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第3章 アレクを狙って
第700話 記念回!デュアルの修行相手は、まさかの人物!
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「久しぶりの過去を覗こうの会を始めたいと思いま~す。パチパチパチパチ」
薄暗い部屋に、アレクとパスクと大樹が向かい合いながら座って、怪しげな集会を始めていた。
「ずっと待っていました。早く見たいです」
「そうですね。水晶が、もっと頻繁に映し出してくれればいいのですが、なかなか都合よくはいきませんね。では、待ち切れないですし、見ていきましょうか」
大樹もパスクも、長い間待たされたので、早く見たくてしょうがないようだ。
そして、パスクが見ようかというと、アレクと大樹は「賛成~」と大きな声で応えるのだった。
◆
デュアルは、現在でいう共和国やエルフの国に位置する場所に来ていた。
800年前の共和国は、国とは言い難く、まだ一つの街のようだ。エルフの国は、昔も今も変わらず、二重の結界に覆われた場所だった。
「う~ん?脅威になりそうなのはいないか。この辺りなら、少しくらい暴れても問題なさそうかな」
デュアルは、鬼人の王に見つからないように反対側に位置する場所にきた。そして、この辺りに住む住人に被害が及ばない場所を見つけて修行を開始しようとした。
「とりあえず、家作りからか。サクッと、辺りの木を刈って作ろう」
デュアルは、斧などを使わず、手に魔力を集中させて、スパンスパンと次々に木を切り倒していく。しかも、残った幹の断面は、歪さが一切なく、驚く程に綺麗なのだ。
「創造!ログハウス風」
デュアルが、そう言うと丸太だった木が、勝手に皮剥きされて板状になり、加工された木達が、ひとりでに動いて組み上がっていく。
そして、あっという間に家が完成した。
「久々に家を作ったけど、チート過ぎるよ。う~ん?2階建てとか作ってみようかな。創造!木の2階建ての家」
また木がひとりでに動き出して、みるみるうちに組み上がっていき、あっという間にオシャレな2階建ての家が完成した。
「おぉ、前世なら35年ローンものだよ。ここを、家にしてログハウスは、昼間休んだり、バーベキューする時に使おう。って、俺は修行しに来たんだった。楽しくてついつい夢中に......それはそうと、そろそろ隠れてないで出てきたら?」
デュアルは、前世で欲しかったマイホームがあっさりと出来上がるので、楽しくなり過ぎてしまった。
そして、ずっと木の陰から見ていた人物に声をかける。
「ずっと、気付いてもらえないかと思ったぞ。我は、地獄の第1階位ヴィドインだ。よろしくな」
現れたのは、将来の地獄の大王と名が同じのヴィドインだ。しかし、木の陰から現れたのは、みすぼらしい格好をした10歳くらいの少年だった。
「そんな得体の知れない力を出してたら誰でもわかるさ。それより、その体は本人なのか?なんかわかんないけど、違和感ありありだし」
ヴィドインから感じる力が、魔力とは異なった力であるため、違和感を覚えた。そして、目の前にいる少年と中に潜む何かと一致しないような感覚に襲われた。
「ほぉ~、地獄の力に気付いて、更には魂の違いにも気付いたのか。なるべく、この体の持ち主の魂と肉体を傷付けないように整合させたんだがな。見事だ」
ヴィドインのスキルによるものか、地獄特有のものなのかはわからないが、生きた人間を乗っ取ることができるようだ。
「地獄からねぇ。本当に、地獄が存在したとは驚いたよ。それにしても、凄い能力だね。それに、地獄のイメージからして人間がどうなろうといいって考え方だと思ったけど、そうじゃないんだね」
もっと残忍で残酷なイメージがあったのだが、ヴィドインからは、そのような印象は受けない。
「いや、お前のイメージ通りだぞ。我とヴァンドーム様だけが、無駄な殺生をしないだけだ。それに、この子には何の罪もないからな。我が、勝手に体を借りている以上、大事に扱わねば」
この時の、ヴィドインはまだヴァンドームのことを様付けで呼んでいた。後に敬称を変えたのは、何かがあったのだろう。
「その考え好きだよ。その子にも、未来がある。間借りしている間は、大切にしてやってくれ。それよりも、なんで俺に会いに来た?」
「この子には、ちゃんと恩返しをする。我が、借りている間に能力の底上げをしてな。あと、会いに来たのは、何やら最近騒がしなと感じて、原因となった張本人を見に来た感じだ」
借りている間に、色々経験したことは、その持ち主に継承されるようで、今までも、借りた体の持ち主に対しては、こうやって恩返しをしてきた。
そして、鬼人の王とデュアルの、壮絶な戦いを見て、様子を窺いにきたらしい。
「それなら、一安心だね。あ、あぁ~、鬼人の王との戦いか......迷惑をかけたなら悪い。いやぁ、恥ずかしい話、今の俺には勝てない相手だから、ここで修行しようかなって。だから、ここら一帯をどうにかしようとは考えてないよ」
