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第1章 森の長による開拓
第362話 陛下とアントンの憂いと森の長として始動開始!
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陛下とアントンは、執務室で話し合っていた。
「陛下、今回の件どう致しましょう。事例がないもので、どうしたものかと......」
アントンは、頭を悩ませる。
「そうであるな!アレクが、レッドドラゴンを従え、森の長とは.....」
陛下も同じように、頭を悩ませる。しかし、どれだけ悩もうといい答えが浮かばない。
「うむ!アレクには、学園を辞めてもらう他ないな!自治権を認めて森に魔物の街を作らせるのはどうだ?」
陛下は、突拍子もないことを言う。
「陛下!それは、貴族達いや民の反発を買います!もし、知恵をつけた魔物が王都に押し寄せることがあればどうするのですか!」
アントンは、珍しく陛下に意見をして、反発する。
「うむ......アントンの意見はもっともであるな。それならば、密かにアレクへ開拓を進めて貰うのはどうだ?ちょうどアレクに任せようとしていた領地との繋がりがあるではないか」
アントンは、それを聞いても頭に?を浮かべて、すぐに理解が追いつかない。
「どういうことでしょうか?私には、陛下の意図が全く見えてこないのですが」
「要するにだ!未開拓の地の鉱山を開拓し、資金源を生み出して貰う。アレクが将来担うであろう領地の開発資金と王国の財源を賄ってもらう考えだ」
この言葉でやっと理解したアントンは、なるほどと思うのだが、そう簡単にことが運ぶのかと思う。
「魔物が言うことを聞くでしょうか?それに、うまく行ったからと行って、魔物に対する対価が見当たりません」
アントンの言う通り、対価の検討が一切見当たらないのだ。
「うむ!確かに.....!あ~面倒だ!アレクに全て投げてしまうのはどうだ?」
「陛下!それはあまりにも無茶苦茶でございます!」
二人は、頭を抱えてアレクのしでかしたことに頭を悩ませる。本当にどうしたらいいのかとわからないでいたのだ。
「とりあえず、アレクともう一度話すしかないな」
「そうですね.....」
答えがでないまま、応接室へ再度戻る陛下とアントン。
「アレクよ、待たせたな!結果なのであるが、全く解決の糸口が見つからぬのだ」
アレクは、予想していたのだろう。そうだろうなと思うくらいなのであった。
「お試し期間で開拓をしてはいけませんか?」
「お試し期間とな?」
陛下もアントンも、どういうことだと思うのだ。
「畑を作ったり自給自足を試みるのはいかがでしょうか?うまく行けば交易路になりえますが」
「そのことであるが、こちらからの対価が一切検討出来んのだ!それに、貴族や民達が必ず反発するであろう」
先程、アントンと話していた内容をアレクに伝える。
「密かに開拓してはいけませんか?あの森の奥に入る貴族や民はいないでしょう。それに、対価についてはレッドドラゴンと交渉してきます」
「うむ!わかった!内密にことを進めるとしよう!冒険者ギルドへは奥への立ち入りを禁止するようお触れを出しておく。アレクよ、頼んだのである」
このようになった以上、アレクに頼む他ないと察した陛下は、全てアレクに丸投げしようと考えた。
「では、早速レッドドラゴンの下に向かいます」
「アレクよ、良い忘れておったが、学園は当分の間、休学にしておくのでな!そのつもりでおるように」
アレクは、思わず「そんな~」と悲観的な声を上げる。
「アレクがしでかしたことであろう。しっかり基盤を固めるまでは、学園はお預けである。早く行ってくるのだ」
またしても、大切な青春を奪われたアレクは、悲壮感を浮かべて項垂れてしまう。
「はい......では、言って参ります。転移」
◆
「お~い!レッドドラゴンはいる?」
アレクは、森の奥へと一瞬にして転移したのだ。魔法で拡張器を使って大声で叫ぶ。すると、空から飛んでくる。大きなレッドドラゴンの姿が見えた。
「俺様を名指し......ってこれは森の長様ではありませんか~私に会いに来てくれたのですか?感謝感激でございます」
すぐに人化したレッドドラゴンは、顔を真っ赤にして照れている様子だ。
「まぁ、レッドドラゴンに会いに来たのは事実なんだけど、陛下と話した結果を伝えに来たんだよ」
それから、陛下と話した内容をレッドドラゴンに伝える。
「はい!長様の思う通りにして頂いて構いませよ。対価などいりません!好きなようにして下さい」
レッドドラゴンは、笑顔で勝手にして構いませんよといった様子なのだ。
「そんな簡単に決めていいの?」
「出来れば、強者と模擬戦をさせてもらえれば構いません」
やはりレッドドラゴンも戦闘狂のようである。
「それについては、うってつけの人物が多数いるから大丈夫だよ!ちょっと会いたい人がいるから、もう暫く代行を務めてくれないかな?」
