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第2章 強敵ルシファーと新たな力を得る
第515話 新しく生まれ変わったガントレット!
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「坊主、ちょっと奥へくるんじゃ」
おやっさんは、アレクに初めて鍛冶場に入ることを許した。そして、ついていくと、大勢のドワーフ達が汗水たらしてハンマーを振っている。
「おやっさん、俺達が入ってよかったんですか?ドワーフ達にとって神聖な場所では......」
「坊主が、秘密を打ち明けてくれたんじゃ。ワシらも、秘密にするようなことは何もないわい。早くガントレットを出すんじゃ」
アレクの言葉を遮るかのように、話し始めるおやっさん。アレクは、言われた通りに、ガントレットをおやっさんに差し出す。
「ん?おい!壊れておるのに、そのままにしておったんじゃな?何故、すぐにワシのところに持ってこんかったんじゃ」
壊れたガントレットを見て、おやっさんはアレクを叱りつける。
「ごめんなさい!すっかり忘れてました......」
「形あるものいずれ壊れるのは仕方ないわい!しかし、壊れたまま放置とは可哀想じゃろ?相棒を蔑ろにしてはいかんぞい」
おやっさんは、壊すなと言っているわけではなく、共にした戦友を無下に扱うなと諭す。
「ごめんなさい!治ったらガントレットに謝ります。次からは、すぐに持ってくるようにします」
アレクは、頭を下げて反省をする。おやっさんは、ウンウンと頷きながらガントレットを持って台の上へと置く。
「しっかりと謝るのじゃぞ!よし、前以上の武器にアップグレードしてやるからのぅ!」
おやっさんは、ガントレットに手を置いて自分の子供へ声をかけるかのように話す。しかも、さっき覚えたアップグレードという言葉を、すでに使っているのだ。
「坊主、無茶な使い方をしたのぅ。もし、このハンマーがなければ1から作り直しじゃったわい」
再度、ガントレットを確認するおやっさん。
「そんな酷かったとは思いませんでした!次は、気を付けます」
「外は、壊れていないようでも、中が問題じゃな!気を付ける必要はないわい!ガントレットも、坊主の期待に応えようとした結果じゃろう」
アレクは、おやっさんが治している様子を眺めているが、何をしているのか一切わからないでいた。しかし、周りのドワーフよりも明らかにレベルが上であることは一目瞭然なのである。
「坊主、生まれ変わる姿を見ておくんじゃ!」
おやっさんは、そう言ったあとは黙って黙々とハンマーを振る。アレクもパスクも、声をかけようにも真剣な様を目の当たりにして、口を開くことができないでいる。
「これで、ええじゃろう!ほれ、はめてみるんじゃ」
おやっさんは、ガントレットをあっという間に直して、アレクにはめるように言う。アレクは、ガントレットを受け取ってゆっくりと装着するのだ。
「どうじゃ?違和感はないかのぅ」
「はい!大きさもちょうどいいですし、前のと比べても違和感はないです」
アレクは、アップグレードと聞いていたが、はめてみても前と大差がなく、何が変わったのだろうと思う。
「久しぶりだな!ご主人様よ!俺様を放置して楽しかったか?あぁ~ん?」
ガントレットは、ドスの効いた声でアレクに放置されていたことを問い詰める。
「ガントレット、ごめんなさい!俺が、全面的に悪いです!もっと大切に扱うべきだった!許してとは言わないから、もう一度力を貸してほしい」
アレクは、ガントレットに対して本気で謝る姿勢を見せる。
「お、おう!ご主人様らしくねぇな!俺様は、心が広いからよ!今回だけは許してやる!それと、おやっさんよぉ~直してくれて感謝するぜ」
ガントレットは、アレクが素直に謝ると思っておらず、焦りを見せる。
「ええわい!ええわい!前より頑丈になっておるから、そう簡単に壊れたりはせん!二人で、敵を叩き潰すのじゃぞ」
おやっさんは、ガハハハと大笑いをする。
「坊主、ノックスとオレールとデストロイを呼んでくるんじゃ!パスクは、そこにおれ。全員の武器を作ってやるわい」
「はい!すぐ呼んできますね!ガントレット、ありがとう!またよろしくね。相棒」
アレクは、走りながらガントレットに一言言って、照れ笑いを浮かべる。
「ご主人様よ、生まれ変わった俺様が、どれだけ凄いか体感しろよ!相棒......」
