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第3章 豪牙の新たな力
第417話 鬼人の王の出現と小僧呼ばわりされるノックス!
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「俺は、負けたのか?」
豪牙は、ノックスから胸に感じたことのない攻撃を受けたことは覚えており、負けてしまったのかと思う。そして、今横になった状態で暗闇を漂っているのだ。意識は、ハッキリしているのだが、体が思うように動かない。
「鬼人として情けない!我が王であった時は、人族に負けるような鬼人は誰一人としていなかったぞ!久々に鬼人が現れたと喜んでいたが、このような情けない鬼人とはな」
暗闇から声がするのだが、豪牙は動けず見ることが出来ないので誰なのかわからない。
「動けず、声も出せないとはな!鬼人の恥さらしがぁぁぁぁ」
暗闇から話す人物に、罵倒される。
「さっきから好き勝手いいやがって!お前は誰なんだ!ここは、どこだ?」
豪牙は、横たわったまま大声をあげて言い返す。
「フッハハハハ、威勢だけはいいな!どこまでいっても情けなくて笑けてくるぞ!だが、特別に答えてやろう。我は、鬼人の王だ。そして、ここは我が作った空間である」
豪牙を馬鹿にしたように笑う鬼人の王。そして、この空間は鬼人の王が作ったというのだ。
「鬼人の王!?この世に鬼人は、俺だけじゃないのか?」
アレクから鬼人は、もう存在すらしていない種族の可能性があると聞かされていたので、王が存在することに疑問を感じる。
「700年前に鬼人は滅びた!疫病でな!我は、ただの精神体にすぎん!またこの世に鬼人が現れた時、この空間へ来るようデュアルに頼んで、ある魔道具を作ってもらったのだ」
なんと初代魔王との繋がりがあり、疫病による死を悟った鬼人の王は、デュアルに頼んで精神を封印し、新たなる鬼人が現れた時に発動する魔道具を作って貰っていたのだ。
「本当に鬼人の王なのか?」
豪牙は、突拍子もないことに半信半疑となり尋ねる。
「信じられんと言うのか!ならば、その体を貸せ!ゆっくり我と貴様の違いを見ておくといい」
その瞬間、豪牙の中に黒い何かが入り込んでくる。そして、意識が途絶えるのだ。
◆
ノックスが、ただならぬ雰囲気を察して、飛び退いて距離を取る。豪牙は、ヌルっと立ち上がり、下を向いたままなのだが、一切の隙がないのである。しかも、角が倍の太さになり、顔や体には見たこともない黒い紋様が浮かんでいる。
「豪牙、目を覚ませ!しかと、我の戦いを見ておくのだ」
鬼人の王が、大声で叫ぶと意識を失っていたはずの豪牙が目を覚ます。しかし、体の自由もなく声すらも発することが出来ず、第三者の目線で見ているような感覚になる。
「人間、鬼人があのような情けないものだと思うなよ!これが、本当の鬼人の力よ」
豪牙に乗り移った鬼人の王が発する威圧とオーラは、凄まじくノックスも身構えて冷や汗を流すほどであった。
「おい!お前は誰だ?豪牙じゃないだろ?」
ノックスも、押し返すように威圧とオーラを出して対抗する。対抗してくるとは思っていなかった鬼人の王は、思わず笑ってしまう。
「フッハハハハ、人族にこのような力を持った者が存在するとはな!愉快愉快!我は、豪牙ではない!鬼人の王である!」
「鬼人の王のお出ましとはな!相手にとって不足はないな」
ノックスも、久々に感じる強者を前に武者震いと高揚感を感じる。
「生意気な小僧だ!早くその腕を治せ!我が手傷を負った者を負かしたとあっては、皆に笑われてしまうわ!」
鬼人の王は、ノックスを小僧呼ばわりする。700歳を越えた鬼人の王と30代のノックスでは小僧呼ばわりされても仕方ないのだ。そして、傷を治して万全な状態で戦うように言う。
「小僧なんて久しぶりに言われたな!鬼人の王、本当に回復していいのか?」
ノックスは、子供の時以来の小僧呼ばわりに思わず笑ってしまう。
「くどいぞ!なんならあらゆる手段を使ってかかってくるといい!我の本気と小僧の本気とでは力量差があり過ぎるからな」
「チッ!言い返せないのが悔しいが、確かに差があるな!なんでもいいと言ったな!アレク坊、強化薬と向上薬と狂化強靭薬、それと全ての薬を出してくれ!あと回復薬も頼む」