「はい!任せて下さい!長様がいない間、ネズミ一匹通しません」
「じゃあ、任せたよ」
そう言って陛下の下に転移をするアレクであった。
「陛下、今回の件どう致しましょう。事例がないもので、どうしたものかと......」
アントンは、頭を悩ませる。
「そうであるな!アレクが、レッドドラゴンを従え、森の長とは.....」
陛下も同じように、頭を悩ませる。しかし、どれだけ悩もうといい答えが浮かばない。
「うむ!アレクには、学園を辞めてもらう他ないな!自治権を認めて森に魔物の街を作らせるのはどうだ?」
陛下は、突拍子もないことを言う。
「陛下!それは、貴族達いや民の反発を買います!もし、知恵をつけた魔物が王都に押し寄せることがあればどうするのですか!」
アントンは、珍しく陛下に意見をして、反発する。
「うむ......アントンの意見はもっともであるな。それならば、密かにアレクへ開拓を進めて貰うのはどうだ?ちょうどアレクに任せようとしていた領地との繋がりがあるではないか」
アントンは、それを聞いても頭に?を浮かべて、すぐに理解が追いつかない。
「どういうことでしょうか?私には、陛下の意図が全く見えてこないのですが」
「要するにだ!未開拓の地の鉱山を開拓し、資金源を生み出して貰う。アレクが将来担うであろう領地の開発資金と王国の財源を賄ってもらう考えだ」
この言葉でやっと理解したアントンは、なるほどと思うのだが、そう簡単にことが運ぶのかと思う。
「魔物が言うことを聞くでしょうか?それに、うまく行ったからと行って、魔物に対する対価が見当たりません」
アントンの言う通り、対価の検討が一切見当たらないのだ。
「うむ!確かに.....!あ~面倒だ!アレクに全て投げてしまうのはどうだ?」
「陛下!それはあまりにも無茶苦茶でございます!」
二人は、頭を抱えてアレクのしでかしたことに頭を悩ませる。本当にどうしたらいいのかとわからないでいたのだ。
「とりあえず、アレクともう一度話すしかないな」
「そうですね.....」
答えがでないまま、応接室へ再度戻る陛下とアントン。
「アレクよ、待たせたな!結果なのであるが、全く解決の糸口が見つからぬのだ」
アレクは、予想していたのだろう。そうだろうなと思うくらいなのであった。
「お試し期間で開拓をしてはいけませんか?」
「お試し期間とな?」
陛下もアントンも、どういうことだと思うのだ。
「畑を作ったり自給自足を試みるのはいかがでしょうか?うまく行けば交易路になりえますが」
「そのことであるが、こちらからの対価が一切検討出来んのだ!それに、貴族や民達が必ず反発するであろう」
先程、アントンと話していた内容をアレクに伝える。
「密かに開拓してはいけませんか?あの森の奥に入る貴族や民はいないでしょう。それに、対価についてはレッドドラゴンと交渉してきます」
「うむ!わかった!内密にことを進めるとしよう!冒険者ギルドへは奥への立ち入りを禁止するようお触れを出しておく。アレクよ、頼んだのである」
このようになった以上、アレクに頼む他ないと察した陛下は、全てアレクに丸投げしようと考えた。
「では、早速レッドドラゴンの下に向かいます」
「アレクよ、良い忘れておったが、学園は当分の間、休学にしておくのでな!そのつもりでおるように」
アレクは、思わず「そんな~」と悲観的な声を上げる。
「アレクがしでかしたことであろう。しっかり基盤を固めるまでは、学園はお預けである。早く行ってくるのだ」
またしても、大切な青春を奪われたアレクは、悲壮感を浮かべて項垂れてしまう。
「はい......では、言って参ります。転移」
◆
「お~い!レッドドラゴンはいる?」
アレクは、森の奥へと一瞬にして転移したのだ。魔法で拡張器を使って大声で叫ぶ。すると、空から飛んでくる。大きなレッドドラゴンの姿が見えた。
「俺様を名指し......ってこれは森の長様ではありませんか~私に会いに来てくれたのですか?感謝感激でございます」
すぐに人化したレッドドラゴンは、顔を真っ赤にして照れている様子だ。
「まぁ、レッドドラゴンに会いに来たのは事実なんだけど、陛下と話した結果を伝えに来たんだよ」
それから、陛下と話した内容をレッドドラゴンに伝える。
「はい!長様の思う通りにして頂いて構いませよ。対価などいりません!好きなようにして下さい」
レッドドラゴンは、笑顔で勝手にして構いませんよといった様子なのだ。
「そんな簡単に決めていいの?」
「出来れば、強者と模擬戦をさせてもらえれば構いません」
やはりレッドドラゴンも戦闘狂のようである。
「それについては、うってつけの人物が多数いるから大丈夫だよ!ちょっと会いたい人がいるから、もう暫く代行を務めてくれないかな?」
「はい!任せて下さい!長様がいない間、ネズミ一匹通しません」
「じゃあ、任せたよ」
そう言って陛下の下に転移をするアレクであった。
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