「鬼人の王には、勝てないだろうな。だが、勝てる見込みは十分ある。それに、鬼人の王は、ヴァンドーム様との約束を反故にしようとしてるみたいだからな。よし、我が直々に鍛えてやろうか?これでも、地獄では二番目に強いからな」
何やら、ヴァンドームと鬼人の王との間には、約束事があったらしい。
そして、ヴィドインは地獄の力を最大にしてデュアルに威圧を浴びせるようにぶつける。
すると、デュアルは少し後退りして大量の汗をかく。
「ハハ、こりゃヤバいね。スキルをフルに使っても貫通してくるなんて。修行をつけてくれる?願ってもないことだよ。是非お願いしたい。でも、こんな力を使って、本当にその子は大丈夫なのかい?」
ヴィドインに対抗する手段が一切見当たらないデュアルは、経験の差を肌で感じて、その強さの答えを知りたくなり、頭を下げてお願いをする。
「任せとけ!悪いようにはしない。大丈夫だ。魂に了承を得て、契約を結んだ。よし、お前が納得するよう、この子の生い立ちからゆっくり話すとするか」
気付かないうちに、ヴィドインと少年は何らかの契約を結んだらしい。
そして、今後の修行の計画とこの子が何故簡単に契約を受け入れたのかを、ゆっくりと新しく建てた家の中で話すのだった。
◆
「また、これからって時に終わっちゃったよ。デュアルさんとヴィドインさんの初めての出会いって、こんなんだったんだね。それに、この少年には驚かされたよね?」
「はい!この少年とアレク様との出会いは、今でも忘れません。壮絶でしたからね」
この少年は、どうやらアレクと衝撃的な出会いを果たすようだ。
「パパに、引けを取らない強さですか?いつか、水晶でパパとこの人との戦いが見られるかな?」
大樹も、5歳を迎えて流暢に言葉を話せるようになっていた。
「それは、どうでしょうか?いまだに、デュアル様の物語が描かれておりますからね。いつか、アレク様の物語を世に広めたいと水晶が思った時に見られるかもしれませんね」
この水晶が、どういった理由で過去の歴史を見せているのかわからない以上、適当なことを言えないパスクは、可能性のある範囲で伝える。
「パパの戦い方は、参考になります。いつかパパを越えるには、もっと情報が必要です。あっ、ノックスおじちゃんとの稽古の約束してたんだった。行ってきま~す」
大樹は、椅子に立て掛けてあった大剣を握り締めて、ノックスが待つ闘技場に向かう。
「最近思うんだけど、将来学園に行かさない方がいいよね?事故で、誰か殺めないか心配でさ」
「もうすでに、大樹様は学園の卒業までの座学を終わられています。行かない選択もできますが、学園でしか得られないものがあると思いますので、7年間で常識と手加減を教えていきましょう」
アレクも、非常識な強さで、色々と学園で問題を起こしたが、それ以上に無意識で問題を起こしそうな大樹に対して、アレクとパスクは心配するのだった。
薄暗い部屋に、アレクとパスクと大樹が向かい合いながら座って、怪しげな集会を始めていた。
「ずっと待っていました。早く見たいです」
「そうですね。水晶が、もっと頻繁に映し出してくれればいいのですが、なかなか都合よくはいきませんね。では、待ち切れないですし、見ていきましょうか」
大樹もパスクも、長い間待たされたので、早く見たくてしょうがないようだ。
そして、パスクが見ようかというと、アレクと大樹は「賛成~」と大きな声で応えるのだった。
◆
デュアルは、現在でいう共和国やエルフの国に位置する場所に来ていた。
800年前の共和国は、国とは言い難く、まだ一つの街のようだ。エルフの国は、昔も今も変わらず、二重の結界に覆われた場所だった。
「う~ん?脅威になりそうなのはいないか。この辺りなら、少しくらい暴れても問題なさそうかな」
デュアルは、鬼人の王に見つからないように反対側に位置する場所にきた。そして、この辺りに住む住人に被害が及ばない場所を見つけて修行を開始しようとした。
「とりあえず、家作りからか。サクッと、辺りの木を刈って作ろう」
デュアルは、斧などを使わず、手に魔力を集中させて、スパンスパンと次々に木を切り倒していく。しかも、残った幹の断面は、歪さが一切なく、驚く程に綺麗なのだ。
「創造!ログハウス風」
デュアルが、そう言うと丸太だった木が、勝手に皮剥きされて板状になり、加工された木達が、ひとりでに動いて組み上がっていく。
そして、あっという間に家が完成した。
「久々に家を作ったけど、チート過ぎるよ。う~ん?2階建てとか作ってみようかな。創造!木の2階建ての家」
また木がひとりでに動き出して、みるみるうちに組み上がっていき、あっという間にオシャレな2階建ての家が完成した。
「おぉ、前世なら35年ローンものだよ。ここを、家にしてログハウスは、昼間休んだり、バーベキューする時に使おう。って、俺は修行しに来たんだった。楽しくてついつい夢中に......それはそうと、そろそろ隠れてないで出てきたら?」
デュアルは、前世で欲しかったマイホームがあっさりと出来上がるので、楽しくなり過ぎてしまった。
