370 / 816
第2章 強敵ルシファーと新たな力を得る
第484話 新しい力を身に着けたアレク!
しおりを挟む
創造神とアレクとヒルコが、湖の畔へとやってきた。
「創造神様、今教会で祈りの最中なのですが、戻らなくても大丈夫でしょうか?」
アレクは、教会の人やパスクが、心配するのではないかと思って尋ねる。
「心配せんでも大丈夫じゃ。こっちの時間は、流れが遅いのでのぅ。アレクは、修行に励めばよい」
そう言われたアレクは、神界とはなんでもありなんだなと感じる。
「じゃが、遅いといっても時間も限られておるから、早速始めるぞい。アレクよ、ヒルコの手を掴むのじゃ」
「は、はい」
アレクは、言われた通りに、ヒルコが差し出した両手を握る。その直後、体中に激痛と電気が走ったような感覚を感じる。
「うっ......ぐぁぁぁぁあ」
アレクは、激痛のあまりに悲鳴に近い大声を上げてしまう。
「最初は、辛いかもだけど、じきに慣れるから耐えてね!」
「送り込まれた神力を体に覚えさせるのじゃ!そして、お主の体内にある神力を探し出すのじゃ」
ヒルコと創造神が、アドバイスを行ってくるのだが、アレクは激痛でそれどころではない。
「ぐぁぁぁぁ!ヒルコ、これ以上は死んじゃう」
アレクは、激痛を耐えることが出来ずに手を離そうとするが、ヒルコがガッチリ掴んで離さない。更に、アレクが無理矢理離そうとしても神力を解放したヒルコの前では無駄に終わるのだ。
「アレクくん、早く神力を解放しないと激痛がずっと続くよ!頑張って探して」
ヒルコは、表情とは裏腹に鬼のようなことを言う。アレクは、このままでは永遠に続くと考えて、二人に言われた通りに神力を探る。
「心臓の辺りに注力するんじゃ!すでに血に混ざって僅かなながら全身に巡っておる」
創造神が、アレクにアドバイスをする。アドバイス通りにアレクは、心臓に神経を集中させて僅かな神力の流れを探すのだ。
「これが俺の神力......この僅かな神力を伝って......これが源なのか!」
アレクは、心臓から僅かに流れる神力を感じ取って、そこから探し出すことができた。そして、魔力を流すイメージで、全身に流す。すると、ヒルコの時と同じように眩い光りが放たれる。
「創造神様、どうやら成功したみたいですね。僕より物にするのが早いですよ」
「アレクは、魔力操作ができるからのぅ。同じように全身に流したんじゃろう」
ヒルコが、アレクの早い順応スピードに驚きを隠せずにいるが、創造神からすると、予想の範疇であったので驚きはしない。
「僕も、魔力があればもっと簡単だったんだろうな......」
「ヒルコよ!お主も、この短期間で神力を使いこなし、神として前進しておる。気に病むことはないわい!それより、アレクが姿を現すぞい」
ヒルコは、魔法の才を嘆いているが、近くで成長を見ていた創造神は、それを否定する。
「どうやら、うまくいったようじゃな!まだまだ無駄があるようじゃが、初めてにしては上出来じゃ」
アレクは、初めてということもあって、無駄な神力が全身から溢れ出ていることを指摘する。このまま修行を続ければ、コントロール出来るようになるのだろう。そして、アレクはヒルコと同じように銀髪の青年の姿になっている。
「魔力と違って無限に湧いてくる力を感じる!これは、凄いよ」
アレクは、無限に湧いてくる神力を実感して、高揚感が全身を駆け巡る。
「神力過多で、気分がハイになっておるわい!アレクよ、長時間神力過多が続けば肉体が耐えきれんから注意するんじゃぞ!訓練でコントロールを覚えるんじゃ」
神力を全力で放出していると、人間の肉体では耐えきれなくなるようだ。
「え?ちょっと!そんな大事なことがあるなら早く言ってくださいよ!ってこれどうしたら抑えられるのですか?」
「魔力と同じじゃ!流す神力を抑えて、最終的には流れを止める感じの意識を持つんじゃ!」
アレクは、創造神の言葉の通りに、目を瞑って神力をコントロールしようとする。徐々に慣れてきたのか?放出される神力が抑えられて、元の少年アレクへと戻る。
「うむ!大分慣れたようじゃな!その感覚を忘れんようにするんじゃぞ」
「はい!今まで半神だとはわかっていましたが、これが半神の力だったんですね」
アレクは、半神になったからといって、人間の時と大差がないように感じていたが、今回のことで認識が変わる。
「それも半神の力じゃが、まだ他にもあるわい!家に戻って説明をするから着いてくるんじゃ」
そう言うと創造神は、また家へと戻って行くのであった。
「創造神様、今教会で祈りの最中なのですが、戻らなくても大丈夫でしょうか?」
アレクは、教会の人やパスクが、心配するのではないかと思って尋ねる。
