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第3章 アレクを狙って
第579話 ルイス第一王子の馬鹿さとドラゴン襲来!
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「フッハハハハ、やはり玉座は素晴らしいな!そう思うだろ?ユンベルン卿よ」
ルイスは、玉座に座って足を組み、堪能していた。そして、元辺境伯であるユンベルンに同意を求める。
「全くもってその通りですなぁ!ルイス第一王子様いや、ルイス陛下のために作られたと言っても過言ではありませんなぁ」
「フッハハハハ、陛下とはいい響きよ!素晴らしい!ユンベルンよ!侯爵の位をやるから、宰相として仕えてくれ」
ルイスは、すでに国王陛下になった気でおり、大笑いを浮かべてご機嫌になる。
「私は、もう70を越えた老人ですぞ?陛下のお役に立てるとは......」
ユンベルンの、現役はとうに過ぎており、腰も少し曲がって仕えるには遅すぎると思ってしまう。
「何を言っている!まだまだ現役ではないか!その頭を俺に貸してくれ!頼む」
ルイスは、自分に従う人間だけで周りを固めようとしていた。そして、単純な思考のため、元々爵位が一番上のユンベルンを右腕にしようと思うのだ。
「わかりました!そこまで、私をかって頂けるのであれば、お力をお貸ししましょうぞ」
「よく言ってくれたユンベルン侯爵!今後は宰相として私を支えてくれ」
ルイスは、玉座から立ち上がってユンベルンに握手を求めに行く。ユンベルンは、その差し出された手を両手で強く握り返すのだ。
「ルイス第一王子様、ご報告に参りました」
玉座の間に入ってきたのは、アーレントとピケであった。
「ん?アーレント卿にピケ卿ではないか!何があった?」
ルイスは、ユンベルンの手を話して、入室してきたアーレントとピケを見る。
「騎士団を全て捕らえました!只今、カルロ第二王子様の命令で仲間に出来る人材がいないか選別中のようです」
「ん?カルロは、殺せと命令していなかったか?命令が変わったのか?」
ルイスとカルロは、事前に騎士団をどうするか話し合った際に、ルイスは従わせるべきだと言っていたが、カルロは反対をして、カルロお得意の口の上手さでルイスに言い聞かせたのである。
「詳しくはお聞きしていませんが、実験にもなるとおっしゃっており、懐柔する時間を1日だけ与えるらしいです」
「ほう!やはり私の言った通りになったようだな!私は、天才だな!フッハハハハ」
頭のいいカルロの考えていた案ではなく、ルイスの従わせる案が最終的に採用されたことを知って、自画自賛し始める。
本当に、ルイスは世間知らずのボンボンお坊ちゃまなのである。
「......さ、流石、陛下です!先を見越しておられたのですな!アーレント卿、ピケ卿、陛下に賛辞を送るんじゃ!」
ユンベルンは、あまりの馬鹿さに内心引いていたのだが、ここは持ち上げて生き残らなくてはと思って、笑顔で拍手を送る。
アーレントもピケも、それに続いて「流石、陛下」と言いながら拍手を送るのだ。
「フッハハハハ、そうだろう!そうだろう!私は天才だ!歴代の王を超えるのも時間の問題だな......な、なんだ!この揺れは!?」
ルイスが、高笑いを浮かべて自画自賛をしていると、城が大きく揺れて爆発音のような物が聞こえた。ユンベルンとアーレントとピケの三人も狼狽えて腰を屈める。
「ルイス第一王子様!ド、ドラゴンが、王都上空に現れました!そ、そして、魔物も押し寄せてきています」
「な、なにぃぃぃ!?」
全員が、動揺していると、一人の兵士が玉座の間に慌てて入ってきて、ドラゴンの襲来と魔物の襲来を知らせる。それを聞いたルイスは、目を丸くして何事だと驚くのであった。
ルイスは、玉座に座って足を組み、堪能していた。そして、元辺境伯であるユンベルンに同意を求める。
「全くもってその通りですなぁ!ルイス第一王子様いや、ルイス陛下のために作られたと言っても過言ではありませんなぁ」
「フッハハハハ、陛下とはいい響きよ!素晴らしい!ユンベルンよ!侯爵の位をやるから、宰相として仕えてくれ」
ルイスは、すでに国王陛下になった気でおり、大笑いを浮かべてご機嫌になる。
「私は、もう70を越えた老人ですぞ?陛下のお役に立てるとは......」
ユンベルンの、現役はとうに過ぎており、腰も少し曲がって仕えるには遅すぎると思ってしまう。
「何を言っている!まだまだ現役ではないか!その頭を俺に貸してくれ!頼む」
ルイスは、自分に従う人間だけで周りを固めようとしていた。そして、単純な思考のため、元々爵位が一番上のユンベルンを右腕にしようと思うのだ。
「わかりました!そこまで、私をかって頂けるのであれば、お力をお貸ししましょうぞ」
「よく言ってくれたユンベルン侯爵!今後は宰相として私を支えてくれ」
ルイスは、玉座から立ち上がってユンベルンに握手を求めに行く。ユンベルンは、その差し出された手を両手で強く握り返すのだ。
「ルイス第一王子様、ご報告に参りました」
玉座の間に入ってきたのは、アーレントとピケであった。
「ん?アーレント卿にピケ卿ではないか!何があった?」
ルイスは、ユンベルンの手を話して、入室してきたアーレントとピケを見る。
「騎士団を全て捕らえました!只今、カルロ第二王子様の命令で仲間に出来る人材がいないか選別中のようです」
「ん?カルロは、殺せと命令していなかったか?命令が変わったのか?」
ルイスとカルロは、事前に騎士団をどうするか話し合った際に、ルイスは従わせるべきだと言っていたが、カルロは反対をして、カルロお得意の口の上手さでルイスに言い聞かせたのである。
「詳しくはお聞きしていませんが、実験にもなるとおっしゃっており、懐柔する時間を1日だけ与えるらしいです」
「ほう!やはり私の言った通りになったようだな!私は、天才だな!フッハハハハ」
頭のいいカルロの考えていた案ではなく、ルイスの従わせる案が最終的に採用されたことを知って、自画自賛し始める。
本当に、ルイスは世間知らずのボンボンお坊ちゃまなのである。
「......さ、流石、陛下です!先を見越しておられたのですな!アーレント卿、ピケ卿、陛下に賛辞を送るんじゃ!」
ユンベルンは、あまりの馬鹿さに内心引いていたのだが、ここは持ち上げて生き残らなくてはと思って、笑顔で拍手を送る。
アーレントもピケも、それに続いて「流石、陛下」と言いながら拍手を送るのだ。
「フッハハハハ、そうだろう!そうだろう!私は天才だ!歴代の王を超えるのも時間の問題だな......な、なんだ!この揺れは!?」
ルイスが、高笑いを浮かべて自画自賛をしていると、城が大きく揺れて爆発音のような物が聞こえた。ユンベルンとアーレントとピケの三人も狼狽えて腰を屈める。
「ルイス第一王子様!ド、ドラゴンが、王都上空に現れました!そ、そして、魔物も押し寄せてきています」
「な、なにぃぃぃ!?」
全員が、動揺していると、一人の兵士が玉座の間に慌てて入ってきて、ドラゴンの襲来と魔物の襲来を知らせる。それを聞いたルイスは、目を丸くして何事だと驚くのであった。
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