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第8章 復学生活の始まり
第342話 召喚術の授業!レオナードとエリーゼ編
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「次は、レオナードくん!二人と同じようにやってみて下さい」
「はい!」
レオナードは、アレクを抜きにするとSクラスで一番強いのだ。その為、何が出てくるのか、ランスもセトもエリーゼも興味津々である。
「いきます!」
レオナードが、魔法陣に魔力を通す。すると、二人と同じように、青く光り中に影が見える。そして、光が止むと姿を現すのだ。
「召喚術で俺が呼び出されるとはな。で、呼び出したのはお前か?」
現れたのは、長髪の真っ白な髪をセンター分けにした人間だったのだ。
「はい!僕が呼びました。契約をして頂けますか?」
召喚された人間は、レオナードを上から下へと舐め回すように見るのだ。そして、ニヤリと笑う。その笑った口元からは吸血鬼特有の歯が見える。
「仮契約ならしてやる。お前が強くなったら本契約をしてやるよ。・・・・おい!あの化け物はなんだ?」
召喚された吸血鬼は、アレクを見るなり桁違いの魔力量と底知れぬ強さに化け物扱いをするのだ。
「僕の大切な友達です。化け物扱いは酷いと思いますが、驚く程に強いですか?」
「バカヤロー!俺なんか一瞬で殺されちまう...よし!決めた!本契約で構わない。あの方に弟子入りするのが条件だがな」
吸血鬼は、アレクに弟子入りするのが条件で本契約を結ぶと言うのだ。
「弟子入りではないですが、強くなる為に指導してもらうことが決まってます。それでも、いいですか?」
「それを弟子入りっていうんだよ!じゃあ、本契約してやるからさっさと名前をつけてくれ」
吸血鬼は、突っ込みを入れながらも、何故か嬉しそうな顔をしている。その理由は、レオナードの潜在能力にあったのである。吸血鬼は、魔力量から強さまで見ることの出来る目を持っており、レオナードがうまく成長すれば、とんでもない化け物が生まれると思ったのだ。
「クドラにします。クドラ、契約して下さい」
「あ~俺が契約してやるんだ。簡単にくたばるんじゃないぞ。ってもう時間か...早く魔力量を増やして呼び出せるようにしろよ」
そう言ってクドラは、消えたのだ。レオナードを見ると、息を切らせて膝を突く。どうやら、魔力切れを起こしてしまったようだ。
「ハァハァハァハァ...アレクくん、早くクドラに認めて貰えるように強くして下さい」
レオナードは、悔しさを滲ませながらもやる気に満ちた目をしてアレクを見るのだ。
「任せてよ!クドラがあっと驚くような強さにしてみせるからさ。まずは、これを飲んで魔力を回復させよう」
アレク特製魔力回復ポーションをレオナードに差し出す。レオナードは、受け取ると一気に飲み干す。すると、息絶え絶えだったのが嘘のように回復するのだ。
「えっ!えぇぇぇ!どういうことですか?」
アレクの同級生は、慣れたもので驚きはしないが、イエラ先生は別であり驚きの色を隠せない。
「先生、回復したんだからいいじゃないですか。それ以上は、深入りしない方がいいですよ」
アレクが笑いながら言うが、辺境伯だと知っている先生からすると、とんでもない秘密が隠されているのだろうと思い、それ以上何も言えないのだ。
「あ、はい!わかりました。何も見なかったことにします」
「ありがとうございます!イエラ先生!」
イエラ先生は、何もなかったかのようにエリーゼの前へ行き、召喚術の準備をする。
「エリーゼ王女...じゃなかったです。エリーゼさん、準備はいいですか?」
学園では、さん付けで呼ぶようにと決まっているのだが、先生方はなかなか慣れないのである。
「はい!いつでもいけます」
エリーゼは、やる気に満ちた顔をして魔法陣に魔力を流すのだ。すると、同じように青い光を放ち、中には影が見える。次第に光が落ち着いて姿を現すのだ。
「やぁ~僕を呼び出したのは君かい?」
出てきたのは、三角の帽子を被った精霊サイズの小さな男の子だった。
「はい!私です!契約して下さい」
「いいよ!僕は土の精霊だよ。僕も頑張るから中級精霊になりたいな」
ランスの炎の精霊に続いて土の下級精霊を召喚したエリーゼ。
「はい!私も強くなりますから一緒に頑張りましょうね。あ!名前は、クリンにしますね。契約しましょう」
エリーゼは、手のひらに乗せて目線を合わせて話すのだ。
