225 / 756
第8章 復学生活の始まり
第340話 アレクの第二夫人候補と包囲網!
しおりを挟む
アレク達が話し合っている頃、女子会はというと、色々な話もしているのだが、やはり恋愛話で盛り上がっているようであった。
白を基調としたとしたブランシェの部屋は、かなりオシャレで、三人は山盛りに用意された茶菓子と紅茶を飲みながら話している。
「ヘルミーナさんはいいわね。自由恋愛からの結婚でしょ?私も、一度でいいから経験してみたかったわ」
ブランシェが、クッキーを食べながら紅茶を一飲みした後に、語り始める。
「そうですね。貴族の自由恋愛は珍しいですよね?本当に運がよかったです。ブランシェさんは、どのような感じでアーノル様と出会ったのですか?」
今回は、お茶会ということで、三人共がさん付けで呼び合おうということになったのだ。だが、年下のヘルミーナは、当然敬語を使っている。
「私の場合は、親が決めた人だったわ。幸いアーノルはいい人だったから、今では大好きだけど...当時は一切興味がなかったのよ」
ブランシェは、当時の様子を思い出しながら語りだす。
「そうだったのですね。貴族の仕来りにはまだ疎いのですが、好きでもない人とよく結婚出来ましたね。私なら逃げ出したくなると思います」
「そうねぇ~?私も当時はどうにかして逃げられないか考えてたわ。でも、アーノルからの猛アタックでいつの間にか好きになっていて、結婚していたわ。今となっては、良かったのかもしれないのよね」
ヘルミーナは、相当アーノルが努力されたのだろうなと感じる。でも、自分なら絶対嫌だなと感じてしまうのだ。
「ちなみに、自由恋愛とはどういうものなのかしら?どうやって知り合ったのよ?それに、結構年の差があるわよね?」
意外に、ズケズケと攻めてくるブランシェだが、ヘルミーナは一切嫌な気はしないのだ。
「どうだったのでしょ?本当にあっという間で、あまり覚えていないのです。いつの間にかお互いが好きになって婚約して結婚になってしまいました。それに...」
ヘルミーナは、思い返すが、本当にあっという間だなと思うのだ。
「アレクからは、年齢の差なんて気にしないって言われました。猛アタックされましたね。今思い返しても私でよかったのかと思う日がありますが、ヘルミーナがいいと言われて愛されているのを感じます」
やはりヘルミーナの中では、子供と大人ということで、いまだに思うことはあるのだが、愛されていることを肌で感じるので、今後はアレクの前で年齢差のことは言わないようにしようと思うのである。
「本当にいいわね。貴重な体験談が聞けて嬉しいわ。そして、一番気になるのは、王女殿下の話ですわ。好きな人はいるのですか?」
ヘルミーナも、気になるようでエリーゼの方を自然と向いてしまう。
「王女殿下は、やめて下さい。それに畏まった言葉も嫌ですわ。エリーゼと呼んで下さい」
単なるお茶会というのもあるが、こういう女子会は初めてなので気楽に接して貰いたいのだ。
「じゃあ、遠慮なくいくわね。好きな人はいるのかしら?」
「・・・・ヘルミーナさん、ごめんなさいです。アレク様が大好きなのです」
ちょっと遠慮しながらも、エリーゼはここしかないといった感じで、本心を述べる。
「え?王女殿下...じゃなかったわ。エリーゼさん、本当なの?」
ブランシェは、驚いた声を出して、チラッとヘルミーナを見る。しかし、怒る様子もなくヘルミーナは笑顔なのだ。
「はい!アレク様をお慕いしております。結婚したいです」
「ヘルミーナさん、どうなの?」
ブランシェは、ヘルミーナの顔色を窺いながら反対するのか?認めるのか?聞いてくるのだ。
「本当は、アレクを独占したい気持ちはありますが、エリーゼ王女...エリーゼさんならいいと思っています。お互いにアレクを支え合っていけたらなと」
「ヘルミーナさん!本当にいいのですか?」
エリーゼは、驚いた顔しながら尋ねるのだ。
「はい!アレクがいいのなら私は反対しません!」
エリーゼは、その言葉を聞いてガッツポーズをするのだ。
「よかったわね。エリーゼさん」
ブランシェも祝福の言葉をかける。
「でも、アレクが娶る気にならないといけないので...」