「心配せんでも大丈夫じゃ。こっちの時間は、流れが遅いのでのぅ。アレクは、修行に励めばよい」
そう言われたアレクは、神界とはなんでもありなんだなと感じる。
「じゃが、遅いといっても時間も限られておるから、早速始めるぞい。アレクよ、ヒルコの手を掴むのじゃ」
「は、はい」
アレクは、言われた通りに、ヒルコが差し出した両手を握る。その直後、体中に激痛と電気が走ったような感覚を感じる。
「うっ......ぐぁぁぁぁあ」
アレクは、激痛のあまりに悲鳴に近い大声を上げてしまう。
「最初は、辛いかもだけど、じきに慣れるから耐えてね!」
「送り込まれた神力を体に覚えさせるのじゃ!そして、お主の体内にある神力を探し出すのじゃ」
ヒルコと創造神が、アドバイスを行ってくるのだが、アレクは激痛でそれどころではない。
「ぐぁぁぁぁ!ヒルコ、これ以上は死んじゃう」
アレクは、激痛を耐えることが出来ずに手を離そうとするが、ヒルコがガッチリ掴んで離さない。更に、アレクが無理矢理離そうとしても神力を解放したヒルコの前では無駄に終わるのだ。
「アレクくん、早く神力を解放しないと激痛がずっと続くよ!頑張って探して」
ヒルコは、表情とは裏腹に鬼のようなことを言う。アレクは、このままでは永遠に続くと考えて、二人に言われた通りに神力を探る。
「心臓の辺りに注力するんじゃ!すでに血に混ざって僅かなながら全身に巡っておる」
創造神が、アレクにアドバイスをする。アドバイス通りにアレクは、心臓に神経を集中させて僅かな神力の流れを探すのだ。
「これが俺の神力......この僅かな神力を伝って......これが源なのか!」
アレクは、心臓から僅かに流れる神力を感じ取って、そこから探し出すことができた。そして、魔力を流すイメージで、全身に流す。すると、ヒルコの時と同じように眩い光りが放たれる。
「創造神様、どうやら成功したみたいですね。僕より物にするのが早いですよ」
「アレクは、魔力操作ができるからのぅ。同じように全身に流したんじゃろう」
ヒルコが、アレクの早い順応スピードに驚きを隠せずにいるが、創造神からすると、予想の範疇であったので驚きはしない。
「僕も、魔力があればもっと簡単だったんだろうな......」
「ヒルコよ!お主も、この短期間で神力を使いこなし、神として前進しておる。気に病むことはないわい!それより、アレクが姿を現すぞい」
ヒルコは、魔法の才を嘆いているが、近くで成長を見ていた創造神は、それを否定する。
「どうやら、うまくいったようじゃな!まだまだ無駄があるようじゃが、初めてにしては上出来じゃ」
アレクは、初めてということもあって、無駄な神力が全身から溢れ出ていることを指摘する。このまま修行を続ければ、コントロール出来るようになるのだろう。そして、アレクはヒルコと同じように銀髪の青年の姿になっている。
「魔力と違って無限に湧いてくる力を感じる!これは、凄いよ」
アレクは、無限に湧いてくる神力を実感して、高揚感が全身を駆け巡る。
「神力過多で、気分がハイになっておるわい!アレクよ、長時間神力過多が続けば肉体が耐えきれんから注意するんじゃぞ!訓練でコントロールを覚えるんじゃ」
神力を全力で放出していると、人間の肉体では耐えきれなくなるようだ。
「え?ちょっと!そんな大事なことがあるなら早く言ってくださいよ!ってこれどうしたら抑えられるのですか?」
「魔力と同じじゃ!流す神力を抑えて、最終的には流れを止める感じの意識を持つんじゃ!」
アレクは、創造神の言葉の通りに、目を瞑って神力をコントロールしようとする。徐々に慣れてきたのか?放出される神力が抑えられて、元の少年アレクへと戻る。
「うむ!大分慣れたようじゃな!その感覚を忘れんようにするんじゃぞ」
「はい!今まで半神だとはわかっていましたが、これが半神の力だったんですね」
アレクは、半神になったからといって、人間の時と大差がないように感じていたが、今回のことで認識が変わる。
「それも半神の力じゃが、まだ他にもあるわい!家に戻って説明をするから着いてくるんじゃ」
そう言うと創造神は、また家へと戻って行くのであった。
90
お気に入りに追加
6,152
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
【完結】神様と呼ばれた医師の異世界転生物語 ~胸を張って彼女と再会するために自分磨きの旅へ!~
川原源明
ファンタジー
秋津直人、85歳。
50年前に彼女の進藤茜を亡くして以来ずっと独身を貫いてきた。彼の傍らには彼女がなくなった日に出会った白い小さな子犬?の、ちび助がいた。
