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第3章 アレクを狙って
第693話 エルフの国を混沌に陥れた第8階位寄生マグルの最期!
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マグルが、力を解放した瞬間、地震が起きたかのように城が激しく揺れる。勿論、玉座の間も激しく揺れて、天井が落ちてくるのではないかというほどだ。
「オレール達は、王様達を守って!俺が、食い止めるから!」
マグルから、トリーのような神力は感じなかったが、地獄の力はトリーよりも何倍も濃密で、魔力もどんどん上昇していった。
「逃さん」
「遠隔とはいえ、私の防御壁を傷付けるとはやりますね。アレクくん、あとは頼みましたよ」
マグルは、一瞬にして王へ近付き、手刀で突き刺すが、オレールの防御壁に阻まれる。しかし、驚きなのはオレールの防御壁に、傷をつける威力だったことだ。
「チッ、やるではないか。ゔっ!次から次に邪魔なハエ共が」
「悪いけど、もう逃さないからね。とことん付き合ってもらうよ」
アレクは、連撃で殴る蹴るを繰り返す。マグルは、防戦一方に見えるのだが、的確に受け流している。
オレールは、隙を見て逃がすことが出来るように、ナハスとレッドドラゴンの協力を得て、エルフ達を一箇所に集めて、絶対防壁を展開する。
「トリーが、やられたと聞いたので期待したが、ガッカリだ。もう、お前に用はない!消えろ」
マグルは、更に地獄の力を上昇させて、魔力を手に集中し、アレクに手刀を繰り出す。
だが、アレクは何もなかったかのように、振り下ろされた手刀を腕で止める。
「あ~そういうことか。トリーが、やられたのも納得だ。神の力を持つ者だったか。だが、半神程度の力では我を倒すことは......なに!?ぐぁぁぁ」
手刀を止められたことに対して、一切驚きを見せたかったマグルだが、一瞬にして半神以上の神力を出したアレクに驚く。マグルは、そのまま蹴り上げられて、玉座の間の天井を突き破り上空へと投げ出される。
「みんな、あとは頼んだよ。これで、心置きなく戦えるからさ」
アレクは、そう言うと上空へと消える。
そして、オレールはすぐさま、ナハスにエルフの国全体を覆う結界を展開するように言う。
オレールとナハスは、協力してエルフの国を覆う巨大な二重結界を即座に展開した。
「流石、オレールとナハス。あとは、俺が期待に応える番だね。おっと......結構本気で蹴ったのに、もう回復したんだ」
「まさか、我に防御結界を張らせるとはな。だが、二度とお前に、攻撃する機会はないだろう。我の本気をとくと味わうがいい」
アレクが、蹴り上げた直後、マグルは地獄の力を攻撃された箇所に一点集中させて、ダメージを回避した。
そして、アクセルの残り寿命を限界まで変換して、地獄の力を上昇させる。
「これが、我本来の力だ。寄生した相手の寿命を変換することで、強大な力を得る。お前を、半殺しにし、次の宿主として有効活用してやろう。その神の力と魔力は魅力だ」
この戦いが終われば、アクセルの体は壊れてしまうので、アレクの身体を奪おうと画策する。
「確かに、その力は凄いけどさ。醜い毒魔虫の宿主になる気は更々ないから、俺も力を解放させてもらうね」
アレクは、魔装甲と身体強化と武功と神力を解放する。
「多少見た目が変わったが、神力はさっきのまま。取るに足らん。あとは、我に体を譲り永遠に眠るがいい。封印の氷地獄」
アレクの周りだけに、黒い吹雪が吹き荒れて、アレクの体がみるみるうちに凍りつく。凍り付いた見た目は、ブラックダイヤモンドのような光沢感を醸し出していて、戦場でなければ誰しもが目を奪われてしまうほどの美しさになった。
「やはり、傷一つなく生きたまま捕まえるならば、氷魔法に限る。くっ......脆いな。もう壊れたしまったか」
マグルが、寿命を変換したのと、常人では耐えきれない地獄の力と魔力量により、持ち主であるアクセルの体が限界を迎えていた。
マグルは、いち早くアレクの体を手に入れるために、魔法を解除する。すると、黒い氷結は溶けてアレクの体が姿を現した。
「この時を、待っていたよ!加具土命」
アレクは、魔装甲と神力で体を覆っていたので、表面だけが凍っている状態になっていた。しかも、身体強化と武功によって体内の機能が活性化されて、数分程度であれば、機能停止にはならない。
そして、自ら封印の氷地獄を打ち破ることが出来たのだが、隙を見せる瞬間を待つために、わざと食らい、マグルが魔法を解除するその時まで待っていたのだ。
「な、なに!?ま、ま、待て......ぐぁぁぁぁぁぁぁ」
アレクは、久しぶりに加具土命を放つ。
具現化された火の化身が、マグルを飲み込んで大爆発を起こす。
そして、大爆発の影響でエルフの国に火の粉が降りかかるが、ナハスとオレールの結界で阻止される。
「逃げられると思った?最初は、色々聞き出そうと思ったけど、生かしておいたらいけない存在だとわかったから、これで終わりにしよう」
マグルは、加具土命を食らう直前に宿主を捨てて逃げていた。しかし、逃げた先は、オレールとナハスが張った結界の上であり、アレクにすぐ見つかってしまう。アレクは、戦いの最中、尋問のために生かしておけば、必ず被害が出ると感じて、即座に毒魔虫を殺すポーションを振りかけた。
