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第1章 王国を脅かす敵
第480話 アレクと陛下の話し合い!十戒はアレクを恨んでいる様子!
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あの後十戒は、アレクの薬によって操られた状態は治ったのだが、アレク達を襲った事実は変わる事はないので、ドワーフの作った檻に入れられて、第三騎士団が責任を持って護送することとなった。更に、聖王国に対して抗議をする予定である。
「アレクよ、今回も助かった!感謝する」
アレクは、今回の出来事を説明するために、転移で王城にやってきたのだ。
「いえいえ、自ら引き受けたことなので気にしないでください。それよりも、十戒は大人しくしていますか?」
「今は大人しくしておる。にしても、アレクは相当恨みを買っておるな」
陛下の話によると、神具を壊されたことを相当恨んでいるということらしい。
「え?あれは偽物ですよ!しっかり説明をしたのに、わかってはもらえなかったようですね」
アレクは、ヤレヤレといった表情をする。これ以上関わりを持ちたくもないので、再度マーカスに説明する気にもなれずにいる。
「まさか、偽物とはな!しかし、偽物とはいえ神具を壊したのは早計であったな。偽物という証拠がない以上、聖王国から何を言われるやら......」
陛下は、偽物と知り驚きの顔を見せるが、国同士の話し合いになった時に不利になってしまうと言う。
「確かに、早計でした。ごめんなさい。なんとか証明できるようにしたいと思います。ですので、神具を壊したことは会談が開かれるまで内密にお願いします」
アレクは、どうにかして創造神様か、女神様を呼び寄せることが出来ないかと考える。
「うむ!できるだけ長引かせるようにしよう。だが、必ず証明出来るようにしておくのだぞ」
陛下は、念を押して言い聞かせる。
「はい!わかりました。ちなみに、十戒達を引き渡す予定ですか?」
アレクは、十戒をこちらの法で裁くのか?それとも、引き渡してしまうのか気になる。
「簡単に引き渡すつもりはない!魔物や魔族を目の敵にするような者を野放しにはできぬ!」
「では、戦争を仕掛けてきた場合、受けて立つのですか?」
陛下は、どうにかしてこちらで身柄を拘束し続けて、裁くことができないかと考える。
「うむ!そのつもりである。もしそうなった場合は、魔物の街から誰かを貸してもらえると助かる」
「はい!構いませんよ!必要な人材がいればおっしゃってください」
アレクは、快く陛下のお願いを聞き入れる。陛下も、すぐさま「すまん!助かる」と言って頭を下げる。
「そうでした!ルシファーが現れました!師匠が斬りかかったのですが、幻影のスキルか何かで、攻撃を当てることができませんでした」
ルシファーの名前を出すと、陛下は後ろに転びそうなほどに驚く。
「ル、ルシファーだと!本当にルシファーが現れたのか?」
「はい!師匠いわく姿形は違えど、昔戦った時に感じたオーラと酷似していたようです」
陛下は、ずっと姿を現していなかったルシファーが急に現れたと聞いて、本当にルシファーだったのかと疑う。しかし、あの死闘を繰り広げたノックスが、間違いないと言っていることを伝えると納得したようだ。
「うむ!ノックスが言うのならば間違いはないであろうな!いつ現れたのだ?」
「急に、十戒から黒いモヤが出てきて、無差別に攻撃をし始め、その後十戒をオレールさんの魔法で拘束したのですが、その瞬間に現れました」
アレクは、出来事を端的に伝える。
「うむ!十戒とルシファーは、どこかで繋がりがあるというのか?それとも偶々なのか?より一層、聖王国と会談をする必要があるようだな」
もし、ルシファーが聖王国と繋がりを持っているのであれば、聖王国はもとい、世界中が危険にさらされてしまうと考える。
「聖王国へ会談に行く際は、私も連れて行ってもらえませんか?ルシファーが現れた場合、普通の兵士では太刀打ちできません」
「是非とも頼む!今回は、慎重に人選を決めなければならぬな」
陛下は、顎に手をやり、今後のこと悩み始めるのであった。
「アレクよ、今回も助かった!感謝する」
アレクは、今回の出来事を説明するために、転移で王城にやってきたのだ。
「いえいえ、自ら引き受けたことなので気にしないでください。それよりも、十戒は大人しくしていますか?」
「今は大人しくしておる。にしても、アレクは相当恨みを買っておるな」
陛下の話によると、神具を壊されたことを相当恨んでいるということらしい。
「え?あれは偽物ですよ!しっかり説明をしたのに、わかってはもらえなかったようですね」
アレクは、ヤレヤレといった表情をする。これ以上関わりを持ちたくもないので、再度マーカスに説明する気にもなれずにいる。
「まさか、偽物とはな!しかし、偽物とはいえ神具を壊したのは早計であったな。偽物という証拠がない以上、聖王国から何を言われるやら......」
陛下は、偽物と知り驚きの顔を見せるが、国同士の話し合いになった時に不利になってしまうと言う。
「確かに、早計でした。ごめんなさい。なんとか証明できるようにしたいと思います。ですので、神具を壊したことは会談が開かれるまで内密にお願いします」
アレクは、どうにかして創造神様か、女神様を呼び寄せることが出来ないかと考える。
「うむ!できるだけ長引かせるようにしよう。だが、必ず証明出来るようにしておくのだぞ」
陛下は、念を押して言い聞かせる。
「はい!わかりました。ちなみに、十戒達を引き渡す予定ですか?」
アレクは、十戒をこちらの法で裁くのか?それとも、引き渡してしまうのか気になる。
「簡単に引き渡すつもりはない!魔物や魔族を目の敵にするような者を野放しにはできぬ!」
「では、戦争を仕掛けてきた場合、受けて立つのですか?」
陛下は、どうにかしてこちらで身柄を拘束し続けて、裁くことができないかと考える。
「うむ!そのつもりである。もしそうなった場合は、魔物の街から誰かを貸してもらえると助かる」
「はい!構いませんよ!必要な人材がいればおっしゃってください」
アレクは、快く陛下のお願いを聞き入れる。陛下も、すぐさま「すまん!助かる」と言って頭を下げる。
「そうでした!ルシファーが現れました!師匠が斬りかかったのですが、幻影のスキルか何かで、攻撃を当てることができませんでした」
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「ル、ルシファーだと!本当にルシファーが現れたのか?」
「はい!師匠いわく姿形は違えど、昔戦った時に感じたオーラと酷似していたようです」
陛下は、ずっと姿を現していなかったルシファーが急に現れたと聞いて、本当にルシファーだったのかと疑う。しかし、あの死闘を繰り広げたノックスが、間違いないと言っていることを伝えると納得したようだ。
「うむ!ノックスが言うのならば間違いはないであろうな!いつ現れたのだ?」
「急に、十戒から黒いモヤが出てきて、無差別に攻撃をし始め、その後十戒をオレールさんの魔法で拘束したのですが、その瞬間に現れました」
アレクは、出来事を端的に伝える。
「うむ!十戒とルシファーは、どこかで繋がりがあるというのか?それとも偶々なのか?より一層、聖王国と会談をする必要があるようだな」
もし、ルシファーが聖王国と繋がりを持っているのであれば、聖王国はもとい、世界中が危険にさらされてしまうと考える。
「聖王国へ会談に行く際は、私も連れて行ってもらえませんか?ルシファーが現れた場合、普通の兵士では太刀打ちできません」
「是非とも頼む!今回は、慎重に人選を決めなければならぬな」
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