そして、ずっと木の陰から見ていた人物に声をかける。
「ずっと、気付いてもらえないかと思ったぞ。我は、地獄の第1階位ヴィドインだ。よろしくな」
現れたのは、将来の地獄の大王と名が同じのヴィドインだ。しかし、木の陰から現れたのは、みすぼらしい格好をした10歳くらいの少年だった。
「そんな得体の知れない力を出してたら誰でもわかるさ。それより、その体は本人なのか?なんかわかんないけど、違和感ありありだし」
ヴィドインから感じる力が、魔力とは異なった力であるため、違和感を覚えた。そして、目の前にいる少年と中に潜む何かと一致しないような感覚に襲われた。
「ほぉ~、地獄の力に気付いて、更には魂の違いにも気付いたのか。なるべく、この体の持ち主の魂と肉体を傷付けないように整合させたんだがな。見事だ」
ヴィドインのスキルによるものか、地獄特有のものなのかはわからないが、生きた人間を乗っ取ることができるようだ。
「地獄からねぇ。本当に、地獄が存在したとは驚いたよ。それにしても、凄い能力だね。それに、地獄のイメージからして人間がどうなろうといいって考え方だと思ったけど、そうじゃないんだね」
もっと残忍で残酷なイメージがあったのだが、ヴィドインからは、そのような印象は受けない。
「いや、お前のイメージ通りだぞ。我とヴァンドーム様だけが、無駄な殺生をしないだけだ。それに、この子には何の罪もないからな。我が、勝手に体を借りている以上、大事に扱わねば」
この時の、ヴィドインはまだヴァンドームのことを様付けで呼んでいた。後に敬称を変えたのは、何かがあったのだろう。
「その考え好きだよ。その子にも、未来がある。間借りしている間は、大切にしてやってくれ。それよりも、なんで俺に会いに来た?」
「この子には、ちゃんと恩返しをする。我が、借りている間に能力の底上げをしてな。あと、会いに来たのは、何やら最近騒がしなと感じて、原因となった張本人を見に来た感じだ」
借りている間に、色々経験したことは、その持ち主に継承されるようで、今までも、借りた体の持ち主に対しては、こうやって恩返しをしてきた。
そして、鬼人の王とデュアルの、壮絶な戦いを見て、様子を窺いにきたらしい。
「それなら、一安心だね。あ、あぁ~、鬼人の王との戦いか......迷惑をかけたなら悪い。いやぁ、恥ずかしい話、今の俺には勝てない相手だから、ここで修行しようかなって。だから、ここら一帯をどうにかしようとは考えてないよ」
「鬼人の王には、勝てないだろうな。だが、勝てる見込みは十分ある。それに、鬼人の王は、ヴァンドーム様との約束を反故にしようとしてるみたいだからな。よし、我が直々に鍛えてやろうか?これでも、地獄では二番目に強いからな」
何やら、ヴァンドームと鬼人の王との間には、約束事があったらしい。
そして、ヴィドインは地獄の力を最大にしてデュアルに威圧を浴びせるようにぶつける。
すると、デュアルは少し後退りして大量の汗をかく。
「ハハ、こりゃヤバいね。スキルをフルに使っても貫通してくるなんて。修行をつけてくれる?願ってもないことだよ。是非お願いしたい。でも、こんな力を使って、本当にその子は大丈夫なのかい?」
ヴィドインに対抗する手段が一切見当たらないデュアルは、経験の差を肌で感じて、その強さの答えを知りたくなり、頭を下げてお願いをする。
「任せとけ!悪いようにはしない。大丈夫だ。魂に了承を得て、契約を結んだ。よし、お前が納得するよう、この子の生い立ちからゆっくり話すとするか」
気付かないうちに、ヴィドインと少年は何らかの契約を結んだらしい。
そして、今後の修行の計画とこの子が何故簡単に契約を受け入れたのかを、ゆっくりと新しく建てた家の中で話すのだった。
◆
「また、これからって時に終わっちゃったよ。デュアルさんとヴィドインさんの初めての出会いって、こんなんだったんだね。それに、この少年には驚かされたよね?」
「はい!この少年とアレク様との出会いは、今でも忘れません。壮絶でしたからね」
この少年は、どうやらアレクと衝撃的な出会いを果たすようだ。
「パパに、引けを取らない強さですか?いつか、水晶でパパとこの人との戦いが見られるかな?」
大樹も、5歳を迎えて流暢に言葉を話せるようになっていた。
「それは、どうでしょうか?いまだに、デュアル様の物語が描かれておりますからね。いつか、アレク様の物語を世に広めたいと水晶が思った時に見られるかもしれませんね」
この水晶が、どういった理由で過去の歴史を見せているのかわからない以上、適当なことを言えないパスクは、可能性のある範囲で伝える。
「パパの戦い方は、参考になります。いつかパパを越えるには、もっと情報が必要です。あっ、ノックスおじちゃんとの稽古の約束してたんだった。行ってきま~す」
大樹は、椅子に立て掛けてあった大剣を握り締めて、ノックスが待つ闘技場に向かう。
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