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第6章 新たな仲間
第453話 魔物の森は、入り口付近も恐ろしい!
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夜明けの雫と子供達は、円になり作戦会議を始める。
「自己紹介は済ませたけど、役割を話し合っていなかったから色々教えてくれ」
リッドが、率先して話し始める。自己紹介は、移動中にしていたので、すでにお互いのことは知っている。
「はい!俺は、火と炎魔法が得意です!あと、相棒にファイがいます」
ランスが、妖精のファイを出して紹介をする。それから、他の子供達もそれぞれ得意魔法を伝える。
「ランスとセトとレオナードは、召喚までできるのか!凄い才能だな。だが、魔力を大量に消費するのが欠点だし、今は召喚を使うのはやめよう!それと、なるべく魔法を温存しながらいくぞ」
召喚は、特別な者しかできないが、どうしても魔力消費量が大きいので多用できない。更にどこまで続くかわからない森で無闇矢鱈に魔法を使えば魔力枯渇を起こして死に直結するため、当分は剣で戦おうと提案する。
「それから、ランスは俺と!セトはリンと!レオナードはラミリスと!レティとスローはゼフと協力してくれ!」
リッドは、組み合わせを決めてから、各自四方を固めてお互いを守るフォーメーションを考える。そして、セトとリンに関しては、リンの斥候とセトの嗅覚で先行してもらい安全を確保する戦法だ。全員が頷いて同意し、それぞれが立ち上がる。
「おっ!作戦会議が終わったようだな!俺達は、離れたところにいるから思うように魔物の街を目指せ!」
ノックスは、それだけ言うとオレールとパスクがいる場所に行き、三人で談笑を始める。それを見た夜明けの雫と子供達は、本当に自ら行動しないと一生森の中から抜け出せないと感じて魔物の街を目指し始める。
「よし!リンとセト、基本はこの道を起点に先行してくれ」
「任せて!セト、行くよぉ」
唯一の道しるべとなるドワーフが作った道を起点に魔物の街を目指そうとするリッド達。そして、リンはいつものように元気よく返事をして偵察に向う。セトも「はい」と言ってリンの後を追うのだ。
「じゃあ、俺達も行こうか」
リッドの言葉を聞いて、全員が頷き、行動を開始する。
◆
「リーダー、この森異常だよぉ。あたい、もう先行したくない」
リンとセトは、泥だらけになって息を切らせながらリッド達と合流する。
「こんな早く戻ってくるとかどうしたんだ?しかも、そんな汚れて」
リッドは、二人の変わり果てた姿に驚きを隠せずにいる。
「倒しても倒しても魔物がどんどん襲ってくるんだよぉ......この森おかしい」
リンは襲われた時のことを思い出して涙目になる。
「リッドさん、ゴブリンとウルフしか現れていませんが、異常な数です!全員で行動しましょう。ん?みんなさん、魔物がこっちに来ます」
セトは、魔物の匂いを嗅ぎ分けて魔物が来たことを知らせる。すると、数秒も経たないうちに大量のゴブリンに囲まれる。
「これは、本当に異常だな......相手はゴブリンだが油断するなよ!全員で死角を守りながら戦うんだ」
魔物からすると、リッド達の陣形が整う時間など待っている道理はないので、「ギギギッ」と言いながら四方から襲いかかってくる。
「チッ!鬱陶しいゴブリンめ!」
リッドが、剣を抜いてゴブリンの胴体を切る。ゼフは、盾で弾き飛ばしてスローとレティが剣でトドメをさす。ラミリスは、水球をいくつも出してゴブリンの顔目掛けて撃ち倒していく。レオナードは、ラミリスの無防備な状態に襲いかかるゴブリンを片っ端から剣で斬っていく。リンは、まだ正常に戻っていないので、セトがリンを守りながら戦っている。
「ギギギッギギギ」
一人のゴブリンが、何かを叫ぶとゴブリン達は、襲いかかるのをやめて一斉に逃げる。
「ふぅ~やっと終わったか!みんな大丈夫か?」
リッドが、みんなを無事を確かめると、全員が頷いたり大丈夫だと返事をする。
「リン、平気か?」
「う、うん。ごめんなさい!もう大丈夫。セトもごめんよぉ~」
どうやらリンのパニック状態も治まったようで、なんとか冷静さを取り戻す。セトは、「全然平気です」と笑顔で答える。
「ゼフどう思う?あのゴブリン、俺には違和感しかなかったんだが」
「そうだな!統率が取れていたな。もしかすると、指揮するボスがいるかもしれんな」
リッドもゼフも、ゴブリンの様子に違和感しかなかったのだ。普通のゴブリンなら最後まで何も考えず襲いかかってくるはずが、敵わないと判断した途端に逃げて行ったからである。
「やっぱりか!ゼフ、俺と先頭に立ってくれ!ランスとスローとレティは、警戒しながら俺達の後を、ラミリスとレオナードとリンとセトは、後方の警戒を頼む」
