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第3章 アレクを狙って
第584話 死の代償と火の砲弾ブレスと未来!
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レッドドラゴンは、少し離れた誰も来なさそうな場所に、ヘリオスと死体を並べて戦いに巻き込まれないようにした。
そして、青竜刀使いを背に乗せて、元いた場所に戻るのである。
「じゃあ、思う存分戦うとするか!このままの方が戦いやすいが、人化してやる」
レッドドラゴンのままで戦えば、踏み潰すか尻尾で薙ぎ払うだけで終わってしまうので、慣れていない人化状態になる。
「嬉しくないな!人化しても化け物だろ......まったく、ツイてない」
ハッキリとした強さまでは分からないが、今までの経験したことのない威圧感を感じて、一切勝てる気がしないのだ。
「俺とどこまで張り合えるか、期待してるからな!あっさりくたばんなよ!」
レッドドラゴンは、赤髪ウルフカットの褐色肌の美人に変身した。
「レッドドラゴンじゃなければ、惚れてたぜ!はぁ、こんな出会い方したくなかったぞ!はい!はい!そんな目で見るな!わかった!わかった!やってやるよ」
青竜刀を2本手に持って構える。そして、身体強化とシールドを全身に纏わせる。
この時点で、この人物は普通の人間以上に強いのだ。しかし、リーダーは冷や汗が止まらないでいる。
「ほぅ~、おもしろいな!行くぞ」
レッドドラゴンは、普通の人間にしては、鍛え上げていることに対して、感嘆の声を上げる。
そして、武器も持たずに、殴りかかるのだ。
「チッ!本気じゃないくせに、折れそうだぜ!なんて硬さしてやがるんだ」
レッドドラゴンの拳を青竜刀で弾き返す。その時に、刃が確実にレッドドラゴンの拳に当たっているのだが、カンッと硬い物に当たったように弾かれるのだ。
「もっと、スピードを上げていくぞ!オラオラオラァァァァ」
レッドドラゴンは、脆い人間をすぐ壊さないように、かなり手加減をしている。
「クッ!このままじゃ、ヤバい!ぐぁぁぁ」
レッドドラゴンのスピードについていけなくなったリーダーは、まともに顔面へと拳がめり込み、20メートルくらい吹き飛ばされる。
「あっ!やっちまった!ついつい、加減を間違えたな!死んだか?」
レッドドラゴンは、顔を手で覆って、やり過ぎたと反省の色を見せる。
◆
「痛てぇて、シールドがなきゃ、死んでたな!どうするか?どのみち死ぬなら、これを使うしかねぇか」
リーダーのシールドは、完全に破壊されて、次に一撃を食らえば跡形もなく、消え去る状態になっている。
そして、膝に手をやってゆっくり立ち上がる。
「最期の眼」
そうリーダーが呟くと、目が赤くなって魔力ではない何かが体中に湧き上がるのを感じるのだ。
「あっはははは、まだまだ楽しませてくれそうじゃねぇか!なんだ?その力はぁぁぁ」
レッドドラゴンは、感じたことのない力を感じて、即座にやってきた。
そして、リーダーから発せられる見たこともない力に、興奮を隠しきれないレッドドラゴンは、目をギラギラさせながら大笑いする。
「俺も、力については知らないが、移植を頼んだやつ曰く、使ったら死ぬと言われた!どうせ死ぬなら、使って死ぬべきだろ?」
どういった経緯で、移植までたどり着いたかは、話さないが、決して合法な手段ではないのだろうことがうかがえる。
「知らないなら、なんでもいい!早くかかってこい」
リーダーは、ヒビの入った青竜刀を捨てて、手を握る。すると、どうやって作ったのかはわからないが、青竜刀を具現化させたのだ。
そして、リーダーは一瞬で、レッドドラゴンに近付いて、その具現化した青竜刀で斬りつける。
