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第8章 復学生活の始まり
第340話 アレクの第二夫人候補と包囲網!
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アレク達が話し合っている頃、女子会はというと、色々な話もしているのだが、やはり恋愛話で盛り上がっているようであった。
白を基調としたとしたブランシェの部屋は、かなりオシャレで、三人は山盛りに用意された茶菓子と紅茶を飲みながら話している。
「ヘルミーナさんはいいわね。自由恋愛からの結婚でしょ?私も、一度でいいから経験してみたかったわ」
ブランシェが、クッキーを食べながら紅茶を一飲みした後に、語り始める。
「そうですね。貴族の自由恋愛は珍しいですよね?本当に運がよかったです。ブランシェさんは、どのような感じでアーノル様と出会ったのですか?」
今回は、お茶会ということで、三人共がさん付けで呼び合おうということになったのだ。だが、年下のヘルミーナは、当然敬語を使っている。
「私の場合は、親が決めた人だったわ。幸いアーノルはいい人だったから、今では大好きだけど...当時は一切興味がなかったのよ」
ブランシェは、当時の様子を思い出しながら語りだす。
「そうだったのですね。貴族の仕来りにはまだ疎いのですが、好きでもない人とよく結婚出来ましたね。私なら逃げ出したくなると思います」
「そうねぇ~?私も当時はどうにかして逃げられないか考えてたわ。でも、アーノルからの猛アタックでいつの間にか好きになっていて、結婚していたわ。今となっては、良かったのかもしれないのよね」
ヘルミーナは、相当アーノルが努力されたのだろうなと感じる。でも、自分なら絶対嫌だなと感じてしまうのだ。
「ちなみに、自由恋愛とはどういうものなのかしら?どうやって知り合ったのよ?それに、結構年の差があるわよね?」
意外に、ズケズケと攻めてくるブランシェだが、ヘルミーナは一切嫌な気はしないのだ。
「どうだったのでしょ?本当にあっという間で、あまり覚えていないのです。いつの間にかお互いが好きになって婚約して結婚になってしまいました。それに...」
ヘルミーナは、思い返すが、本当にあっという間だなと思うのだ。
「アレクからは、年齢の差なんて気にしないって言われました。猛アタックされましたね。今思い返しても私でよかったのかと思う日がありますが、ヘルミーナがいいと言われて愛されているのを感じます」
やはりヘルミーナの中では、子供と大人ということで、いまだに思うことはあるのだが、愛されていることを肌で感じるので、今後はアレクの前で年齢差のことは言わないようにしようと思うのである。
「本当にいいわね。貴重な体験談が聞けて嬉しいわ。そして、一番気になるのは、王女殿下の話ですわ。好きな人はいるのですか?」
ヘルミーナも、気になるようでエリーゼの方を自然と向いてしまう。
「王女殿下は、やめて下さい。それに畏まった言葉も嫌ですわ。エリーゼと呼んで下さい」
単なるお茶会というのもあるが、こういう女子会は初めてなので気楽に接して貰いたいのだ。
「じゃあ、遠慮なくいくわね。好きな人はいるのかしら?」
「・・・・ヘルミーナさん、ごめんなさいです。アレク様が大好きなのです」
ちょっと遠慮しながらも、エリーゼはここしかないといった感じで、本心を述べる。
「え?王女殿下...じゃなかったわ。エリーゼさん、本当なの?」
ブランシェは、驚いた声を出して、チラッとヘルミーナを見る。しかし、怒る様子もなくヘルミーナは笑顔なのだ。
「はい!アレク様をお慕いしております。結婚したいです」
「ヘルミーナさん、どうなの?」
ブランシェは、ヘルミーナの顔色を窺いながら反対するのか?認めるのか?聞いてくるのだ。
「本当は、アレクを独占したい気持ちはありますが、エリーゼ王女...エリーゼさんならいいと思っています。お互いにアレクを支え合っていけたらなと」
「ヘルミーナさん!本当にいいのですか?」
エリーゼは、驚いた顔しながら尋ねるのだ。
「はい!アレクがいいのなら私は反対しません!」
エリーゼは、その言葉を聞いてガッツポーズをするのだ。
「よかったわね。エリーゼさん」
ブランシェも祝福の言葉をかける。
