337 / 818
第6章 新たな仲間
第451話 夜明けの雫と子供達を連れて王都を出発!
しおりを挟む
朝の2回目の鐘がなると手分けしてパスクとオレールは、子供達を迎えに行き、ノックスは夜明けの雫を迎えに行く。
「ここだな!夜明けの雫はいるか?ノックスだ!迎えにきたぞ」
ノックスは、ドアをドンドンと叩いて夜明けの雫を呼ぶ。
「は、はい!今行きます」
ラミリスが、急いでドアを開ける。
「アレク坊から聞いていると思うが、魔物の街が完成したから迎えにきた。出発はできるか?」
「完成したのですね。出発はいつでもできます!それと、貴方様はもしかして伯爵様ですか?」
アレクから事前にノックスのことを聞いていたので、もしかしてと思い聞いてみる。
「あぁ、一応伯爵だが、畏まった言葉遣いをしなくてもいいぞ!そんなくだらないことで怒るようなバカではないからな」
ノックスは、気を遣われるのが嫌なのでラミリスに伝える。
「ふぅ~怖い貴族様じゃなくてよかったです。ですが、年上には変わりないので、このままの口調にさせてもらいます」
「好きにしたらいい。それより、他の仲間はいないのか?」
ノックスは、すぐにでも魔物の街へ帰って、多分豪牙であろうオーラが何だったのかを知りたいのだ。そのため、早く集まって出発したいと考えている。
「今必死で荷物をまとめていると思います。少し待っていてください」
ラミリスが、そのように言っていると、部屋の奥からドタドタと走る音が聞こえてくる。
「ラミリス、お待たせ~」
リンが、いつものようにラフな感じで話しかけてくる。その後ろからリッドとゼフが荷物を持ってやってくる。
「ノックス様ですね。この度は、わざわざ迎えにきて頂きありがとうございます!リッドと申します」
オドヘートに散々貴族の礼節を叩き込まれたリッドは、まだおぼつかないながらも、それなりの挨拶をする。
「お前が、リッドか!話は聞いている。オドヘートが、早くこいと言っていたぞ」
それを聞いたリッドは、貴族社会や内政の勉強、礼節などの過酷な毎日を思い出してゾッとしてしまう。
「やっぱり俺やめようかな......なんだかクラクラしてきた.....」
「ノックス様、こいつは俺が責任を持って連れていきます。それと、お待たせしてすみません!」
ゼフは、リッドを片手で軽々と担ぎ肩に乗せる。リッドは、慌てて「自分で歩く」からと言うが、ゼフは一切聞く耳を持たずに玄関を出るのだった。
「気にするな!急に訪ねたのは俺だ。よし!行くとするか」
ノックスは、夜明けの雫を見て、個性豊かなおもしろいやつらだなと思う。
◆
「俺達が一番最後か!悪い!待たせた」
ノックスと夜明けの雫が、待ち合わせの場所に着くとすでに子供達とパスクとオレールが待っていた。
「私達も先程着いたばかりです!お互いの挨拶は移動しながらということで、早速行きましょう!」
パスクは、なるべく子供達の負担を減らすため、明るいうちに移動しようと考えていた。
「パスクくん、ちなみに何日くらいかけて帰るつもりですか?」
「三日くらいを考えています。アレク様から薬を頂いているので、ランス君達と夜明けの雫には飲んで頂こうかと思っています」
体力とスピードが、どうしても劣ってしまうので事前に薬を用意していた。そして、アレクからの薬と聞いた面々は、受け取るとランス達も夜明けの雫も、すぐさま飲み干すのだ。
「アレクくんの薬があるならどうにかなりそうですね。ノックス、先行してくれませんか?魔物と盗賊がいたら有無を言わせず殺してください」
「あぁ、任せてくれ!じゃあ、俺は先に行っているぞ」
オレールは、一番戦闘力が高く斥候にも慣れたノックスを先に行かせる。それと、他にも理由があり、ゆっくり進むとノックスのストレスが溜まるだろうと感じて、先に行かせたのだ。
「では、私達はのんびり魔物の街へ行きましょう」
オレールがそういうと子供達が、「お~」と言う。どうやら魔物の街へ行くことを凄く楽しみにしていたようだ。夜明けの雫では、リンが唯一子供達に混ざって「お~」と言っていて、その様子を見ていたラミリスがクスクスと笑うのだった。
「ここだな!夜明けの雫はいるか?ノックスだ!迎えにきたぞ」
ノックスは、ドアをドンドンと叩いて夜明けの雫を呼ぶ。
「は、はい!今行きます」
ラミリスが、急いでドアを開ける。
「アレク坊から聞いていると思うが、魔物の街が完成したから迎えにきた。出発はできるか?」
「完成したのですね。出発はいつでもできます!それと、貴方様はもしかして伯爵様ですか?」
