チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!

芽狐@書籍発売中

文字の大きさ
上 下
468 / 802
第3章 アレクを狙って

第580話 遂に王都にアイツらがやってきた!

しおりを挟む
「レッドドラゴン、上空から被害が出ない感じで、王城に向かってブレスを放て」

ノックスは、オレールのとことんやると言う言葉を聞いて、開幕の一撃を王城へ食らわせることにした。

「はい!わかりました!城が見えたら、すぐに放っていいですか?」

レッドドラゴンは、普段アレク以外には、敬語を使わなったが、ノックスに模擬戦でズタボロにされ続けた結果、上下関係が出来上がってしまったのだ。

「見えた瞬間、ブレスを吐いて兵士達を下ろせ!その後は、兵士達が侵入するまで上空を旋回して、侵入を確認したら人型になって、好きに暴れていいぞ」

侵入するまで、レッドドラゴンに注意を引き付ける作戦なのである。

「はい!わかりました!では、そろそろ見えてくるので、ド派手な一発を撃ち込みます」

レッドドラゴンは、全身から口に向かって魔力を移動させて準備をする。

「訓練で見せたアレをぶち込んでみろ!普通のブレスなら被害が出るからな」

ノックスは、ニヤリと笑いながら、レッドドラゴンの新技ブレスを撃ち込むように言う。

「アレですね!任せてください!では、見えてきましたので、早速ぶち込みます!火の砲弾ブレス」

エネルギー弾のような丸い球体が、真っ直ぐに城に向かって飛んでいく。そして、城の一番てっぺんに当たる。
すると、次の瞬間、爆発するのではなく、一部を飲み込むように吸収したあと、大爆発が起こって、城の一部が跡形もなく消え去るのだった。

「ブッハハハ、もし本気で放ったら王城は、跡形もなく消えてただろうな!レッドドラゴン、陽動を頼むぞ」

「はい!任せてください!お前ら背中から降りて、敵を殲滅してこい」

レッドドラゴンの一言を受けた魔物の兵士達は、一斉に背中から飛び降りて、地上へと降り立つ。
そして、魔物らしくなく「行くぞ~」や「うぉ~」と言う掛け声とともに、王都へ突撃していく。

「ブッハハハ、圧巻過ぎるだろ!俺も......あっ!その前に、オレールに連絡だったな!オレール、聞こえるか?」

事前に、話していた通り、侵入開始と同時にオレールへと連絡をする。

「聞こえますよ!もう王都に到着したのですか?」

ノックスが、通信用の魔道具でオレールに呼びかけるとすぐに返答が返ってくる。

「今さっき、突撃したところだ!あぁ、もうすぐに行った方がいいぞ!デストロイが、壊滅させて、兵士と一緒に王都に入っていった」

魔物の兵士が、降り立った瞬間、デストロイも急降下して、そのまま先頭を切って突撃して行ったのだ。

「わかりました!こちらも、すぐに動きます。では、王城で合流しましょう」

オレールは、そう言って通信を切る。

「よし!豪牙、ロナン、スベア、俺達も行くぞ」

ノックスは、通信が切れると、すぐに全員へ声をかける。全員が、返事を返して王都内に進軍する。





「お前ら、門を破壊しても構わねぇ!突撃だぁぁ」

「お~!」

デストロイは、バトルアックスを握って突撃をし、門にいた10人の敵をあっという間に、吹き飛ばしながらなぎ倒していく。

「弱い!弱すぎるぜ!つぇ~やつは、どこに嫌がるんだ」

「デストロイさん、もう門の敵は全員死にました!早く入りましょう」

「オラァァァ」と威圧しながら、バトルアックスを振り回していたが、すでに全員倒しており、兵士の一人から倒したことを伝えられる。

「お、おう!全員少し離れてろ!」

デストロイは、言われて少し恥ずかしくなる。そして、恥ずかしさを誤魔化すように、門に一撃を食らわせて破壊するのだ。

「お前ら、行くぞ!」

デストロイの一撃によって門は瓦礫と化した。その瓦礫を登ってデストロイと兵士達が、王都に進軍するのであった。
しおりを挟む
感想 2,179

あなたにおすすめの小説

聖女の私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。

重田いの
ファンタジー
聖女である私が追放されたらお父さんも一緒についてきちゃいました。 あのお、私はともかくお父さんがいなくなるのは国としてマズイと思うのですが……。 よくある聖女追放ものです。

