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第3章 アレクを狙って
第612話 陛下の苦労が、やっと報われる!だが、失神!
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「陛下、大丈夫ですか?」
陛下は、アレクからの爆弾発言を聞いてから頭を抱えたままの状態でいる。
「あぁぁぁぁ!はぁはぁはぁ、大丈夫なわけないであろう!神様だぞ!神様!頭がおかしくなってきたわ」
陛下は、雄叫びを上げたあと、息を切らせながらアレクの顔に唾が飛ぶ勢いで捲し立てるのだ。
「わぁっ!ちょっと、陛下汚いですよ!それと、今更じゃないですか!陛下も、俺が神様と繋がりがあることを知っているでしょ?」
アレクは、悪びれる様子すらなく返事をする。
「余に向かって汚い......はぁ、そうであったな!アレクは、半神で余はただの国の王に過ぎんかったわ!まぁそれに、媚びぬ感じも悪くない」
今まで、周りにいる人々は媚びへつらう者ばかりだったので、このような扱いをされることがなんだか心地よく感じてしまうのだ。
「そ、そんなつもりで言ったわけではないんです!ごめんなさい」
アレクは、陛下の言葉でやっと自分が犯してしまった過ちに気付いて謝る。
「待っているんだが、そろそろいいか?」
薬学神は、腕を組んでつま先をコツコツとしながら、長い事待たされたことに痺れを切らせていた。
「神様、大変申し訳ございません!私はいかようにして頂いても構いませんので、どうかお怒りをお沈め下さい」
陛下は、一瞬で薬学神の前に行き土下座をする。
自分は、どうなってもいいから王国だけは、どうにか守ろうと必死になるのだ。
「私も、鬼ではないからな!無茶苦茶にしたりはしない!だが、早く話を聞いてくれないか?それから早く立ってくれ!」
薬学神からすると、こんなところで長いするより、早く聖女に修行をつけたいと思っているのだ。
「は、はい!恩情に感謝致します!話とは何でしょうか?」
陛下は、言われた通りに、すぐに立ち上がって姿勢を正す。そして、緊張から額に汗を滲ませるのだ。
「長くなるからソファーに座って話すぞ!アレク、私から全てを話すが大丈夫か?」
「はい!お願いします」
三人は、対面になるようにソファーへ腰掛ける。
そして、なんでも包み隠さず話す薬学神に不安を抱えながらも、アレク的には薬学神から話してもらった方が信憑性が増すと考えて任せることにした。
「私とアレクは、危機的状況だった聖王国に行き、一部の人々と聖女を救い出した!そこで、聖王国の国民であった者達を王国で受け入れてくれないか?」
陛下は、またしても突拍子もないことを言われて、一瞬固まってしまうが、すぐに首を横に振って我に返る。
「ふぅ~、聖王国の国民をですか!今、王国も色々あり余裕がないものでして、公国で受け入れるということでいかがでしょうか?」
色々言いたい陛下ではあったが、ここで取り乱しては、また薬学神から何を言われるかわからないので、深呼吸をして平静を保つ。
「公国なら問題ないな!頼んだ!それから、聖女は私が暫く預かって成長したら面倒を見てやってくれ」
「聖女様をですか?聖王国のように決まった信仰はしていなく......信仰の自由を掲げていますので、大々的に布教活動はできないのですが......大丈夫でしょうか?」
王国は、信仰するもしないも自由を掲げており、公国も同じように自由な国であるため、聖女としての活動ができないのではないかと考える。
「聖女には、普通の人間として第二の人生を歩ましたいと考えている!理由としては......」
薬学神は、聖女が300年間、聖王国でどれだけ辛い仕打ちを受けてきたのか、そして神である父親の悪行、それから母親の死別まで、全てを陛下に伝えたのだ。
「......なんと酷い.......神様、一度聖女様とお話はできますでしょうか?本人の意思を尊重してあげたいと思います」
陛下は、話を聞いて支援できることはしてあげたいと考えたのだが、こちらが勝手に決めてしまうよりも、本人がやりたいことをさせてあげたいと思ったのだ。
「フッハハハハ、やはりお前は、善人だな!今までの善行と功績を讃えて、これをやる!息子に王位を譲って、第二の人生を歩む時に飲むといい」
薬学神は、金色に輝いたポーションを陛下に渡した。
「ありがとうございます!えっと......これは、いったい何でしょうか?」
陛下は、まじまじと見ながら受け取ったのだが、見たこともないポーションだったので何かを確認する。
「若返りの薬だ!あ、そうだ!もう二本渡してやる!お前の妻の分とアントンの分だ!それから、お前とアントンは、死んでも天国にいけるから、安心していいぞ」