嘗ては、救命救急センターや外科で医師として活動し、多くの命を救って来た直人、人々に神様と呼ばれるようになっていたが、定年を迎えると同時に山を買いプライベートキャンプ場をつくり余生はほとんどここで過ごしていた。
彼女がなくなって50年目の命日の夜ちび助とキャンプを楽しんでいると意識が遠のき、気づけば辺りが真っ白な空間にいた。
白い空間では、創造神を名乗るネアという女性と、今までずっとそばに居たちび助が人の子の姿で土下座していた。ちび助の不注意で茜君が命を落とし、謝罪の意味を込めて、創造神ネアの創る世界に、茜君がすでに転移していることを教えてくれた。そして自分もその世界に転生させてもらえることになった。
胸を張って彼女と再会できるようにと、彼女が降り立つより30年前に転生するように創造神ネアに願った。
そして転生した直人は、新しい家庭でナットという名前を与えられ、ネア様と、阿修羅様から貰った加護と学生時代からやっていた格闘技や、仕事にしていた医術、そして趣味の物作りやサバイバル技術を活かし冒険者兼医師として旅にでるのであった。
まずは最強の称号を得よう!
地球では神様と呼ばれた医師の異世界転生物語
※元ヤンナース異世界生活 ヒロイン茜ちゃんの彼氏編
※医療現場の恋物語 馴れ初め編
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
異世界転生目立ちたく無いから冒険者を目指します
桂崇
ファンタジー
小さな町で酒場の手伝いをする母親と2人で住む少年イールスに転生覚醒する、チートする方法も無く、母親の死により、実の父親の家に引き取られる。イールスは、冒険者になろうと目指すが、周囲はその才能を惜しんでいる
冷遇された第七皇子はいずれぎゃふんと言わせたい! 赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていました
taki210
ファンタジー
旧題:娼婦の子供と冷遇された第七皇子、赤ちゃんの頃から努力していたらいつの間にか世界最強の魔法使いになっていた件
『穢らわしい娼婦の子供』
『ロクに魔法も使えない出来損ない』
『皇帝になれない無能皇子』
皇帝ガレスと娼婦ソーニャの間に生まれた第七皇子ルクスは、魔力が少ないからという理由で無能皇子と呼ばれ冷遇されていた。
だが実はルクスの中身は転生者であり、自分と母親の身を守るために、ルクスは魔法を極めることに。
毎日人知れず死に物狂いの努力を続けた結果、ルクスの体内魔力量は拡張されていき、魔法の威力もどんどん向上していき……
『なんだあの威力の魔法は…?』
『モンスターの群れをたった一人で壊滅させただと…?』
『どうやってあの年齢であの強さを手に入れたんだ…?』
『あいつを無能皇子と呼んだ奴はとんだ大間抜けだ…』
そして気がつけば周囲を畏怖させてしまうほどの魔法使いの逸材へと成長していたのだった。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。

辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
放逐された転生貴族は、自由にやらせてもらいます
長尾 隆生
ファンタジー
旧題:放逐された転生貴族は冒険者として生きることにしました
★第2回次世代ファンタジーカップ『痛快大逆転賞』受賞★
★現在三巻まで絶賛発売中!★
「穀潰しをこのまま養う気は無い。お前には家名も名乗らせるつもりはない。とっとと出て行け!」
苦労の末、突然死の果てに異世界の貴族家に転生した山崎翔亜は、そこでも危険な辺境へ幼くして送られてしまう。それから十年。久しぶりに会った兄に貴族家を放逐されたトーアだったが、十年間の命をかけた修行によって誰にも負けない最強の力を手に入れていた。
トーアは貴族家に自分から三行半を突きつけると憧れの冒険者になるためギルドへ向かう。しかしそこで待ち受けていたのはギルドに潜む暗殺者たちだった。かるく暗殺者を一蹴したトーアは、その裏事情を知り更に貴族社会への失望を覚えることになる。そんな彼の前に冒険者ギルド会員試験の前に出会った少女ニッカが現れ、成り行きで彼女の親友を助けに新しく発見されたというダンジョンに向かうことになったのだが――
俺に暗殺者なんて送っても意味ないよ?
※22/02/21 ファンタジーランキング1位 HOTランキング1位 ありがとうございます!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。