347 / 732
第6章 新たな仲間
第461話 名付けと世界最強の赤ん坊!
しおりを挟む
「主様、奥様とお子様の体調に問題はございません。しかし、お子様の魔力量が桁外れなため、このままでは魔力暴走を起こしかねません」
アレクが、かわいい我が子にニマニマしていると、ナハスが横から子供の現状を伝えてくる。
「え?魔力暴走?どうすればいいの?」
アレクは、急なことに慌てふためいて思考回路が停止してしまう。
「現状は、私の力で暴走しないように抑えてはいますが、成長するにつれて限界を迎えるでしょう。それまでに、魔力操作を身につけるか?主様の薬で解決するほかないと思います」
慌てるアレクに対して、ナハスが解決案をすぐに伝える。
「そんな小さい時から訓練させるのは可哀想だし、薬で解決するのが一番いいのかな?ヘルミーナはどう思う?」
アレク的には、小さいうちは好きなことをさせてノビノビ育ってほしいと考えるが、自分だけの考えを押し付けるのもどうかと思い、ヘルミーナも尋ねる。
「難しいわね。でも、私はこの子の意思を尊重してあげたいから、話せるようになった時に本人へ確認するのはどうかしら?それまでは、ナハスちゃんの力と薬で抑えましょう」
アレクは、やはりヘルミーナに相談して良かったなと思う。
「そうだね。ヘルミーナの言う通りだよ。この子の人生だし、俺達は最大限サポートしてあげないとね。ナハスも協力頼むね」
「はい!主様のお子様なのですから、私にとっては仕えるお方です!最大限守らせて頂きます」
ナハスは、どうぞお任せくださいといった感じで、胸を叩く。
「それより、この子の名前は前話した通りでいいのかしら?私は気に入っているのだけど」
一番大事な名付けをまだしていなかったことをヘルミーナに言われて、そうだったと思い出すアレク。
「うん!俺も変わりないよ!この子の名前は大樹!この森にある一番大きな何千年も生きている大樹から取らせてもらったからね。スクスク元気よく力強く生きてほしいって意味だよ」
大樹と名付けをした。以前から色々名前について話し合っていたのだが、この名前が一番いいと二人で決まったのだ。
「よしよし。強く健康に育つのよ。私たちの大事な大樹」
アレクは、大樹をヘルミーナに預けると、ヘルミーナは優しく頭を撫でながら大樹に話しかける。
「アサシン、さっきから出たり入ったりしてるけど、気になるならこっちに来たらどう?」
アサシンは、大樹のことが気になるが、恥ずかしくて影から出たり入ったりしている。
「そこまで言われたら、少し見させてもらおう......主に似て、なんと凛々しい顔付きなのだ!何があろうと俺が守るほかないな」
アサシンは、大樹を見るなりニマニマしながら語り出す。意外にも子供好きなのかもしれない。
「フン!あなたに大樹様を預けるのは心配よ!私が責任を持って守るんだから邪魔しないで」
ナハスが、いつも通りアサシンに文句を言う。
「おいおい!人間に興味のない天使風情へ任せておけるか!教育上悪影響にしかならんわ」
それに、応戦するかのようにアサシンも言い返す。二人は、睨み合いながら「ぐぬぬぬ」と言って一歩も引かない。
「オギャァァァ」
二人の怒鳴り声に反応したのか?大樹が大泣きをする。次の瞬間、アサシンとナハスは吹き飛ばされて壁をぶち破り、彼方へと消えていくのだった。
「よしよし、大樹大丈夫よ。怖かったわね。アサシンとナハスちゃんは、大丈夫かしら?」
母は強しと言う言葉が似合うようになったヘルミーナ。我が子が能力を使って二人を吹き飛ばしたにも関わらず、一切動揺する気配がない。
「大丈夫だと思うけど、ナハスが魔力を抑えているんだよね?それでも、この威力って大丈夫かな?」
「大丈夫よ!無差別に能力を使うような子ではないわ。ずっとお腹にいたからわかるのだけど、しっかり見極めている様子だったわ」
アレクは、その言葉を聞いて、ヘルミーナが頼もしく感じてしまう。
「我が子ながら末恐ろしくなるよ。でも、強い子に育ちそうで嬉しいけどね」
ちゃんと分別できるように育てていかないといけないなと感じるアレク。
「おい!凄い魔力を感じたんだが、何があった?」
やはり戦闘狂のノックスというだけあって、すぐに魔力を感じ取って、ぶち破った壁から顔を覗かせてやってくるのであった。
