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第8章 復学生活の始まり
第326話 権力に媚媚な先生とウッドストック侯爵!
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「ずっと土下座をしていないで、これを見てください。ウッドストック兄弟は、死にはしませんから放置で構いませんよ」
アレクは、ウッドストック兄弟などお構いなしに映像を映し出す魔道具を取り出して、青い石を填めるのだ。すると、先程の一連の流れが映し出される。
「これはなんですか!」
先程まで偉そうにしていた先生が畏まったようにアレクに尋ねる。
「これは、魔ノ国から頂いた記録した絵を映し出す魔道具です。これでも、俺が悪いと言えますか?」
「いえいえ、この絵には驚かされましたが、タカハシ辺境伯様が悪いということはないのです。むしろ、ウッドストック兄弟の非道さを裏付ける証拠となるでしょう。ですよね?みなさん?」
他の先生方も同意するように頷くのだ。
「それと先生、学園は平民も貴族も平等です。もし、次に貴族を庇い、贔屓する現場を目撃した時点で学園長と陛下に報告をするつもりですので、肝に銘じておいて下さい」
アレクは、どうにかこの腐敗した現状を変えようと思うのだ。
「あ!はい!畏まりました。二度と差別することなく接するように致します!それと、ウッドストック侯爵様とのやりとりはどのように致しましょうか?」
「全て俺が話しをつけますので、先生は、ウッドストック侯爵に連絡を入れてください」
アレクは、一切気にする様子もなく、ウッドストック侯爵と対峙する構えを見せるのだ。
「わかりました。それと、ウッドストック兄弟の処罰についても話し合わないといけません。その際は、再度先程の魔道具が必要になりますので、お呼び立てしてもよろしいでしょうか?」
「はい!その時は、呼んで下さい。しっかりと罪を償ってもらいましょう」
これまで犯してきた罪が全て認められるかはわからないが、少なからずこの先ウッドストック兄弟によって被害を被る生徒が減るだろうと考えたアレク。
「では、ウッドストック兄弟とこの少女を運びますか。ここに置いておくのも邪魔ですからね」
酷い言い方ではあるが、当然の報いだと思っているアレクは冷たい目でウッドストック兄弟と少女を見るのだ。
「はい!ウッドストック兄弟と少女については、我々が保健室に運びます。タカハシ辺境伯様は、このままお帰り下さい。再度またご連絡致します」
本当に、最初に会った時とは別人のような態度を見せる先生。
「では、よろしくお願いします。フェリウス先輩、行きましょうか」
「え?あぁ~そうしようか...」
一連の流れを見ていたフェリウスも風紀委員のメンバーも呆気にとられるのだった。
◆
「急患を連れてきました。ハリス先生よろしくお願いします」
先生方がいきなり患者を運んできたことで、保健室の先生であるハリスは驚く。
「先生方が総出でどうしましたか?ん?これは、いけませんね。寝かして下さい。すぐ診てみます」
ハリスは、スキルを使用してウッドストック兄弟を診断するのだ。
「何があればこのようなことに...」
ハリスは、診断をするに連れて青い顔になっていくのである。
「ハリス先生、どうしたのですか?」
ハリスの顔を見た先生方が、何があったのかと心配するように見つめる。
「二人共、魔力回路が全て破壊されており、全身の複雑骨折になっています。複雑骨折は時間をかければ治すことは出来ますが、もう魔法を使うことは出来ないでしょう...」
「なっ!魔力回路を破壊ですか...」
先生方は、まさかそこまで酷い状態だったとは知らず驚いてしまう。
「何があったかは知りませんが、応急処置はしますので、治癒院に報告をして運びましょう。ここでは、応急処置が精一杯です」
その後、ウッドストック兄弟は、治癒院から派遣された人々によって運び出されて治癒院へと向かう。
◆
「何!サファリとニードルが治癒院に運ばれただと!」
「はい!重傷をおっているそうです」
学園からウッドストック侯爵の下に知らせがきて、ウッドストック侯爵は驚きの声を上げる。
「今すぐ治癒院へ向かう!馬車を用意しろ」
「は、はい!畏まりました」
執事は、慌てて馬車の用意をしてウッドストック侯爵と共に治癒院へと向かうのだ。
それから、治癒院へと着いた侯爵は、すぐに馬車を降り、走ってウッドストック兄弟の下へと向かう。
「これは...先生、二人は治るんだろうな?」
全身包帯でぐるぐる巻きにされているウッドストック兄弟を見たウッドストック侯爵は、治癒院の先生に問い詰めるように尋ねる。
「も、申し訳ございませんが、魔力回路の修復は不可能です!全身の複雑骨折の完治にも時間がかかるでしょう...」
ウッドストック侯爵は、それを聞いた瞬間、顔を真っ赤にして額に血管を浮き立たせる。
