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第3章 アレクを狙って
第677話 エルフの国の平和と王様からのお礼!
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アレク達の前に突如として現れた神具が放つ光が、辺り一面へ一瞬にして広がる。
そして、光が止み目を覆っていたアレク達やエルフが目を開けると、目の前に広がる景色に驚きの声をあげてしまうのだ。
「え!?どういうこと?全部が元通りだなんて......」
アレクが、破壊したはずの湖は、元通りになっており、更には魚も飛び跳ねる程の澄んだ水になっている。
後ろにいたエルフ達は、この現状をすぐには理解することが出来ず、ただその場で呆けているのだ。
「ライザーよ、余は夢でも見ておったのだろうか?先程まで、荒れ地であった場所が、元の姿に戻っておる」
「私も、夢かと思いましたが、アレク殿もいますし、疲れ切っていたはずの精霊達が戻り始めています」
王は、あり得ない出来事に嫌な夢でも見させられていたのではないかと思ってしまう。
「確かに、余の精霊も戻っているな。ん!?なんと!それは誠か!?うむ!わかった。余の胸の中に秘め、墓場まで持って行こう」
キュピから王の精霊だけに、精霊神の慈悲によるものだということが伝えられた。だが、公言することは禁止とされている。何故なら、信仰心が更に増して騒ぎとなれば創造神に見つかってしまうからだ。
「皆の者、しかと聞くがよい!今回、アレク様達が我々のことを助けてくれたことは精霊様から聞いたな。まだ疑っていた者も、精霊様の言葉なら信じたであろう。今一度、感謝し礼をするのだ」
キュピから各精霊達に、アレク達へ感謝するようにエルフへ伝えてほしいと伝言された。そして、エルフ達はアレク達が助けてくれたこと、更には神力がある者達だということまで伝えられたのだ。
そのことにより、今まで偉そうにしていたエルフ達全員が、両膝を突いて祈りのポーズまでし始めた。
「王様、今までの態度からはあり得ない光景が広がっているんですが......さっきの言葉以外にも精霊から何か言われましたか?」
アレクは、神力を備えた神にも等しい存在だとエルフに伝わっていることを知らないので、態度の変わりように驚いてしまう。
そして、王とライザーとヤンとジアも、片膝を突いてアレク達に頭を下げる。
「精霊様から皆に一連の騒動の説明があり、アレク様とオレール様とパスク様が、神力を備えた存在であることを教えられました。我々は、本当に感謝しております」
王は、今までになく丁寧にアレク達にお礼を述べる。そして、長年寄り添っていたせいか、慣れてしまい精霊のことを同列扱いにしていたが、今回のことで気付かされたことが山程あり、精霊に様を付けるようになったのだ。
「王様、ライザーさん、ヤンさん、ジア、顔を上げて立ってください。それに、敬われる存在ではないので、今まで通り接してください。あ!そこにいるエルフさん達は、十分反省してくださいね」
この四人に関しては、初めから協力的であり、今更態度を変えられると気持ち悪いと思ってしまう。
しかし、他のエルフに対しては、少し反省をしてほしいと思うので簡単に許すようなことはしない。
「アレク殿、優しさに感謝する。そして、1年間は精霊様のいない生活をすることにし、そこにいるエルフ達には、再教育をすることを誓おう。それから、お礼になるかわからんが、世界樹の種を渡そうと思う。受け取ってくれるか?」
王は、エルフの腐りきった性根を1から叩き直すことにした。そして、ここまで世話になったお礼として、決して部外者が見ることすらできない世界樹の種を渡してくれるというのだ。
「エルフの今後については、エルフの間で決めてくれたらいいので口出しする気はありません。世界樹の種ですか?本当にいいのですか?」
「是非、お渡ししたい。うむ。そうだ。一度世界樹を見てみるのはどうだろうか?感謝と歓迎の宴も是非させてほしいのでな」
アレクは、前世の知識から世界樹がどれだけ貴重で珍しいものかを何となくだが想像することができた。
「はい!見てみたいです。お願いします」
王の粋な計らいを無下にはしたくないアレクは、早く帰りたい気持ちはあったのだが、お言葉に甘えることにした。
