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第1章 森の長による開拓
第379話 規格外の街の着工と陛下への報告!
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森に来てから二日目を迎えようとしている。アレクは、報告の為に王城に出向いているので、指揮はパスクが取っている。
「おやっさん、アレク様の屋敷を完成させてほしいのですが、まだ一切手をつけていませんが出来上がるのでしょうか?」
ドワーフ達は、鉱山での採掘を主に行って、アレクから教わったコンクリートやセメントなどを研究しているのだ。ちなみに、鉱山からは、鉄と石炭と金と銀とミスリルとオリハルコンが出てきた。残念ながらアダマンタイトは眠っていなかったようである。
「うむ。ジャルを中心に今日から始めるわい。それから、街の外壁と坊主の屋敷の外壁は、オリハルコンを惜しげもなく使うわい。アダマンタイトの一撃以外壊れんじゃろぅ」
街1つにオリハルコンを使うことなど有り得ないので、パスクは驚く。普通ならいったいどれだけの金がかかるのかと。
「屋敷については、内緒じゃな。出来上がってからのお楽しみじゃ。早速取り掛かるのでな。魔物には、木の伐採と整地を頼みたいわい。オーバーテイカーに話をしといてくれんか?範囲はここまでじゃ」
「え?こんなにですか?これは、普通の街の範疇を超えている気が......」
下手をすると、侯爵が治める街を優に超えているのではないかという程なのである。
「せっかく作るなら、これくらいの規模が必要じゃろう。何事も初めが肝心じゃ。任せたぞい」
そう言っておやっさんは、早速作業に取り掛かる。
「これは、アントン様に出来上がり次第すぐ報告が必要ですね。反逆と捉えられてもおかしくありませんからね」
パスクは、反逆と思われる前に話を通しておく必要があると思うのだ。
「では、オーバーテイカー様の下に言って、交渉役を頼みましょうかね」
◆
それから、オーバーテイカーの下に着いたパスクは、すぐに先程の話をする。
「いきなりで、申し訳ないのですが、ドワーフからの指示について、魔物達に話をしてもらえませんか?ちなみに、このような感じで考えているようです」
「これは、凄いですね。ある意味、国家反逆と捉えられてもおかしくない要塞ですね。アハハハハ」
オーバーテイカーも、普通とかけ離れた街の作りと、頑丈な街の壁に戦争でも起こす勢いだなと感じる。
「私も、そう思いまして、アレク様が戻られましたら、すぐに王城へ釈明をしに行く予定でいます。早速ではありますが、魔物達の指揮をお願い出来ますか?」
「お任せ下さい!これくらいならば、半日もあればすぐに出来るでしょう。パスク様には、ドワーフを数名こちらに来てもらうよう手回しをお願いします」
オーバーテイカーは、魔物と意思疎通は取れはするが、素人なのでプロの指示を受ける必要があると考える。
「畏まりました。すぐに、話を通しておきます。アレク様が、戻られたら驚かれるでしょうね」
「アハハハハ、確かに!ですが、森の長様にはこのくらいの規模の街がお似合いですよ」
その辺の、貴族と同じような街では収まらない器だと考えるオーバーテイカーは、笑いながら言うのだ。
「その通りですね。では、早速動くとしましょう」
◆
その頃、アレクはというと王城で、陛下とアントンを前に会談していた。
「どうであるか?街の進捗は!」
陛下は、早速担当直入に話を聞いてくる。
「まだ、着工したばかりで家が建ち並ぶ程度ですよ。これからといった感じです」
アレクは、現在猛スピードで、街が出来上がっていることを知らないので、現状を素直に伝える。
「良く考えてみたが、まだ2日であったな。1から街を作り上げるのは大変であろう?」
「大変ではありますが、ドワーフもおりますし、魔物達も統率が取れていますので、現状何か問題があるわけではありませんね」
陛下は、内心魔物が統率を取って行動しているという発言に驚く。
「魔物が言う事を聞くと申すか?」
「はい!ドワーフと酒を酌み交わしたり、文句1つ言わずにドワーフの指示に従って街作りに貢献してくれています」
「なんと!あの魔物がか!本当にアレクは、規格外であるな」
アレクのしでかすことに毎回驚かされてはいるが、まさかドワーフを連れていき、魔物を従えるなど前代未聞!驚きを通り越して呆れてしまう。
「それよりも、陛下とアントン様だけに、ご報告があります。なんと、鉄と金と銀の鉱山とミスリルとオリハルコンの鉱山を見つけました」
普通であれば、隠す内容ではあるのだが、少しでも有益な街だと理解してもらう為に、包み隠さず話す。
「それは、まことか?アントン......一気に、この街の有益性が増したな。保有量はどのくらいなのだ?」
アントンは、「その通りですね」と答える。
「保有量は、かなりのものですね。かなり採掘しましたが、まだ尽きる様子はありません」
それを聞いた陛下は、すぐにでも取り引きをしたいと考える。国内の金と銀が不足しだしているのもあるが、オリハルコンなど滅多に手に入るものではないからだ。
