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第3章 アレクを狙って
第679話 世界樹は、聖域いや神界に近かった!
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アレク達は、虹色のシールドのような壁のような場所に足を踏み入れる。
すると、そこは天国なのか?はたまた幻想の世界なのか?というくらい神秘的な空間であり、その空間内はキラキラと輝いて、草花が綺麗に咲き誇っている。
そして、草花が生えていない一本の道の先に、これまでに見たことがない大きな木が一本そびえ立っているのだ。
「す、凄い......」
アレクは、その神秘的な空間を見て、凄いという一言だけしか出ず、世界樹に目を奪われてしまう。
「本当に、言葉が出ませんね」
パスクも、この空間に言葉を失ってしまう。そして、アレクと同じく世界樹に目を奪われてしまう。
「それに、尋常ではない魔力と神力が、満ち溢れてます」
オレールは、瞬時に魔力と神力が充満していることを知る。そして、淀みが一切ない空気を鼻からいっぱい吸って、この満ち足りた空間を存分に味わうのだ。
「ここは、何度来ても素晴らしいの一言だ。だが、残念なことにヤン達は、やはり入ることが出来なかったようであるな」
ナハスとレッドドラゴンとヤンとジアは、認めてもらうことが出来なかったのか、この空間に入ることが出来ずに、追い返されたようだ。
「あ!この空間と世界樹に見惚れて気付かなかった。みんなに悪いことしちゃったな。早く出た方がいいよね」
アレクは、王の言葉を聞いて四人がいないことに気付く。それほどまでに、この空間がアレクを虜にしてしまった。
「あとで、埋め合わせをすれば大丈夫だと思いますよ。それに、こんな恵まれた場所に来る機会は、早々ないと思いますので、心ゆくまで堪能するべきです」
あの四人であれば、戻った際に事情を説明すれば、理解してくれると感じた。それよりも、パスクからすると、世界樹の影響かわからないが、先程から魔力と神力が微増していることに気付き、この空間に長居すべきだと思った。
「そうかな?それならいいんだけど......なら、リンゴパイとか作ってあげようかな?ナハスもレッドドラゴンも、甘い物好きだし」
ナハスとレッドドラゴンは、一見甘い物など好きなようには見えないのだが、意外にも大の甘党なのである。
「それは、よろしいかと思います。まぁ、アレク様からの贈り物であれば、あの二人は何でも喜ぶと思いますよ」
アレク信者の二人ならば、アレクと同じ空間にいるだけでも、ご褒美になってしまうのではと思ったが、それは流石に口にすることはなかった。
「話に割り込んで悪いのだが、そろそろ行かんか?」
王は、嬉しそうに話すアレク達の会話を遮るのは忍びなかったが、このままでは一向に世界樹を間近で見ようとしないなと感じて声をかけた。
「ごめんなさい!行きましょう」
アレクは、こんなのんびりと会話をしている場合ではなかったと気付かされて、王を先頭に一本道を歩いていく。
「近くで見たら、壮観だね。それに、世界樹自体が神力で出来てるのかってくらい神力で満ち溢れてるよ」
アレクは、世界樹の前に着いて眺めていると、青々と隙間なく茂った葉と枝1本1本にも流れるように神力が通っていることに気付く。
「余には、神力を感じることができんが、何か特別な力があることはわかる。ここに来ると体調がよくなるのでな。それが、神力だと知って驚いてしまった」
年に数回ライザーと世界樹を見に来るのだが、二人とも魔力が満ち溢れていることはわかるが、神力の気配すら察することができないので、王はここが聖域に近い領域だと知り改めて驚かされた。
「王様が、エルフということもありますが、この神力を浴びているからこそ健康で長生き出来ているのでしょう。あ、それと、あそこにある実を頂いてもいいですか?」
アレクは、世界樹に実っているリンゴのような金色の実を食べてみたいと思って、王にお願いしてみた。
「構わんが、切り落とせたらの話であるな。ライザーが何度か、試みたのだが、刃物を一切通さないのだ。余も気になっておったから頼めるか?」