アレクが、かわいい我が子にニマニマしていると、ナハスが横から子供の現状を伝えてくる。
「え?魔力暴走?どうすればいいの?」
アレクは、急なことに慌てふためいて思考回路が停止してしまう。
「現状は、私の力で暴走しないように抑えてはいますが、成長するにつれて限界を迎えるでしょう。それまでに、魔力操作を身につけるか?主様の薬で解決するほかないと思います」
慌てるアレクに対して、ナハスが解決案をすぐに伝える。
「そんな小さい時から訓練させるのは可哀想だし、薬で解決するのが一番いいのかな?ヘルミーナはどう思う?」
アレク的には、小さいうちは好きなことをさせてノビノビ育ってほしいと考えるが、自分だけの考えを押し付けるのもどうかと思い、ヘルミーナも尋ねる。
「難しいわね。でも、私はこの子の意思を尊重してあげたいから、話せるようになった時に本人へ確認するのはどうかしら?それまでは、ナハスちゃんの力と薬で抑えましょう」
アレクは、やはりヘルミーナに相談して良かったなと思う。
「そうだね。ヘルミーナの言う通りだよ。この子の人生だし、俺達は最大限サポートしてあげないとね。ナハスも協力頼むね」
「はい!主様のお子様なのですから、私にとっては仕えるお方です!最大限守らせて頂きます」
ナハスは、どうぞお任せくださいといった感じで、胸を叩く。
「それより、この子の名前は前話した通りでいいのかしら?私は気に入っているのだけど」
一番大事な名付けをまだしていなかったことをヘルミーナに言われて、そうだったと思い出すアレク。
「うん!俺も変わりないよ!この子の名前は大樹!この森にある一番大きな何千年も生きている大樹から取らせてもらったからね。スクスク元気よく力強く生きてほしいって意味だよ」
大樹と名付けをした。以前から色々名前について話し合っていたのだが、この名前が一番いいと二人で決まったのだ。
「よしよし。強く健康に育つのよ。私たちの大事な大樹」
アレクは、大樹をヘルミーナに預けると、ヘルミーナは優しく頭を撫でながら大樹に話しかける。
「アサシン、さっきから出たり入ったりしてるけど、気になるならこっちに来たらどう?」
アサシンは、大樹のことが気になるが、恥ずかしくて影から出たり入ったりしている。
「そこまで言われたら、少し見させてもらおう......主に似て、なんと凛々しい顔付きなのだ!何があろうと俺が守るほかないな」
アサシンは、大樹を見るなりニマニマしながら語り出す。意外にも子供好きなのかもしれない。
「フン!あなたに大樹様を預けるのは心配よ!私が責任を持って守るんだから邪魔しないで」
ナハスが、いつも通りアサシンに文句を言う。
「おいおい!人間に興味のない天使風情へ任せておけるか!教育上悪影響にしかならんわ」
それに、応戦するかのようにアサシンも言い返す。二人は、睨み合いながら「ぐぬぬぬ」と言って一歩も引かない。
「オギャァァァ」
二人の怒鳴り声に反応したのか?大樹が大泣きをする。次の瞬間、アサシンとナハスは吹き飛ばされて壁をぶち破り、彼方へと消えていくのだった。
「よしよし、大樹大丈夫よ。怖かったわね。アサシンとナハスちゃんは、大丈夫かしら?」
母は強しと言う言葉が似合うようになったヘルミーナ。我が子が能力を使って二人を吹き飛ばしたにも関わらず、一切動揺する気配がない。
「大丈夫だと思うけど、ナハスが魔力を抑えているんだよね?それでも、この威力って大丈夫かな?」
「大丈夫よ!無差別に能力を使うような子ではないわ。ずっとお腹にいたからわかるのだけど、しっかり見極めている様子だったわ」
アレクは、その言葉を聞いて、ヘルミーナが頼もしく感じてしまう。
「我が子ながら末恐ろしくなるよ。でも、強い子に育ちそうで嬉しいけどね」
ちゃんと分別できるように育てていかないといけないなと感じるアレク。
「おい!凄い魔力を感じたんだが、何があった?」
やはり戦闘狂のノックスというだけあって、すぐに魔力を感じ取って、ぶち破った壁から顔を覗かせてやってくるのであった。
38
お気に入りに追加
5,417
あなたにおすすめの小説
攫われた転生王子は下町でスローライフを満喫中!?
