チート薬学で成り上がり！　伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました！

芽狐

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第8章　復学生活の始まり

第352話　課外授業当日！まさかの......

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アレクは、当日を迎えて屋敷を後にする。

「アレク様、どうかご無事でご帰還されることを願っております」

ファビロが、心配するようにアレクの方を見て言うのだ。

「アレクなら大丈夫だろうけど、無理はしちゃ駄目よ！わかったわね。すぐ何か起こすんだから」

ヘルミーナは、心配よりもアレクが厄災を引き起こさないかを心配するのである。

「俺の心配より、そっちの心配なの？」

アレクは、てっきり自分の心配をされると思っていたのだが、そんなことはなく、アレクが起こすであろう問題を心配されるのだ。

「だって、すぐに問題を起こすのだもの。ある意味心配よ」

「ご主人様、ヘルミーナ、お伝えしたいことが......お二人にお子様が出来ております」

更にここで、爆弾発言をぶっ込んでくるナハス。

「え？どういうこと？」

「え？」

アレクとヘルミーナは、面食らったような顔をする。急に言われたので、どういうことだとなるのだ。

「はい！まだ出来たばかりです。つわりなどは、直にやってくるとは思います。アレク様、ヘルミーナ、おめでとうございます」

まさか、こんな早く子供が出来ると思っていなかったので、驚く二人。

「ヘルミーナ」　「アレク」

二人は、嬉しさのあまり抱き合うのだ。その後ろでは、ファビロと使用人達が歓喜の声を上げている。

「ご主人様、早く行かなければ遅刻してしまいますよ」

一切空気の読まないナハスが、アレクに声をかける。

「おい！空気を読んでくれよ。一大事なんだよ」

だが、時間は待ってくれない。朝の鐘が鳴り響くのである。この時点で普通は、遅刻なのだが、アレクには転移があるので、遅刻の心配はない。

「あ！もうこんな時間か！みんな、ヘルミーナを頼んだよ。ヘルミーナは、絶対安静にするようにね」

そう言って、アレクは転移をして学園へ向かうのである。

「アレク様は、あのように言っておりますが、適度な運動は必要です。私や使用人が、一緒にいますので、元気な赤ちゃんを産みましょう」

ナハスは、天使の力なのか？胎児の様子もわかるので、かなり心強い味方なのである。

「ナハス、ありがとう。天使が側にいるだけで心強いわ。赤ちゃんを授かれたのも、ナハスのお陰かもしれないわね」

天使の加護のお陰かもと、微笑みながら思うヘルミーナ。

「ヘルミーナ、嬉しいことを言ってくれてありがとうございます。これから、どうして行けばいいか伝えるので、中に入りましょう」

ナハスが、今後のことを話す為にヘルミーナと屋敷の中に入って行く。使用人達も、初の懐妊ということで大慌てなのだ。

「私は、ヴェルトロ伯爵様のところに手紙をお送りしますかね」

ファビロは、落ち着いた感じで、ヨゼフとカリーネに報告をせねばと思うのであった。

◆

「おはよ！みんな～」

アレクは、急に教室に現れて、みんなに挨拶をするのだ。だが、誰一人として驚きはしない。何度も転移してくる姿を目にしているからである。

「また転移で来たのかよ！いいよなぁ。俺も転移したいぜ」

ランスが羨ましそうな顔をする。

「転移を覚えたいなら基礎訓練と魔力量をもっと増やしてからだね」

「チッ！まだまだかよ！クソ～いつになったらアレクの基礎訓練が終わるんだぁぁぁ」

ランス達は、あれから放課後に基礎訓練をし続けている。だがまだ、アレクからすると応用にいくには程遠いらしく、中々基礎訓練から抜け出せないのだ。

「大丈夫だって！確実に成長しているから。それに、今回の魔物との戦闘でレベルも上がるから、更に成長出来るよ」

「よっしゃぁぁぁ！気合い入ってきたぜ」

そう言ってランスは、自分の班の下へ行く。

「アレクくん、おはよう！朝からランスくんは元気だね」

セトが、アレクの下にやってきて挨拶する。

「セト、おはよ！だね。あれだけ厳しい訓練をしても、へこたれないのは嬉しいよ！それを言ったらみんなもだけどね」

「アレクくん、セトくん、おはよう！初の魔物戦闘不安だよ～」

レティーが、魔物戦闘に対して不安がる。他の生徒も不安がっている者が数名いるのだ。

「レティー、おはよう！大丈夫！ちゃんと指示は出すから、慌てず、いつも通りのことをしたら倒せるからね」

「うん！アレクくんを信じるね～」

そんな話をしていると、ギルバート先生が教室に入ってくる。

「おはよう！よし！準備はできているようだな！じゃあ、早速行くとするか」

その合図と共に、ギルバート先生に続いて全員が教室から出るのだった。

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