「クッ!オラァァァ!......やるな!警戒してなかったら、腕が吹っ飛んでたぞ」
不穏な力を感じたレッドドラゴンは、ノックス達に教わった魔力操作を使って、全身に魔力を行き渡らせて強化していた。
それがなければ、今頃腕は吹き飛びなくなっていたであろう。
「これでも、耐えるのかよ!はぁ......おい!ドラゴン、次は全力でいく!だから、最後にお前の全力を見せてくれ」
リーダーは、このまま力を小出しにしても無駄に消費するだけだと判断して、全力の一撃を食らわせようと考えたのだ。
「全力を出すには、まだまだ値しないが、経験したことねぇのを食らわしてやるよ」
「ふぅ~、残念だぜ!まったくよ......」
命を犠牲にしたにも関わらず、認めてもらえない無力さに嘆きながらも、フルパワーの状態に持っていき、レッドドラゴンへと突っ込んでいく。
「残念がることはないぞ!普通の人間なら見たことすらできないブレスだからな!火の砲弾ブレス」
王城に放った2倍近くの大きさはあるだろうエネルギー弾のような塊がリーダーに向かって飛んでいく。
「ぐぅぅぅ!このまま死んでたまるかよぉぉ」
その塊は、リーダーに向かって吸い込まれたあと、大爆発を起こした火の砲弾ブレス。傍から見れば、これで終わったかと思うのだが、レッドドラゴンはニヤリと笑って自分の胸を見る。
「やるじゃねぇか!しっかりお前の攻撃は届いたぞ」
「ハハッ......嬉しくねぇ......これが、人間の限界か......」
リーダーは、火の砲弾ブレスを食らいながらも、限界を超えた力でレッドドラゴンの胸に✕のマークをつけるように斬撃を食らわせることに成功した。
しかし、薄笑いを浮かべたあと、石化して地面に落ちたと同時に粉々に砕け散ったのである。
「死期を早まらなかったら、俺以上の人間に会えたかもな!人間の限界は、まだまだ先にある!だから、次はまともなやつに生まれ変わって人智を超えて会いに来い!待ってるからな」
レッドドラゴンは、石化したリーダーを見ながら、ハイポーションを飲んで、未来を見据えたように話すのだった。
そして、青竜刀使いを背に乗せて、元いた場所に戻るのである。
「じゃあ、思う存分戦うとするか!このままの方が戦いやすいが、人化してやる」
レッドドラゴンのままで戦えば、踏み潰すか尻尾で薙ぎ払うだけで終わってしまうので、慣れていない人化状態になる。
「嬉しくないな!人化しても化け物だろ......まったく、ツイてない」
ハッキリとした強さまでは分からないが、今までの経験したことのない威圧感を感じて、一切勝てる気がしないのだ。
「俺とどこまで張り合えるか、期待してるからな!あっさりくたばんなよ!」
レッドドラゴンは、赤髪ウルフカットの褐色肌の美人に変身した。
「レッドドラゴンじゃなければ、惚れてたぜ!はぁ、こんな出会い方したくなかったぞ!はい!はい!そんな目で見るな!わかった!わかった!やってやるよ」
青竜刀を2本手に持って構える。そして、身体強化とシールドを全身に纏わせる。
この時点で、この人物は普通の人間以上に強いのだ。しかし、リーダーは冷や汗が止まらないでいる。
「ほぅ~、おもしろいな!行くぞ」
レッドドラゴンは、普通の人間にしては、鍛え上げていることに対して、感嘆の声を上げる。
そして、武器も持たずに、殴りかかるのだ。
「チッ!本気じゃないくせに、折れそうだぜ!なんて硬さしてやがるんだ」
レッドドラゴンの拳を青竜刀で弾き返す。その時に、刃が確実にレッドドラゴンの拳に当たっているのだが、カンッと硬い物に当たったように弾かれるのだ。
「もっと、スピードを上げていくぞ!オラオラオラァァァァ」
レッドドラゴンは、脆い人間をすぐ壊さないように、かなり手加減をしている。
「クッ!このままじゃ、ヤバい!ぐぁぁぁ」
