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第8章 復学生活の始まり
第319話 復学当日から問題を起こすアレク!
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復学の日を迎えたアレクは、久々の制服に身を包み、歩いて登校している。学園に近付くに連れて学生の姿が目に付くようになり、馬車も往来している。本来貴族あるアレクは、馬車での通学が基本なのだが、王都の街を見ながら気ままに登校したいという理由で歩いているのだ。最悪、遅刻しそうになれば、転移を使えばいいと考えている。
「おい!俺様の道を作れ!こいつら邪魔者を排除しろ」
アレクが、学園の門に近付くと、金髪で目つきの悪い一人の学生が、執事と従者らしき人物に命令しているのだ。
「お前達、イスラス様の言葉が聞こえただろう?早くどけ!」
従者が、剣を抜いて生徒を脅すのだ。剣を抜いたことで、門にいた生徒達全員が走って逃げて行く。
「イスラス様、お待たせ致しました」
「よくやった!俺様に従わなければ、どうなるかこれでわかっただろうな。アハハハハハ」
イスラスは、逃げ惑う学生達を見て勝ち誇ったように大笑いする。
「イスラス様、万歳!イスラス様、万歳」
執事と従者が、両手を上げてイスラスに媚びを売るのだ。それを見ていたアレクは、馬鹿馬鹿しいなと思いながらイスラスの前を素通りして門を潜る。
「おい!そこのお前!俺の前を歩きやがって!許さないぞ」
アレクは、聞こえてはいるものの、相手にしたら面倒だと感じて無視をする。
「おい!聞こえないのか!お前だよお前!クソ!ダンあいつを連れてこい!」
従者はダンというらしく、イスラスはダンに命令をしてアレクを自分の目の前に連れてこようとするのだ。
「わかりました。おい!イスラス様がお呼びだ!止まれ」
しかしアレクは、止まらずそのまま歩き出す。
「この野郎~!」
ダンは、止まらないアレクに対して殴りかかろうとするのだ。だが、気付いたら宙返りしており、次の瞬間には、地べたに這いつくばっていたのである。
「流石に、殴るのはどうかと思うよ。さっきも、剣を抜いて脅してたけど、犯罪だがらね!」
アレクは、這いつくばるダンに対して、忠告をする。ダンは、何が起きたかわからず目をパチクリさせる。
「おい!ダン何をしてるんだ!早くそいつを痛めつけろ」
後ろから、イスラスがダンに命令をする。イスラスには、アレクの動きが早すぎて何が起こっているのか理解出来ていないのだ。
「は、はい!イスラス様申し訳ございません。すぐに痛めつけますのでお待ち下さい」
ダンは、立ち上がり、またしてもアレクに殴りかかってくるのだ。
「はぁぁ...言葉で言ってもわからないなら仕方ないか」
アレクは、ダンの拳を難なく避けて、加減したパンチを腹に食らわせるのだ。
「ぐはぁ...」
ダンは、変な声とヨダレを垂らしながら前のめりに倒れる。
「加減はしたけど、後遺症が残らないように早く連れて帰った方がいいよ。それと、君には特別にお仕置きが必要だね」
そう言った瞬間アレクは、イスラスの前に一瞬で移動してイスラスを抱え上げて、ズボンを下ろしてお尻をバチ~ンと叩くのだ。
「・・・・ぐわぁぁぁいた~い!」
一瞬イスラスは、何が起こったのかわからない様子だったが、次の瞬間、自分のお尻に激痛が走り、情けない声を上げるのだ。
「まだまだいくよ」
バチ~ンバチ~ンと何度もお尻を叩くアレク。
「痛い~やめろぉぉぉ」
「まだ反省してないようだね。もっと強くいくよ」
更に強くバチ~ンバチ~ンとお尻を叩く。次第に、イスラスの喚く声に吸い寄せられたのか、先程脅された生徒やそれ以外の生徒も、その様子を見にくるのだ。
「見るな~やめろ~痛い~ごめんなさい!もう許して下さい」
イスラスは、涙目になりながら訴えるのだ。見物に来た生徒は、いい気味だと笑う者と何が起きてるの?といった者の二種類に分かれるのである。
「これに懲りたら二度とこんなことはしないようにな!」
「ぐぬぬぬ!絶対に許さない!俺は、ダルトワ伯爵家の嫡男だぞ!お前のことを父上に報告してやるからな!覚悟しとけよ」
イスラスは、悔しい顔をしながらアレクを脅すのだ。
「はぁぁ、まだ反省してないんだね。続きをしようか!それと、報告するならすればいいよ。アレク・フォン・タカハシ辺境伯が王都の屋敷で待ってると伝えて」
アレクは、わざと辺境伯とつけるのだ。しかし、イスラスには通じていないようでギャーギャーとまた喚いている。アレクは、また持ち上げて、次はパンツまで下ろしてお尻を叩くのだ。
「ギャァァァ、やめろ~痛い~見るなぁぁぁぁ」
イスラスは、暴れるが一切身動きが取れないのである。それに、痛さと羞恥心で頭がどうにかなってしまいそうになるのだ。
「なにをしてるんだ!ってアレクじゃないか!」
「先生!お久しぶりです」
担任だったギルバートが騒ぎを聞きつけてやってきたのだ。
「アレク、とりあえず、そいつを下ろしてやれ。それと、これがどういう状況か説明してほしいから職員室まで来てくれないか?」
「はい!わかりました。でもこの子も連れて行きますよ!原因の元なので」
