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③篠原海の話
9話
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「篠原さんは朝がダメなんだなあ」
「……チャイム押すって話じゃなかったでしたっけ」
「鳴らしても起きなかった人が何を言う」
まだ眠い。瞼をこすりながら起き上がるとリビングの方からいいにおいが鼻をくすぐった。多分朝ご飯を用意してくれたのだろう。
勝手に入ってきたのであろう西京の後ろには、まつりが顔を覗かせていた。
「ゆうくん」
「おっ! まつりさんはお着換えもう済ませたんだな! 素晴らしいぞ」
「ゆうくん」
「まつり!?」
西京にべったりとくっついた愛娘を見てあまりの事に篠原は飛び起きる。
「な、な、まつりに何して……!」
「人を攻略するにはまず胃袋からと言うだろう?」
「キミも早く起きて支度すると良い」西京はそう言うとまつりと共に寝室から出ていく。だっこまでしていた。自分だって最近やっとさせてくれるようになったのに――、と悲しい気持ちになりながらリビングに向かうと、食卓には純和風な献立が並んでいた。白米にほうれん草の味噌汁に鮭を焼いたもの。ここしばらく前日にコンビニで買ったおにぎりだった篠原家にとってはだいぶ久しぶりなまともな朝食だった。
「……すごいですね」
「当然だ。オレを誰だと思っている!」
「不審者です。それはそれとして朝ご飯はありがたくいただきます」
いただきますと両手を合わせ、箸を口に運ぶ。昨日のオムライスも美味しかったが、今日は白米から既においしい。同じ炊飯器を使っているはずなのにどうしてだろうか。
幼稚園に行く準備を早々に終えたまつりは朝の教育番組を見ながら、西京に髪の毛を弄られている。編み込みをしてくれるようだ。何をやらせても器用な人だと思う。口に出すのは調子乗りそうだからはばかられるけれど。
「出来たぞ」
まつりはそれを聞くと、今まで大人しくしていた身体をバッと立ち上がらせ洗面所に向かう。秒速で戻ってきたまつりは、いびつではあるものの久しぶりに笑顔らしい表情を見せた。
「ぱぱ!」
「……ああ、アニメの、あの……」
「お姫様の髪形だな! まつりさんからのオーダーだ!」
後ろも見て、と言うようにまつりが後ろを見せる。後ろには三つ編みをベースに綺麗に編み込みされている。ワックスもスプレーも無しで、どんなやり方をすればこうなるのかはわからないし、リボンもどこから入手したのかわからないが髪の毛の中に入っている。たまにお姫様みたいにフリルがたくさんついている服を着ている子に見かける髪形だ。原理はわからないが可愛いと思う。
「アニメキャラクターみたいにメッシュは入れられないからリボンで代用してみた。どうだ、かわいらしいだろう」
「ああ、かわいいよ。まつり」
それを聞いたまつりは満足そうに頷くとまた洗面所に駆けて行った。
「気に入ったみたいですね」
「当然だ」
「なにしろオレがやったのだからな!」と自慢げに言う西京を無視し、ごちそうさまを言って皿を下げる。朝やってくれたのか洗い物はシンクに無かった。
「篠原くんも早く会社に行く準備をするといい。今日は歩きで園へ行くのだからな」
「歩きで?」
「オレの事を保母さんに紹介する必要があるだろう」
「ああ……」
確かに、いきなり代打ですと迎えに行っても、防犯上の理由やらなんやらで、はいそうですかと今時子供を赤の他人に引き渡す園は恐らくないだろう。今日は職員に事情の説明と顔見世をさせろという事か。
「まつりさん! パパが着替えたら行くからな! 今日は歩き!」
「なんでー」
まつりが洗面所から顔を出す。
「今日からオレが送り迎えをするからな」
「ぱぱは?」
西京に寄っていったまつりは自らだっこされに行く。
「パパはこれからはお仕事だ。オレはパパの一日が少しでも楽になるようにお手伝いする役目だな」
「……まつり、ぱぱにめいわく?」
