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第2章 強敵ルシファーと新たな力を得る
第503話 容赦のない破壊神と廃人になるデストロイ!
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殴られたデストロイは、地面を跳ねるかのように何度も打ち付けられて吹っ飛んでいく。しかしデストロイが、そんな簡単にくたばる人間ではないので、すぐさま起き上がって破壊神に向かい襲いかかる。
「痛ぇじゃねぇか!倍にして返してやるよ!」
デストロイの拳は、完全に破壊神の顔面を捉える。しかし破壊神は、微動だにしない。
「蚊でも止まった?僕が気に入ったのは、君じゃない!消えてなくなって」
破壊神が、デストロイの胸に手をかざした瞬間、デストロイは粒子となって消えていくのだ。それを見たアレクは、驚いて開いた口が塞がらなくなっている。創造神は、ヤレヤレといった様子で手で顔を覆ってしまう。
「やはりやりおったか!破壊神よ、お主が呼んだのであろう?殺すでないわ!」
「創造神様、これは僕が望んだ人物じゃない!だから消した。何か問題?」
破壊神は、首を傾げて何が悪かったのか、さっぱりわからないような仕草をする。しかも、全身黒ずくめで顔も仮面を被っているので、どのような顔をしているのかさっぱりなのだ。
「駄目に決まってるじゃろ!それに、呼んだ以上、最後まで面倒を見るんじゃ!よいな?これは、創造神命令じゃ」
創造神は、顔を真っ赤にして凄い剣幕で破壊神を叱りつける。
「えぇぇぇ、めんどくさい!これじゃ、僕の力を与えても宝の持ち腐れ!でも、創造神様に逆らったら消されるから従うしかない」
破壊神は、ガクッと項垂れながらも、創造神に逆らえば消されるのは自分だと理解しているようで、何もない空間に手をかざす。すると、消えたはずの粒子が集まってデストロイの身体が元通りとなる。
「復活させた!創造神様、これでいい?」
「うむ!しっかりと面倒を見るのじゃぞ!わかっておるな?」
創造神は、杖を出現させて手に持ったかと思いきや、杖の先を地面に叩きつける。
「は~い!見込み違いだったけど、面倒みる!だから、杖を消して」
どうやら、創造神が握っている杖は、かなり危ない代物であり、破壊神は怖がっているようである。
「もし、途中で放棄したり、今回みたいに消すことをすれば、一生後悔するような罰を与えるぞい!わかったのぅ?」
創造神が、そう言うと破壊神は頭をブンブンと上下に振ってわかったという意思表示を示す。
「お、れ、だ、れ?」
デストロイは、口を開けてヨダレを垂らしながら跪いている。いつもの覇気が一切感じられず廃人のようになっているのだ。
「創造神様、あれはどういうことですか?」
アレクは、デストロイの変わり果てた姿を見て、どうしてしまったのかと質問する。
「破壊と創造は、対なる物じゃからのぅ。あやつが、創造するとあのようになってしまうのじゃ。暫くしたら元に戻るじゃろうて」
創造神は、呆れた感じて答える。そして破壊神は、そんな創造神の話を聞いているのか?聞いていないのか?さっさとデストロイを抱えて、一瞬にして姿を消す。
「創造神様、破壊神様って掴みどころのない神様ですね。デストロイが、正気に戻ったら苦労しちゃいそうですね」
「そうじゃな。じゃが、あやつも苦労しとるんじゃ。人間の時は、不運でのぅ。一度精神を崩壊されておるんじゃ!よくここまで戻ったわい」
破壊神は、どうやら壮絶な人生を送ってきたようだ。アレクは、どのようなことがあったのか、根掘り葉掘り聞くような野暮なことはせず、頷いて創造神の話を聞く。
「アレクよ、あやつらが修行しとる間に、家族と過ごしてやるんじゃぞ!これから、聖王国それにもしかすると、ルシファーとの戦いがあるやもしれぬ。過ごせるのは、今しかないやもしれぬぞい」
