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第3章 アレクを狙って
第818話 総助が戦場に!?ジキタリスの分身体の優位性
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ジキタリスは、アレク達に助けてもらったことを思い出して、ここまで思い通りに魔力を操れることに感動を覚えていた。
「何を笑っている!馬鹿にするのもいい加減にしろ!雷遁:天雷」
長は、昨夜のことを思い出して笑っていたジキタリスに対して、自分のことを小馬鹿にされたと勘違いをした。怒りをあらわにした長は、忍術天雷を使い、空からジキタリスの分身目掛けて無数の落雷が放たれた。
「忍術とは侮れませんね。魔法以上の威力があるではないですか!ですが、今の私には意味のないこと。もし復讐したいのなら生まれ変わってください」
落雷をまともに食らっているにも関わらず、全てすり抜けたように無と化す。そして、透明化と攻撃の無効化は、アレクの薬によるもので、短時間だけ使用出来、人生においても一度のみという制限付きの本来存在してはならない薬なのだ。
「な、何故だ!お前は、悪魔か?神か?それとも、弦馬様や総助様と同じ存在だとでも言うのか!!」
長は、目の前で起きている現実に恐怖と絶望を覚えてしまう。そして、慌てた長は、弦馬と総助の名前を漏らしてしまう。
「今の私は、ただの魔族とは違うとだけお伝えしましょう。弦馬?総助?様付けをするということは貴方の上司ですか?」
ジキタリスは、アレクの薬でこの力を手に入れたことは漏らさないようにした。
「クソ!えっ?えっ?総助様!ち、違うのです!おやめください!私は......あぁぁぁぁぁ」
長は、急に頭を押さえて苦しみだし、叫び声を上げた。そして、手足をだらんと下げて、首も下がった状態になる。
「別人ですか?前の私であれば気づきませんでしたが、先程までなかった魔力が現れましたからね。おっと、手が早いのではないですか?」
ジキタリスは、魔力を自由に操ることが出来るようになり、新たなスキルも目覚めた。そのお陰で、相手の魔力の流れを感じることが出来るようになっていた。
「アッハハハ、忍術無効化と魔法無効化に物理無効化......面白いスキルをお持ちですね。私は、総助と言います。今から味わったことのない苦痛を味あわせて上げましょう。禁術:七転八倒」
長の様子がおかしくなったのは、やはり総助の仕業であり、魔力の異変は総助が体を乗っ取ったことに起因するようだ。
「今何かされましたか?では、時間もあまりありませんので、私から行かせて頂きます」
アレクの薬で無敵モードに入っているジキタリスは、禁術をも一時的に無効化した。
そして、ジキタリスは両腰に携えた剣を抜く。
「はぁぁぁ、禁術も意味をなしませんか。本当に、私達の計画をことごとく阻みますね。この体も、そう長くは保たないので、作戦を変更しましょう」
総助が操る長の体からルシファーの時と同じ黒いモヤが溢れ出す。更にクナイを取り出し構える。
「ん?黒いモヤ......アレク王からの報告にあったものに類似しますね。確か、当たると侵食されるでしたか......」
ジキタリスは、瞬時に黒いモヤの正体に勘付く。だが、ジキタリスは迷いなく総助に襲い掛かった。
「その勇敢さを称え、スキルでは覆せない領域を味合わせて上げます」
総助は、ジキタリスが近付いた瞬間、クナイに黒いモヤを纏わせて刺しに来た。そして、ジキタリスの胸にグサリ刺さる。
刺した場所から徐々に朽ちて行き、ジキタリスの体は灰となった。
「総助と言いましたか?恐ろしい力を持ち合わせているようですね。おっ!何を......」
総助が、刺したのは分身体であり、総助の後ろからまた声を掛けるが、速攻で黒いモヤを纏わせたクナイが飛んできて刺さる。
「本当に、焦っているようですね。私の分身体は無限に湧きますよ。どう致しますか?」
ジキタリスは、1体1体分身体を出していたが、一気に10人以上の分身体を出して、総助を焦らせる行動に出た。
「アッハハハ、これは参ったな。魔力量も同じだと見分けがつかないねぇ。どうかな?単純に刃を交えてみない?」
総助は、慌てる様子は全く無く、空を見上げて手で顔を覆いながら爆笑した。
そして、クナイをしまい、短刀を取り出して構えた。
「その提案に乗りましょう。では、行きますよ」
ジキタリスは、2刀流の10人の分身体で総助に襲い掛かった。だが、総助はあり得ない体の動きでジキタリスの剣を避け、黒いモヤを纏わせた短刀で、次々と分身体を倒して行く。
「う~ん?この体限界か......じゃあ、私はこの辺りで帰らせてもらいます。次は、もっと楽しめたらいいですねぇ」
総助の乗っ取っていた長の体が、急に動かなくなり、総助は一言残して、あっさりと本体に戻っていった。
「アレク王・オレール様・パスク様には感謝ですね。総助......報告であったルシファーと関係がありそうですが、どうなのでしょう?それよりも、あの禁術を食らっていたら今頃は、負けていましたね」
ジキタリスは、動かなくなった長の首を刎ねる。そして、アレクからもらった薬が切れたようで、禁術を食らった分身体がのたうち回るように苦しみ出して絶命した。
