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第3章 アレクを狙って
【3巻書籍化!発売中】第787話 大和ノ国は、面白い国!蔵之助の再戦!?
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陛下は、ノックスとマンテ爺を護衛に転移魔道具を使い、大和ノ国へ転移した。
「おぉ~、ノックス殿久しぶりでござるな。一戦交えようと何度も親書を送ったでござるよ。何故、来てくれなかった?」
以前、大和ノ国を訪れた際に、ノックスは蔵之助に勝負を挑まれた。
接戦ではあったが、ノックスが勝ち、それから蔵之助はノックスに勝とうと日夜修行をしていた。
「こっちも世界の危機やら国の防衛を任されて行けなかったんだ。会談が終わったら再挑戦させてやるから許せ。それより、風呂には入ってるのか?におうぞ」
何故か、蔵之助は前にあった時よりも髪はボサボサで袴も所々破れており、プゥ~ンと匂いまで漂ってくる。
「私は、全てを投げ売りこの数年ノックス殿に勝つために修行だけをしてきたでござる。風呂などでのんびりしている暇はないのでござるよ。おぉ~、流石!微動だにしないでござるか」
国のトップである陛下がいるにも関わらず、挨拶もせず、更には刀を抜いて横一閃。しかし、蔵之助は当てる気がなかったのか、ノックスの顔ギリギリで止めた。
「殺気が一切なかったからな。止めるとわかっていた。とりあえず、風呂に入れ。それと、会談が終わったら陛下に挨拶はしろよ」
「そんなに匂うでござろうか?仕方ない。家に一度帰るでござる。陛下、改めて挨拶するでござるよ。では、後ほどでござる」
蔵之助は、袴の袖の匂いを嗅ぐが自分ではわからないようだ。
蔵之助は、陛下に対し一礼をして去っていく。
「ウズベル陛下、蔵之助の御無礼誠に申し訳ございません。後程、親王様にお伝えし、蔵之助に処罰を与えたいと存じます」
本来、案内役であったであろう文官のような人が、蔵之助の件で頭を下げ、謝罪をする。
「構わん。ノックスとの因縁いや負けんために、数年という長い月日を割いたのであろう?周りが見えなくなるのは当然である。処罰は、いらんが、他国の王であればどうしておったかわからん。それだけを蔵之助殿に伝えてくれんか?」
アレク達を長年間近で見てきたことで、達人は、一般人とは違う考え方を持っているのを肌で実感しているので、理解は示せど怒ることはない。
「ウズベル陛下の寛大な心に感謝致します。では、親王様がお待ちですので、こちらへお越しください」
文官は、先程よりも身が引き締まった感じなり頭を下げる。上目線ではあるが、親王様を大事に思うあまり会わせる価値があるか判断したようだ。
「うむ。案内を頼むぞ。面白い国であるな......」
「陛下、何もないとは思うが、会談中も警護を許可してくれないか?」
文官は、理由があり探りを入れていたと、長年の経験から感じ取った陛下は、怒るどころか親王に対する忠誠心の高さと文官までもが警戒する面白い国だと表現した。
そして、ノックスは相変わらず敬語は使わずに普段通りに接する。
「うむ。多少無礼ではあろうが、二人には警護に付いてもらう予定である。持東親王も、会ったことのある二人であれば問題なかろう」
「ワシは、分からんと思うぞい。なんせ、ここに来た時はマンティコアじゃったからな」
忍者が、どのような存在かわかっていない以上、二人から離れるのは危険だと感じている。
「おぉ~、そうであったな。人型に見慣れてしまって忘れておったわ。マンティコアの姿でも良いぞ」
「ワシを抱えての会談であれば、マンティコアの姿の方が警護しやすいんじゃが、後ろで警護となるとのぅ......人間のままのがええわい」
小さい状態で抱えるならば、すぐさま攻撃に対して守る又は反撃に転じることが出来るが、後ろに控えているならば、大きさ的に邪魔にならず、ノックスと連携が取れる人型でいたいと考えた。
「流石に、一国の王が、会談中にマンティコアを抱えるわけにはいかんな。すまんが、人型で頼む」
陛下が、ペットを抱えている構図になり、笑われてしまうと考えた。
「お話中、申し訳ございませんが、親王様から事前に警護の方2名までなら入室の許可が下りております。それに、タカハシ王の側近であるお二人であれば尚の事でございます」
文官は、笑顔でノックスとマンテ爺の入室が承認されていることを伝えてくれた。
しかも、持東親王はかなりアレク達のことを気に入ってくれている。
「それはありがたい。本当に、アレク王様々であるな。この借りは、いつになったら返せるのか......」
