263 / 756
第1章 森の長による開拓
第378話 まさかの高純度○○を発掘するドワーフ!
しおりを挟む
昨晩は、どんちゃん騒ぎが行われて、アレクが起きると地面で寝てる人が大量にいた。一見すると、大量の死体が転がっているようにしか見えない。
「おぉ~やっと起きよったか!」
ドワーフ達は、既に動き出していて、建築を開始している者や設計をどうするか話し合っている者やおやっさんのように、鉱山に行く者などに分かれている。
「早いですね!もしかして、もう鉱山に行くのですか?」
10人近いドワーフが、ロープやツルハシを持って、行く気満々といった様子だ。
「そりゃそうじゃろ!未知のまだ開拓されとらん土地の鉱山じゃ。気になって仕方ないわい!ほれ、行くぞい」
「待って下さい!すぐにオーバーテイカーに案内してもらうように聞いてきますから」
そう言うと、スッと真横に二人の気配を感じる。パッと見ると、オーバーテイカーとパスクなのだ。
「おはようございます!アレク様!ここの指揮はお任せ下さい!」
パスクは、アレクがいない間、ちゃんとドワーフや魔物達をまとめ上げると言ってくれる。
「では、森の長様、参りましょうか?転移でお連れ致します」
パスクもそうだが、オーバーテイカーもいつの間にアレクが起きたことに気付いたんだと思う。もしかして、一晩中待っていたのではないかと考えてしまう程だ。
「パスク、ここを頼んだよ!オーバーテイカー、案内を頼むね」
二人は、畏まりましたと言う。
「楽しみじゃわい!どんな鉱物があるんじゃろうな」
ドワーフ達は、目をキラキラさせながら、鉱山のことで頭が一杯だ。
「では、転移しますね」
オーバーテイカーは、鉱山まで転移をしてくれる。次、目にした光景は、未開拓であるので、洞窟にすらなっていない鉱山であった。
「こりゃ、凄いわい!まだ手付かずの鉱山とはのぅ。皆!一気に掘って行くぞい」
ドワーフ達は、「お~!」と言って鉱山に歩みを進める。
「待って下さい!この薬とこの薬を飲んで下さい」
アレクが、昨晩の間に作っていた。『疲れ知らず君』と『力倍増薬』である。またしても、変なネーミングセンスの薬が混じっているのは気にしてはならない。
「なんじゃ?」
「これは、3時間疲れることのない体を手に入れられる薬と普段の倍の力が出る薬です。副作用はありません」
「なんと!皆聞いたかのぅ?すぐに飲んで始めるぞい」
ドワーフ達は、ゴクゴクと気にすることなく全て飲み干して、ツルハシで掘り進めていく。
「なんじゃなんじゃ!こりゃ凄いわい!サクサクいけるぞい」
ドワーフ達は、有り得ないスピードで、どんどん掘り進めていく。オーバーテイカーとアレクは、その後をついて行くのだが、ドワーフ達が何やら発見したらしい。
「これが何かわかるかのぅ?」
見せてきたのは、小さいが淡く水色のように発光する物体である。
「なんですか?」
アレクは、さっぱりといった感じで返事をする。
「純度は低いが紛れもなくミスリルじゃ。こんな浅い場所で見つかるとは、奥にはお宝が眠っとるやもしれんぞい」
こんなあっさりミスリルが見つかるとは思っていなかったアレクは、驚きを隠せずにいる。
「こんなあっさり見つかるんですね......」
「普通ではないわい!鉱物量が多いのかもしれんのぅ。オーバーテイカーとやら、鉱山ここだけかのぅ?」
「いいえ!あと4箇所程存在しています。ここが一番近い鉱山でしたので、お連れしました」
まだ4箇所もあることにドワーフ達は、驚きを隠せないようだ。
「皆、聞いてくれんか?薬が効いとる間に、奥まで掘り進めるぞい!」
おやっさんの一声でドワーフ達が、さっきよりも早いスピードで掘っていく。暫くすると、ガキーンと金属と金属がぶつかる音がした。
「見つけたようじゃわい!ジャル、あれを持ってきておるか?」
「おう!これの出番のようだな!ワシに任せろ」
金色に輝くツルハシを取り出したジャルは、振りかぶって、その硬い鉱物目掛けて叩きつける。そうすると、見事に砕けて大小様々な大きさの青く発光した鉱物が姿を現す。
「これは大物じゃわい!純度も高いのぅ。オリハルコンのツルハシがなければどうしようもなかったわい」
アレクは、これがミスリルかと思い、綺麗だなと眺めているとおやっさんが話しかけてくる。
「一度戻るぞい!ツルハシを変えて人数も増やして一気に掘るぞい。それと、他の4箇所も一斉に掘るじゃ。オーバーテイカー、転移を頼めるかのぅ?」
おやっさんは、ここまで純度の高いミスリルは久しぶりで胸を躍らせる。オーバーテイカーも「わかりました」と言って返事をする。アレクも、ドワーフがやる気を見せているのを邪魔したら悪いと思い、やりたいようにやってもらおうと考えるのだった。
「おぉ~やっと起きよったか!」
ドワーフ達は、既に動き出していて、建築を開始している者や設計をどうするか話し合っている者やおやっさんのように、鉱山に行く者などに分かれている。
「早いですね!もしかして、もう鉱山に行くのですか?」