その様子と総助の存在を知ったジキタリスは、早くアレク達に知らせねばと思うのだった。
「何を笑っている!馬鹿にするのもいい加減にしろ!雷遁:天雷」
長は、昨夜のことを思い出して笑っていたジキタリスに対して、自分のことを小馬鹿にされたと勘違いをした。怒りをあらわにした長は、忍術天雷を使い、空からジキタリスの分身目掛けて無数の落雷が放たれた。
「忍術とは侮れませんね。魔法以上の威力があるではないですか!ですが、今の私には意味のないこと。もし復讐したいのなら生まれ変わってください」
落雷をまともに食らっているにも関わらず、全てすり抜けたように無と化す。そして、透明化と攻撃の無効化は、アレクの薬によるもので、短時間だけ使用出来、人生においても一度のみという制限付きの本来存在してはならない薬なのだ。
「な、何故だ!お前は、悪魔か?神か?それとも、弦馬様や総助様と同じ存在だとでも言うのか!!」
長は、目の前で起きている現実に恐怖と絶望を覚えてしまう。そして、慌てた長は、弦馬と総助の名前を漏らしてしまう。
「今の私は、ただの魔族とは違うとだけお伝えしましょう。弦馬?総助?様付けをするということは貴方の上司ですか?」
ジキタリスは、アレクの薬でこの力を手に入れたことは漏らさないようにした。
「クソ!えっ?えっ?総助様!ち、違うのです!おやめください!私は......あぁぁぁぁぁ」
長は、急に頭を押さえて苦しみだし、叫び声を上げた。そして、手足をだらんと下げて、首も下がった状態になる。
「別人ですか?前の私であれば気づきませんでしたが、先程までなかった魔力が現れましたからね。おっと、手が早いのではないですか?」
ジキタリスは、魔力を自由に操ることが出来るようになり、新たなスキルも目覚めた。そのお陰で、相手の魔力の流れを感じることが出来るようになっていた。
「アッハハハ、忍術無効化と魔法無効化に物理無効化......面白いスキルをお持ちですね。私は、総助と言います。今から味わったことのない苦痛を味あわせて上げましょう。禁術:七転八倒」
長の様子がおかしくなったのは、やはり総助の仕業であり、魔力の異変は総助が体を乗っ取ったことに起因するようだ。
「今何かされましたか?では、時間もあまりありませんので、私から行かせて頂きます」
アレクの薬で無敵モードに入っているジキタリスは、禁術をも一時的に無効化した。
そして、ジキタリスは両腰に携えた剣を抜く。
「はぁぁぁ、禁術も意味をなしませんか。本当に、私達の計画をことごとく阻みますね。この体も、そう長くは保たないので、作戦を変更しましょう」
総助が操る長の体からルシファーの時と同じ黒いモヤが溢れ出す。更にクナイを取り出し構える。
「ん?黒いモヤ......アレク王からの報告にあったものに類似しますね。確か、当たると侵食されるでしたか......」
ジキタリスは、瞬時に黒いモヤの正体に勘付く。だが、ジキタリスは迷いなく総助に襲い掛かった。
「その勇敢さを称え、スキルでは覆せない領域を味合わせて上げます」
総助は、ジキタリスが近付いた瞬間、クナイに黒いモヤを纏わせて刺しに来た。そして、ジキタリスの胸にグサリ刺さる。
刺した場所から徐々に朽ちて行き、ジキタリスの体は灰となった。
「総助と言いましたか?恐ろしい力を持ち合わせているようですね。おっ!何を......」
総助が、刺したのは分身体であり、総助の後ろからまた声を掛けるが、速攻で黒いモヤを纏わせたクナイが飛んできて刺さる。
「本当に、焦っているようですね。私の分身体は無限に湧きますよ。どう致しますか?」
ジキタリスは、1体1体分身体を出していたが、一気に10人以上の分身体を出して、総助を焦らせる行動に出た。
「アッハハハ、これは参ったな。魔力量も同じだと見分けがつかないねぇ。どうかな?単純に刃を交えてみない?」
総助は、慌てる様子は全く無く、空を見上げて手で顔を覆いながら爆笑した。
そして、クナイをしまい、短刀を取り出して構えた。
「その提案に乗りましょう。では、行きますよ」
ジキタリスは、2刀流の10人の分身体で総助に襲い掛かった。だが、総助はあり得ない体の動きでジキタリスの剣を避け、黒いモヤを纏わせた短刀で、次々と分身体を倒して行く。
「う~ん?この体限界か......じゃあ、私はこの辺りで帰らせてもらいます。次は、もっと楽しめたらいいですねぇ」
総助の乗っ取っていた長の体が、急に動かなくなり、総助は一言残して、あっさりと本体に戻っていった。
「アレク王・オレール様・パスク様には感謝ですね。総助......報告であったルシファーと関係がありそうですが、どうなのでしょう?それよりも、あの禁術を食らっていたら今頃は、負けていましたね」
ジキタリスは、動かなくなった長の首を刎ねる。そして、アレクからもらった薬が切れたようで、禁術を食らった分身体がのたうち回るように苦しみ出して絶命した。
その様子と総助の存在を知ったジキタリスは、早くアレク達に知らせねばと思うのだった。
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