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第3章 アレクを狙って
第551話 オレール、圧倒的な差を見せつける!
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「隊長さん、トンデモ男爵様から話は聞いているよ!平民に負けたんだって?天下の騎士達を負かした平民とはどんなものか楽しみだねぇ」
真紅のローブを身に纏った魔法使い2人が、騎士の下にやってくる。2人共、頭までローブを被って隠しているので、顔はわからない。
「くっ......この野郎ぉぉぉ」
隊長は、図星をつかれたことに腹を立てて魔法使いに殴りかかろうとするが、部下に止められる。
「騎士達は、後方から高みの見物をしておいてよ!俺達魔法使いが片付けるからさ」
魔法使い2人は、馬に跨って村へと向かう。隊長を含めた騎士達は、魔法使いを睨みつけるしかできず、渋々騎士達も馬に跨るのだ。
「さっさと終わらせて、酒を飲もう!」
「そうだな.......」
魔法使いは、周りの警戒を一切行わず、馬を走らせている。オレールは、この時上空から見ていて、一切警戒をしない魔法使いや騎士に呆れ顔をしていた。そして、魔法使いと騎士が、少し拓けた場所にやってきた時に、オレールは「氷の領域」と呟く。
「魔法が発動されたね!警戒するよ」
「あぁ、そうだな」
魔法使い達は、すぐに馬を止めて辺りを警戒する。
「おい!何止まってやがんだ!さっさと行くぞ」
後ろからやってきた隊長は、魔法が発動されたことなど気付いていないので、魔法使いに文句を言って先を急ぐ。
「それ以上行くな!」
魔法使いは、すぐに隊長とそのあとに続く騎士を止めようとするが、隊長達は全く聞く耳を持たずに進んでいく。
「ギャァァァ」
魔法使い2人は、騎士達を止めることができずに、立ち尽くすしかなかった。そして、騎士達が見えなくなった直後、騎士達の悲鳴と叫び声が響き渡る。
「防御結界を最大にしよう!無闇矢鱈に動くと思うつぼだ......ん!?人?いや」
魔法使いは、杖を構えて警戒をする。すると、騎士達の悲鳴が聞こえた方向から気配がして、身構えるが出てきたのは、騎士達が乗っていた馬とオレールであった。
「君たちは、私と戦いますか?ちなみに、騎士はこんな感じで、全員凍らせました」
オレールが、馬に乗った騎士を手で押すと、なんの抵抗もなく騎乗していた騎士は、そのまま地面に落ちて、パリンと割れる。
「何故、俺達をすぐ殺さない?」
無口であった魔法使いは、経験とオレールの放つオーラから敵う相手ではないと察して、殺される前に聞いておきたかったことをオレールに問いかける。
「君たち2人は、雇われただけなのか?いろんな悪行に加担したのか?わからないですからね。無闇に殺しはしません」
「俺は、知っていることを......おい!やめろ」
無口な魔法使いは、オレールに洗いざらい全てを話して、命だけでも助かろうとしたのだが、もう1人は杖を構えてオレールに攻撃をしかける。
「暗き嵐」
闇と風の複合魔法を放つ。黒いトルネードが包みこんで、オレールを飲み込む。
「ハハハ、何を怖気づいているのさ!あんなやつ、俺の魔法で一撃......え!?」
高速で回転するトルネードに飲み込まれ、普通の人間であれば絶対に抜け出すことはできないはずが、オレールはあっさりと吹き飛ばして何もなかったかのように佇む。
「まさか複合魔法をお使いになられるとは!おもしろいですね!お返しをしなくてはいけませんね!冷凍の奈落」
オレールが、魔法を発動すると、魔法使いの周りの地面が真っ二つに割れる。魔法使いは、一瞬の出来事に抵抗もできず、奈落に落ちてしまう。そして、割れた部分はカチカチに氷つくのだ。
「それでは、邪魔者は消えましたし話をしましょうか?」