伽羅
ファンタジー
転生したのに、どうやら捨てられたらしい。しかも気がついたら籠に入れられ川に流されている。
このままじゃ死んじゃう!っと思ったら運良く拾われて下町でスローライフを満喫中。
自分が王子と知らないまま、色々ともの作りをしながら新しい人生を楽しく生きている…。
そんな主人公や王宮を取り巻く不穏な空気とは…。
このまま下町でスローライフを送れるのか?
タダ働きなので待遇改善を求めて抗議したら、精霊達から「破壊神」と怖れられています。
渡里あずま
ファンタジー
出来損ないの聖女・アガタ。
しかし、精霊の加護を持つ新たな聖女が現れて、王子から婚約破棄された時――彼女は、前世(現代)の記憶を取り戻した。
「それなら、今までの報酬を払って貰えますか?」
※※※
虐げられていた子が、モフモフしながらやりたいことを探す旅に出る話です。
※重複投稿作品※
表紙の使用画像は、AdobeStockのものです。
異世界で生き残る方法は?
ブラックベリィ
ファンタジー
第11回ファンタジー大賞が9月30日で終わりました。
投票してくれた方々、ありがとうございました。
200人乗りの飛行機で、俺達は異世界に突入してしまった。
ただし、直前にツアー客が団体様でキャンセルしたんで、乗客乗務員合わせて30名弱の終わらない異世界旅行の始まり………。
いや、これが永遠(天寿を全うするまで?)のサバイバルの始まり?
ちょっと暑さにやられて、恋愛モノを書くだけの余裕がないので………でも、何か書きたい。
と、いうコトで、ご都合主義満載の無茶苦茶ファンタジーです。
ところどころ迷走すると思いますが、ご容赦下さい。
授かったスキルが【草】だったので家を勘当されたから悲しくてスキルに不満をぶつけたら国に恐怖が訪れて草
ラララキヲ
ファンタジー
(※[両性向け]と言いたい...)
10歳のグランは家族の見守る中でスキル鑑定を行った。グランのスキルは【草】。草一本だけを生やすスキルに親は失望しグランの為だと言ってグランを捨てた。
親を恨んだグランはどこにもぶつける事の出来ない気持ちを全て自分のスキルにぶつけた。
同時刻、グランを捨てた家族の居る王都では『謎の笑い声』が響き渡った。その笑い声に人々は恐怖し、グランを捨てた家族は……──
※確認していないので二番煎じだったらごめんなさい。急に思いついたので書きました!
※「妻」に対する暴言があります。嫌な方は御注意下さい※
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げています。
平民として生まれた男、努力でスキルと魔法が使える様になる。〜イージーな世界に生まれ変わった。
モンド
ファンタジー
1人の男が異世界に転生した。
日本に住んでいた頃の記憶を持ったまま、男は前世でサラリーマンとして長年働いてきた経験から。
今度生まれ変われるなら、自由に旅をしながら生きてみたいと思い描いていたのだ。
そんな彼が、15歳の成人の儀式の際に過去の記憶を思い出して旅立つことにした。
特に使命や野心のない男は、好きなように生きることにした。
異世界転生は、0歳からがいいよね
八時
ファンタジー
転生小説好きの少年が神様のおっちょこちょいで異世界転生してしまった。
神様からのギフト(チート能力)で無双します。
初めてなので誤字があったらすいません。
自由気ままに投稿していきます。
無能なので辞めさせていただきます!
サカキ カリイ
ファンタジー
ブラック商業ギルドにて、休みなく働き詰めだった自分。
マウントとる新人が入って来て、馬鹿にされだした。
えっ上司まで新人に同調してこちらに辞めろだって?
残業は無能の証拠、職務に時間が長くかかる分、
無駄に残業代払わせてるからお前を辞めさせたいって?
はいはいわかりました。
辞めますよ。
退職後、困ったんですかね?さあ、知りませんねえ。
自分無能なんで、なんにもわかりませんから。
カクヨム、なろうにも同内容のものを時差投稿しております。
魔境へ追放された公爵令息のチート領地開拓 〜動く屋敷でもふもふ達とスローライフ!〜
西園寺若葉
ファンタジー
公爵家に生まれたエリクは転生者である。
4歳の頃、前世の記憶が戻って以降、知識無双していた彼は気づいたら不自由極まりない生活を送るようになっていた。
そんな彼はある日、追放される。
「よっし。やっと追放だ。」
自由を手に入れたぶっ飛んび少年エリクが、ドラゴンやフェンリルたちと気ままに旅先を決めるという物語。
- この話はフィクションです。
- カクヨム様でも連載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。