「でも、アレクが娶る気にならないといけないので...」
「今から作戦会議よ!いいわね」
ブランシェが、楽しそうにアレク包囲網作戦を練り始めるのだった。
白を基調としたとしたブランシェの部屋は、かなりオシャレで、三人は山盛りに用意された茶菓子と紅茶を飲みながら話している。
「ヘルミーナさんはいいわね。自由恋愛からの結婚でしょ?私も、一度でいいから経験してみたかったわ」
ブランシェが、クッキーを食べながら紅茶を一飲みした後に、語り始める。
「そうですね。貴族の自由恋愛は珍しいですよね?本当に運がよかったです。ブランシェさんは、どのような感じでアーノル様と出会ったのですか?」
今回は、お茶会ということで、三人共がさん付けで呼び合おうということになったのだ。だが、年下のヘルミーナは、当然敬語を使っている。
「私の場合は、親が決めた人だったわ。幸いアーノルはいい人だったから、今では大好きだけど...当時は一切興味がなかったのよ」
ブランシェは、当時の様子を思い出しながら語りだす。
「そうだったのですね。貴族の仕来りにはまだ疎いのですが、好きでもない人とよく結婚出来ましたね。私なら逃げ出したくなると思います」
「そうねぇ~?私も当時はどうにかして逃げられないか考えてたわ。でも、アーノルからの猛アタックでいつの間にか好きになっていて、結婚していたわ。今となっては、良かったのかもしれないのよね」
ヘルミーナは、相当アーノルが努力されたのだろうなと感じる。でも、自分なら絶対嫌だなと感じてしまうのだ。
「ちなみに、自由恋愛とはどういうものなのかしら?どうやって知り合ったのよ?それに、結構年の差があるわよね?」
意外に、ズケズケと攻めてくるブランシェだが、ヘルミーナは一切嫌な気はしないのだ。
「どうだったのでしょ?本当にあっという間で、あまり覚えていないのです。いつの間にかお互いが好きになって婚約して結婚になってしまいました。それに...」
ヘルミーナは、思い返すが、本当にあっという間だなと思うのだ。
「アレクからは、年齢の差なんて気にしないって言われました。猛アタックされましたね。今思い返しても私でよかったのかと思う日がありますが、ヘルミーナがいいと言われて愛されているのを感じます」
やはりヘルミーナの中では、子供と大人ということで、いまだに思うことはあるのだが、愛されていることを肌で感じるので、今後はアレクの前で年齢差のことは言わないようにしようと思うのである。
「本当にいいわね。貴重な体験談が聞けて嬉しいわ。そして、一番気になるのは、王女殿下の話ですわ。好きな人はいるのですか?」
ヘルミーナも、気になるようでエリーゼの方を自然と向いてしまう。
「王女殿下は、やめて下さい。それに畏まった言葉も嫌ですわ。エリーゼと呼んで下さい」
単なるお茶会というのもあるが、こういう女子会は初めてなので気楽に接して貰いたいのだ。
「じゃあ、遠慮なくいくわね。好きな人はいるのかしら?」
「・・・・ヘルミーナさん、ごめんなさいです。アレク様が大好きなのです」
ちょっと遠慮しながらも、エリーゼはここしかないといった感じで、本心を述べる。
「え?王女殿下...じゃなかったわ。エリーゼさん、本当なの?」
ブランシェは、驚いた声を出して、チラッとヘルミーナを見る。しかし、怒る様子もなくヘルミーナは笑顔なのだ。
「はい!アレク様をお慕いしております。結婚したいです」
「ヘルミーナさん、どうなの?」
ブランシェは、ヘルミーナの顔色を窺いながら反対するのか?認めるのか?聞いてくるのだ。
「本当は、アレクを独占したい気持ちはありますが、エリーゼ王女...エリーゼさんならいいと思っています。お互いにアレクを支え合っていけたらなと」
「ヘルミーナさん!本当にいいのですか?」
エリーゼは、驚いた顔しながら尋ねるのだ。
「はい!アレクがいいのなら私は反対しません!」
エリーゼは、その言葉を聞いてガッツポーズをするのだ。
「よかったわね。エリーゼさん」
ブランシェも祝福の言葉をかける。
「でも、アレクが娶る気にならないといけないので...」
「今から作戦会議よ!いいわね」
ブランシェが、楽しそうにアレク包囲網作戦を練り始めるのだった。
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