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第7章 新たな出会いと仲間
第318話 陛下完全回復と思わぬ副作用に陛下が大変なことに!
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「もうすでに、陛下の体調不良の原因はわかっています。今からお話することは、バトラーさんを信用してのことです。本来であれば誓約書を書いてもらう事柄ですから。信用していいですよね?」
陛下の娘であるエリーゼを治した時に、陛下とアントンには力があることが知られているので平気だが、バトラーは何も知らないのだ。
「バトラー、秘密を守ることが出来ないのであれば、今すぐ退出しなさい」
「いえ!大丈夫です!墓場まで持っていく覚悟は出来ています」
バトラーは、13歳にしてこの強さがあるアレクの秘密を知りたいと密かに思っていたのだ。その一部でも見ることが出来るなら、この機会を無駄には出来ないと考えたのである。
「アレクよ。早く余を治してくれ」
「陛下!お目覚めになられたのですか?」
「こう騒がれては、おちおち寝ておれぬわ」
陛下は、いつものような話し方をしているが、声に覇気がない。
「申し訳ございません!陛下」
アントンとバトラーは、頭を下げて謝るのだ。
「よいよい!それよりも、早く治してくれ」
陛下は、寝ながら片腕を上げて腕を振りながら、騒いだことなどより治療を進めるように急かす。
「陛下!ただの心労ですので、すぐ良くなりますよ。薬を作りますので暫くお待ち下さい」
「全知全能薬学」
アレクは、心労についての薬を探す。そして、副作用の無いものを探そうと上から順に見ていくのだ。暫くすると、即効性がある薬を見つけるのだが、ある副作用に目がいく。だが、陛下も世継ぎはいっぱいいた方がいいだろうと考えたアレクは、まぁいいかと選ぶのだ。
「薬素材創造(ex) 」
キラー・ビーの蜂蜜とオークジェネラルの睾丸と金剛スッポンの生き血を器に出す。
「調合(ex) 」
キラー・ビーの蜂蜜とオークジェネラルの睾丸と金剛スッポンの生き血は、調合(ex)によって一瞬にして液体へと変わるのだ。
「陛下、不味いかも知れませんが、飲めばすぐに元気になりますから、残さず飲み干して下さい」
アレクは、完成した心労に効くポーションを陛下の下に持っていくのだ。
アレクの後ろで、一部始終見ていたバトラーとアントンは、スキルの凄さに驚くのと同時に使われた素材の生々しさに顔を顰めるのであった。
「二人共、そんな不気味な物が入っておるのか?アレクよ、本当に飲んで平気なのか?」
二人の嫌そうな顔を見た陛下は、思わず躊躇ってしまうのだ。
「毒ではないので安心して下さい。副作用はありますが...陛下なら平気だと思います」
「副作用とな?うむ!その様子なら今は聞かない方が良さそうであるな。あとで聞くとしよう」
そう言って、陛下はポーションを一気に飲み干すのだ。しかし、あまりにも不味かったのだろうか?飲み干した瞬間、咳き込んでしまうのだ。
「ゲホゲホ...これは酷いぞ。アレクでなければ、罪に問うところであったわ。だが、なんだ?この昔に戻ったような体の軽さは...」
陛下は、すぐに立ち上がり、ジャンプをしたり体を大きく捻ったりするのだ。
「陛下!急に動いて平気なのですか?」
アントンが、普段しないような陛下の動きに驚きながら尋ねる。
「気持ちいいくらい体が軽いのでな。今の余ならなんでも出来そうである。アントン心配するでない!して、副作用とはなんなのだ?答えよ、アレク」
ズイッとアレクに近付き、威圧するようにアレクに尋ねる。
「・・・・・」
アレクは、目を泳がせて沈黙する。すると、陛下は顔を更にアレクへ近付けて威圧するのだ。
「言わぬかぁぁぁぁぁ」
「性欲が10倍...」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で、ボソッと言うのだ。
「ア~レ~ク~!ハッキリ言わぬか!」
「あぁぁぁ!性欲が10倍になるんです!副作用はない方がいいと思ったのですが、世継ぎがいっぱい出来るのは悪くないかなと思って...」
「はぁぁぁ!アレクよ!10倍とな!余を殺す気か?」
もっと酷い副作用かと思いきや性欲というワードに、思わずため息を吐く陛下。そして、10倍に対しては、どんな現象になるか想像しただけで恐ろしくなるのだ。
「ごめんなさ~い!」
アレクは、陛下の威圧に耐えきれなくなり、謝るのだ。
「フフッフッハハハ、陛下申し訳ございません。もう耐えきれません!性欲、性欲10倍とは...今すぐに夫人達を集めて参ります」
アントンは、我慢出来ずに大笑いしだすのだ。バトラーも、我慢してはいるが今にも吹き出しそうになっている。