「今から作戦会議よ!いいわね」
ブランシェが、楽しそうにアレク包囲網作戦を練り始めるのだった。
白を基調としたとしたブランシェの部屋は、かなりオシャレで、三人は山盛りに用意された茶菓子と紅茶を飲みながら話している。
「ヘルミーナさんはいいわね。自由恋愛からの結婚でしょ?私も、一度でいいから経験してみたかったわ」
ブランシェが、クッキーを食べながら紅茶を一飲みした後に、語り始める。
「そうですね。貴族の自由恋愛は珍しいですよね?本当に運がよかったです。ブランシェさんは、どのような感じでアーノル様と出会ったのですか?」
今回は、お茶会ということで、三人共がさん付けで呼び合おうということになったのだ。だが、年下のヘルミーナは、当然敬語を使っている。
「私の場合は、親が決めた人だったわ。幸いアーノルはいい人だったから、今では大好きだけど...当時は一切興味がなかったのよ」
ブランシェは、当時の様子を思い出しながら語りだす。
「そうだったのですね。貴族の仕来りにはまだ疎いのですが、好きでもない人とよく結婚出来ましたね。私なら逃げ出したくなると思います」
「そうねぇ~?私も当時はどうにかして逃げられないか考えてたわ。でも、アーノルからの猛アタックでいつの間にか好きになっていて、結婚していたわ。今となっては、良かったのかもしれないのよね」
ヘルミーナは、相当アーノルが努力されたのだろうなと感じる。でも、自分なら絶対嫌だなと感じてしまうのだ。
「ちなみに、自由恋愛とはどういうものなのかしら?どうやって知り合ったのよ?それに、結構年の差があるわよね?」
意外に、ズケズケと攻めてくるブランシェだが、ヘルミーナは一切嫌な気はしないのだ。
「どうだったのでしょ?本当にあっという間で、あまり覚えていないのです。いつの間にかお互いが好きになって婚約して結婚になってしまいました。それに...」
ヘルミーナは、思い返すが、本当にあっという間だなと思うのだ。
「アレクからは、年齢の差なんて気にしないって言われました。猛アタックされましたね。今思い返しても私でよかったのかと思う日がありますが、ヘルミーナがいいと言われて愛されているのを感じます」
やはりヘルミーナの中では、子供と大人ということで、いまだに思うことはあるのだが、愛されていることを肌で感じるので、今後はアレクの前で年齢差のことは言わないようにしようと思うのである。
「本当にいいわね。貴重な体験談が聞けて嬉しいわ。そして、一番気になるのは、王女殿下の話ですわ。好きな人はいるのですか?」
ヘルミーナも、気になるようでエリーゼの方を自然と向いてしまう。
「王女殿下は、やめて下さい。それに畏まった言葉も嫌ですわ。エリーゼと呼んで下さい」
単なるお茶会というのもあるが、こういう女子会は初めてなので気楽に接して貰いたいのだ。
「じゃあ、遠慮なくいくわね。好きな人はいるのかしら?」
「・・・・ヘルミーナさん、ごめんなさいです。アレク様が大好きなのです」
ちょっと遠慮しながらも、エリーゼはここしかないといった感じで、本心を述べる。
「え?王女殿下...じゃなかったわ。エリーゼさん、本当なの?」
ブランシェは、驚いた声を出して、チラッとヘルミーナを見る。しかし、怒る様子もなくヘルミーナは笑顔なのだ。
「はい!アレク様をお慕いしております。結婚したいです」
「ヘルミーナさん、どうなの?」
ブランシェは、ヘルミーナの顔色を窺いながら反対するのか?認めるのか?聞いてくるのだ。
「本当は、アレクを独占したい気持ちはありますが、エリーゼ王女...エリーゼさんならいいと思っています。お互いにアレクを支え合っていけたらなと」
「ヘルミーナさん!本当にいいのですか?」
エリーゼは、驚いた顔しながら尋ねるのだ。
「はい!アレクがいいのなら私は反対しません!」
エリーゼは、その言葉を聞いてガッツポーズをするのだ。
「よかったわね。エリーゼさん」
ブランシェも祝福の言葉をかける。
「でも、アレクが娶る気にならないといけないので...」
「今から作戦会議よ!いいわね」
ブランシェが、楽しそうにアレク包囲網作戦を練り始めるのだった。