それは違うと篠原が口を出すよりも先に、西京はまつりに説き伏せた。
「まつりさん。まつりさんがもし犬を飼っていたとする。犬には散歩が不可欠だ。でも、まつりさんは朝から夜、一日のほとんどを幼稚園に行っているだろう? まつりさんはその状態で毎日欠かさず同じ時間に散歩に行けるか?」
「うーん……」
「もし、代わりにそれをやってくれる、って人がいたら頼みたくもなるだろう? まあ、今回の場合はオレが自ら志願してやっていることだが」
「しがん」
「簡単に言うと、オレがまつりさんのお世話をしたいからやってるだけで、パパがまつりさんをどうこう思ってるわけではない、という話だ! わかったかな?」
「わかった」
何とか勘違いは防いだものの、もしまつりにとって、パパが迎えに来ない=パパは自分の事が嫌いなどと思われて距離を置かれたらパパは死ねるし、その原因になった西京を殺すかもしれない。お前を殺して俺も死ぬ。
篠原はそんなことを考えながら手早く出勤の準備をし、待っていた二人に声をかける。
「準備できましたよ」
「よーし、じゃあ帽子被って幼稚園行こうか。パパとオレどっちと手を繋ぐ?」
「ゆうくん」
「まつり!?」
「どうして……」と膝をつきかける。会って数時間の男に好感度で負けるとかなんなんだ。いい父親でいたつもりだが自分はもしかしてそこら辺の男に負けるくらいの男でしかなかったという事なのか。
「まつり、パパの事はもう嫌いなのか……?」
まつりは首を振って答えた。
「ゆうくん、ままみたく、いなくなっちゃうかもしれない」
「だからいまだけなの」そう言ったまつりを西京は抱き上げる。
「心配ご無用だ! オレはキミのパパに振られても粘り強く通い続けるぞ!」
「本当にやめてください」
自分と娘の鞄を持って玄関に向かう。エントランスまでの道を三人で歩く。
「今日のお弁当は期待していてくれ。知り合いにインフルエンサーの主婦がいてな、女児ウケがいい弁当とやらを教えてもらった」
「おにぎり?」
「もちろん、まつりさんのリクエストは導入した!」
「たのしみ」
三人でマンションを出て、園までの道を一緒に歩く。道の邪魔になる為、実の父親である篠原がなぜか二人の一歩後ろにいる状態だが、まつりが西京と手をつなぎたいなら仕方がない。
保母さんに事情を伝え、まつりを預ける。西京はここでもやらかしてくれた。
「えっと……、お二人はどのようなご関係で?」
困惑しながらそう聞く彼女に、西京は胸を張って答えた。
「未来の彼氏です」
「違います。友人です。無職なので時間に融通が利くから頼んだだけです」
すぐさま訂正したが、保母さんも西京のセリフは冗談にとらえてくれたらしい。
「ご友人ですか。わかりました。他の職員にも伝えておきます」
まつりに手を振り、保育園を離れる。あとは仕事に向かうだけだと言うのに、西京は何故か駅までの道をついてきた。
「……なんですか」
「見送るまでが男の仕事だ」
「なんなんですか、それ」
「キミも女性と付き合っていたころ経験はないか? 姿が消えるまで手を振った経験は?」
「生憎、そういう事をする性格ではないので」
「それでも、実家にはよくしてもらっているんだろう?」
「どこまで調べてるんですか」
桜の実家からは、頻繁に野菜が送られてくる。親にとって、まつりは初孫だ。桜が死んでからは定期的に「こっちの家に来ないか」と電話もかかってくる。実の両親と仲が悪い篠原から言わせれば、他人と同居するなんてありえないことだ。それに、実家がある田舎になんか行きたくない、というのが本音だ。今の会社は気に入っているし、ポストを捨てるつもりもない。
「……これは気に入られるためではなく、恋愛感情を抜いた一個人として言わせてもらうが」
西京は改札前で立ち止まる。
「キミはもう少し、立ち止まって周りを見たほうがいい」
「……どういうことですか」
「文字通りの意味だ。さ、会社に遅れるぞ」
電車の到着まであと五分。篠原はもやもやとした彼の言葉を振り払い、「じゃあ」と改札へ向かう。一瞬、後ろを振り向くと西京は篠原が見えなくなるまで小さく手を振っていた。
