571 / 814
第3章 アレクを狙って
第682話 アレク達を監視する正体不明の謎の二人組!
しおりを挟む
アレク達が、世界樹のある場所に向かってから、暫くして顔にターバンを巻き付け、グレーに近い服を着た人物が、あとを追うように移動し始めた。
「もう少しで計画が達成する時に、いらん邪魔が入った。あいつらは、ほんとになんなんだ」
この人物は、何やら良からぬ計画を立てていたようで、アレク達の行動一つ一つが邪魔で仕方ないらしい。
「まぁ、いい!あいつらが、油断した隙に世界樹の種だけでも奪い取ってやる。トリー、全てが終わったら、精霊を全て食っていいからな」
「ニッシッシ、次は失敗しちゃだめだからね。アクセル、精霊もだけど、あの邪魔したやつらも食わせてよ?」
アクセルは、世界樹の何かが目当てだったようだが、アレクに計画を阻止されて、種だけでも回収しようとしている。そして、トリーという4.5歳くらいの子供が、いきなり姿を現して、すべてを喰らい尽くすと豪語する。
「仕方ないだろ。あんなデタラメな魔法を出されちゃ失敗する。食ってもいいが、世界樹の種で本当にパワーアップ出来るんだな?」
アレクは、本気で魔法を放ってはいないが、普通の人から見れば、手に終えない魔法を放っているのだ。
「世界樹か実なら、神にも匹敵するけど......ん~あの人間を倒すくらいなら種でも十分かな。むしろ種の方が、吸収は楽だね」
トリーは、世界樹や実や種から、力を得る手段を知っているようだ。その強大な力を得るために、アクセルはエルフの国に、あのような悲惨な事件を引き起こした。
「それなら安心だ。もし、力を手に入れたら、好きなだけ思う存分に食わしてやる!俺は、この世界を。トリーは......」
「シー!それ以上言ったらだめ。誰が見てるかわからないからね。それよりも、あいつらの気配が消えたよ。ん?あれ?四つ気配が復活した」
トリーは、アクセルの唇に人差し指を添えて、それ以上は言っては駄目だと言う。
そして、アレク達が世界樹の入り口に入ったことを察知する。
「あ!ごめんな。ん!?今、四人だけが、復活したって言ったか?」
アクセルは、トリーに注意されて、ハッとなり、すぐに謝る。
そして、何を思ったのか、世界樹の入り口に戻されたのが、四人と聞いて驚いた顔と悩ましい顔が入り混じったような表情をする。
「うん。四人が復活したよ。どうしたの?」
「昔、知ったことなんだが、エルフであの中に入れたのは、王とライザーの野郎だけだったんだ。だが、今の話からして、あの集団の中に三人も入れたやつがいるって考えると、嫌な予感がしてな」
王とライザーを知っているということは、アクセルは昔、二人と関わりがある人物のようだ。
そして、今までエルフの中でも、二人しか選ばれなかったところに、パッときたアレク達が簡単に入ることが出来て驚きと、あの中で何か特別な力でも与えられるのではないかと不安になる。
「へぇ~、でも僕には神の力が半分あるからね。どれだけ魔力があったところで、無駄だよ。もし、アクセルが危なくなったら助けてあげる」
トリーは、神の力があるという発言をする。この子供は、いったい何者で、何が目的なのだろうか。
「よくそれを言うが、俺に一度も力を見せたことないよな?本当に神の力なんてあるのか?」
アクセルは、疑いの眼差しで、トリーを見ると、トリーは頬を膨らませて怒った表情をする。
「あるよ!失礼だなぁ。もぉ~!無闇矢鱈に使ったら、見つかっちゃうから駄目なの。はい!この話は終わり。そんなことより、出てきた四人を観察しに行くよ」
話し方は流暢なのたが、こういった怒った表情や感情をあらわにする際は、子供のような仕草をする。
そして、トリーはナハス達がいる場所に向かって移動を始めるのだが、また姿を消す。
「まぁ、危うくなったら、トリー頼みになるから神の力がほんとであることを信じるか」
アクセルは、そういうと木々を伝って見つからないように、ナハス達がいる入り口へと向かうのだった。
「もう少しで計画が達成する時に、いらん邪魔が入った。あいつらは、ほんとになんなんだ」
この人物は、何やら良からぬ計画を立てていたようで、アレク達の行動一つ一つが邪魔で仕方ないらしい。
「まぁ、いい!あいつらが、油断した隙に世界樹の種だけでも奪い取ってやる。トリー、全てが終わったら、精霊を全て食っていいからな」
「ニッシッシ、次は失敗しちゃだめだからね。アクセル、精霊もだけど、あの邪魔したやつらも食わせてよ?」