104
お気に入りに追加
6,084
あなたにおすすめの小説
スキルが農業と豊穣だったので追放されました~辺境伯令嬢はおひとり様を満喫しています~
白雪の雫
ファンタジー
「アールマティ、当主の名において穀潰しのお前を追放する!」
マッスル王国のストロング辺境伯家は【軍神】【武神】【戦神】【剣聖】【剣豪】といった戦闘に関するスキルを神より授かるからなのか、代々優れた軍人・武人を輩出してきた家柄だ。
そんな家に産まれたからなのか、ストロング家の者は【力こそ正義】と言わんばかりに見事なまでに脳筋思考の持ち主だった。
だが、この世には例外というものがある。
ストロング家の次女であるアールマティだ。
実はアールマティ、日本人として生きていた前世の記憶を持っているのだが、その事を話せば病院に送られてしまうという恐怖があるからなのか誰にも打ち明けていない。
そんなアールマティが授かったスキルは【農業】と【豊穣】
戦いに役に立たないスキルという事で、アールマティは父からストロング家追放を宣告されたのだ。
「仰せのままに」
父の言葉に頭を下げた後、屋敷を出て行こうとしているアールマティを母と兄弟姉妹、そして家令と使用人達までもが嘲笑いながら罵っている。
「食糧と食料って人間の生命活動に置いて一番大事なことなのに・・・」
脳筋に何を言っても無駄だと子供の頃から悟っていたアールマティは他国へと亡命する。
アールマティが森の奥でおひとり様を満喫している頃
ストロング領は大飢饉となっていた。
農業系のゲームをやっていた時に思い付いた話です。
主人公のスキルはゲームがベースになっているので、作物が実るのに時間を要しないし、追放された後は現代的な暮らしをしているという実にご都合主義です。
短い話という理由で色々深く考えた話ではないからツッコミどころ満載です。
魔力無しだと追放されたので、今後一切かかわりたくありません。魔力回復薬が欲しい?知りませんけど
富士とまと
ファンタジー
一緒に異世界に召喚された従妹は魔力が高く、私は魔力がゼロだそうだ。
「私は聖女になるかも、姉さんバイバイ」とイケメンを侍らせた従妹に手を振られ、私は王都を追放された。
魔力はないけれど、霊感は日本にいたころから強かったんだよね。そのおかげで「英霊」だとか「精霊」だとかに盲愛されています。
――いや、あの、精霊の指輪とかいらないんですけど、は、外れない?!
――ってか、イケメン幽霊が号泣って、私が悪いの?
私を追放した王都の人たちが困っている?従妹が大変な目にあってる?魔力ゼロを低級民と馬鹿にしてきた人たちが助けを求めているようですが……。
今更、魔力ゼロの人間にしか作れない特級魔力回復薬が欲しいとか言われてもね、こちらはあなたたちから何も欲しいわけじゃないのですけど。
重複投稿ですが、改稿してます
屋台飯! いらない子認定されたので、旅に出たいと思います。
彩世幻夜
ファンタジー
母が死にました。
父が連れてきた継母と異母弟に家を追い出されました。
わー、凄いテンプレ展開ですね!
ふふふ、私はこの時を待っていた!
いざ行かん、正義の旅へ!
え? 魔王? 知りませんよ、私は勇者でも聖女でも賢者でもありませんから。
でも……美味しいは正義、ですよね?
2021/02/19 第一部完結
2021/02/21 第二部連載開始
2021/05/05 第二部完結
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
異世界人生を楽しみたい そのためにも赤ん坊から努力する
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
僕の名前は朝霧 雷斗(アサギリ ライト)
前世の記憶を持ったまま僕は別の世界に転生した
生まれてからすぐに両親の持っていた本を読み魔法があることを学ぶ
魔力は筋力と同じ、訓練をすれば上達する
ということで努力していくことにしました
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。