「……チャイム押すって話じゃなかったでしたっけ」
「鳴らしても起きなかった人が何を言う」
まだ眠い。瞼をこすりながら起き上がるとリビングの方からいいにおいが鼻をくすぐった。多分朝ご飯を用意してくれたのだろう。
勝手に入ってきたのであろう西京の後ろには、まつりが顔を覗かせていた。
「ゆうくん」
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「まつり!?」
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「な、な、まつりに何して……!」
「人を攻略するにはまず胃袋からと言うだろう?」
「キミも早く起きて支度すると良い」西京はそう言うとまつりと共に寝室から出ていく。だっこまでしていた。自分だって最近やっとさせてくれるようになったのに――、と悲しい気持ちになりながらリビングに向かうと、食卓には純和風な献立が並んでいた。白米にほうれん草の味噌汁に鮭を焼いたもの。ここしばらく前日にコンビニで買ったおにぎりだった篠原家にとってはだいぶ久しぶりなまともな朝食だった。
「……すごいですね」
「当然だ。オレを誰だと思っている!」
「不審者です。それはそれとして朝ご飯はありがたくいただきます」
いただきますと両手を合わせ、箸を口に運ぶ。昨日のオムライスも美味しかったが、今日は白米から既においしい。同じ炊飯器を使っているはずなのにどうしてだろうか。
幼稚園に行く準備を早々に終えたまつりは朝の教育番組を見ながら、西京に髪の毛を弄られている。編み込みをしてくれるようだ。何をやらせても器用な人だと思う。口に出すのは調子乗りそうだからはばかられるけれど。
「出来たぞ」
まつりはそれを聞くと、今まで大人しくしていた身体をバッと立ち上がらせ洗面所に向かう。秒速で戻ってきたまつりは、いびつではあるものの久しぶりに笑顔らしい表情を見せた。
「ぱぱ!」
「……ああ、アニメの、あの……」
「お姫様の髪形だな! まつりさんからのオーダーだ!」
後ろも見て、と言うようにまつりが後ろを見せる。後ろには三つ編みをベースに綺麗に編み込みされている。ワックスもスプレーも無しで、どんなやり方をすればこうなるのかはわからないし、リボンもどこから入手したのかわからないが髪の毛の中に入っている。たまにお姫様みたいにフリルがたくさんついている服を着ている子に見かける髪形だ。原理はわからないが可愛いと思う。
「アニメキャラクターみたいにメッシュは入れられないからリボンで代用してみた。どうだ、かわいらしいだろう」
「ああ、かわいいよ。まつり」
それを聞いたまつりは満足そうに頷くとまた洗面所に駆けて行った。
「気に入ったみたいですね」
「当然だ」
「なにしろオレがやったのだからな!」と自慢げに言う西京を無視し、ごちそうさまを言って皿を下げる。朝やってくれたのか洗い物はシンクに無かった。
「篠原くんも早く会社に行く準備をするといい。今日は歩きで園へ行くのだからな」
「歩きで?」
「オレの事を保母さんに紹介する必要があるだろう」
「ああ……」
確かに、いきなり代打ですと迎えに行っても、防犯上の理由やらなんやらで、はいそうですかと今時子供を赤の他人に引き渡す園は恐らくないだろう。今日は職員に事情の説明と顔見世をさせろという事か。
「まつりさん! パパが着替えたら行くからな! 今日は歩き!」
「なんでー」
まつりが洗面所から顔を出す。
「今日からオレが送り迎えをするからな」
「ぱぱは?」
西京に寄っていったまつりは自らだっこされに行く。
「パパはこれからはお仕事だ。オレはパパの一日が少しでも楽になるようにお手伝いする役目だな」
「……まつり、ぱぱにめいわく?」
それは違うと篠原が口を出すよりも先に、西京はまつりに説き伏せた。
