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第2章 強敵ルシファーと新たな力を得る

第502話 導く者と導かれる者!アレクに興味を持った神がいた!?

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「師匠!?」

アレクは、担がれて消えてしまったノックスがどこに連れて行かれてしまうのかと気になる。

「大丈夫じゃ!今頃、武神が特訓をしておるところじゃろう」

どうやら、アレクの神力のように神から与えられる力を使いこなせる人物にするために連れて行かれたようだ。

「次は、僕かな?オレちゃんやっと会えたね。ずっと会えるのを楽しみにしていたよ。それとオレちゃんは、人間にしては強力な魔法を使うけど、僕から言わせたらまだまだだね」

魔法神は、フードを取って顔を見せると、少女のような可愛らしい顔付きの少年であった。

「魔法神様、お会いできて光栄にございます。魔法神様の言う通り、まだまだだと思っております!一通りの魔法は習得致しましたが、その先が見えず行き詰まっておりました」

オレールも、ノックスと同じで自分の限界を感じて頭打ちをしていたようだ。

「オレちゃん、そんな堅苦しくしないでよ!僕とオレちゃんの仲でしょ?それから、僕がオレちゃんを立派な魔法使いに育ててあげるからね」

オレールは、いつの間に仲良くなったのかと思うのと同時に、自由な魔法神だなと思って笑いが込み上げてくる。

「では、魔法神にちなんでマホくんとお呼びしてもいいですか?強くなれるよう努力するのでよろしくお願いします」

オレールは、魔法神に頭を下げてお願いをする。すると、魔法神は大笑いをして涙を浮かべる。

「アハハハハハ、マホくんいいね!オレちゃん改めてよろしくね!絶対に後悔はさせないから!じゃあ、早速僕の聖域へ行こう」

そう言うと魔法神は、オレールの手を引っ張って四角いゲートのようなものを作って入っていく。

「創造神様、神様って個性的なんですね。もっと威厳を全面に出した怖い方かと思っていました」

「もともとは、人間だった者が多いからのぅ。感情も、持っておる。それに、オタクが多いんじゃよ!余計個性に溢れておるわい」

創造神いわく、人間だった頃は何か一つを追求する人生を歩んできた者が多く、その道のプロでもあり、オタクでもあるというのだ。

「何かに特化した人でないと、神様にはなれませんもんね。納得しました」

「おっと、そうじゃった!アレクにも会いたいと言っていた神がおったわい!だがのぅ、薬学神は引きこもりじゃからのぅ。いつになるかわからんのじゃよ」

アレクに興味を持った神もいるようだが、どうやら研究でずっと引きこもりを続けているため、滅多なことでは外に出てこないらしい。

「そうなのですね。薬学神様には、気が向いてからでいいですよとお伝え下さい」

「うむ!わかったのじゃ!おっと、次は聡明神のようじゃぞ」

アレクが、笑いながら創造神に伝えていると、聡明神がパスクに近寄っていた。

「パスクさん、ずっと貴方を見ておりました。貴方は、頭が良く機転も利き努力も惜しまない方ですね。私は、そのような貴方に力を授けたいと考えております。どうか、私についてきてはくれませんか?」

聡明神は、綺麗なお姉さんといった印象で、その笑顔を目の当たりにすると、全ての者の心が癒されるような人物である。

「聡明神様に、ここまで褒めて頂けたこと光栄に思います!ですが、私より宰相様ような方が適任ではないでしょうか?本当に、私なんかでよろしいのですか?」

パスクは、師匠でもあるアントンが適任ではないかと述べる。

「フフッ!あの子ですね。あの子のことも目にかけておりましたよ。すでに、加護も与えています!しかし、貴方の年齢の時に、あの子はここまでの才はありませんでした。貴方は、自信を持っていいのですよ」

聡明神は、アントンの知らないところで加護を与えていたようだ。そのアントンよりも、更に才を持つパスクが選ばれたのだ。

「そうだったのですね!聡明神様に、そこまでおっしゃって頂けるのならば、私に力をお与えください」

パスクは、聡明神の前で片膝を突いて祈りを捧げる姿勢を取る。

「フフッ、では行きましょうか!創造神様、パスクさんにお会いする機会を設けて頂いたこと心より感謝申し上げます」

創造神に、そう告げた聡明神は、パスクの肩に手を置いて、その場からパスクと共に消える。

「ホーホッホッホ、皆満足しておるようじゃのぅ。あとは、破壊神お主だけじゃぞい」

創造神が、破壊神の名を口にした瞬間、破壊神はデストロイの顔面を殴って吹き飛ばすのであった。
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