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第3章 アレクを狙って
【3巻書籍化!発売中】第783話 ドワーフはドワーフだった!改めて痛感する!
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移動という面では、アレクとラヴァーナが揃っているので、あっさりと解決した。
アレクは、すぐさま魔物の国に転移をして、ドワーフと弟子の魔物を連れてきて、ドワーフの国の再建に取り掛かる。
ラヴァーナの許可を取って、アレクは魔ノ国から技術者を連れてきて、ドワーフの国が魔物の国と魔ノ国を行き来できるように、転移魔道具を設置した。
「もう少し時間がかかるとは思うけど、これだけのドワーフがいたら、かなり早いね。しかも、魔物の国の最新技術も取り入れてるのに、すぐ理解しちゃうし、凄いよ」
おやっさんや他の魔物の国にいるドワーフから、魔物の国の技術を使って再建したいとの申し出があり、アレクは許可を出した。
最初、ドワーフの国のドワーフは見知らぬ未知の技術に戸惑ってはいたが、あっさり習得して、再建を進めている。
「アレク王、この度は我々の国の再建に手を貸して頂いただけでなく、素晴らしい技術の提供まで感謝している。すぐに返せるものがないのが申し訳ない」
「いやいや、魔物の国もドワーフには世話になってるからさ。その恩返しだよ。それより、再建は簡単だけど、これから国を動かす人材を確保するの大変じゃない?」
セゲルは、再建していく姿を眺めていたアレクの横にやってきてお礼を言う。
アレクは、王城内で大勢のドワーフがなくなり、兵士や国を動かしていた人物がいないのではと懸念する。
「申し訳ないが、お言葉に甘えさせてもらう。それが、そうでもない。兵士を育てるのは急務ではあるが、王に反発して追い出された優秀な元文官達が大勢いる。とりあえず、なんとか国を維持することは可能だと思う」
アレクが懸念していることは、あまり気にする必要はないようだ。
「あ!山岳地帯なら、早急に兵力が必要というわけではないね。それよりも、優秀な人材が生きてたのが大きいよ。軌道に乗るまで食べ物とかは、魔物の国と魔ノ国から支援出来るし大丈夫そうだね」
「ここまで支援してもらって、本当に感謝している。もし、力になれることがあればいつでも言ってほしい!だが、本来であれば、個人的に酒の知識に目がくらみ弟子入りしたいまである。アッハハハハ」
アレクの寛大な支援にセゲルは感動してしまう。
しかし、やはりドワーフといったところで、酒には目がないらしく、本当なら王様など成らずに魔物の国に行きたいと思っている。
「アハハ、弟子って、俺は製法を知ってるだけだよ。セゲルは、しっかりと王を務めてね。あと、ドワーフなら大丈夫だと思うけど、建築技術と酒の製法は、まだ門外不出にしたいから、秘密でお願いします」
「ドワーフが滅びようと、技術と酒に関しては口が裂けても漏らさん。もし、そんな輩がいれば神からの天罰が下るだろう。おっと、言い忘れるところだった。大勢のドワーフ達を受け入れてくれたこと感謝する」
前ドワーフ王に耐え兼ねた者達を、魔物の国に受け入れてもらい、全員が幸せに生活していることを聞いたセゲルは、改めてアレクに感謝した。
「はじめは、お互いの利害が一致したからだったけど、今は大切な仲間だし、人間よりも信用が置ける種族だと思ってる。俺としても、ドワーフが仲間になってくれてありがとうだよ」
ドワーフは、技術的なことや酒のことになると、少し周りが見えなくなる傾向があるが、それ以外のことに関しては、一番信頼の置ける種族だと思っている。
「アッハハハハ、俺達のことをここまで良く言ってくれるやつは、早々いない。今夜も、呑み明かそうぞ」
嬉しくなったセゲルは、呑み明かそうと提案するが、本心は只々酒を呑みたいだけの呑兵衛なだけなのだ。
「アレク、復活したぞい!名付けて高魔力壱式じゃ!神力にはまだ耐えれんが、前回の倍の魔力を込めても平気じゃぞ」
アレクとセゲルの話し合いが終わると、壊れたはずの巨大武器を両手で担いだおやっさんがやってきた。
「おやっさん、もう復活させたの?前と変わりはなさそうだけど......違いがあるの?」
「魔王様からシールドを発生する魔道具を貰ったんじゃが、それを埋め込んでのぅ。魔力に耐えれるようにしたんじゃ。これから、弐式参式と作っていくわい。そうじゃ、剣とガントレットを渡してくれんか?」
アレクは、国の再建中に何をしてるんだと思いながらも、ドワーフなら仕方ないかと思う。
「魔王様もおやっさんも何やってるの!まさか、進化して返ってくるとは思わなかったよ。剣とガントレット?いいけど......まぁ、あとで聞こうかな」
アレクは、剣とガントレットがどうなるのか聞こうとしたが、出来上がってからのお楽しみでもいいかと感じて聞くのをやめた。
「ガッハハハハ、楽しみに待ってるんじゃ!さらなる進化を経て戻ってくるぞい。期待して待っとれ」
