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第8章 復学生活の始まり
第351話 課外授業前日の教室!慌てふためく貴族の子供達!
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「お前ら、明日から課外授業に向かうが準備は出来てるか?」
ギルバート先生が、全員を見渡しながら言う。そして、Sクラス全員が「はい」と答えるのだ。
そもそも課外授業とは、何かと言うと魔物との戦闘に慣れる為に、2年生から森に行ってサバイバルをしながら魔物と戦うというものである。
「ギルバート先生、質問いいですか?」
アレクが、手を挙げて先生に質問をする。
「ん?どうした?」
「マンテ爺とか召喚術で召喚した者を連れて行くのはいいですか?」
マンテ爺やナハスがいれば百人力だと考えているのだ。
「禁止だ!気配察知に優れたマンテ爺など以ての外だ。それと、従者も連れて行くことを禁じているから、そのつもりでいろよ」
それを聞いた生徒達は、「え~」と不満の声が上がるのだ。アレクも、それは早く言って欲しいと内心思うのである。
「先生、何故従者は駄目なのですか?」
レオナードが質問をする。
「従者がいれば、飯から何まで全て任せてしまうだろう。全て自分達の力で熟すのが、この課外授業の目的だ」
アレクや普段から家事を熟す平民の生徒は、仕方ないかと思うのだが、貴族の生徒達は、どうしようかと焦り始めるのである。
「お前ら静かにしろ!あ!そうだ。魔袋も禁止だからな!毎年魔袋に隠し持ってくるやつがいるんだ。見つけ次第、何らかの罰が下るからそのつもりでいろよ」
「あとアイテムボックス持ちも同じだからな。それと、全身甲冑のやつとかも論外だぞ」
親バカな貴族が、息子や娘に対して、フルプレートの甲冑を着させてくることがあるのだ。
そして、アイテムボックスと魔袋が使えない事実を知り、更に阿鼻叫喚する生徒達。
「うるさいぞ!それじゃあ、解散だ」
ギルバート先生は、そう言うと足早に教室を出ていくのだ。
「アレクくん、僕達はどうしたらいい?」
「そうね。アレクくんに頼れば百人力なの忘れてたよ~!よろしく~」
セトとレティーが、すぐさまアレクのところに駆け寄ってくる。何故、セトとレティーかというと、班分けで三人一組になったのだが、その相手がセトとレティーだったのだ。
「え?全て俺が決めるの?」
「そうしてくれると助かるなぁ!リーダーはアレクくんで決定!レティーも、それでいいよね?」
「うん!アレクくん以外にリーダーが務まる人はいないからね~頼みました」
セトが、リーダーはアレクと言うと、レティーもわざとらしく手を合わせてお願いしてくる。
「わかったよ。やるよ!まずは、水の確保が優先だから明日は動きっぱなしになるだろうね。それと、セトとレティーは初の魔物との実践だよね?」
水の確保をしない限り、脱水症状で死んでしまうと考えるアレク。
「うん!始めてだよ」
「私も始めて~」
ギルドに、入っていない二人は、魔物と対峙するのは初めてのことなのだ。
「それなら、ゴブリンとかウルフで戦いたい慣れをしておく必要があるね。多分、先生達が陰から見張っているだろうから危なくなったら参戦するだろうし、思う存分戦ったらいいよ」
二人は、「うん」と素直に返事をする。アレクは、よく知る友達と組めてよかったと思う。もし、知らない人だったなら反発して面倒な課外授業になっただろうと思うのだ。
「ゴブリンは、意外に面倒だから即時排除するように!仲間を呼ばれたら面倒なことになるからね」
ゴブリンは、集団で行動しており、危なくなると伝達する仲間を逃がして穴ぐらに報告に向かい助けを求めに行く。意外にも知能があり、厄介な魔物なのだ。
「うん。当日は、アレクくんの言う通りに行動するよ」
「本当に、アレクくんの班でよかったぁ!もし、別の班だって考えたらゾッとするね~」
周りを見渡すと、貴族の生徒達は、あーでもないこーでもないと議論し合ったり、文句ばかり言っている班もあるのだ。
「ちなみに、先生達が評価を付けているらしいけど、気にせず楽しんでいこう!友達とサバイバルをする機会なんて滅多にないしね」