「アントンやめぬか!余を殺す気か!余の年齢を考えぬか」
「陛下!回復薬は置いていきますので、失礼します。転移」
「待たぬか!アレク!」
アレクは、逃げるしかないと思い回復薬を大量に置いて、自分の屋敷に転移するのだった。
陛下の娘であるエリーゼを治した時に、陛下とアントンには力があることが知られているので平気だが、バトラーは何も知らないのだ。
「バトラー、秘密を守ることが出来ないのであれば、今すぐ退出しなさい」
「いえ!大丈夫です!墓場まで持っていく覚悟は出来ています」
バトラーは、13歳にしてこの強さがあるアレクの秘密を知りたいと密かに思っていたのだ。その一部でも見ることが出来るなら、この機会を無駄には出来ないと考えたのである。
「アレクよ。早く余を治してくれ」
「陛下!お目覚めになられたのですか?」
「こう騒がれては、おちおち寝ておれぬわ」
陛下は、いつものような話し方をしているが、声に覇気がない。
「申し訳ございません!陛下」
アントンとバトラーは、頭を下げて謝るのだ。
「よいよい!それよりも、早く治してくれ」
陛下は、寝ながら片腕を上げて腕を振りながら、騒いだことなどより治療を進めるように急かす。
「陛下!ただの心労ですので、すぐ良くなりますよ。薬を作りますので暫くお待ち下さい」
「全知全能薬学」
アレクは、心労についての薬を探す。そして、副作用の無いものを探そうと上から順に見ていくのだ。暫くすると、即効性がある薬を見つけるのだが、ある副作用に目がいく。だが、陛下も世継ぎはいっぱいいた方がいいだろうと考えたアレクは、まぁいいかと選ぶのだ。
「薬素材創造(ex) 」
キラー・ビーの蜂蜜とオークジェネラルの睾丸と金剛スッポンの生き血を器に出す。
「調合(ex) 」
キラー・ビーの蜂蜜とオークジェネラルの睾丸と金剛スッポンの生き血は、調合(ex)によって一瞬にして液体へと変わるのだ。
「陛下、不味いかも知れませんが、飲めばすぐに元気になりますから、残さず飲み干して下さい」
アレクは、完成した心労に効くポーションを陛下の下に持っていくのだ。
アレクの後ろで、一部始終見ていたバトラーとアントンは、スキルの凄さに驚くのと同時に使われた素材の生々しさに顔を顰めるのであった。
「二人共、そんな不気味な物が入っておるのか?アレクよ、本当に飲んで平気なのか?」
二人の嫌そうな顔を見た陛下は、思わず躊躇ってしまうのだ。
「毒ではないので安心して下さい。副作用はありますが...陛下なら平気だと思います」
「副作用とな?うむ!その様子なら今は聞かない方が良さそうであるな。あとで聞くとしよう」
そう言って、陛下はポーションを一気に飲み干すのだ。しかし、あまりにも不味かったのだろうか?飲み干した瞬間、咳き込んでしまうのだ。
「ゲホゲホ...これは酷いぞ。アレクでなければ、罪に問うところであったわ。だが、なんだ?この昔に戻ったような体の軽さは...」
陛下は、すぐに立ち上がり、ジャンプをしたり体を大きく捻ったりするのだ。
「陛下!急に動いて平気なのですか?」
アントンが、普段しないような陛下の動きに驚きながら尋ねる。
「気持ちいいくらい体が軽いのでな。今の余ならなんでも出来そうである。アントン心配するでない!して、副作用とはなんなのだ?答えよ、アレク」
ズイッとアレクに近付き、威圧するようにアレクに尋ねる。
「・・・・・」
アレクは、目を泳がせて沈黙する。すると、陛下は顔を更にアレクへ近付けて威圧するのだ。
「言わぬかぁぁぁぁぁ」
「性欲が10倍...」
聞こえるか聞こえないかくらいの声で、ボソッと言うのだ。
「ア~レ~ク~!ハッキリ言わぬか!」
「あぁぁぁ!性欲が10倍になるんです!副作用はない方がいいと思ったのですが、世継ぎがいっぱい出来るのは悪くないかなと思って...」
「はぁぁぁ!アレクよ!10倍とな!余を殺す気か?」
もっと酷い副作用かと思いきや性欲というワードに、思わずため息を吐く陛下。そして、10倍に対しては、どんな現象になるか想像しただけで恐ろしくなるのだ。
「ごめんなさ~い!」
アレクは、陛下の威圧に耐えきれなくなり、謝るのだ。
「フフッフッハハハ、陛下申し訳ございません。もう耐えきれません!性欲、性欲10倍とは...今すぐに夫人達を集めて参ります」
アントンは、我慢出来ずに大笑いしだすのだ。バトラーも、我慢してはいるが今にも吹き出しそうになっている。
「アントンやめぬか!余を殺す気か!余の年齢を考えぬか」
「陛下!回復薬は置いていきますので、失礼します。転移」
「待たぬか!アレク!」
アレクは、逃げるしかないと思い回復薬を大量に置いて、自分の屋敷に転移するのだった。
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