おやっさんは、アレクに高魔力壱式を渡して、剣とガントレットを受け取ると「ガッハハハハ」と大笑いして去っていくのだった。
アレクは、すぐさま魔物の国に転移をして、ドワーフと弟子の魔物を連れてきて、ドワーフの国の再建に取り掛かる。
ラヴァーナの許可を取って、アレクは魔ノ国から技術者を連れてきて、ドワーフの国が魔物の国と魔ノ国を行き来できるように、転移魔道具を設置した。
「もう少し時間がかかるとは思うけど、これだけのドワーフがいたら、かなり早いね。しかも、魔物の国の最新技術も取り入れてるのに、すぐ理解しちゃうし、凄いよ」
おやっさんや他の魔物の国にいるドワーフから、魔物の国の技術を使って再建したいとの申し出があり、アレクは許可を出した。
最初、ドワーフの国のドワーフは見知らぬ未知の技術に戸惑ってはいたが、あっさり習得して、再建を進めている。
「アレク王、この度は我々の国の再建に手を貸して頂いただけでなく、素晴らしい技術の提供まで感謝している。すぐに返せるものがないのが申し訳ない」
「いやいや、魔物の国もドワーフには世話になってるからさ。その恩返しだよ。それより、再建は簡単だけど、これから国を動かす人材を確保するの大変じゃない?」
セゲルは、再建していく姿を眺めていたアレクの横にやってきてお礼を言う。
アレクは、王城内で大勢のドワーフがなくなり、兵士や国を動かしていた人物がいないのではと懸念する。
「申し訳ないが、お言葉に甘えさせてもらう。それが、そうでもない。兵士を育てるのは急務ではあるが、王に反発して追い出された優秀な元文官達が大勢いる。とりあえず、なんとか国を維持することは可能だと思う」
アレクが懸念していることは、あまり気にする必要はないようだ。
「あ!山岳地帯なら、早急に兵力が必要というわけではないね。それよりも、優秀な人材が生きてたのが大きいよ。軌道に乗るまで食べ物とかは、魔物の国と魔ノ国から支援出来るし大丈夫そうだね」
「ここまで支援してもらって、本当に感謝している。もし、力になれることがあればいつでも言ってほしい!だが、本来であれば、個人的に酒の知識に目がくらみ弟子入りしたいまである。アッハハハハ」
アレクの寛大な支援にセゲルは感動してしまう。
しかし、やはりドワーフといったところで、酒には目がないらしく、本当なら王様など成らずに魔物の国に行きたいと思っている。
「アハハ、弟子って、俺は製法を知ってるだけだよ。セゲルは、しっかりと王を務めてね。あと、ドワーフなら大丈夫だと思うけど、建築技術と酒の製法は、まだ門外不出にしたいから、秘密でお願いします」
「ドワーフが滅びようと、技術と酒に関しては口が裂けても漏らさん。もし、そんな輩がいれば神からの天罰が下るだろう。おっと、言い忘れるところだった。大勢のドワーフ達を受け入れてくれたこと感謝する」
前ドワーフ王に耐え兼ねた者達を、魔物の国に受け入れてもらい、全員が幸せに生活していることを聞いたセゲルは、改めてアレクに感謝した。
「はじめは、お互いの利害が一致したからだったけど、今は大切な仲間だし、人間よりも信用が置ける種族だと思ってる。俺としても、ドワーフが仲間になってくれてありがとうだよ」
ドワーフは、技術的なことや酒のことになると、少し周りが見えなくなる傾向があるが、それ以外のことに関しては、一番信頼の置ける種族だと思っている。
「アッハハハハ、俺達のことをここまで良く言ってくれるやつは、早々いない。今夜も、呑み明かそうぞ」
嬉しくなったセゲルは、呑み明かそうと提案するが、本心は只々酒を呑みたいだけの呑兵衛なだけなのだ。
「アレク、復活したぞい!名付けて高魔力壱式じゃ!神力にはまだ耐えれんが、前回の倍の魔力を込めても平気じゃぞ」
アレクとセゲルの話し合いが終わると、壊れたはずの巨大武器を両手で担いだおやっさんがやってきた。
「おやっさん、もう復活させたの?前と変わりはなさそうだけど......違いがあるの?」
「魔王様からシールドを発生する魔道具を貰ったんじゃが、それを埋め込んでのぅ。魔力に耐えれるようにしたんじゃ。これから、弐式参式と作っていくわい。そうじゃ、剣とガントレットを渡してくれんか?」
アレクは、国の再建中に何をしてるんだと思いながらも、ドワーフなら仕方ないかと思う。
「魔王様もおやっさんも何やってるの!まさか、進化して返ってくるとは思わなかったよ。剣とガントレット?いいけど......まぁ、あとで聞こうかな」
アレクは、剣とガントレットがどうなるのか聞こうとしたが、出来上がってからのお楽しみでもいいかと感じて聞くのをやめた。
「ガッハハハハ、楽しみに待ってるんじゃ!さらなる進化を経て戻ってくるぞい。期待して待っとれ」
おやっさんは、アレクに高魔力壱式を渡して、剣とガントレットを受け取ると「ガッハハハハ」と大笑いして去っていくのだった。
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