セトとレティーが、「おー」と拳を突き上げてテンションを上げるのだった。
ギルバート先生が、全員を見渡しながら言う。そして、Sクラス全員が「はい」と答えるのだ。
そもそも課外授業とは、何かと言うと魔物との戦闘に慣れる為に、2年生から森に行ってサバイバルをしながら魔物と戦うというものである。
「ギルバート先生、質問いいですか?」
アレクが、手を挙げて先生に質問をする。
「ん?どうした?」
「マンテ爺とか召喚術で召喚した者を連れて行くのはいいですか?」
マンテ爺やナハスがいれば百人力だと考えているのだ。
「禁止だ!気配察知に優れたマンテ爺など以ての外だ。それと、従者も連れて行くことを禁じているから、そのつもりでいろよ」
それを聞いた生徒達は、「え~」と不満の声が上がるのだ。アレクも、それは早く言って欲しいと内心思うのである。
「先生、何故従者は駄目なのですか?」
レオナードが質問をする。
「従者がいれば、飯から何まで全て任せてしまうだろう。全て自分達の力で熟すのが、この課外授業の目的だ」
アレクや普段から家事を熟す平民の生徒は、仕方ないかと思うのだが、貴族の生徒達は、どうしようかと焦り始めるのである。
「お前ら静かにしろ!あ!そうだ。魔袋も禁止だからな!毎年魔袋に隠し持ってくるやつがいるんだ。見つけ次第、何らかの罰が下るからそのつもりでいろよ」
「あとアイテムボックス持ちも同じだからな。それと、全身甲冑のやつとかも論外だぞ」
親バカな貴族が、息子や娘に対して、フルプレートの甲冑を着させてくることがあるのだ。
そして、アイテムボックスと魔袋が使えない事実を知り、更に阿鼻叫喚する生徒達。
「うるさいぞ!それじゃあ、解散だ」
ギルバート先生は、そう言うと足早に教室を出ていくのだ。
「アレクくん、僕達はどうしたらいい?」
「そうね。アレクくんに頼れば百人力なの忘れてたよ~!よろしく~」
セトとレティーが、すぐさまアレクのところに駆け寄ってくる。何故、セトとレティーかというと、班分けで三人一組になったのだが、その相手がセトとレティーだったのだ。
「え?全て俺が決めるの?」
「そうしてくれると助かるなぁ!リーダーはアレクくんで決定!レティーも、それでいいよね?」
「うん!アレクくん以外にリーダーが務まる人はいないからね~頼みました」
セトが、リーダーはアレクと言うと、レティーもわざとらしく手を合わせてお願いしてくる。
「わかったよ。やるよ!まずは、水の確保が優先だから明日は動きっぱなしになるだろうね。それと、セトとレティーは初の魔物との実践だよね?」
水の確保をしない限り、脱水症状で死んでしまうと考えるアレク。
「うん!始めてだよ」
「私も始めて~」
ギルドに、入っていない二人は、魔物と対峙するのは初めてのことなのだ。
「それなら、ゴブリンとかウルフで戦いたい慣れをしておく必要があるね。多分、先生達が陰から見張っているだろうから危なくなったら参戦するだろうし、思う存分戦ったらいいよ」
二人は、「うん」と素直に返事をする。アレクは、よく知る友達と組めてよかったと思う。もし、知らない人だったなら反発して面倒な課外授業になっただろうと思うのだ。
「ゴブリンは、意外に面倒だから即時排除するように!仲間を呼ばれたら面倒なことになるからね」
ゴブリンは、集団で行動しており、危なくなると伝達する仲間を逃がして穴ぐらに報告に向かい助けを求めに行く。意外にも知能があり、厄介な魔物なのだ。
「うん。当日は、アレクくんの言う通りに行動するよ」
「本当に、アレクくんの班でよかったぁ!もし、別の班だって考えたらゾッとするね~」
周りを見渡すと、貴族の生徒達は、あーでもないこーでもないと議論し合ったり、文句ばかり言っている班もあるのだ。
「ちなみに、先生達が評価を付けているらしいけど、気にせず楽しんでいこう!友達とサバイバルをする機会なんて滅多にないしね」
セトとレティーが、「おー」と拳を突き上げてテンションを上げるのだった。
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