10人近いドワーフが、ロープやツルハシを持って、行く気満々といった様子だ。
「そりゃそうじゃろ!未知のまだ開拓されとらん土地の鉱山じゃ。気になって仕方ないわい!ほれ、行くぞい」
「待って下さい!すぐにオーバーテイカーに案内してもらうように聞いてきますから」
そう言うと、スッと真横に二人の気配を感じる。パッと見ると、オーバーテイカーとパスクなのだ。
「おはようございます!アレク様!ここの指揮はお任せ下さい!」
パスクは、アレクがいない間、ちゃんとドワーフや魔物達をまとめ上げると言ってくれる。
「では、森の長様、参りましょうか?転移でお連れ致します」
パスクもそうだが、オーバーテイカーもいつの間にアレクが起きたことに気付いたんだと思う。もしかして、一晩中待っていたのではないかと考えてしまう程だ。
「パスク、ここを頼んだよ!オーバーテイカー、案内を頼むね」
二人は、畏まりましたと言う。
「楽しみじゃわい!どんな鉱物があるんじゃろうな」
ドワーフ達は、目をキラキラさせながら、鉱山のことで頭が一杯だ。
「では、転移しますね」
オーバーテイカーは、鉱山まで転移をしてくれる。次、目にした光景は、未開拓であるので、洞窟にすらなっていない鉱山であった。
「こりゃ、凄いわい!まだ手付かずの鉱山とはのぅ。皆!一気に掘って行くぞい」
ドワーフ達は、「お~!」と言って鉱山に歩みを進める。
「待って下さい!この薬とこの薬を飲んで下さい」
アレクが、昨晩の間に作っていた。『疲れ知らず君』と『力倍増薬』である。またしても、変なネーミングセンスの薬が混じっているのは気にしてはならない。
「なんじゃ?」
「これは、3時間疲れることのない体を手に入れられる薬と普段の倍の力が出る薬です。副作用はありません」
「なんと!皆聞いたかのぅ?すぐに飲んで始めるぞい」
ドワーフ達は、ゴクゴクと気にすることなく全て飲み干して、ツルハシで掘り進めていく。
「なんじゃなんじゃ!こりゃ凄いわい!サクサクいけるぞい」
ドワーフ達は、有り得ないスピードで、どんどん掘り進めていく。オーバーテイカーとアレクは、その後をついて行くのだが、ドワーフ達が何やら発見したらしい。
「これが何かわかるかのぅ?」
見せてきたのは、小さいが淡く水色のように発光する物体である。
「なんですか?」
アレクは、さっぱりといった感じで返事をする。
「純度は低いが紛れもなくミスリルじゃ。こんな浅い場所で見つかるとは、奥にはお宝が眠っとるやもしれんぞい」
こんなあっさりミスリルが見つかるとは思っていなかったアレクは、驚きを隠せずにいる。
「こんなあっさり見つかるんですね......」
「普通ではないわい!鉱物量が多いのかもしれんのぅ。オーバーテイカーとやら、鉱山ここだけかのぅ?」
「いいえ!あと4箇所程存在しています。ここが一番近い鉱山でしたので、お連れしました」
まだ4箇所もあることにドワーフ達は、驚きを隠せないようだ。
「皆、聞いてくれんか?薬が効いとる間に、奥まで掘り進めるぞい!」
おやっさんの一声でドワーフ達が、さっきよりも早いスピードで掘っていく。暫くすると、ガキーンと金属と金属がぶつかる音がした。
「見つけたようじゃわい!ジャル、あれを持ってきておるか?」
「おう!これの出番のようだな!ワシに任せろ」
金色に輝くツルハシを取り出したジャルは、振りかぶって、その硬い鉱物目掛けて叩きつける。そうすると、見事に砕けて大小様々な大きさの青く発光した鉱物が姿を現す。
「これは大物じゃわい!純度も高いのぅ。オリハルコンのツルハシがなければどうしようもなかったわい」
アレクは、これがミスリルかと思い、綺麗だなと眺めているとおやっさんが話しかけてくる。
「一度戻るぞい!ツルハシを変えて人数も増やして一気に掘るぞい。それと、他の4箇所も一斉に掘るじゃ。オーバーテイカー、転移を頼めるかのぅ?」
おやっさんは、ここまで純度の高いミスリルは久しぶりで胸を躍らせる。オーバーテイカーも「わかりました」と言って返事をする。アレクも、ドワーフがやる気を見せているのを邪魔したら悪いと思い、やりたいようにやってもらおうと考えるのだった。
108
お気に入りに追加
6,084
あなたにおすすめの小説
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
魔力∞を魔力0と勘違いされて追放されました
紗南
ファンタジー
異世界に神の加護をもらって転生した。5歳で前世の記憶を取り戻して洗礼をしたら魔力が∞と記載されてた。異世界にはない記号のためか魔力0と判断され公爵家を追放される。
国2つ跨いだところで冒険者登録して成り上がっていくお話です
更新は1週間に1度くらいのペースになります。
何度か確認はしてますが誤字脱字があるかと思います。
自己満足作品ですので技量は全くありません。その辺り覚悟してお読みくださいm(*_ _)m
子爵家の長男ですが魔法適性が皆無だったので孤児院に預けられました。変化魔法があれば魔法適性なんて無くても無問題!
