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第2章 強敵ルシファーと新たな力を得る
第509話 毛生え薬が大変な事態を引き起こしていた!
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アレクは、ルーヘン達に連れられて王城へと足を運んでいた。転移の魔道具を設置しているのが、王城内部にあるので、アレクは不用心ではないかと思ってしまう。
「魔物の街としか繋がっていないとはいえ、王城内部に作るのは危険じゃないですか?」
「わざわざ魔物の街に侵入して悪さを働く者なんていないさ!そんなことをしたら皆殺しだろうからね」
アレクの心配を他所に、ルーヘンはそんな人いないよといった感じで答える。
「捕まえますけど、皆殺しにはしないですからね!う~ん?危機感がないのが、危ぶまれますね。あのことを早く陛下に伝えるべきですね」
アレクは、ルシファーの仲間がいとも簡単に侵入してきたことを伝えないといけないなと思う。
「最強の面々が揃っているんだから大丈夫大丈夫!そんな考えたらハゲちゃうよ」
ルーヘンは、能天気に話をしているが、こんな調子でよく団長が務まるなとアレクは思う。
「ルーヘンさん、今のうちですよ!多分陛下からいっぱい仕事を振られますから、覚悟しておいてください!逆にルーヘンさんがハゲ散らかすかもしれませんね」
アレクは、アハハハと笑いながら本気のような冗談のような感じで言う。
「やめてくれよ。アレクくんが言うと本当に仕事が舞い込んできそうだからさ!それより、ハゲたら責任をとってくれよ。まだ女性からモテたいからね」
「ハゲたら毛生え薬をあげますよ。効果は実証済みですからね」
この時、最近ゴルドンに毛生え薬を渡すのを忘れていたことに気付いたアレクは、大丈夫かなと思うのであった。
「タカハシ辺境伯様、もしかしてあの幻の毛生え薬でしょうか?」
ヘリオスが、横から毛生え薬のことを尋ねてくる。
「幻かは知らないけど、確実にフサフサになる薬ですよ。ヘリオスさんは、ご存知なのですか?」
「はい!貴族の間で一時期話題になっておりました。最近は、どこを探しても見付からないと嘆いているとのことです!まさか、タカハシ辺境伯様が、考案された物だったとは」
ヘリオスは、出どころがわかって驚くのと同時に、このことは黙っていようと心に誓う。もし、言い触らしたとしたら、ハゲ貴族達が騎士を引き連れて魔物の街に進軍するだろうと感じたからだ。
「そんなことにですか!?なら今後は定期的に納品をしないといけませんね。それにしても、そんなことになっているとは思いませんでしたよ」
「これは、名誉のために名前は伏せますが、あるハゲ伯爵様とハゲ侯爵様の間で、毛生え薬を巡って争いになったそうです」
アレクの薬で、裏では大変な状況になっていることを知る。アレクは、思わず苦笑いを浮かべてしまうのだ。
「何を考えているのですか!はぁ~、これは早急に毛生え薬を一定数供給しないと大変なことになりますね」
「はい!是非そうしてください。戦争のような規模での小競り合いをしていたので、我々も駆り出される羽目になったのです。二度とこのようなことで仲裁には行きたくありませんので」
ヘリオス達、王国騎士団まで駆り出されての大事だったようだ。理由が理由なだけに、ヘリオスは呆れてものが言えなかったらしい。
「それは、迷惑をお掛け致しました。帰宅したら、知り合いの商人と対策を考えて対応しますね」
「そうして頂けると有り難いです。では、あとは宰相様に引き継ぎますので、よろしくお願いします」
話しながら歩いていると、どうやら陛下の待つ部屋へと辿り着いたようだ。入口では、アントンが待っていた。
「お待ちしておりました。陛下が中でお待ちです。極秘事項もございますので、今回は公の場ではなく、遮音結界が張られた部屋をご用意しております。さぁ、中へお入りください」
アントンが、ノックをして中から陛下の入室許可がおりたので、アレクは部屋に入るのだった。
「魔物の街としか繋がっていないとはいえ、王城内部に作るのは危険じゃないですか?」
「わざわざ魔物の街に侵入して悪さを働く者なんていないさ!そんなことをしたら皆殺しだろうからね」
アレクの心配を他所に、ルーヘンはそんな人いないよといった感じで答える。
「捕まえますけど、皆殺しにはしないですからね!う~ん?危機感がないのが、危ぶまれますね。あのことを早く陛下に伝えるべきですね」
アレクは、ルシファーの仲間がいとも簡単に侵入してきたことを伝えないといけないなと思う。
「最強の面々が揃っているんだから大丈夫大丈夫!そんな考えたらハゲちゃうよ」
ルーヘンは、能天気に話をしているが、こんな調子でよく団長が務まるなとアレクは思う。
「ルーヘンさん、今のうちですよ!多分陛下からいっぱい仕事を振られますから、覚悟しておいてください!逆にルーヘンさんがハゲ散らかすかもしれませんね」
アレクは、アハハハと笑いながら本気のような冗談のような感じで言う。
「やめてくれよ。アレクくんが言うと本当に仕事が舞い込んできそうだからさ!それより、ハゲたら責任をとってくれよ。まだ女性からモテたいからね」
「ハゲたら毛生え薬をあげますよ。効果は実証済みですからね」
この時、最近ゴルドンに毛生え薬を渡すのを忘れていたことに気付いたアレクは、大丈夫かなと思うのであった。
「タカハシ辺境伯様、もしかしてあの幻の毛生え薬でしょうか?」
ヘリオスが、横から毛生え薬のことを尋ねてくる。
「幻かは知らないけど、確実にフサフサになる薬ですよ。ヘリオスさんは、ご存知なのですか?」
「はい!貴族の間で一時期話題になっておりました。最近は、どこを探しても見付からないと嘆いているとのことです!まさか、タカハシ辺境伯様が、考案された物だったとは」
ヘリオスは、出どころがわかって驚くのと同時に、このことは黙っていようと心に誓う。もし、言い触らしたとしたら、ハゲ貴族達が騎士を引き連れて魔物の街に進軍するだろうと感じたからだ。
「そんなことにですか!?なら今後は定期的に納品をしないといけませんね。それにしても、そんなことになっているとは思いませんでしたよ」
「これは、名誉のために名前は伏せますが、あるハゲ伯爵様とハゲ侯爵様の間で、毛生え薬を巡って争いになったそうです」
アレクの薬で、裏では大変な状況になっていることを知る。アレクは、思わず苦笑いを浮かべてしまうのだ。
「何を考えているのですか!はぁ~、これは早急に毛生え薬を一定数供給しないと大変なことになりますね」
「はい!是非そうしてください。戦争のような規模での小競り合いをしていたので、我々も駆り出される羽目になったのです。二度とこのようなことで仲裁には行きたくありませんので」
ヘリオス達、王国騎士団まで駆り出されての大事だったようだ。理由が理由なだけに、ヘリオスは呆れてものが言えなかったらしい。
「それは、迷惑をお掛け致しました。帰宅したら、知り合いの商人と対策を考えて対応しますね」
「そうして頂けると有り難いです。では、あとは宰相様に引き継ぎますので、よろしくお願いします」
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「お待ちしておりました。陛下が中でお待ちです。極秘事項もございますので、今回は公の場ではなく、遮音結界が張られた部屋をご用意しております。さぁ、中へお入りください」
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