「クソ!どこのどいつか知らんが!許さんぞ!今すぐ誰が二人をこのようにしたか調べ上げろ!いいな!」
「は、はい!畏まりましたぁぁぁ」
執事は、直ぐ様治癒院を出ていき、ウッドストック兄弟をこのようにした者の行方を調べに行くのだった。
アレクは、ウッドストック兄弟などお構いなしに映像を映し出す魔道具を取り出して、青い石を填めるのだ。すると、先程の一連の流れが映し出される。
「これはなんですか!」
先程まで偉そうにしていた先生が畏まったようにアレクに尋ねる。
「これは、魔ノ国から頂いた記録した絵を映し出す魔道具です。これでも、俺が悪いと言えますか?」
「いえいえ、この絵には驚かされましたが、タカハシ辺境伯様が悪いということはないのです。むしろ、ウッドストック兄弟の非道さを裏付ける証拠となるでしょう。ですよね?みなさん?」
他の先生方も同意するように頷くのだ。
「それと先生、学園は平民も貴族も平等です。もし、次に貴族を庇い、贔屓する現場を目撃した時点で学園長と陛下に報告をするつもりですので、肝に銘じておいて下さい」
アレクは、どうにかこの腐敗した現状を変えようと思うのだ。
「あ!はい!畏まりました。二度と差別することなく接するように致します!それと、ウッドストック侯爵様とのやりとりはどのように致しましょうか?」
「全て俺が話しをつけますので、先生は、ウッドストック侯爵に連絡を入れてください」
アレクは、一切気にする様子もなく、ウッドストック侯爵と対峙する構えを見せるのだ。
「わかりました。それと、ウッドストック兄弟の処罰についても話し合わないといけません。その際は、再度先程の魔道具が必要になりますので、お呼び立てしてもよろしいでしょうか?」
「はい!その時は、呼んで下さい。しっかりと罪を償ってもらいましょう」
これまで犯してきた罪が全て認められるかはわからないが、少なからずこの先ウッドストック兄弟によって被害を被る生徒が減るだろうと考えたアレク。
「では、ウッドストック兄弟とこの少女を運びますか。ここに置いておくのも邪魔ですからね」
酷い言い方ではあるが、当然の報いだと思っているアレクは冷たい目でウッドストック兄弟と少女を見るのだ。
「はい!ウッドストック兄弟と少女については、我々が保健室に運びます。タカハシ辺境伯様は、このままお帰り下さい。再度またご連絡致します」
本当に、最初に会った時とは別人のような態度を見せる先生。
「では、よろしくお願いします。フェリウス先輩、行きましょうか」
「え?あぁ~そうしようか...」
一連の流れを見ていたフェリウスも風紀委員のメンバーも呆気にとられるのだった。
◆
「急患を連れてきました。ハリス先生よろしくお願いします」
先生方がいきなり患者を運んできたことで、保健室の先生であるハリスは驚く。
「先生方が総出でどうしましたか?ん?これは、いけませんね。寝かして下さい。すぐ診てみます」
ハリスは、スキルを使用してウッドストック兄弟を診断するのだ。
「何があればこのようなことに...」
ハリスは、診断をするに連れて青い顔になっていくのである。
「ハリス先生、どうしたのですか?」
ハリスの顔を見た先生方が、何があったのかと心配するように見つめる。
「二人共、魔力回路が全て破壊されており、全身の複雑骨折になっています。複雑骨折は時間をかければ治すことは出来ますが、もう魔法を使うことは出来ないでしょう...」
「なっ!魔力回路を破壊ですか...」
先生方は、まさかそこまで酷い状態だったとは知らず驚いてしまう。
「何があったかは知りませんが、応急処置はしますので、治癒院に報告をして運びましょう。ここでは、応急処置が精一杯です」
その後、ウッドストック兄弟は、治癒院から派遣された人々によって運び出されて治癒院へと向かう。
◆
「何!サファリとニードルが治癒院に運ばれただと!」
「はい!重傷をおっているそうです」
学園からウッドストック侯爵の下に知らせがきて、ウッドストック侯爵は驚きの声を上げる。
「今すぐ治癒院へ向かう!馬車を用意しろ」
「は、はい!畏まりました」
執事は、慌てて馬車の用意をしてウッドストック侯爵と共に治癒院へと向かうのだ。
それから、治癒院へと着いた侯爵は、すぐに馬車を降り、走ってウッドストック兄弟の下へと向かう。
「これは...先生、二人は治るんだろうな?」
全身包帯でぐるぐる巻きにされているウッドストック兄弟を見たウッドストック侯爵は、治癒院の先生に問い詰めるように尋ねる。
「も、申し訳ございませんが、魔力回路の修復は不可能です!全身の複雑骨折の完治にも時間がかかるでしょう...」
ウッドストック侯爵は、それを聞いた瞬間、顔を真っ赤にして額に血管を浮き立たせる。
「クソ!どこのどいつか知らんが!許さんぞ!今すぐ誰が二人をこのようにしたか調べ上げろ!いいな!」
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