「契約完了だよ。またいつでも呼んでね」
クリンは、そう言って姿を消す。そして、一番の問題児であるアレクの番が回ってくるのだった。
「はい!」
レオナードは、アレクを抜きにするとSクラスで一番強いのだ。その為、何が出てくるのか、ランスもセトもエリーゼも興味津々である。
「いきます!」
レオナードが、魔法陣に魔力を通す。すると、二人と同じように、青く光り中に影が見える。そして、光が止むと姿を現すのだ。
「召喚術で俺が呼び出されるとはな。で、呼び出したのはお前か?」
現れたのは、長髪の真っ白な髪をセンター分けにした人間だったのだ。
「はい!僕が呼びました。契約をして頂けますか?」
召喚された人間は、レオナードを上から下へと舐め回すように見るのだ。そして、ニヤリと笑う。その笑った口元からは吸血鬼特有の歯が見える。
「仮契約ならしてやる。お前が強くなったら本契約をしてやるよ。・・・・おい!あの化け物はなんだ?」
召喚された吸血鬼は、アレクを見るなり桁違いの魔力量と底知れぬ強さに化け物扱いをするのだ。
「僕の大切な友達です。化け物扱いは酷いと思いますが、驚く程に強いですか?」
「バカヤロー!俺なんか一瞬で殺されちまう...よし!決めた!本契約で構わない。あの方に弟子入りするのが条件だがな」
吸血鬼は、アレクに弟子入りするのが条件で本契約を結ぶと言うのだ。
「弟子入りではないですが、強くなる為に指導してもらうことが決まってます。それでも、いいですか?」
「それを弟子入りっていうんだよ!じゃあ、本契約してやるからさっさと名前をつけてくれ」
吸血鬼は、突っ込みを入れながらも、何故か嬉しそうな顔をしている。その理由は、レオナードの潜在能力にあったのである。吸血鬼は、魔力量から強さまで見ることの出来る目を持っており、レオナードがうまく成長すれば、とんでもない化け物が生まれると思ったのだ。
「クドラにします。クドラ、契約して下さい」
「あ~俺が契約してやるんだ。簡単にくたばるんじゃないぞ。ってもう時間か...早く魔力量を増やして呼び出せるようにしろよ」
そう言ってクドラは、消えたのだ。レオナードを見ると、息を切らせて膝を突く。どうやら、魔力切れを起こしてしまったようだ。
「ハァハァハァハァ...アレクくん、早くクドラに認めて貰えるように強くして下さい」
レオナードは、悔しさを滲ませながらもやる気に満ちた目をしてアレクを見るのだ。
「任せてよ!クドラがあっと驚くような強さにしてみせるからさ。まずは、これを飲んで魔力を回復させよう」
アレク特製魔力回復ポーションをレオナードに差し出す。レオナードは、受け取ると一気に飲み干す。すると、息絶え絶えだったのが嘘のように回復するのだ。
「えっ!えぇぇぇ!どういうことですか?」
アレクの同級生は、慣れたもので驚きはしないが、イエラ先生は別であり驚きの色を隠せない。
「先生、回復したんだからいいじゃないですか。それ以上は、深入りしない方がいいですよ」
アレクが笑いながら言うが、辺境伯だと知っている先生からすると、とんでもない秘密が隠されているのだろうと思い、それ以上何も言えないのだ。
「あ、はい!わかりました。何も見なかったことにします」
「ありがとうございます!イエラ先生!」
イエラ先生は、何もなかったかのようにエリーゼの前へ行き、召喚術の準備をする。
「エリーゼ王女...じゃなかったです。エリーゼさん、準備はいいですか?」
学園では、さん付けで呼ぶようにと決まっているのだが、先生方はなかなか慣れないのである。
「はい!いつでもいけます」
エリーゼは、やる気に満ちた顔をして魔法陣に魔力を流すのだ。すると、同じように青い光を放ち、中には影が見える。次第に光が落ち着いて姿を現すのだ。
「やぁ~僕を呼び出したのは君かい?」
出てきたのは、三角の帽子を被った精霊サイズの小さな男の子だった。
「はい!私です!契約して下さい」
「いいよ!僕は土の精霊だよ。僕も頑張るから中級精霊になりたいな」
ランスの炎の精霊に続いて土の下級精霊を召喚したエリーゼ。
「はい!私も強くなりますから一緒に頑張りましょうね。あ!名前は、クリンにしますね。契約しましょう」
エリーゼは、手のひらに乗せて目線を合わせて話すのだ。
「契約完了だよ。またいつでも呼んでね」
クリンは、そう言って姿を消す。そして、一番の問題児であるアレクの番が回ってくるのだった。
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