普段であれば己の力で、どうにかするノックスだが、鬼人の王の強さは、今のノックスを超えていることが明白であり、悔しさはあるのだが、薬の力を借りて戦うことを決めたのであった。
豪牙は、ノックスから胸に感じたことのない攻撃を受けたことは覚えており、負けてしまったのかと思う。そして、今横になった状態で暗闇を漂っているのだ。意識は、ハッキリしているのだが、体が思うように動かない。
「鬼人として情けない!我が王であった時は、人族に負けるような鬼人は誰一人としていなかったぞ!久々に鬼人が現れたと喜んでいたが、このような情けない鬼人とはな」
暗闇から声がするのだが、豪牙は動けず見ることが出来ないので誰なのかわからない。
「動けず、声も出せないとはな!鬼人の恥さらしがぁぁぁぁ」
暗闇から話す人物に、罵倒される。
「さっきから好き勝手いいやがって!お前は誰なんだ!ここは、どこだ?」
豪牙は、横たわったまま大声をあげて言い返す。
「フッハハハハ、威勢だけはいいな!どこまでいっても情けなくて笑けてくるぞ!だが、特別に答えてやろう。我は、鬼人の王だ。そして、ここは我が作った空間である」
豪牙を馬鹿にしたように笑う鬼人の王。そして、この空間は鬼人の王が作ったというのだ。
「鬼人の王!?この世に鬼人は、俺だけじゃないのか?」
アレクから鬼人は、もう存在すらしていない種族の可能性があると聞かされていたので、王が存在することに疑問を感じる。
「700年前に鬼人は滅びた!疫病でな!我は、ただの精神体にすぎん!またこの世に鬼人が現れた時、この空間へ来るようデュアルに頼んで、ある魔道具を作ってもらったのだ」
なんと初代魔王との繋がりがあり、疫病による死を悟った鬼人の王は、デュアルに頼んで精神を封印し、新たなる鬼人が現れた時に発動する魔道具を作って貰っていたのだ。
「本当に鬼人の王なのか?」
豪牙は、突拍子もないことに半信半疑となり尋ねる。
「信じられんと言うのか!ならば、その体を貸せ!ゆっくり我と貴様の違いを見ておくといい」
その瞬間、豪牙の中に黒い何かが入り込んでくる。そして、意識が途絶えるのだ。
◆
ノックスが、ただならぬ雰囲気を察して、飛び退いて距離を取る。豪牙は、ヌルっと立ち上がり、下を向いたままなのだが、一切の隙がないのである。しかも、角が倍の太さになり、顔や体には見たこともない黒い紋様が浮かんでいる。
「豪牙、目を覚ませ!しかと、我の戦いを見ておくのだ」
鬼人の王が、大声で叫ぶと意識を失っていたはずの豪牙が目を覚ます。しかし、体の自由もなく声すらも発することが出来ず、第三者の目線で見ているような感覚になる。
「人間、鬼人があのような情けないものだと思うなよ!これが、本当の鬼人の力よ」
豪牙に乗り移った鬼人の王が発する威圧とオーラは、凄まじくノックスも身構えて冷や汗を流すほどであった。
「おい!お前は誰だ?豪牙じゃないだろ?」
ノックスも、押し返すように威圧とオーラを出して対抗する。対抗してくるとは思っていなかった鬼人の王は、思わず笑ってしまう。
「フッハハハハ、人族にこのような力を持った者が存在するとはな!愉快愉快!我は、豪牙ではない!鬼人の王である!」
「鬼人の王のお出ましとはな!相手にとって不足はないな」
ノックスも、久々に感じる強者を前に武者震いと高揚感を感じる。
「生意気な小僧だ!早くその腕を治せ!我が手傷を負った者を負かしたとあっては、皆に笑われてしまうわ!」
鬼人の王は、ノックスを小僧呼ばわりする。700歳を越えた鬼人の王と30代のノックスでは小僧呼ばわりされても仕方ないのだ。そして、傷を治して万全な状態で戦うように言う。
「小僧なんて久しぶりに言われたな!鬼人の王、本当に回復していいのか?」
ノックスは、子供の時以来の小僧呼ばわりに思わず笑ってしまう。
「くどいぞ!なんならあらゆる手段を使ってかかってくるといい!我の本気と小僧の本気とでは力量差があり過ぎるからな」
「チッ!言い返せないのが悔しいが、確かに差があるな!なんでもいいと言ったな!アレク坊、強化薬と向上薬と狂化強靭薬、それと全ての薬を出してくれ!あと回復薬も頼む」
普段であれば己の力で、どうにかするノックスだが、鬼人の王の強さは、今のノックスを超えていることが明白であり、悔しさはあるのだが、薬の力を借りて戦うことを決めたのであった。
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