リッドは、瞬時に危ない森だと感じて、陣形を組み直すのだった。
「自己紹介は済ませたけど、役割を話し合っていなかったから色々教えてくれ」
リッドが、率先して話し始める。自己紹介は、移動中にしていたので、すでにお互いのことは知っている。
「はい!俺は、火と炎魔法が得意です!あと、相棒にファイがいます」
ランスが、妖精のファイを出して紹介をする。それから、他の子供達もそれぞれ得意魔法を伝える。
「ランスとセトとレオナードは、召喚までできるのか!凄い才能だな。だが、魔力を大量に消費するのが欠点だし、今は召喚を使うのはやめよう!それと、なるべく魔法を温存しながらいくぞ」
召喚は、特別な者しかできないが、どうしても魔力消費量が大きいので多用できない。更にどこまで続くかわからない森で無闇矢鱈に魔法を使えば魔力枯渇を起こして死に直結するため、当分は剣で戦おうと提案する。
「それから、ランスは俺と!セトはリンと!レオナードはラミリスと!レティとスローはゼフと協力してくれ!」
リッドは、組み合わせを決めてから、各自四方を固めてお互いを守るフォーメーションを考える。そして、セトとリンに関しては、リンの斥候とセトの嗅覚で先行してもらい安全を確保する戦法だ。全員が頷いて同意し、それぞれが立ち上がる。
「おっ!作戦会議が終わったようだな!俺達は、離れたところにいるから思うように魔物の街を目指せ!」
ノックスは、それだけ言うとオレールとパスクがいる場所に行き、三人で談笑を始める。それを見た夜明けの雫と子供達は、本当に自ら行動しないと一生森の中から抜け出せないと感じて魔物の街を目指し始める。
「よし!リンとセト、基本はこの道を起点に先行してくれ」
「任せて!セト、行くよぉ」
唯一の道しるべとなるドワーフが作った道を起点に魔物の街を目指そうとするリッド達。そして、リンはいつものように元気よく返事をして偵察に向う。セトも「はい」と言ってリンの後を追うのだ。
「じゃあ、俺達も行こうか」
リッドの言葉を聞いて、全員が頷き、行動を開始する。
◆
「リーダー、この森異常だよぉ。あたい、もう先行したくない」
リンとセトは、泥だらけになって息を切らせながらリッド達と合流する。
「こんな早く戻ってくるとかどうしたんだ?しかも、そんな汚れて」
リッドは、二人の変わり果てた姿に驚きを隠せずにいる。
「倒しても倒しても魔物がどんどん襲ってくるんだよぉ......この森おかしい」
リンは襲われた時のことを思い出して涙目になる。
「リッドさん、ゴブリンとウルフしか現れていませんが、異常な数です!全員で行動しましょう。ん?みんなさん、魔物がこっちに来ます」
セトは、魔物の匂いを嗅ぎ分けて魔物が来たことを知らせる。すると、数秒も経たないうちに大量のゴブリンに囲まれる。
「これは、本当に異常だな......相手はゴブリンだが油断するなよ!全員で死角を守りながら戦うんだ」
魔物からすると、リッド達の陣形が整う時間など待っている道理はないので、「ギギギッ」と言いながら四方から襲いかかってくる。
「チッ!鬱陶しいゴブリンめ!」
リッドが、剣を抜いてゴブリンの胴体を切る。ゼフは、盾で弾き飛ばしてスローとレティが剣でトドメをさす。ラミリスは、水球をいくつも出してゴブリンの顔目掛けて撃ち倒していく。レオナードは、ラミリスの無防備な状態に襲いかかるゴブリンを片っ端から剣で斬っていく。リンは、まだ正常に戻っていないので、セトがリンを守りながら戦っている。
「ギギギッギギギ」
一人のゴブリンが、何かを叫ぶとゴブリン達は、襲いかかるのをやめて一斉に逃げる。
「ふぅ~やっと終わったか!みんな大丈夫か?」
リッドが、みんなを無事を確かめると、全員が頷いたり大丈夫だと返事をする。
「リン、平気か?」
「う、うん。ごめんなさい!もう大丈夫。セトもごめんよぉ~」
どうやらリンのパニック状態も治まったようで、なんとか冷静さを取り戻す。セトは、「全然平気です」と笑顔で答える。
「ゼフどう思う?あのゴブリン、俺には違和感しかなかったんだが」
「そうだな!統率が取れていたな。もしかすると、指揮するボスがいるかもしれんな」
リッドもゼフも、ゴブリンの様子に違和感しかなかったのだ。普通のゴブリンなら最後まで何も考えず襲いかかってくるはずが、敵わないと判断した途端に逃げて行ったからである。
「やっぱりか!ゼフ、俺と先頭に立ってくれ!ランスとスローとレティは、警戒しながら俺達の後を、ラミリスとレオナードとリンとセトは、後方の警戒を頼む」
リッドは、瞬時に危ない森だと感じて、陣形を組み直すのだった。
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