に着替え貴族地区にあるライナー公爵邸に足を運ぶ。
しかし、トラブルが起きた。
門番の人にエレナからの手紙を見せ、中に入れて貰おうとしたのだがあの執事が出てきて、
「ここは平民風情が来る場所ではない。帰りたまえ」
なんて言うもんだからブチ切れそうなユリを宥めながら尋ねる。
「僕達はエレナ様から招待の手紙を頂いた客人です。それを平民だからといって追い返すのは失礼に値するのでは?」
「平民がよく吠える。エレナ様に招待されたなどと、偽装の手紙まで用意して用意周到なこと」
そのまま二十分ぐらい押し問答が続いたが屋敷から見知ったひとが出てくる。
「ロバート!何をしているのです!」
「! エレナさま!この平民がエレナ様から招待されたなどと吐かし、邪魔なので立ち去るようにいっているのですが、中々強情で・・・・・・!」
エレナは僕達を見てにこやかな笑顔で挨拶をする。
「あら、アルス様とユリ様じゃないですか。私の誕生日会に来てくださったのですね!」
「昨日の力はお兄ちゃんが«怪異覚醒»を使ってくれたおかげで新たな«武装人形化»に目覚めたの」
その武装人形化の能力は、概念に干渉する力らしい。
「だからジョセフの攻撃が当たらず、メリーの攻撃が必ず当たっていたのか。とんでもない力だな」
ユリが言うにはジョセフは悪魔だそうだ。
悪魔は異世界に存在し各派閥がある。
傲慢、嫉妬、憤怒、怠惰、強欲、暴食、色欲の七つの派閥だ。
派閥毎に序列があり、ジョセフは暴食派の二十五位と名乗っていた。
その悪魔と対立している勢力が、
「天使族と神です」
「ユリは確か亜神だったよね・・・・・・」
「ポポ、そうですね。私は亜神としての責務を放棄しここにいるのです」
「その責務っていうのは?」
「悪魔を討伐することです。悪魔は世界の壁を超え、様々な世界に災いをもたらします。我々神そして天使族は悪魔を撲滅させる義務があるのです」
そういうユリの顔はとても悲しそうだった。
メリーが教えてくれたが怪異覚醒は怪異の力を一段階上げるスキルらしい。
本来のメリーの能力では、あの武装人形化は使えないそうだ。
怪異覚醒の恩恵を使いやっと使えたらしい。
「あの人形の名は百合の天使ガブリエル。私の最高傑作だよ」
武装人形化に使う人形はメリーが全て手作りしているらしい。
「エレナの誕生日会明日だね!」
「それが本来の目的だったね・・・」
「色々ありましたもんね」
ユリの言う通り色々ありすぎて本来の目的を忘れていた。
夜ご飯も食べ、今日は早く寝ることにした。
翌日、僕達パーティー用の服に着替え貴族地区にあるライナー公爵邸に足を運ぶ。
しかし、トラブルが起きた。
門番の人にエレナからの手紙を見せ、中に入れて貰おうとしたのだがあの執事が出てきて、
「ここは平民風情が来る場所ではない。帰りたまえ」
なんて言うもんだからブチ切れそうなユリを宥めながら尋ねる。
「僕達はエレナ様から招待の手紙を頂いた客人です。それを平民だからといって追い返すのは失礼に値するのでは?」
「平民がよく吠える。エレナ様に招待されたなどと、偽装の手紙まで用意して用意周到なこと」
そのまま二十分ぐらい押し問答が続いたが屋敷から見知ったひとが出てくる。
「ロバート!何をしているのです!」
「! エレナさま!この平民がエレナ様から招待されたなどと吐かし、邪魔なので立ち去るようにいっているのですが、中々強情で・・・・・・!」
エレナは僕達を見てにこやかな笑顔で挨拶をする。
「あら、アルス様とユリ様じゃないですか。私の誕生日会に来てくださったのですね!」
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