アレクは、素直に職員室に行くことは了承するが、イスラスを下ろそうとはしない。
「わかった!連れてきていいから、とりあえずパンツくらい履かせてやれ。履かせたら俺と職員室な」
「は~い!わかりました」
アレクは、抱えたまま器用にパンツを履かせて、先生の後をついていくのであった。
「おい!俺様の道を作れ!こいつら邪魔者を排除しろ」
アレクが、学園の門に近付くと、金髪で目つきの悪い一人の学生が、執事と従者らしき人物に命令しているのだ。
「お前達、イスラス様の言葉が聞こえただろう?早くどけ!」
従者が、剣を抜いて生徒を脅すのだ。剣を抜いたことで、門にいた生徒達全員が走って逃げて行く。
「イスラス様、お待たせ致しました」
「よくやった!俺様に従わなければ、どうなるかこれでわかっただろうな。アハハハハハ」
イスラスは、逃げ惑う学生達を見て勝ち誇ったように大笑いする。
「イスラス様、万歳!イスラス様、万歳」
執事と従者が、両手を上げてイスラスに媚びを売るのだ。それを見ていたアレクは、馬鹿馬鹿しいなと思いながらイスラスの前を素通りして門を潜る。
「おい!そこのお前!俺の前を歩きやがって!許さないぞ」
アレクは、聞こえてはいるものの、相手にしたら面倒だと感じて無視をする。
「おい!聞こえないのか!お前だよお前!クソ!ダンあいつを連れてこい!」
従者はダンというらしく、イスラスはダンに命令をしてアレクを自分の目の前に連れてこようとするのだ。
「わかりました。おい!イスラス様がお呼びだ!止まれ」
しかしアレクは、止まらずそのまま歩き出す。
「この野郎~!」
ダンは、止まらないアレクに対して殴りかかろうとするのだ。だが、気付いたら宙返りしており、次の瞬間には、地べたに這いつくばっていたのである。
「流石に、殴るのはどうかと思うよ。さっきも、剣を抜いて脅してたけど、犯罪だがらね!」
アレクは、這いつくばるダンに対して、忠告をする。ダンは、何が起きたかわからず目をパチクリさせる。
「おい!ダン何をしてるんだ!早くそいつを痛めつけろ」
後ろから、イスラスがダンに命令をする。イスラスには、アレクの動きが早すぎて何が起こっているのか理解出来ていないのだ。
「は、はい!イスラス様申し訳ございません。すぐに痛めつけますのでお待ち下さい」
ダンは、立ち上がり、またしてもアレクに殴りかかってくるのだ。
「はぁぁ...言葉で言ってもわからないなら仕方ないか」
アレクは、ダンの拳を難なく避けて、加減したパンチを腹に食らわせるのだ。
「ぐはぁ...」
ダンは、変な声とヨダレを垂らしながら前のめりに倒れる。
「加減はしたけど、後遺症が残らないように早く連れて帰った方がいいよ。それと、君には特別にお仕置きが必要だね」
そう言った瞬間アレクは、イスラスの前に一瞬で移動してイスラスを抱え上げて、ズボンを下ろしてお尻をバチ~ンと叩くのだ。
「・・・・ぐわぁぁぁいた~い!」
一瞬イスラスは、何が起こったのかわからない様子だったが、次の瞬間、自分のお尻に激痛が走り、情けない声を上げるのだ。
「まだまだいくよ」
バチ~ンバチ~ンと何度もお尻を叩くアレク。
「痛い~やめろぉぉぉ」
「まだ反省してないようだね。もっと強くいくよ」
更に強くバチ~ンバチ~ンとお尻を叩く。次第に、イスラスの喚く声に吸い寄せられたのか、先程脅された生徒やそれ以外の生徒も、その様子を見にくるのだ。
「見るな~やめろ~痛い~ごめんなさい!もう許して下さい」
イスラスは、涙目になりながら訴えるのだ。見物に来た生徒は、いい気味だと笑う者と何が起きてるの?といった者の二種類に分かれるのである。
「これに懲りたら二度とこんなことはしないようにな!」
「ぐぬぬぬ!絶対に許さない!俺は、ダルトワ伯爵家の嫡男だぞ!お前のことを父上に報告してやるからな!覚悟しとけよ」
イスラスは、悔しい顔をしながらアレクを脅すのだ。
「はぁぁ、まだ反省してないんだね。続きをしようか!それと、報告するならすればいいよ。アレク・フォン・タカハシ辺境伯が王都の屋敷で待ってると伝えて」
アレクは、わざと辺境伯とつけるのだ。しかし、イスラスには通じていないようでギャーギャーとまた喚いている。アレクは、また持ち上げて、次はパンツまで下ろしてお尻を叩くのだ。
「ギャァァァ、やめろ~痛い~見るなぁぁぁぁ」
イスラスは、暴れるが一切身動きが取れないのである。それに、痛さと羞恥心で頭がどうにかなってしまいそうになるのだ。
「なにをしてるんだ!ってアレクじゃないか!」
「先生!お久しぶりです」
担任だったギルバートが騒ぎを聞きつけてやってきたのだ。
「アレク、とりあえず、そいつを下ろしてやれ。それと、これがどういう状況か説明してほしいから職員室まで来てくれないか?」
「はい!わかりました。でもこの子も連れて行きますよ!原因の元なので」
アレクは、素直に職員室に行くことは了承するが、イスラスを下ろそうとはしない。
「わかった!連れてきていいから、とりあえずパンツくらい履かせてやれ。履かせたら俺と職員室な」
「は~い!わかりました」
アレクは、抱えたまま器用にパンツを履かせて、先生の後をついていくのであった。
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