「グギャァァァァァ......」
マグルの先程のまでの威勢はどこやらと言った感じで、この世のものとは思えない叫びを上げて、絶命してしまうのだった。
「オレール達は、王様達を守って!俺が、食い止めるから!」
マグルから、トリーのような神力は感じなかったが、地獄の力はトリーよりも何倍も濃密で、魔力もどんどん上昇していった。
「逃さん」
「遠隔とはいえ、私の防御壁を傷付けるとはやりますね。アレクくん、あとは頼みましたよ」
マグルは、一瞬にして王へ近付き、手刀で突き刺すが、オレールの防御壁に阻まれる。しかし、驚きなのはオレールの防御壁に、傷をつける威力だったことだ。
「チッ、やるではないか。ゔっ!次から次に邪魔なハエ共が」
「悪いけど、もう逃さないからね。とことん付き合ってもらうよ」
アレクは、連撃で殴る蹴るを繰り返す。マグルは、防戦一方に見えるのだが、的確に受け流している。
オレールは、隙を見て逃がすことが出来るように、ナハスとレッドドラゴンの協力を得て、エルフ達を一箇所に集めて、絶対防壁を展開する。
「トリーが、やられたと聞いたので期待したが、ガッカリだ。もう、お前に用はない!消えろ」
マグルは、更に地獄の力を上昇させて、魔力を手に集中し、アレクに手刀を繰り出す。
だが、アレクは何もなかったかのように、振り下ろされた手刀を腕で止める。
「あ~そういうことか。トリーが、やられたのも納得だ。神の力を持つ者だったか。だが、半神程度の力では我を倒すことは......なに!?ぐぁぁぁ」
手刀を止められたことに対して、一切驚きを見せたかったマグルだが、一瞬にして半神以上の神力を出したアレクに驚く。マグルは、そのまま蹴り上げられて、玉座の間の天井を突き破り上空へと投げ出される。
「みんな、あとは頼んだよ。これで、心置きなく戦えるからさ」
アレクは、そう言うと上空へと消える。
そして、オレールはすぐさま、ナハスにエルフの国全体を覆う結界を展開するように言う。
オレールとナハスは、協力してエルフの国を覆う巨大な二重結界を即座に展開した。
「流石、オレールとナハス。あとは、俺が期待に応える番だね。おっと......結構本気で蹴ったのに、もう回復したんだ」
「まさか、我に防御結界を張らせるとはな。だが、二度とお前に、攻撃する機会はないだろう。我の本気をとくと味わうがいい」
アレクが、蹴り上げた直後、マグルは地獄の力を攻撃された箇所に一点集中させて、ダメージを回避した。
そして、アクセルの残り寿命を限界まで変換して、地獄の力を上昇させる。
「これが、我本来の力だ。寄生した相手の寿命を変換することで、強大な力を得る。お前を、半殺しにし、次の宿主として有効活用してやろう。その神の力と魔力は魅力だ」
この戦いが終われば、アクセルの体は壊れてしまうので、アレクの身体を奪おうと画策する。
「確かに、その力は凄いけどさ。醜い毒魔虫の宿主になる気は更々ないから、俺も力を解放させてもらうね」
アレクは、魔装甲と身体強化と武功と神力を解放する。
「多少見た目が変わったが、神力はさっきのまま。取るに足らん。あとは、我に体を譲り永遠に眠るがいい。封印の氷地獄」
アレクの周りだけに、黒い吹雪が吹き荒れて、アレクの体がみるみるうちに凍りつく。凍り付いた見た目は、ブラックダイヤモンドのような光沢感を醸し出していて、戦場でなければ誰しもが目を奪われてしまうほどの美しさになった。
「やはり、傷一つなく生きたまま捕まえるならば、氷魔法に限る。くっ......脆いな。もう壊れたしまったか」
マグルが、寿命を変換したのと、常人では耐えきれない地獄の力と魔力量により、持ち主であるアクセルの体が限界を迎えていた。
マグルは、いち早くアレクの体を手に入れるために、魔法を解除する。すると、黒い氷結は溶けてアレクの体が姿を現した。
「この時を、待っていたよ!加具土命」
アレクは、魔装甲と神力で体を覆っていたので、表面だけが凍っている状態になっていた。しかも、身体強化と武功によって体内の機能が活性化されて、数分程度であれば、機能停止にはならない。
そして、自ら封印の氷地獄を打ち破ることが出来たのだが、隙を見せる瞬間を待つために、わざと食らい、マグルが魔法を解除するその時まで待っていたのだ。
「な、なに!?ま、ま、待て......ぐぁぁぁぁぁぁぁ」
アレクは、久しぶりに加具土命を放つ。
具現化された火の化身が、マグルを飲み込んで大爆発を起こす。
そして、大爆発の影響でエルフの国に火の粉が降りかかるが、ナハスとオレールの結界で阻止される。
「逃げられると思った?最初は、色々聞き出そうと思ったけど、生かしておいたらいけない存在だとわかったから、これで終わりにしよう」
マグルは、加具土命を食らう直前に宿主を捨てて逃げていた。しかし、逃げた先は、オレールとナハスが張った結界の上であり、アレクにすぐ見つかってしまう。アレクは、戦いの最中、尋問のために生かしておけば、必ず被害が出ると感じて、即座に毒魔虫を殺すポーションを振りかけた。
「グギャァァァァァ......」
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