アクセルは、世界樹の何かが目当てだったようだが、アレクに計画を阻止されて、種だけでも回収しようとしている。そして、トリーという4.5歳くらいの子供が、いきなり姿を現して、すべてを喰らい尽くすと豪語する。
「仕方ないだろ。あんなデタラメな魔法を出されちゃ失敗する。食ってもいいが、世界樹の種で本当にパワーアップ出来るんだな?」
アレクは、本気で魔法を放ってはいないが、普通の人から見れば、手に終えない魔法を放っているのだ。
「世界樹か実なら、神にも匹敵するけど......ん~あの人間を倒すくらいなら種でも十分かな。むしろ種の方が、吸収は楽だね」
トリーは、世界樹や実や種から、力を得る手段を知っているようだ。その強大な力を得るために、アクセルはエルフの国に、あのような悲惨な事件を引き起こした。
「それなら安心だ。もし、力を手に入れたら、好きなだけ思う存分に食わしてやる!俺は、この世界を。トリーは......」
「シー!それ以上言ったらだめ。誰が見てるかわからないからね。それよりも、あいつらの気配が消えたよ。ん?あれ?四つ気配が復活した」
トリーは、アクセルの唇に人差し指を添えて、それ以上は言っては駄目だと言う。
そして、アレク達が世界樹の入り口に入ったことを察知する。
「あ!ごめんな。ん!?今、四人だけが、復活したって言ったか?」
アクセルは、トリーに注意されて、ハッとなり、すぐに謝る。
そして、何を思ったのか、世界樹の入り口に戻されたのが、四人と聞いて驚いた顔と悩ましい顔が入り混じったような表情をする。
「うん。四人が復活したよ。どうしたの?」
「昔、知ったことなんだが、エルフであの中に入れたのは、王とライザーの野郎だけだったんだ。だが、今の話からして、あの集団の中に三人も入れたやつがいるって考えると、嫌な予感がしてな」
王とライザーを知っているということは、アクセルは昔、二人と関わりがある人物のようだ。
そして、今までエルフの中でも、二人しか選ばれなかったところに、パッときたアレク達が簡単に入ることが出来て驚きと、あの中で何か特別な力でも与えられるのではないかと不安になる。
「へぇ~、でも僕には神の力が半分あるからね。どれだけ魔力があったところで、無駄だよ。もし、アクセルが危なくなったら助けてあげる」
トリーは、神の力があるという発言をする。この子供は、いったい何者で、何が目的なのだろうか。
「よくそれを言うが、俺に一度も力を見せたことないよな?本当に神の力なんてあるのか?」
アクセルは、疑いの眼差しで、トリーを見ると、トリーは頬を膨らませて怒った表情をする。
「あるよ!失礼だなぁ。もぉ~!無闇矢鱈に使ったら、見つかっちゃうから駄目なの。はい!この話は終わり。そんなことより、出てきた四人を観察しに行くよ」
話し方は流暢なのたが、こういった怒った表情や感情をあらわにする際は、子供のような仕草をする。
そして、トリーはナハス達がいる場所に向かって移動を始めるのだが、また姿を消す。
「まぁ、危うくなったら、トリー頼みになるから神の力がほんとであることを信じるか」
アクセルは、そういうと木々を伝って見つからないように、ナハス達がいる入り口へと向かうのだった。
241
お気に入りに追加
6,156
あなたにおすすめの小説

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!

転生チートは家族のために~ユニークスキルで、快適な異世界生活を送りたい!~
りーさん
ファンタジー
ある日、異世界に転生したルイ。
前世では、両親が共働きの鍵っ子だったため、寂しい思いをしていたが、今世は優しい家族に囲まれた。
そんな家族と異世界でも楽しく過ごすために、ユニークスキルをいろいろと便利に使っていたら、様々なトラブルに巻き込まれていく。
「家族といたいからほっといてよ!」
※スキルを本格的に使い出すのは二章からです。

善人ぶった姉に奪われ続けてきましたが、逃げた先で溺愛されて私のスキルで領地は豊作です
しろこねこ
ファンタジー
「あなたのためを思って」という一見優しい伯爵家の姉ジュリナに虐げられている妹セリナ。醜いセリナの言うことを家族は誰も聞いてくれない。そんな中、唯一差別しない家庭教師に貴族子女にははしたないとされる魔法を教わるが、親切ぶってセリナを孤立させる姉。植物魔法に目覚めたセリナはペット?のヴィリオをともに家を出て南の辺境を目指す。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。