「はい!まずは、神力を使わずに切ってみます」
切り落とすことのできない実だと聞いて、アレクは俄然やる気が出た。そして、切り落とせない理由について、すでに気付いているのだが、神力を使わずにできるのか、自分の限界を試したくなるのだった。
すると、そこは天国なのか?はたまた幻想の世界なのか?というくらい神秘的な空間であり、その空間内はキラキラと輝いて、草花が綺麗に咲き誇っている。
そして、草花が生えていない一本の道の先に、これまでに見たことがない大きな木が一本そびえ立っているのだ。
「す、凄い......」
アレクは、その神秘的な空間を見て、凄いという一言だけしか出ず、世界樹に目を奪われてしまう。
「本当に、言葉が出ませんね」
パスクも、この空間に言葉を失ってしまう。そして、アレクと同じく世界樹に目を奪われてしまう。
「それに、尋常ではない魔力と神力が、満ち溢れてます」
オレールは、瞬時に魔力と神力が充満していることを知る。そして、淀みが一切ない空気を鼻からいっぱい吸って、この満ち足りた空間を存分に味わうのだ。
「ここは、何度来ても素晴らしいの一言だ。だが、残念なことにヤン達は、やはり入ることが出来なかったようであるな」
ナハスとレッドドラゴンとヤンとジアは、認めてもらうことが出来なかったのか、この空間に入ることが出来ずに、追い返されたようだ。
「あ!この空間と世界樹に見惚れて気付かなかった。みんなに悪いことしちゃったな。早く出た方がいいよね」
アレクは、王の言葉を聞いて四人がいないことに気付く。それほどまでに、この空間がアレクを虜にしてしまった。
「あとで、埋め合わせをすれば大丈夫だと思いますよ。それに、こんな恵まれた場所に来る機会は、早々ないと思いますので、心ゆくまで堪能するべきです」
あの四人であれば、戻った際に事情を説明すれば、理解してくれると感じた。それよりも、パスクからすると、世界樹の影響かわからないが、先程から魔力と神力が微増していることに気付き、この空間に長居すべきだと思った。
「そうかな?それならいいんだけど......なら、リンゴパイとか作ってあげようかな?ナハスもレッドドラゴンも、甘い物好きだし」
ナハスとレッドドラゴンは、一見甘い物など好きなようには見えないのだが、意外にも大の甘党なのである。
「それは、よろしいかと思います。まぁ、アレク様からの贈り物であれば、あの二人は何でも喜ぶと思いますよ」
アレク信者の二人ならば、アレクと同じ空間にいるだけでも、ご褒美になってしまうのではと思ったが、それは流石に口にすることはなかった。
「話に割り込んで悪いのだが、そろそろ行かんか?」
王は、嬉しそうに話すアレク達の会話を遮るのは忍びなかったが、このままでは一向に世界樹を間近で見ようとしないなと感じて声をかけた。
「ごめんなさい!行きましょう」
アレクは、こんなのんびりと会話をしている場合ではなかったと気付かされて、王を先頭に一本道を歩いていく。
「近くで見たら、壮観だね。それに、世界樹自体が神力で出来てるのかってくらい神力で満ち溢れてるよ」
アレクは、世界樹の前に着いて眺めていると、青々と隙間なく茂った葉と枝1本1本にも流れるように神力が通っていることに気付く。
「余には、神力を感じることができんが、何か特別な力があることはわかる。ここに来ると体調がよくなるのでな。それが、神力だと知って驚いてしまった」
年に数回ライザーと世界樹を見に来るのだが、二人とも魔力が満ち溢れていることはわかるが、神力の気配すら察することができないので、王はここが聖域に近い領域だと知り改めて驚かされた。
「王様が、エルフということもありますが、この神力を浴びているからこそ健康で長生き出来ているのでしょう。あ、それと、あそこにある実を頂いてもいいですか?」
アレクは、世界樹に実っているリンゴのような金色の実を食べてみたいと思って、王にお願いしてみた。
「構わんが、切り落とせたらの話であるな。ライザーが何度か、試みたのだが、刃物を一切通さないのだ。余も気になっておったから頼めるか?」
「はい!まずは、神力を使わずに切ってみます」
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