創造神は、真剣な顔でアレクを見る。
「そんな縁起でもないこと言わないでくださいよ。必ず勝って生き残ります!」
アレクは、生まれた子供とヘルミーナのことを考えて、絶対にルシファーを倒して平和な世界にしなくてはと思うのだった。
「痛ぇじゃねぇか!倍にして返してやるよ!」
デストロイの拳は、完全に破壊神の顔面を捉える。しかし破壊神は、微動だにしない。
「蚊でも止まった?僕が気に入ったのは、君じゃない!消えてなくなって」
破壊神が、デストロイの胸に手をかざした瞬間、デストロイは粒子となって消えていくのだ。それを見たアレクは、驚いて開いた口が塞がらなくなっている。創造神は、ヤレヤレといった様子で手で顔を覆ってしまう。
「やはりやりおったか!破壊神よ、お主が呼んだのであろう?殺すでないわ!」
「創造神様、これは僕が望んだ人物じゃない!だから消した。何か問題?」
破壊神は、首を傾げて何が悪かったのか、さっぱりわからないような仕草をする。しかも、全身黒ずくめで顔も仮面を被っているので、どのような顔をしているのかさっぱりなのだ。
「駄目に決まってるじゃろ!それに、呼んだ以上、最後まで面倒を見るんじゃ!よいな?これは、創造神命令じゃ」
創造神は、顔を真っ赤にして凄い剣幕で破壊神を叱りつける。
「えぇぇぇ、めんどくさい!これじゃ、僕の力を与えても宝の持ち腐れ!でも、創造神様に逆らったら消されるから従うしかない」
破壊神は、ガクッと項垂れながらも、創造神に逆らえば消されるのは自分だと理解しているようで、何もない空間に手をかざす。すると、消えたはずの粒子が集まってデストロイの身体が元通りとなる。
「復活させた!創造神様、これでいい?」
「うむ!しっかりと面倒を見るのじゃぞ!わかっておるな?」
創造神は、杖を出現させて手に持ったかと思いきや、杖の先を地面に叩きつける。
「は~い!見込み違いだったけど、面倒みる!だから、杖を消して」
どうやら、創造神が握っている杖は、かなり危ない代物であり、破壊神は怖がっているようである。
「もし、途中で放棄したり、今回みたいに消すことをすれば、一生後悔するような罰を与えるぞい!わかったのぅ?」
創造神が、そう言うと破壊神は頭をブンブンと上下に振ってわかったという意思表示を示す。
「お、れ、だ、れ?」
デストロイは、口を開けてヨダレを垂らしながら跪いている。いつもの覇気が一切感じられず廃人のようになっているのだ。
「創造神様、あれはどういうことですか?」
アレクは、デストロイの変わり果てた姿を見て、どうしてしまったのかと質問する。
「破壊と創造は、対なる物じゃからのぅ。あやつが、創造するとあのようになってしまうのじゃ。暫くしたら元に戻るじゃろうて」
創造神は、呆れた感じて答える。そして破壊神は、そんな創造神の話を聞いているのか?聞いていないのか?さっさとデストロイを抱えて、一瞬にして姿を消す。
「創造神様、破壊神様って掴みどころのない神様ですね。デストロイが、正気に戻ったら苦労しちゃいそうですね」
「そうじゃな。じゃが、あやつも苦労しとるんじゃ。人間の時は、不運でのぅ。一度精神を崩壊されておるんじゃ!よくここまで戻ったわい」
破壊神は、どうやら壮絶な人生を送ってきたようだ。アレクは、どのようなことがあったのか、根掘り葉掘り聞くような野暮なことはせず、頷いて創造神の話を聞く。
「アレクよ、あやつらが修行しとる間に、家族と過ごしてやるんじゃぞ!これから、聖王国それにもしかすると、ルシファーとの戦いがあるやもしれぬ。過ごせるのは、今しかないやもしれぬぞい」
創造神は、真剣な顔でアレクを見る。
「そんな縁起でもないこと言わないでくださいよ。必ず勝って生き残ります!」
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