アレクから事前にノックスのことを聞いていたので、もしかしてと思い聞いてみる。
「あぁ、一応伯爵だが、畏まった言葉遣いをしなくてもいいぞ!そんなくだらないことで怒るようなバカではないからな」
ノックスは、気を遣われるのが嫌なのでラミリスに伝える。
「ふぅ~怖い貴族様じゃなくてよかったです。ですが、年上には変わりないので、このままの口調にさせてもらいます」
「好きにしたらいい。それより、他の仲間はいないのか?」
ノックスは、すぐにでも魔物の街へ帰って、多分豪牙であろうオーラが何だったのかを知りたいのだ。そのため、早く集まって出発したいと考えている。
「今必死で荷物をまとめていると思います。少し待っていてください」
ラミリスが、そのように言っていると、部屋の奥からドタドタと走る音が聞こえてくる。
「ラミリス、お待たせ~」
リンが、いつものようにラフな感じで話しかけてくる。その後ろからリッドとゼフが荷物を持ってやってくる。
「ノックス様ですね。この度は、わざわざ迎えにきて頂きありがとうございます!リッドと申します」
オドヘートに散々貴族の礼節を叩き込まれたリッドは、まだおぼつかないながらも、それなりの挨拶をする。
「お前が、リッドか!話は聞いている。オドヘートが、早くこいと言っていたぞ」
それを聞いたリッドは、貴族社会や内政の勉強、礼節などの過酷な毎日を思い出してゾッとしてしまう。
「やっぱり俺やめようかな......なんだかクラクラしてきた.....」
「ノックス様、こいつは俺が責任を持って連れていきます。それと、お待たせしてすみません!」
ゼフは、リッドを片手で軽々と担ぎ肩に乗せる。リッドは、慌てて「自分で歩く」からと言うが、ゼフは一切聞く耳を持たずに玄関を出るのだった。
「気にするな!急に訪ねたのは俺だ。よし!行くとするか」
ノックスは、夜明けの雫を見て、個性豊かなおもしろいやつらだなと思う。
◆
「俺達が一番最後か!悪い!待たせた」
ノックスと夜明けの雫が、待ち合わせの場所に着くとすでに子供達とパスクとオレールが待っていた。
「私達も先程着いたばかりです!お互いの挨拶は移動しながらということで、早速行きましょう!」
パスクは、なるべく子供達の負担を減らすため、明るいうちに移動しようと考えていた。
「パスクくん、ちなみに何日くらいかけて帰るつもりですか?」
「三日くらいを考えています。アレク様から薬を頂いているので、ランス君達と夜明けの雫には飲んで頂こうかと思っています」
体力とスピードが、どうしても劣ってしまうので事前に薬を用意していた。そして、アレクからの薬と聞いた面々は、受け取るとランス達も夜明けの雫も、すぐさま飲み干すのだ。
「アレクくんの薬があるならどうにかなりそうですね。ノックス、先行してくれませんか?魔物と盗賊がいたら有無を言わせず殺してください」
「あぁ、任せてくれ!じゃあ、俺は先に行っているぞ」
オレールは、一番戦闘力が高く斥候にも慣れたノックスを先に行かせる。それと、他にも理由があり、ゆっくり進むとノックスのストレスが溜まるだろうと感じて、先に行かせたのだ。
「では、私達はのんびり魔物の街へ行きましょう」
オレールがそういうと子供達が、「お~」と言う。どうやら魔物の街へ行くことを凄く楽しみにしていたようだ。夜明けの雫では、リンが唯一子供達に混ざって「お~」と言っていて、その様子を見ていたラミリスがクスクスと笑うのだった。
108
お気に入りに追加
6,150
あなたにおすすめの小説
伯爵令嬢の秘密の知識
シマセイ
ファンタジー
16歳の女子高生 佐藤美咲は、神のミスで交通事故に巻き込まれて死んでしまう。異世界のグランディア王国ルナリス伯爵家のミアとして転生し、前世の記憶と知識チートを授かる。魔法と魔道具を秘密裏に研究しつつ、科学と魔法を融合させた夢を追い、小さな一歩を踏み出す。
ひっそり静かに生きていきたい 神様に同情されて異世界へ。頼みの綱はアイテムボックス
於田縫紀
ファンタジー
雨宿りで立ち寄った神社の神様に境遇を同情され、私は異世界へと転移。
場所は山の中で周囲に村等の気配はない。あるのは木と草と崖、土と空気だけ。でもこれでいい。私は他人が怖いから。
勇者パーティを追放された聖女ですが、やっと解放されてむしろ感謝します。なのにパーティの人たちが続々と私に助けを求めてくる件。
八木愛里
ファンタジー
聖女のロザリーは戦闘中でも回復魔法が使用できるが、勇者が見目麗しいソニアを新しい聖女として迎え入れた。ソニアからの入れ知恵で、勇者パーティから『役立たず』と侮辱されて、ついに追放されてしまう。