八神
ファンタジー
主人公『リデック・ゼルハイト』は子爵家の長男として産まれたが、検査によって『魔法適性が一切無い』と判明したため父親である当主の判断で孤児院に預けられた。
『魔法適性』とは読んで字のごとく魔法を扱う適性である。
魔力を持つ人間には差はあれど基本的にみんな生まれつき様々な属性の魔法適性が備わっている。
しかし例外というのはどの世界にも存在し、魔力を持つ人間の中にもごく稀に魔法適性が全くない状態で産まれてくる人も…
そんな主人公、リデックが5歳になったある日…ふと前世の記憶を思い出し、魔法適性に関係の無い変化魔法に目をつける。
しかしその魔法は『魔物に変身する』というもので人々からはあまり好意的に思われていない魔法だった。
…はたして主人公の運命やいかに…
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
異世界に行ったら才能に満ち溢れていました
みずうし
ファンタジー
銀行に勤めるそこそこ頭はイイところ以外に取り柄のない23歳青山 零 は突如、自称神からの死亡宣言を受けた。そして気がついたら異世界。
異世界ではまるで別人のような体になった零だが、その体には類い稀なる才能が隠されていて....
母親に家を追い出されたので、勝手に生きる!!(泣きついて来ても、助けてやらない)
いくみ
ファンタジー
実母に家を追い出された。
全く親父の奴!勝手に消えやがって!
親父が帰ってこなくなったから、実母が再婚したが……。その再婚相手は働きもせずに好き勝手する男だった。
俺は消えた親父から母と頼むと、言われて。
母を守ったつもりだったが……出て行けと言われた……。
なんだこれ!俺よりもその男とできた子供の味方なんだな?
なら、出ていくよ!
俺が居なくても食って行けるなら勝手にしろよ!
これは、のんびり気ままに冒険をする男の話です。
カクヨム様にて先行掲載中です。
不定期更新です。
今さら言われても・・・私は趣味に生きてますので
sherry
ファンタジー
ある日森に置き去りにされた少女はひょんな事から自分が前世の記憶を持ち、この世界に生まれ変わったことを思い出す。
早々に今世の家族に見切りをつけた少女は色んな出会いもあり、周りに呆れられながらも成長していく。
なのに・・・今更そんなこと言われても・・・出来ればそのまま放置しといてくれません?私は私で気楽にやってますので。
※魔法と剣の世界です。
※所々ご都合設定かもしれません。初ジャンルなので、暖かく見守っていただけたら幸いです。
幼少期に溜め込んだ魔力で、一生のんびり暮らしたいと思います。~こう見えて、迷宮育ちの村人です~
月並 瑠花
ファンタジー
※ファンタジー大賞に微力ながら参加させていただいております。応援のほど、よろしくお願いします。
「出て行けっ! この家にお前の居場所はない!」――父にそう告げられ、家を追い出された澪は、一人途方に暮れていた。
そんな時、幻聴が頭の中に聞こえてくる。
『秋篠澪。お前は人生をリセットしたいか?』。澪は迷いを一切見せることなく、答えてしまった――「やり直したい」と。
その瞬間、トラックに引かれた澪は異世界へと飛ばされることになった。
スキル『倉庫(アイテムボックス)』を与えられた澪は、一人でのんびり二度目の人生を過ごすことにした。だが転生直後、レイは騎士によって迷宮へ落とされる。
※2018.10.31 hotランキング一位をいただきました。(11/1と11/2、続けて一位でした。ありがとうございます。)
※2018.11.12 ブクマ3800達成。ありがとうございます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。