ガントレットは、いつもの口調で荒々しく返すが、最後に小さな声で、ボソリと相棒と返すのだった。
おやっさんは、アレクに初めて鍛冶場に入ることを許した。そして、ついていくと、大勢のドワーフ達が汗水たらしてハンマーを振っている。
「おやっさん、俺達が入ってよかったんですか?ドワーフ達にとって神聖な場所では......」
「坊主が、秘密を打ち明けてくれたんじゃ。ワシらも、秘密にするようなことは何もないわい。早くガントレットを出すんじゃ」
アレクの言葉を遮るかのように、話し始めるおやっさん。アレクは、言われた通りに、ガントレットをおやっさんに差し出す。
「ん?おい!壊れておるのに、そのままにしておったんじゃな?何故、すぐにワシのところに持ってこんかったんじゃ」
壊れたガントレットを見て、おやっさんはアレクを叱りつける。
「ごめんなさい!すっかり忘れてました......」
「形あるものいずれ壊れるのは仕方ないわい!しかし、壊れたまま放置とは可哀想じゃろ?相棒を蔑ろにしてはいかんぞい」
おやっさんは、壊すなと言っているわけではなく、共にした戦友を無下に扱うなと諭す。
「ごめんなさい!治ったらガントレットに謝ります。次からは、すぐに持ってくるようにします」
アレクは、頭を下げて反省をする。おやっさんは、ウンウンと頷きながらガントレットを持って台の上へと置く。
「しっかりと謝るのじゃぞ!よし、前以上の武器にアップグレードしてやるからのぅ!」
おやっさんは、ガントレットに手を置いて自分の子供へ声をかけるかのように話す。しかも、さっき覚えたアップグレードという言葉を、すでに使っているのだ。
「坊主、無茶な使い方をしたのぅ。もし、このハンマーがなければ1から作り直しじゃったわい」
再度、ガントレットを確認するおやっさん。
「そんな酷かったとは思いませんでした!次は、気を付けます」
「外は、壊れていないようでも、中が問題じゃな!気を付ける必要はないわい!ガントレットも、坊主の期待に応えようとした結果じゃろう」
アレクは、おやっさんが治している様子を眺めているが、何をしているのか一切わからないでいた。しかし、周りのドワーフよりも明らかにレベルが上であることは一目瞭然なのである。
「坊主、生まれ変わる姿を見ておくんじゃ!」
おやっさんは、そう言ったあとは黙って黙々とハンマーを振る。アレクもパスクも、声をかけようにも真剣な様を目の当たりにして、口を開くことができないでいる。
「これで、ええじゃろう!ほれ、はめてみるんじゃ」
おやっさんは、ガントレットをあっという間に直して、アレクにはめるように言う。アレクは、ガントレットを受け取ってゆっくりと装着するのだ。
「どうじゃ?違和感はないかのぅ」
「はい!大きさもちょうどいいですし、前のと比べても違和感はないです」
アレクは、アップグレードと聞いていたが、はめてみても前と大差がなく、何が変わったのだろうと思う。
「久しぶりだな!ご主人様よ!俺様を放置して楽しかったか?あぁ~ん?」
ガントレットは、ドスの効いた声でアレクに放置されていたことを問い詰める。
「ガントレット、ごめんなさい!俺が、全面的に悪いです!もっと大切に扱うべきだった!許してとは言わないから、もう一度力を貸してほしい」
アレクは、ガントレットに対して本気で謝る姿勢を見せる。
「お、おう!ご主人様らしくねぇな!俺様は、心が広いからよ!今回だけは許してやる!それと、おやっさんよぉ~直してくれて感謝するぜ」
ガントレットは、アレクが素直に謝ると思っておらず、焦りを見せる。
「ええわい!ええわい!前より頑丈になっておるから、そう簡単に壊れたりはせん!二人で、敵を叩き潰すのじゃぞ」
おやっさんは、ガハハハと大笑いをする。
「坊主、ノックスとオレールとデストロイを呼んでくるんじゃ!パスクは、そこにおれ。全員の武器を作ってやるわい」
「はい!すぐ呼んできますね!ガントレット、ありがとう!またよろしくね。相棒」
アレクは、走りながらガントレットに一言言って、照れ笑いを浮かべる。
「ご主人様よ、生まれ変わった俺様が、どれだけ凄いか体感しろよ!相棒......」
ガントレットは、いつもの口調で荒々しく返すが、最後に小さな声で、ボソリと相棒と返すのだった。
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