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第3章 アレクを狙って
【3巻書籍化!発売中】第798話 薬素材創造は万能スキルではなかった!?
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アレクとドワーフ達は、手分けしてドワーフ製の拘束具をアマゾネス達に取り付けていく。
アレクは、骨折や内臓損傷などがあれば命の危険があると思い、診断をしたのだが、アマゾネス達の体は、思った以上に頑丈でアレクの本気に近い打撃を食らっても気絶した程度で済んでいた。
「このアマゾネスが攻めてきたら、普通の兵士だけだったら、1日も持たずに壊滅するだろうね。どんな攻撃かわざと受け止めたけど、あれだけ押されたしね。拘束してても注意しないと」
「アレク王が、まさかここまで強いとは思わなかった。あのアマゾネス達に真っ向から挑んで倒してしまうのだからな」
アレクは、身体強化や魔装甲や神力を使っていても、アマゾネスの攻撃で後退りしてしまったと言うが、セゲル王からすると、それだけで済んで圧勝している時点で化け物にしか見えない。
「あっちも終わったみたいだよ。あのアナベルが、相当手こずったみたいだから、かなり強かったんだね。ポーションを渡しにいこう」
アレク達が、拘束を終えると、門の方からボロボロになったラヴァーナがアマゾネスを引きずって帰ってきた。
「もっと早く終わらせるつもりであったのだが、思っておった以上に強くてな。アレクの向上薬がなければ負けていたかもしれぬ。にしても、妾が一人に苦戦している間に、9人も倒すとは......なんと申せばよいか」
ラヴァーナが、アマゾネスを投げるとドワーフ達がすぐに拘束具を填めた。
そして、すでに拘束されている9人のアマゾネスを見て、アレクと自分とのレベルの違いに呆れてしまう。
「アナベルは、元々肉弾戦特化じゃないしね。アマゾネスの土俵、それもアマゾネスの中でも強い人だったみたいだったし。本来スキルを使えばすぐ勝ってたでしょ?それより、体力回復薬とエクストラポーションを飲んで」
「それを言うならアレクも魔法特化ではないか!慰めはよしてくれ。こうもあっさり伝説級のエクストラポーションを出されるとはな。だが、有り難く頂こう」
低級なポーションしか作り出せない世界で、体の欠損すら治してしまうエクストラポーションをあっさり出してくるアレクに呆れる。
「う~ん?俺は、特に魔法特化でもないよ。オレールの魔法とか師匠とかデストロイの肉弾戦を見てると、差を感じてしまうしね。俺は、裏でコソコソ薬を作ってるくらいがちょうどいいのさ」
アレクは、笑い飛ばして、このような発言をしているが、ラヴァーナ含め周りの人間からすると、アレクのことをオールマイティに化け物だよと思ってしまう。
「門は、修復したわい。ワシは、牢屋にアマゾネス対策をするからのぅ。坊主は、先にマンテ爺の容態を見てやってくれ」
「あの牢屋なら拘束具をつけてても突き破ってきそうだよね。ありがとう。マンテ爺の回復を見届けたら迎えに戻るよ」
突き破ぶられた門は、おやっさん率いる名工のドワーフ達によってあっさりと修復されていた。
「何かわからぬが、マンテ爺が危ないのであれば、すぐに戻るとよい。妾も、残ってアマゾネスを監視しておこう」
ラヴァーナは、時間を取らせないように理由も聞かずに、協力をしてくれた。アレクは、「ありがとう」と二人に言って魔物の国に転移した。
◆
アレクは、自室に転移すると、すぐにパスクのいるであろう執務室に向かう。
執務室を開けると、机には書類が山積みになっており、パスクはぼぉーっとしていた。
「ア、アレク王!いつお戻りになられたのですか?」
パスクは、アレクに気づくと、書類を蹴散らす勢いで近付いてきて、腕を引っ張り廊下に駆け出していく。
「アレク王、申し訳ございませんが、早急にマンテ爺の容態を見てもらえませんか?」
「わかったよ。薬で治るものならいいんだけど......」
廊下を走って行き、マンテ爺が寝ている寝室に入る。そこには、特注されたであろう大きなベッドに寝るマンテ爺の姿があった。
「診断」
患者:マンテ爺
病名:特級呪縛
症状:能力低下、常時体力低下、衰弱、昏睡、心肺機能低下
感染︰媒介確率なし
余命:6時間
「すぐに薬を作るから、頼んでた物をこの部屋に運んでもらえるかな?あと6時間しかないから一刻を争うし、誰も近付けさせないで」
アレクは、調合する準備をしながらパスクにお願いをすると、パスクは残り6時間と聞いて慌てて部屋を出ていく。
「マンテ爺、もう少しだから耐えてよ!今すぐ治して......え?素材がない......」
今までであれば、どんな素材も薬素材創造で生み出すことが出来たのだが、どの世界にも存在はしておらず、唯一この世界にあるようだが、ある者が封印して保管しているようだ。