パーティの人間関係に疲れたロザリーは、ソロ冒険者になることを決意。
攻撃魔法の魔道具を求めて魔道具屋に行ったら、店主から才能を認められる。
ロザリーの実力を知らず愚かにも追放した勇者一行は、これまで攻略できたはずの中級のダンジョンでさえ失敗を繰り返し、仲間割れし破滅へ向かっていく。
一方ロザリーは上級の魔物討伐に成功したり、大魔法使いさまと協力して王女を襲ってきた魔獣を倒したり、国の英雄と呼ばれる存在になっていく。
これは真の実力者であるロザリーが、ソロ冒険者としての地位を確立していきながら、残念ながら追いかけてきた魔法使いや女剣士を「虫が良すぎるわ!」と追っ払い、入り浸っている魔道具屋の店主が実は憧れの大魔法使いさまだが、どうしても本人が気づかない話。
※11話以降から勇者パーティの没落シーンがあります。
※40話に鬱展開あり。苦手な方は読み飛ばし推奨します。
※表紙はAIイラストを使用。

異世界でゆるゆるスローライフ!~小さな波乱とチートを添えて~
イノナかノかワズ
ファンタジー
助けて、刺されて、死亡した主人公。神様に会ったりなんやかんやあったけど、社畜だった前世から一転、ゆるいスローライフを送る……筈であるが、そこは知識チートと能力チートを持った主人公。波乱に巻き込まれたりしそうになるが、そこはのんびり暮らしたいと持っている主人公。波乱に逆らい、世界に名が知れ渡ることはなくなり、知る人ぞ知る感じに収まる。まぁ、それは置いといて、主人公の新たな人生は、温かな家族とのんびりした自然、そしてちょっとした研究生活が彩りを与え、幸せに溢れています。
*話はとてもゆっくりに進みます。また、序盤はややこしい設定が多々あるので、流しても構いません。
*他の小説や漫画、ゲームの影響が見え隠れします。作者の願望も見え隠れします。ご了承下さい。
*頑張って週一で投稿しますが、基本不定期です。
*無断転載、無断翻訳を禁止します。
小説家になろうにて先行公開中です。主にそっちを優先して投稿します。
カクヨムにても公開しています。
更新は不定期です。
誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!
ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく
高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。
高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。
しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。
召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。
※カクヨムでも連載しています

貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
転生前のチュートリアルで異世界最強になりました。 準備し過ぎて第二の人生はイージーモードです!
小川悟
ファンタジー
いじめやパワハラなどの理不尽な人生から、現実逃避するように寝る間を惜しんでゲーム三昧に明け暮れた33歳の男がある日死んでしまう。
しかし異世界転生の候補に選ばれたが、チートはくれないと転生の案内女性に言われる。
チートの代わりに異世界転生の為の研修施設で3ヶ月の研修が受けられるという。
研修施設はスキルの取得が比較的簡単に取得できると言われるが、3ヶ月という短期間で何が出来るのか……。
ボーナススキルで鑑定とアイテムボックスを貰い、適性の設定を始めると時間がないと、研修施設に放り込まれてしまう。
新たな人生を生き残るため、3ヶ月必死に研修施設で訓練に明け暮れる。
しかし3ヶ月を過ぎても、1年が過ぎても、10年過ぎても転生されない。
もしかしてゲームやりすぎで死んだ為の無間地獄かもと不安になりながらも、必死に訓練に励んでいた。
実は案内女性の手違いで、転生手続きがされていないとは思いもしなかった。
結局、研修が15年過ぎた頃、不意に転生の案内が来る。
すでにエンシェントドラゴンを倒すほどのチート野郎になっていた男は、異世界を普通に楽しむことに全力を尽くす。
主人公は優柔不断で出て来るキャラは問題児が多いです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。