陛下は、アレクに返せる物や人材もいないので、災いとは違った意味でまた頭を抱えてしまうのだった。
「おぉ~、ノックス殿久しぶりでござるな。一戦交えようと何度も親書を送ったでござるよ。何故、来てくれなかった?」
以前、大和ノ国を訪れた際に、ノックスは蔵之助に勝負を挑まれた。
接戦ではあったが、ノックスが勝ち、それから蔵之助はノックスに勝とうと日夜修行をしていた。
「こっちも世界の危機やら国の防衛を任されて行けなかったんだ。会談が終わったら再挑戦させてやるから許せ。それより、風呂には入ってるのか?におうぞ」
何故か、蔵之助は前にあった時よりも髪はボサボサで袴も所々破れており、プゥ~ンと匂いまで漂ってくる。
「私は、全てを投げ売りこの数年ノックス殿に勝つために修行だけをしてきたでござる。風呂などでのんびりしている暇はないのでござるよ。おぉ~、流石!微動だにしないでござるか」
国のトップである陛下がいるにも関わらず、挨拶もせず、更には刀を抜いて横一閃。しかし、蔵之助は当てる気がなかったのか、ノックスの顔ギリギリで止めた。
「殺気が一切なかったからな。止めるとわかっていた。とりあえず、風呂に入れ。それと、会談が終わったら陛下に挨拶はしろよ」
「そんなに匂うでござろうか?仕方ない。家に一度帰るでござる。陛下、改めて挨拶するでござるよ。では、後ほどでござる」
蔵之助は、袴の袖の匂いを嗅ぐが自分ではわからないようだ。
蔵之助は、陛下に対し一礼をして去っていく。
「ウズベル陛下、蔵之助の御無礼誠に申し訳ございません。後程、親王様にお伝えし、蔵之助に処罰を与えたいと存じます」
本来、案内役であったであろう文官のような人が、蔵之助の件で頭を下げ、謝罪をする。
「構わん。ノックスとの因縁いや負けんために、数年という長い月日を割いたのであろう?周りが見えなくなるのは当然である。処罰は、いらんが、他国の王であればどうしておったかわからん。それだけを蔵之助殿に伝えてくれんか?」
アレク達を長年間近で見てきたことで、達人は、一般人とは違う考え方を持っているのを肌で実感しているので、理解は示せど怒ることはない。
「ウズベル陛下の寛大な心に感謝致します。では、親王様がお待ちですので、こちらへお越しください」
文官は、先程よりも身が引き締まった感じなり頭を下げる。上目線ではあるが、親王様を大事に思うあまり会わせる価値があるか判断したようだ。
「うむ。案内を頼むぞ。面白い国であるな......」
「陛下、何もないとは思うが、会談中も警護を許可してくれないか?」
文官は、理由があり探りを入れていたと、長年の経験から感じ取った陛下は、怒るどころか親王に対する忠誠心の高さと文官までもが警戒する面白い国だと表現した。
そして、ノックスは相変わらず敬語は使わずに普段通りに接する。
「うむ。多少無礼ではあろうが、二人には警護に付いてもらう予定である。持東親王も、会ったことのある二人であれば問題なかろう」
「ワシは、分からんと思うぞい。なんせ、ここに来た時はマンティコアじゃったからな」
忍者が、どのような存在かわかっていない以上、二人から離れるのは危険だと感じている。
「おぉ~、そうであったな。人型に見慣れてしまって忘れておったわ。マンティコアの姿でも良いぞ」
「ワシを抱えての会談であれば、マンティコアの姿の方が警護しやすいんじゃが、後ろで警護となるとのぅ......人間のままのがええわい」
小さい状態で抱えるならば、すぐさま攻撃に対して守る又は反撃に転じることが出来るが、後ろに控えているならば、大きさ的に邪魔にならず、ノックスと連携が取れる人型でいたいと考えた。
「流石に、一国の王が、会談中にマンティコアを抱えるわけにはいかんな。すまんが、人型で頼む」
陛下が、ペットを抱えている構図になり、笑われてしまうと考えた。
「お話中、申し訳ございませんが、親王様から事前に警護の方2名までなら入室の許可が下りております。それに、タカハシ王の側近であるお二人であれば尚の事でございます」
文官は、笑顔でノックスとマンテ爺の入室が承認されていることを伝えてくれた。
しかも、持東親王はかなりアレク達のことを気に入ってくれている。
「それはありがたい。本当に、アレク王様々であるな。この借りは、いつになったら返せるのか......」
陛下は、アレクに返せる物や人材もいないので、災いとは違った意味でまた頭を抱えてしまうのだった。
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