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第3章 アレクを狙って
第534話 アレクと隼人の無双!相性って大事だね!
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「マルファス、俺達どうなってやがんだ?確か、黒いモヤに飲み込まれたはずじゃねぇのか?」
二人は、気付くと尻餅をついた格好で座っていた。自分の体を見渡しても、なんの変化もないのだ。
「我もさっぱりであるな!あの黒いモヤに呑み込まれた瞬間、我が我ではないと感じたのだが、今はこの通り普通である」
マクガリアスもマルファスも、自分達に何が起こったのか、さっぱりな様子だ。
「間に合ってよかったです!お久しぶりです」
そこに現れたのは、アレクであった。マクガリアスとマルファスは、懐かしい声を聞いて、同時に振り返る。
「あ!?誰だお前は?てっきりアレクだと思ったのによ」
マクガリアスは、アレクの神力を使った時の姿を知らないので、誰だかわからないのだ。
「あ!そうでしたね。この姿は初めてでしたもんね。姿は、違いますが、アレクです」
マクガリアスとマルファスは、アレクの話を聞いて目が点になる。
「な、なにぃぃ!アレクだと!?マルファス、アレクだと気付いたかよ?」
「我も、全く気付いておらぬ!あの時と魔力?いや力の質が違うのでな」
マクガリアスとマルファスは、目を合わせながら、驚きを共有する。
「二人とも、相手は待ってくれませんよ!神々しき円」
金色に輝いた円が、マクガリアスとマルファスを中心に現れる。そこに、暗黒騎士が放った津波のような勢いのある黒いモヤが襲いかかってくるのだ。しかし、神々しき円にいる二人は、全くなんの影響も受けない。更に、神々しき円《セラフィックサークル》に当たった黒いモヤは、綺麗に霧散するのだ。
「おいおい!これは、アレクがやったのかよ?やべぇな」
「我は、この中に長居はできぬようだ!浄化されてしまいそうであるな」
マクガリアスは、あの黒いモヤを完全に打ち消したことに驚く。デュラハンは、種族的に霊やアンデッドの類になるので、神力を長く浴びると天に召されてしまうのである。
「俺の攻撃が効かないだと!ならば、最強の存在を......ギャァァァァァ」
アレクは、暗黒騎士の言葉を最後まで聞くことなく、神力の光を浴びせる。神力を浴びた暗黒騎士は、ライオネルのようなひどい状態にはなっていないが、体中に火傷を負って片膝を突く。
「ハァハァハァ、よくも俺に傷を、ギャァァァ」
アレクは、更に神力を浴びせて息の根を絶とうとする。暗黒騎士は、完全に戦意喪失したのか、うつ伏せになって地面に這いつくばるのだ。
◆
アレクが、マクガリアスとマルファスを助けている頃、隼人はラヴァーナの前にやってきていた。
「随分苦労していますね!加勢致しましょうか?」
空間の支配者とラヴァーナが、激しい戦いを繰り広げていた。しかし、ラヴァーナの消耗が激しく、致命傷になりかねない一発を食らう寸前で、空間の支配者の一撃を隼人が止めたのだ。
「ハァハァハァ、料理長......いえ隼人様、ありがとうございます。助かりました」
ラヴァーナは、助かった安堵と疲れがピークに達したことで、そのまま気を失う。
「あとは、ゆっくり休んでください!」
隼人は、一気に空間の支配者へ接近して、首を掴んで持ち上げ、そのまま天高く放り投げる。
「少し遊んでもらおうか!」
天高く舞い上がった空間の支配者は、速すぎる攻撃で何が起こったのか、全く理解が出来ずにいた。咄嗟に、剣で次元を切断して切れ目の中に姿を消す。
「これは確かに、ラヴァーナにとっては天敵だな!まぁ、出てくるのを待てばいいだけのことだ」
隼人は、目を瞑る。そして、暫く風の音だけが耳に聞こえるだけの静寂が辺りを包んだ。しかし、その静けさも一瞬にして終わりを迎える。
「グッギギギ......な、ぜ、わかった」
空間の支配者は、隼人の死角から現れて、殺そうと考えたのだが、隼人は空間の支配者が現れた瞬間、振り返って首を掴んで締め始める。
「それだけうるさくされたら誰でも気付くだろ!じゃあ、そろそろおしまい......ん?」
隼人は、空間の支配者の腹に風穴を開けようとするが、空を切ってしまう。空間の支配者の姿が急に消えたのだ。
「アレクが、終わらせたようだな!次は、デュアルの加勢に向かうとするか!」