陛下は、受け取った三本の若返りの薬を見つめたまま固まる。
どうにか平常心でいようと心掛けていたのだが、流石に若返りの薬や天国にいけると言った情報はキャパシティーを超えてしまったのだった。
陛下は、アレクからの爆弾発言を聞いてから頭を抱えたままの状態でいる。
「あぁぁぁぁ!はぁはぁはぁ、大丈夫なわけないであろう!神様だぞ!神様!頭がおかしくなってきたわ」
陛下は、雄叫びを上げたあと、息を切らせながらアレクの顔に唾が飛ぶ勢いで捲し立てるのだ。
「わぁっ!ちょっと、陛下汚いですよ!それと、今更じゃないですか!陛下も、俺が神様と繋がりがあることを知っているでしょ?」
アレクは、悪びれる様子すらなく返事をする。
「余に向かって汚い......はぁ、そうであったな!アレクは、半神で余はただの国の王に過ぎんかったわ!まぁそれに、媚びぬ感じも悪くない」
今まで、周りにいる人々は媚びへつらう者ばかりだったので、このような扱いをされることがなんだか心地よく感じてしまうのだ。
「そ、そんなつもりで言ったわけではないんです!ごめんなさい」
アレクは、陛下の言葉でやっと自分が犯してしまった過ちに気付いて謝る。
「待っているんだが、そろそろいいか?」
薬学神は、腕を組んでつま先をコツコツとしながら、長い事待たされたことに痺れを切らせていた。
「神様、大変申し訳ございません!私はいかようにして頂いても構いませんので、どうかお怒りをお沈め下さい」
陛下は、一瞬で薬学神の前に行き土下座をする。
自分は、どうなってもいいから王国だけは、どうにか守ろうと必死になるのだ。
「私も、鬼ではないからな!無茶苦茶にしたりはしない!だが、早く話を聞いてくれないか?それから早く立ってくれ!」
薬学神からすると、こんなところで長いするより、早く聖女に修行をつけたいと思っているのだ。
「は、はい!恩情に感謝致します!話とは何でしょうか?」
陛下は、言われた通りに、すぐに立ち上がって姿勢を正す。そして、緊張から額に汗を滲ませるのだ。
「長くなるからソファーに座って話すぞ!アレク、私から全てを話すが大丈夫か?」
「はい!お願いします」
三人は、対面になるようにソファーへ腰掛ける。
そして、なんでも包み隠さず話す薬学神に不安を抱えながらも、アレク的には薬学神から話してもらった方が信憑性が増すと考えて任せることにした。
「私とアレクは、危機的状況だった聖王国に行き、一部の人々と聖女を救い出した!そこで、聖王国の国民であった者達を王国で受け入れてくれないか?」
陛下は、またしても突拍子もないことを言われて、一瞬固まってしまうが、すぐに首を横に振って我に返る。
「ふぅ~、聖王国の国民をですか!今、王国も色々あり余裕がないものでして、公国で受け入れるということでいかがでしょうか?」
色々言いたい陛下ではあったが、ここで取り乱しては、また薬学神から何を言われるかわからないので、深呼吸をして平静を保つ。
「公国なら問題ないな!頼んだ!それから、聖女は私が暫く預かって成長したら面倒を見てやってくれ」
「聖女様をですか?聖王国のように決まった信仰はしていなく......信仰の自由を掲げていますので、大々的に布教活動はできないのですが......大丈夫でしょうか?」
王国は、信仰するもしないも自由を掲げており、公国も同じように自由な国であるため、聖女としての活動ができないのではないかと考える。
「聖女には、普通の人間として第二の人生を歩ましたいと考えている!理由としては......」
薬学神は、聖女が300年間、聖王国でどれだけ辛い仕打ちを受けてきたのか、そして神である父親の悪行、それから母親の死別まで、全てを陛下に伝えたのだ。
「......なんと酷い.......神様、一度聖女様とお話はできますでしょうか?本人の意思を尊重してあげたいと思います」
陛下は、話を聞いて支援できることはしてあげたいと考えたのだが、こちらが勝手に決めてしまうよりも、本人がやりたいことをさせてあげたいと思ったのだ。
「フッハハハハ、やはりお前は、善人だな!今までの善行と功績を讃えて、これをやる!息子に王位を譲って、第二の人生を歩む時に飲むといい」
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「ありがとうございます!えっと......これは、いったい何でしょうか?」
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陛下は、受け取った三本の若返りの薬を見つめたまま固まる。
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