571 / 815
第3章 アレクを狙って
第682話 アレク達を監視する正体不明の謎の二人組!
しおりを挟む
アレク達が、世界樹のある場所に向かってから、暫くして顔にターバンを巻き付け、グレーに近い服を着た人物が、あとを追うように移動し始めた。
「もう少しで計画が達成する時に、いらん邪魔が入った。あいつらは、ほんとになんなんだ」
この人物は、何やら良からぬ計画を立てていたようで、アレク達の行動一つ一つが邪魔で仕方ないらしい。
「まぁ、いい!あいつらが、油断した隙に世界樹の種だけでも奪い取ってやる。トリー、全てが終わったら、精霊を全て食っていいからな」
「ニッシッシ、次は失敗しちゃだめだからね。アクセル、精霊もだけど、あの邪魔したやつらも食わせてよ?」
アクセルは、世界樹の何かが目当てだったようだが、アレクに計画を阻止されて、種だけでも回収しようとしている。そして、トリーという4.5歳くらいの子供が、いきなり姿を現して、すべてを喰らい尽くすと豪語する。
「仕方ないだろ。あんなデタラメな魔法を出されちゃ失敗する。食ってもいいが、世界樹の種で本当にパワーアップ出来るんだな?」
アレクは、本気で魔法を放ってはいないが、普通の人から見れば、手に終えない魔法を放っているのだ。
「世界樹か実なら、神にも匹敵するけど......ん~あの人間を倒すくらいなら種でも十分かな。むしろ種の方が、吸収は楽だね」
トリーは、世界樹や実や種から、力を得る手段を知っているようだ。その強大な力を得るために、アクセルはエルフの国に、あのような悲惨な事件を引き起こした。
「それなら安心だ。もし、力を手に入れたら、好きなだけ思う存分に食わしてやる!俺は、この世界を。トリーは......」
「シー!それ以上言ったらだめ。誰が見てるかわからないからね。それよりも、あいつらの気配が消えたよ。ん?あれ?四つ気配が復活した」
トリーは、アクセルの唇に人差し指を添えて、それ以上は言っては駄目だと言う。
そして、アレク達が世界樹の入り口に入ったことを察知する。
「あ!ごめんな。ん!?今、四人だけが、復活したって言ったか?」
アクセルは、トリーに注意されて、ハッとなり、すぐに謝る。
そして、何を思ったのか、世界樹の入り口に戻されたのが、四人と聞いて驚いた顔と悩ましい顔が入り混じったような表情をする。
「うん。四人が復活したよ。どうしたの?」
「昔、知ったことなんだが、エルフであの中に入れたのは、王とライザーの野郎だけだったんだ。だが、今の話からして、あの集団の中に三人も入れたやつがいるって考えると、嫌な予感がしてな」
王とライザーを知っているということは、アクセルは昔、二人と関わりがある人物のようだ。
そして、今までエルフの中でも、二人しか選ばれなかったところに、パッときたアレク達が簡単に入ることが出来て驚きと、あの中で何か特別な力でも与えられるのではないかと不安になる。
「へぇ~、でも僕には神の力が半分あるからね。どれだけ魔力があったところで、無駄だよ。もし、アクセルが危なくなったら助けてあげる」
トリーは、神の力があるという発言をする。この子供は、いったい何者で、何が目的なのだろうか。
「よくそれを言うが、俺に一度も力を見せたことないよな?本当に神の力なんてあるのか?」
アクセルは、疑いの眼差しで、トリーを見ると、トリーは頬を膨らませて怒った表情をする。
「あるよ!失礼だなぁ。もぉ~!無闇矢鱈に使ったら、見つかっちゃうから駄目なの。はい!この話は終わり。そんなことより、出てきた四人を観察しに行くよ」
話し方は流暢なのたが、こういった怒った表情や感情をあらわにする際は、子供のような仕草をする。
そして、トリーはナハス達がいる場所に向かって移動を始めるのだが、また姿を消す。
「まぁ、危うくなったら、トリー頼みになるから神の力がほんとであることを信じるか」
アクセルは、そういうと木々を伝って見つからないように、ナハス達がいる入り口へと向かうのだった。
「もう少しで計画が達成する時に、いらん邪魔が入った。あいつらは、ほんとになんなんだ」
この人物は、何やら良からぬ計画を立てていたようで、アレク達の行動一つ一つが邪魔で仕方ないらしい。
「まぁ、いい!あいつらが、油断した隙に世界樹の種だけでも奪い取ってやる。トリー、全てが終わったら、精霊を全て食っていいからな」
「ニッシッシ、次は失敗しちゃだめだからね。アクセル、精霊もだけど、あの邪魔したやつらも食わせてよ?」
アクセルは、世界樹の何かが目当てだったようだが、アレクに計画を阻止されて、種だけでも回収しようとしている。そして、トリーという4.5歳くらいの子供が、いきなり姿を現して、すべてを喰らい尽くすと豪語する。
「仕方ないだろ。あんなデタラメな魔法を出されちゃ失敗する。食ってもいいが、世界樹の種で本当にパワーアップ出来るんだな?」
アレクは、本気で魔法を放ってはいないが、普通の人から見れば、手に終えない魔法を放っているのだ。
「世界樹か実なら、神にも匹敵するけど......ん~あの人間を倒すくらいなら種でも十分かな。むしろ種の方が、吸収は楽だね」
トリーは、世界樹や実や種から、力を得る手段を知っているようだ。その強大な力を得るために、アクセルはエルフの国に、あのような悲惨な事件を引き起こした。
「それなら安心だ。もし、力を手に入れたら、好きなだけ思う存分に食わしてやる!俺は、この世界を。トリーは......」
「シー!それ以上言ったらだめ。誰が見てるかわからないからね。それよりも、あいつらの気配が消えたよ。ん?あれ?四つ気配が復活した」
トリーは、アクセルの唇に人差し指を添えて、それ以上は言っては駄目だと言う。
そして、アレク達が世界樹の入り口に入ったことを察知する。
「あ!ごめんな。ん!?今、四人だけが、復活したって言ったか?」
アクセルは、トリーに注意されて、ハッとなり、すぐに謝る。
そして、何を思ったのか、世界樹の入り口に戻されたのが、四人と聞いて驚いた顔と悩ましい顔が入り混じったような表情をする。
「うん。四人が復活したよ。どうしたの?」
「昔、知ったことなんだが、エルフであの中に入れたのは、王とライザーの野郎だけだったんだ。だが、今の話からして、あの集団の中に三人も入れたやつがいるって考えると、嫌な予感がしてな」
王とライザーを知っているということは、アクセルは昔、二人と関わりがある人物のようだ。
そして、今までエルフの中でも、二人しか選ばれなかったところに、パッときたアレク達が簡単に入ることが出来て驚きと、あの中で何か特別な力でも与えられるのではないかと不安になる。
「へぇ~、でも僕には神の力が半分あるからね。どれだけ魔力があったところで、無駄だよ。もし、アクセルが危なくなったら助けてあげる」
トリーは、神の力があるという発言をする。この子供は、いったい何者で、何が目的なのだろうか。
「よくそれを言うが、俺に一度も力を見せたことないよな?本当に神の力なんてあるのか?」
アクセルは、疑いの眼差しで、トリーを見ると、トリーは頬を膨らませて怒った表情をする。
「あるよ!失礼だなぁ。もぉ~!無闇矢鱈に使ったら、見つかっちゃうから駄目なの。はい!この話は終わり。そんなことより、出てきた四人を観察しに行くよ」
話し方は流暢なのたが、こういった怒った表情や感情をあらわにする際は、子供のような仕草をする。
そして、トリーはナハス達がいる場所に向かって移動を始めるのだが、また姿を消す。
「まぁ、危うくなったら、トリー頼みになるから神の力がほんとであることを信じるか」
アクセルは、そういうと木々を伝って見つからないように、ナハス達がいる入り口へと向かうのだった。
241
お気に入りに追加
6,156
あなたにおすすめの小説