悪役令嬢に転生した俺(♂)!

satomi
ファンタジー
悪役令嬢に異世界転生してしまった神宮寺琉翔。ずっと体が弱く学校は病院内にある院内学級。 転生を機に健康体を満喫したいところ、しかし気づいた。自分は悪役令嬢という事に!このままでは冤罪で死刑もありうる。死刑は免れたい。国外追放を希望するがその生活はどうすればいいんだ?

散々利用されてから勇者パーティーを追い出された…が、元勇者パーティーは僕の本当の能力を知らない。

アノマロカリス
ファンタジー
僕こと…ディスト・ランゼウスは、経験値を倍増させてパーティーの成長を急成長させるスキルを持っていた。 それにあやかった剣士ディランは、僕と共にパーティーを集めて成長して行き…数々の魔王軍の配下を討伐して行き、なんと勇者の称号を得る事になった。 するとディランは、勇者の称号を得てからというもの…態度が横柄になり、更にはパーティーメンバー達も調子付いて行った。 それからと言うもの、調子付いた勇者ディランとパーティーメンバー達は、レベルの上がらないサポート役の僕を邪険にし始めていき… 遂には、役立たずは不要と言って僕を追い出したのだった。 ……とまぁ、ここまでは良くある話。 僕が抜けた勇者ディランとパーティーメンバー達は、その後も活躍し続けていき… 遂には、大魔王ドゥルガディスが収める魔大陸を攻略すると言う話になっていた。 「おやおや…もう魔大陸に上陸すると言う話になったのか、ならば…そろそろ僕の本来のスキルを発動するとしますか!」 それから数日後に、ディランとパーティーメンバー達が魔大陸に侵攻し始めたという話を聞いた。 なので、それと同時に…僕の本来のスキルを発動すると…? 2月11日にHOTランキング男性向けで1位になりました。 皆様お陰です、有り難う御座います。

婚約破棄の後始末 ~息子よ、貴様何をしてくれってんだ! 

タヌキ汁
ファンタジー
 国一番の権勢を誇る公爵家の令嬢と政略結婚が決められていた王子。だが政略結婚を嫌がり、自分の好き相手と結婚する為に取り巻き達と共に、公爵令嬢に冤罪をかけ婚約破棄をしてしまう、それが国を揺るがすことになるとも思わずに。  これは馬鹿なことをやらかした息子を持つ父親達の嘆きの物語である。

あなた方はよく「平民のくせに」とおっしゃいますが…誰がいつ平民だと言ったのですか?

水姫
ファンタジー
頭の足りない王子とその婚約者はよく「これだから平民は…」「平民のくせに…」とおっしゃられるのですが… 私が平民だとどこで知ったのですか?

【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました

ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。

国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします。

樋口紗夕
恋愛
公爵令嬢ヘレーネは王立魔法学園の卒業パーティーで第三王子ジークベルトから婚約破棄を宣言される。 ジークベルトの真実の愛の相手、男爵令嬢ルーシアへの嫌がらせが原因だ。 国外追放を言い渡したジークベルトに、ヘレーネは眉一つ動かさずに答えた。 「国外追放ですか? 承りました。では、すぐに国外にテレポートします」

魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜

西園寺わかば🌱
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。 4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。 そんな彼はある日、追放される。 「よっし。やっと追放だ。」 自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。 - この話はフィクションです。 - カクヨム様でも連載しています。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。