「どうしたら......」
アレクは、その後も別の解決策がないか、スキルを使って探すが、その封印された素材を手に入れない限りマンテ爺の回復は見込めないらしく、途方にくれてしまうのだった。
アレクは、骨折や内臓損傷などがあれば命の危険があると思い、診断をしたのだが、アマゾネス達の体は、思った以上に頑丈でアレクの本気に近い打撃を食らっても気絶した程度で済んでいた。
「このアマゾネスが攻めてきたら、普通の兵士だけだったら、1日も持たずに壊滅するだろうね。どんな攻撃かわざと受け止めたけど、あれだけ押されたしね。拘束してても注意しないと」
「アレク王が、まさかここまで強いとは思わなかった。あのアマゾネス達に真っ向から挑んで倒してしまうのだからな」
アレクは、身体強化や魔装甲や神力を使っていても、アマゾネスの攻撃で後退りしてしまったと言うが、セゲル王からすると、それだけで済んで圧勝している時点で化け物にしか見えない。
「あっちも終わったみたいだよ。あのアナベルが、相当手こずったみたいだから、かなり強かったんだね。ポーションを渡しにいこう」
アレク達が、拘束を終えると、門の方からボロボロになったラヴァーナがアマゾネスを引きずって帰ってきた。
「もっと早く終わらせるつもりであったのだが、思っておった以上に強くてな。アレクの向上薬がなければ負けていたかもしれぬ。にしても、妾が一人に苦戦している間に、9人も倒すとは......なんと申せばよいか」
ラヴァーナが、アマゾネスを投げるとドワーフ達がすぐに拘束具を填めた。
そして、すでに拘束されている9人のアマゾネスを見て、アレクと自分とのレベルの違いに呆れてしまう。
「アナベルは、元々肉弾戦特化じゃないしね。アマゾネスの土俵、それもアマゾネスの中でも強い人だったみたいだったし。本来スキルを使えばすぐ勝ってたでしょ?それより、体力回復薬とエクストラポーションを飲んで」
「それを言うならアレクも魔法特化ではないか!慰めはよしてくれ。こうもあっさり伝説級のエクストラポーションを出されるとはな。だが、有り難く頂こう」
低級なポーションしか作り出せない世界で、体の欠損すら治してしまうエクストラポーションをあっさり出してくるアレクに呆れる。
「う~ん?俺は、特に魔法特化でもないよ。オレールの魔法とか師匠とかデストロイの肉弾戦を見てると、差を感じてしまうしね。俺は、裏でコソコソ薬を作ってるくらいがちょうどいいのさ」
アレクは、笑い飛ばして、このような発言をしているが、ラヴァーナ含め周りの人間からすると、アレクのことをオールマイティに化け物だよと思ってしまう。
「門は、修復したわい。ワシは、牢屋にアマゾネス対策をするからのぅ。坊主は、先にマンテ爺の容態を見てやってくれ」
「あの牢屋なら拘束具をつけてても突き破ってきそうだよね。ありがとう。マンテ爺の回復を見届けたら迎えに戻るよ」
突き破ぶられた門は、おやっさん率いる名工のドワーフ達によってあっさりと修復されていた。
「何かわからぬが、マンテ爺が危ないのであれば、すぐに戻るとよい。妾も、残ってアマゾネスを監視しておこう」
ラヴァーナは、時間を取らせないように理由も聞かずに、協力をしてくれた。アレクは、「ありがとう」と二人に言って魔物の国に転移した。
◆
アレクは、自室に転移すると、すぐにパスクのいるであろう執務室に向かう。
執務室を開けると、机には書類が山積みになっており、パスクはぼぉーっとしていた。
「ア、アレク王!いつお戻りになられたのですか?」
パスクは、アレクに気づくと、書類を蹴散らす勢いで近付いてきて、腕を引っ張り廊下に駆け出していく。
「アレク王、申し訳ございませんが、早急にマンテ爺の容態を見てもらえませんか?」
「わかったよ。薬で治るものならいいんだけど......」
廊下を走って行き、マンテ爺が寝ている寝室に入る。そこには、特注されたであろう大きなベッドに寝るマンテ爺の姿があった。
「診断」
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症状:能力低下、常時体力低下、衰弱、昏睡、心肺機能低下
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「マンテ爺、もう少しだから耐えてよ!今すぐ治して......え?素材がない......」
今までであれば、どんな素材も薬素材創造で生み出すことが出来たのだが、どの世界にも存在はしておらず、唯一この世界にあるようだが、ある者が封印して保管しているようだ。
「どうしたら......」
アレクは、その後も別の解決策がないか、スキルを使って探すが、その封印された素材を手に入れない限りマンテ爺の回復は見込めないらしく、途方にくれてしまうのだった。
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