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。

辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~
雪月夜狐
ファンタジー
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
他作品の詳細はこちら:
『転生特典:錬金術師スキルを習得しました!』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/906915890】
『テイマーのんびり生活!スライムと始めるVRMMOスローライフ』 【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/515916186】
『ゆるり冒険VR日和 ~のんびり異世界と現実のあいだで~』
【https://www.alphapolis.co.jp/novel/297545791/166917524】

【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。

公国の後継者として有望視されていたが無能者と烙印を押され、追放されたが、とんでもない隠れスキルで成り上がっていく。公国に戻る?いやだね!
秋田ノ介
ファンタジー
主人公のロスティは公国家の次男として生まれ、品行方正、学問や剣術が優秀で、非の打ち所がなく、後継者となることを有望視されていた。
『スキル無し』……それによりロスティは無能者としての烙印を押され、後継者どころか公国から追放されることとなった。ロスティはなんとかなけなしの金でスキルを買うのだが、ゴミスキルと呼ばれるものだった。何の役にも立たないスキルだったが、ロスティのとんでもない隠れスキルでゴミスキルが成長し、レアスキル級に大化けしてしまう。
ロスティは次々とスキルを替えては成長させ、より凄いスキルを手にしていき、徐々に成り上がっていく。一方、ロスティを追放した公国は衰退を始めた。成り上がったロスティを呼び戻そうとするが……絶対にお断りだ!!!!
小説家になろうにも掲載しています。

魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。