空間の支配者が消えた理由は、ネクロマンサーである暗黒騎士がアレクによって無力化されたからだ。そして、隼人は一番厄介な敵であるゼロの下へと向かうのだった。
二人は、気付くと尻餅をついた格好で座っていた。自分の体を見渡しても、なんの変化もないのだ。
「我もさっぱりであるな!あの黒いモヤに呑み込まれた瞬間、我が我ではないと感じたのだが、今はこの通り普通である」
マクガリアスもマルファスも、自分達に何が起こったのか、さっぱりな様子だ。
「間に合ってよかったです!お久しぶりです」
そこに現れたのは、アレクであった。マクガリアスとマルファスは、懐かしい声を聞いて、同時に振り返る。
「あ!?誰だお前は?てっきりアレクだと思ったのによ」
マクガリアスは、アレクの神力を使った時の姿を知らないので、誰だかわからないのだ。
「あ!そうでしたね。この姿は初めてでしたもんね。姿は、違いますが、アレクです」
マクガリアスとマルファスは、アレクの話を聞いて目が点になる。
「な、なにぃぃ!アレクだと!?マルファス、アレクだと気付いたかよ?」
「我も、全く気付いておらぬ!あの時と魔力?いや力の質が違うのでな」
マクガリアスとマルファスは、目を合わせながら、驚きを共有する。
「二人とも、相手は待ってくれませんよ!神々しき円」
金色に輝いた円が、マクガリアスとマルファスを中心に現れる。そこに、暗黒騎士が放った津波のような勢いのある黒いモヤが襲いかかってくるのだ。しかし、神々しき円にいる二人は、全くなんの影響も受けない。更に、神々しき円《セラフィックサークル》に当たった黒いモヤは、綺麗に霧散するのだ。
「おいおい!これは、アレクがやったのかよ?やべぇな」
「我は、この中に長居はできぬようだ!浄化されてしまいそうであるな」
マクガリアスは、あの黒いモヤを完全に打ち消したことに驚く。デュラハンは、種族的に霊やアンデッドの類になるので、神力を長く浴びると天に召されてしまうのである。
「俺の攻撃が効かないだと!ならば、最強の存在を......ギャァァァァァ」
アレクは、暗黒騎士の言葉を最後まで聞くことなく、神力の光を浴びせる。神力を浴びた暗黒騎士は、ライオネルのようなひどい状態にはなっていないが、体中に火傷を負って片膝を突く。
「ハァハァハァ、よくも俺に傷を、ギャァァァ」
アレクは、更に神力を浴びせて息の根を絶とうとする。暗黒騎士は、完全に戦意喪失したのか、うつ伏せになって地面に這いつくばるのだ。
◆
アレクが、マクガリアスとマルファスを助けている頃、隼人はラヴァーナの前にやってきていた。
「随分苦労していますね!加勢致しましょうか?」
空間の支配者とラヴァーナが、激しい戦いを繰り広げていた。しかし、ラヴァーナの消耗が激しく、致命傷になりかねない一発を食らう寸前で、空間の支配者の一撃を隼人が止めたのだ。
「ハァハァハァ、料理長......いえ隼人様、ありがとうございます。助かりました」
ラヴァーナは、助かった安堵と疲れがピークに達したことで、そのまま気を失う。
「あとは、ゆっくり休んでください!」
隼人は、一気に空間の支配者へ接近して、首を掴んで持ち上げ、そのまま天高く放り投げる。
「少し遊んでもらおうか!」
天高く舞い上がった空間の支配者は、速すぎる攻撃で何が起こったのか、全く理解が出来ずにいた。咄嗟に、剣で次元を切断して切れ目の中に姿を消す。
「これは確かに、ラヴァーナにとっては天敵だな!まぁ、出てくるのを待てばいいだけのことだ」
隼人は、目を瞑る。そして、暫く風の音だけが耳に聞こえるだけの静寂が辺りを包んだ。しかし、その静けさも一瞬にして終わりを迎える。
「グッギギギ......な、ぜ、わかった」
空間の支配者は、隼人の死角から現れて、殺そうと考えたのだが、隼人は空間の支配者が現れた瞬間、振り返って首を掴んで締め始める。
「それだけうるさくされたら誰でも気付くだろ!じゃあ、そろそろおしまい......ん?」
隼人は、空間の支配者の腹に風穴を開けようとするが、空を切ってしまう。空間の支配者の姿が急に消えたのだ。
「アレクが、終わらせたようだな!次は、デュアルの加勢に向かうとするか!」
空間の支配者が消えた理由は、ネクロマンサーである暗黒騎士がアレクによって無力化されたからだ。そして、隼人は一番厄介な敵であるゼロの下へと向かうのだった。
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