「アレク、産出量をまとめて取り引きできる量を調べるのだ。言い値で買い取ろう」
その言葉に、アレクは驚く。これは、帰宅したら大変なことになるぞと思うのだった。
「おやっさん、アレク様の屋敷を完成させてほしいのですが、まだ一切手をつけていませんが出来上がるのでしょうか?」
ドワーフ達は、鉱山での採掘を主に行って、アレクから教わったコンクリートやセメントなどを研究しているのだ。ちなみに、鉱山からは、鉄と石炭と金と銀とミスリルとオリハルコンが出てきた。残念ながらアダマンタイトは眠っていなかったようである。
「うむ。ジャルを中心に今日から始めるわい。それから、街の外壁と坊主の屋敷の外壁は、オリハルコンを惜しげもなく使うわい。アダマンタイトの一撃以外壊れんじゃろぅ」
街1つにオリハルコンを使うことなど有り得ないので、パスクは驚く。普通ならいったいどれだけの金がかかるのかと。
「屋敷については、内緒じゃな。出来上がってからのお楽しみじゃ。早速取り掛かるのでな。魔物には、木の伐採と整地を頼みたいわい。オーバーテイカーに話をしといてくれんか?範囲はここまでじゃ」
「え?こんなにですか?これは、普通の街の範疇を超えている気が......」
下手をすると、侯爵が治める街を優に超えているのではないかという程なのである。
「せっかく作るなら、これくらいの規模が必要じゃろう。何事も初めが肝心じゃ。任せたぞい」
そう言っておやっさんは、早速作業に取り掛かる。
「これは、アントン様に出来上がり次第すぐ報告が必要ですね。反逆と捉えられてもおかしくありませんからね」
パスクは、反逆と思われる前に話を通しておく必要があると思うのだ。
「では、オーバーテイカー様の下に言って、交渉役を頼みましょうかね」
◆
それから、オーバーテイカーの下に着いたパスクは、すぐに先程の話をする。
「いきなりで、申し訳ないのですが、ドワーフからの指示について、魔物達に話をしてもらえませんか?ちなみに、このような感じで考えているようです」
「これは、凄いですね。ある意味、国家反逆と捉えられてもおかしくない要塞ですね。アハハハハ」
オーバーテイカーも、普通とかけ離れた街の作りと、頑丈な街の壁に戦争でも起こす勢いだなと感じる。
「私も、そう思いまして、アレク様が戻られましたら、すぐに王城へ釈明をしに行く予定でいます。早速ではありますが、魔物達の指揮をお願い出来ますか?」
「お任せ下さい!これくらいならば、半日もあればすぐに出来るでしょう。パスク様には、ドワーフを数名こちらに来てもらうよう手回しをお願いします」
オーバーテイカーは、魔物と意思疎通は取れはするが、素人なのでプロの指示を受ける必要があると考える。
「畏まりました。すぐに、話を通しておきます。アレク様が、戻られたら驚かれるでしょうね」
「アハハハハ、確かに!ですが、森の長様にはこのくらいの規模の街がお似合いですよ」
その辺の、貴族と同じような街では収まらない器だと考えるオーバーテイカーは、笑いながら言うのだ。
「その通りですね。では、早速動くとしましょう」
◆
その頃、アレクはというと王城で、陛下とアントンを前に会談していた。
「どうであるか?街の進捗は!」
陛下は、早速担当直入に話を聞いてくる。
「まだ、着工したばかりで家が建ち並ぶ程度ですよ。これからといった感じです」
アレクは、現在猛スピードで、街が出来上がっていることを知らないので、現状を素直に伝える。
「良く考えてみたが、まだ2日であったな。1から街を作り上げるのは大変であろう?」
「大変ではありますが、ドワーフもおりますし、魔物達も統率が取れていますので、現状何か問題があるわけではありませんね」
陛下は、内心魔物が統率を取って行動しているという発言に驚く。
「魔物が言う事を聞くと申すか?」
「はい!ドワーフと酒を酌み交わしたり、文句1つ言わずにドワーフの指示に従って街作りに貢献してくれています」
「なんと!あの魔物がか!本当にアレクは、規格外であるな」
アレクのしでかすことに毎回驚かされてはいるが、まさかドワーフを連れていき、魔物を従えるなど前代未聞!驚きを通り越して呆れてしまう。
「それよりも、陛下とアントン様だけに、ご報告があります。なんと、鉄と金と銀の鉱山とミスリルとオリハルコンの鉱山を見つけました」
普通であれば、隠す内容ではあるのだが、少しでも有益な街だと理解してもらう為に、包み隠さず話す。
「それは、まことか?アントン......一気に、この街の有益性が増したな。保有量はどのくらいなのだ?」
アントンは、「その通りですね」と答える。
「保有量は、かなりのものですね。かなり採掘しましたが、まだ尽きる様子はありません」
それを聞いた陛下は、すぐにでも取り引きをしたいと考える。国内の金と銀が不足しだしているのもあるが、オリハルコンなど滅多に手に入るものではないからだ。
「アレク、産出量をまとめて取り引きできる量を調べるのだ。言い値で買い取ろう」
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