「は、はい......」
清々しい笑顔で答えるオレールに対して、圧倒的な魔力量と魔法の威力の差を見せつけられた魔法使いは、顔を引き攣らせてしまうのだった。
真紅のローブを身に纏った魔法使い2人が、騎士の下にやってくる。2人共、頭までローブを被って隠しているので、顔はわからない。
「くっ......この野郎ぉぉぉ」
隊長は、図星をつかれたことに腹を立てて魔法使いに殴りかかろうとするが、部下に止められる。
「騎士達は、後方から高みの見物をしておいてよ!俺達魔法使いが片付けるからさ」
魔法使い2人は、馬に跨って村へと向かう。隊長を含めた騎士達は、魔法使いを睨みつけるしかできず、渋々騎士達も馬に跨るのだ。
「さっさと終わらせて、酒を飲もう!」
「そうだな.......」
魔法使いは、周りの警戒を一切行わず、馬を走らせている。オレールは、この時上空から見ていて、一切警戒をしない魔法使いや騎士に呆れ顔をしていた。そして、魔法使いと騎士が、少し拓けた場所にやってきた時に、オレールは「氷の領域」と呟く。
「魔法が発動されたね!警戒するよ」
「あぁ、そうだな」
魔法使い達は、すぐに馬を止めて辺りを警戒する。
「おい!何止まってやがんだ!さっさと行くぞ」
後ろからやってきた隊長は、魔法が発動されたことなど気付いていないので、魔法使いに文句を言って先を急ぐ。
「それ以上行くな!」
魔法使いは、すぐに隊長とそのあとに続く騎士を止めようとするが、隊長達は全く聞く耳を持たずに進んでいく。
「ギャァァァ」
魔法使い2人は、騎士達を止めることができずに、立ち尽くすしかなかった。そして、騎士達が見えなくなった直後、騎士達の悲鳴と叫び声が響き渡る。
「防御結界を最大にしよう!無闇矢鱈に動くと思うつぼだ......ん!?人?いや」
魔法使いは、杖を構えて警戒をする。すると、騎士達の悲鳴が聞こえた方向から気配がして、身構えるが出てきたのは、騎士達が乗っていた馬とオレールであった。
「君たちは、私と戦いますか?ちなみに、騎士はこんな感じで、全員凍らせました」
オレールが、馬に乗った騎士を手で押すと、なんの抵抗もなく騎乗していた騎士は、そのまま地面に落ちて、パリンと割れる。
「何故、俺達をすぐ殺さない?」
無口であった魔法使いは、経験とオレールの放つオーラから敵う相手ではないと察して、殺される前に聞いておきたかったことをオレールに問いかける。
「君たち2人は、雇われただけなのか?いろんな悪行に加担したのか?わからないですからね。無闇に殺しはしません」
「俺は、知っていることを......おい!やめろ」
無口な魔法使いは、オレールに洗いざらい全てを話して、命だけでも助かろうとしたのだが、もう1人は杖を構えてオレールに攻撃をしかける。
「暗き嵐」
闇と風の複合魔法を放つ。黒いトルネードが包みこんで、オレールを飲み込む。
「ハハハ、何を怖気づいているのさ!あんなやつ、俺の魔法で一撃......え!?」
高速で回転するトルネードに飲み込まれ、普通の人間であれば絶対に抜け出すことはできないはずが、オレールはあっさりと吹き飛ばして何もなかったかのように佇む。
「まさか複合魔法をお使いになられるとは!おもしろいですね!お返しをしなくてはいけませんね!冷凍の奈落」
オレールが、魔法を発動すると、魔法使いの周りの地面が真っ二つに割れる。魔法使いは、一瞬の出来事に抵抗もできず、奈落に落ちてしまう。そして、割れた部分はカチカチに氷つくのだ。
「それでは、邪魔者は消えましたし話をしましょうか?」
「は、はい......」
清々しい笑顔で答えるオレールに対して、圧倒的な魔力量と魔法の威力の差を見せつけられた魔法使いは、顔を引き攣らせてしまうのだった。
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