あと、エルフ達はというと、アレクと王の許しが出ていないので、いまだに祈りを捧げるポーズをしたまま放置されているのであった。
そして、光が止み目を覆っていたアレク達やエルフが目を開けると、目の前に広がる景色に驚きの声をあげてしまうのだ。
「え!?どういうこと?全部が元通りだなんて......」
アレクが、破壊したはずの湖は、元通りになっており、更には魚も飛び跳ねる程の澄んだ水になっている。
後ろにいたエルフ達は、この現状をすぐには理解することが出来ず、ただその場で呆けているのだ。
「ライザーよ、余は夢でも見ておったのだろうか?先程まで、荒れ地であった場所が、元の姿に戻っておる」
「私も、夢かと思いましたが、アレク殿もいますし、疲れ切っていたはずの精霊達が戻り始めています」
王は、あり得ない出来事に嫌な夢でも見させられていたのではないかと思ってしまう。
「確かに、余の精霊も戻っているな。ん!?なんと!それは誠か!?うむ!わかった。余の胸の中に秘め、墓場まで持って行こう」
キュピから王の精霊だけに、精霊神の慈悲によるものだということが伝えられた。だが、公言することは禁止とされている。何故なら、信仰心が更に増して騒ぎとなれば創造神に見つかってしまうからだ。
「皆の者、しかと聞くがよい!今回、アレク様達が我々のことを助けてくれたことは精霊様から聞いたな。まだ疑っていた者も、精霊様の言葉なら信じたであろう。今一度、感謝し礼をするのだ」
キュピから各精霊達に、アレク達へ感謝するようにエルフへ伝えてほしいと伝言された。そして、エルフ達はアレク達が助けてくれたこと、更には神力がある者達だということまで伝えられたのだ。
そのことにより、今まで偉そうにしていたエルフ達全員が、両膝を突いて祈りのポーズまでし始めた。
「王様、今までの態度からはあり得ない光景が広がっているんですが......さっきの言葉以外にも精霊から何か言われましたか?」
アレクは、神力を備えた神にも等しい存在だとエルフに伝わっていることを知らないので、態度の変わりように驚いてしまう。
そして、王とライザーとヤンとジアも、片膝を突いてアレク達に頭を下げる。
「精霊様から皆に一連の騒動の説明があり、アレク様とオレール様とパスク様が、神力を備えた存在であることを教えられました。我々は、本当に感謝しております」
王は、今までになく丁寧にアレク達にお礼を述べる。そして、長年寄り添っていたせいか、慣れてしまい精霊のことを同列扱いにしていたが、今回のことで気付かされたことが山程あり、精霊に様を付けるようになったのだ。
「王様、ライザーさん、ヤンさん、ジア、顔を上げて立ってください。それに、敬われる存在ではないので、今まで通り接してください。あ!そこにいるエルフさん達は、十分反省してくださいね」
この四人に関しては、初めから協力的であり、今更態度を変えられると気持ち悪いと思ってしまう。
しかし、他のエルフに対しては、少し反省をしてほしいと思うので簡単に許すようなことはしない。
「アレク殿、優しさに感謝する。そして、1年間は精霊様のいない生活をすることにし、そこにいるエルフ達には、再教育をすることを誓おう。それから、お礼になるかわからんが、世界樹の種を渡そうと思う。受け取ってくれるか?」
王は、エルフの腐りきった性根を1から叩き直すことにした。そして、ここまで世話になったお礼として、決して部外者が見ることすらできない世界樹の種を渡してくれるというのだ。
「エルフの今後については、エルフの間で決めてくれたらいいので口出しする気はありません。世界樹の種ですか?本当にいいのですか?」
「是非、お渡ししたい。うむ。そうだ。一度世界樹を見てみるのはどうだろうか?感謝と歓迎の宴も是非させてほしいのでな」
アレクは、前世の知識から世界樹がどれだけ貴重で珍しいものかを何となくだが想像することができた。
「はい!見てみたいです。お願いします」
王の粋な計らいを無下にはしたくないアレクは、早く帰りたい気持ちはあったのだが、お言葉に甘えることにした。
あと、エルフ達はというと、アレクと王の許しが出ていないので、いまだに祈りを捧げるポーズをしたまま放置されているのであった。
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