レッドドラゴンのスピードについていけなくなったリーダーは、まともに顔面へと拳がめり込み、20メートルくらい吹き飛ばされる。
「あっ!やっちまった!ついつい、加減を間違えたな!死んだか?」
レッドドラゴンは、顔を手で覆って、やり過ぎたと反省の色を見せる。
◆
「痛てぇて、シールドがなきゃ、死んでたな!どうするか?どのみち死ぬなら、これを使うしかねぇか」
リーダーのシールドは、完全に破壊されて、次に一撃を食らえば跡形もなく、消え去る状態になっている。
そして、膝に手をやってゆっくり立ち上がる。
「最期の眼」
そうリーダーが呟くと、目が赤くなって魔力ではない何かが体中に湧き上がるのを感じるのだ。
「あっはははは、まだまだ楽しませてくれそうじゃねぇか!なんだ?その力はぁぁぁ」
レッドドラゴンは、感じたことのない力を感じて、即座にやってきた。
そして、リーダーから発せられる見たこともない力に、興奮を隠しきれないレッドドラゴンは、目をギラギラさせながら大笑いする。
「俺も、力については知らないが、移植を頼んだやつ曰く、使ったら死ぬと言われた!どうせ死ぬなら、使って死ぬべきだろ?」
どういった経緯で、移植までたどり着いたかは、話さないが、決して合法な手段ではないのだろうことがうかがえる。
「知らないなら、なんでもいい!早くかかってこい」
リーダーは、ヒビの入った青竜刀を捨てて、手を握る。すると、どうやって作ったのかはわからないが、青竜刀を具現化させたのだ。
そして、リーダーは一瞬で、レッドドラゴンに近付いて、その具現化した青竜刀で斬りつける。
「クッ!オラァァァ!......やるな!警戒してなかったら、腕が吹っ飛んでたぞ」
不穏な力を感じたレッドドラゴンは、ノックス達に教わった魔力操作を使って、全身に魔力を行き渡らせて強化していた。
それがなければ、今頃腕は吹き飛びなくなっていたであろう。
「これでも、耐えるのかよ!はぁ......おい!ドラゴン、次は全力でいく!だから、最後にお前の全力を見せてくれ」
リーダーは、このまま力を小出しにしても無駄に消費するだけだと判断して、全力の一撃を食らわせようと考えたのだ。
「全力を出すには、まだまだ値しないが、経験したことねぇのを食らわしてやるよ」
「ふぅ~、残念だぜ!まったくよ......」
命を犠牲にしたにも関わらず、認めてもらえない無力さに嘆きながらも、フルパワーの状態に持っていき、レッドドラゴンへと突っ込んでいく。
「残念がることはないぞ!普通の人間なら見たことすらできないブレスだからな!火の砲弾ブレス」
王城に放った2倍近くの大きさはあるだろうエネルギー弾のような塊がリーダーに向かって飛んでいく。
「ぐぅぅぅ!このまま死んでたまるかよぉぉ」
その塊は、リーダーに向かって吸い込まれたあと、大爆発を起こした火の砲弾ブレス。傍から見れば、これで終わったかと思うのだが、レッドドラゴンはニヤリと笑って自分の胸を見る。
「やるじゃねぇか!しっかりお前の攻撃は届いたぞ」
「ハハッ......嬉しくねぇ......これが、人間の限界か......」
リーダーは、火の砲弾ブレスを食らいながらも、限界を超えた力でレッドドラゴンの胸に✕のマークをつけるように斬撃を食らわせることに成功した。
しかし、薄笑いを浮かべたあと、石化して地面に落ちたと同時に粉々に砕け散ったのである。
「死期を早まらなかったら、俺以上の人間に会えたかもな!人間の限界は、まだまだ先にある!だから、次はまともなやつに生まれ変わって人智を超えて会いに来い!待ってるからな」
レッドドラゴンは、石化したリーダーを見ながら、ハイポーションを飲んで、未来を見据えたように話すのだった。
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