「まつりさん。まつりさんがもし犬を飼っていたとする。犬には散歩が不可欠だ。でも、まつりさんは朝から夜、一日のほとんどを幼稚園に行っているだろう? まつりさんはその状態で毎日欠かさず同じ時間に散歩に行けるか?」
「うーん……」
「もし、代わりにそれをやってくれる、って人がいたら頼みたくもなるだろう? まあ、今回の場合はオレが自ら志願してやっていることだが」
「しがん」
「簡単に言うと、オレがまつりさんのお世話をしたいからやってるだけで、パパがまつりさんをどうこう思ってるわけではない、という話だ! わかったかな?」
「わかった」
何とか勘違いは防いだものの、もしまつりにとって、パパが迎えに来ない=パパは自分の事が嫌いなどと思われて距離を置かれたらパパは死ねるし、その原因になった西京を殺すかもしれない。お前を殺して俺も死ぬ。
篠原はそんなことを考えながら手早く出勤の準備をし、待っていた二人に声をかける。
「準備できましたよ」
「よーし、じゃあ帽子被って幼稚園行こうか。パパとオレどっちと手を繋ぐ?」
「ゆうくん」
「まつり!?」
「どうして……」と膝をつきかける。会って数時間の男に好感度で負けるとかなんなんだ。いい父親でいたつもりだが自分はもしかしてそこら辺の男に負けるくらいの男でしかなかったという事なのか。
「まつり、パパの事はもう嫌いなのか……?」
まつりは首を振って答えた。
「ゆうくん、ままみたく、いなくなっちゃうかもしれない」
「だからいまだけなの」そう言ったまつりを西京は抱き上げる。
「心配ご無用だ! オレはキミのパパに振られても粘り強く通い続けるぞ!」
「本当にやめてください」
自分と娘の鞄を持って玄関に向かう。エントランスまでの道を三人で歩く。
「今日のお弁当は期待していてくれ。知り合いにインフルエンサーの主婦がいてな、女児ウケがいい弁当とやらを教えてもらった」
「おにぎり?」
「もちろん、まつりさんのリクエストは導入した!」
「たのしみ」
三人でマンションを出て、園までの道を一緒に歩く。道の邪魔になる為、実の父親である篠原がなぜか二人の一歩後ろにいる状態だが、まつりが西京と手をつなぎたいなら仕方がない。
保母さんに事情を伝え、まつりを預ける。西京はここでもやらかしてくれた。
「えっと……、お二人はどのようなご関係で?」
困惑しながらそう聞く彼女に、西京は胸を張って答えた。
「未来の彼氏です」
「違います。友人です。無職なので時間に融通が利くから頼んだだけです」
すぐさま訂正したが、保母さんも西京のセリフは冗談にとらえてくれたらしい。
「ご友人ですか。わかりました。他の職員にも伝えておきます」
まつりに手を振り、保育園を離れる。あとは仕事に向かうだけだと言うのに、西京は何故か駅までの道をついてきた。
「……なんですか」
「見送るまでが男の仕事だ」
「なんなんですか、それ」
「キミも女性と付き合っていたころ経験はないか? 姿が消えるまで手を振った経験は?」
「生憎、そういう事をする性格ではないので」
「それでも、実家にはよくしてもらっているんだろう?」
「どこまで調べてるんですか」
桜の実家からは、頻繁に野菜が送られてくる。親にとって、まつりは初孫だ。桜が死んでからは定期的に「こっちの家に来ないか」と電話もかかってくる。実の両親と仲が悪い篠原から言わせれば、他人と同居するなんてありえないことだ。それに、実家がある田舎になんか行きたくない、というのが本音だ。今の会社は気に入っているし、ポストを捨てるつもりもない。
「……これは気に入られるためではなく、恋愛感情を抜いた一個人として言わせてもらうが」
西京は改札前で立ち止まる。
「キミはもう少し、立ち止まって周りを見たほうがいい」
「……どういうことですか」
「文字通りの意味だ。さ、会社に遅れるぞ」
電車の到着まであと五分。篠原はもやもやとした彼の言葉を振り払い、「じゃあ」と改札へ向かう。一瞬、後ろを振り向くと西京は篠原が見えなくなるまで小さく手を振っていた。
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