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第7章 新たな出会いと仲間
第299話 ギルドマスターの正体とS級アレク誕生!
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「アレク様、この度はキングサンダーバードの討伐お疲れ様でした。私は、この冒険者ギルドのマスターをしております。ヌプカと申します」
キングサンダーバードを見て興奮していたヌプカが、アレクを見つけると綺麗な所作で挨拶をしてくる。
「ヌプカさんよろしくお願いします。もし、良ければなのですが、お二人だけで話せませんか?」
「ん?構いませんよ。では、こちらにお越し下さい。エルマくん色々ありがとうございます」
どうやら受付嬢はエルマというらしい。
そして、何故アレクが二人だけで話したいと言ったかというと、マンテ爺が小声で「アレク気をつけるんじゃ。あれは、吸血鬼じゃ」と言ったのである。それを確かめる為に、アレクはこのような発言をしたのだ。
◆
それから、ギルドマスターの部屋に来たアレクとヌプカは、向かい合って座る。
「二人になりたかった理由を、まず聞かせてはもらえませんか?」
ヌプカは、笑顔で尋ねてくる。
「その前に、俺の従魔を紹介しますね。マンティコアのマンテ爺です」
マンテ爺は、ヒョイッと飛んで机の上に乗り、ヌプカの前へと行く。
「吸血鬼じゃろ?うまく隠しておるが、丸分かりじゃ。何故人間の国におるんじゃ?」
「なんのこととは言えない雰囲気ですね。少し長くなりますが、お話させて頂きます」
ヌプカは、ゆっくりと生い立ちを語り始めた。その内容とは、母は人間で父が吸血鬼だったそうだ。普通は、人間と吸血鬼が恋に落ちることはないのだが、ヌプカの父は特別だったらしく、ヌプカの母を見て一目惚れをしたそうだ。何度も何度もアタックして、ヌプカの母が折れた形で一緒になったそうだ。その間に産まれたのが、ヌプカであり、ヌプカは生まれながらの特異体質で人間の姿にも吸血鬼の姿にも成れるのだ。更に、吸血鬼の弱点である太陽すらも克服しているのである。
「私は、ただ母の国を見て感じたいと思ったのです。成り行きでギルドマスターになってしまいましたがね。決して悪意があるわけではありません」
何百年も生きる中で、母を早くに亡くして、母はどんな場所で暮らしていたのか?人間の国とはどのような文化なのかを知りたくやってきたそうだ。
「なんじゃ。そういう事じゃったのか。疑って悪かったのぅ」
「え?疑わないのですか?」
まさか、すぐに信用してもらえると思っていなかったので驚くヌプカ。
「話している時に、悪意を感じんかったからのぅ。ワシは、敏感じゃからすぐわかるんじゃ」
マンテ爺は、アレクと生活していく中で、色んな物に触れたりいろんな人物と出会ってきたことで、より敏感に感じるようになったのだ。
「マンテ爺が、そう言うなら間違いないね。ヌプカさん、いきなり色々聞いてしまってごめんなさい」
「構いませんよ。いずれ誰かに気付かれるとは思っていましたから。それに、内密にして頂いただいただけでありがたいです」
ヌプカは、変わらず笑顔で接してくれている。
本当のことを言えばヌプカも誰かに気付いてもらいたかったのだ。ずっと、秘密を抱えるというのはそれだけ苦痛でもあるからだ。
「誰にも言いませんから安心して下さい。それにしても、吸血鬼の国...行ってみたいですよ。どんな場所か気になります」
異世界に来たのだから、日本では絶対に叶わないようなことをしたいと前々から思っていたのだ。
「そうですね...別大陸にありますから行くのは困難かと思いますよ」
「飛行魔法を習得すれば...ヌプカさんいつか連れて行って下さい」
オレールから飛行魔法を学ぶ気満々のアレクは、既にどんな国なんだろうと想像を膨らませるのだった。
「いつかお連れしますよ。それより、キングサンダーバードの件で、アレク様をS級に昇格させようと思います」
まさか一気にS級になるとは思っていなかったので驚くアレク。
「え?いいのですか?」
「そもそも王都いや王国全土を救った英雄様であれば、それだけでS級に上げないといけません。逆に遅くなり申し訳ございませんでした」
「英雄様はやめてくださいよ。あとS級の件、そう言うことならお言葉に甘えさせて頂きます」
そう言うと、ヌプカは笑顔でうんうんと頷く。そして、タイミングよくトントントンとノック音がなり、ヌプカが許可を出すとエルマが入ってきたのだ。
「エルマくん、出来ましたか?」
「はい!こちらがアレク様の新しいギルド証になります」
持ってきたのは、金色に輝いたギルド証だったのだ。
キングサンダーバードを見て興奮していたヌプカが、アレクを見つけると綺麗な所作で挨拶をしてくる。
「ヌプカさんよろしくお願いします。もし、良ければなのですが、お二人だけで話せませんか?」
「ん?構いませんよ。では、こちらにお越し下さい。エルマくん色々ありがとうございます」
どうやら受付嬢はエルマというらしい。
そして、何故アレクが二人だけで話したいと言ったかというと、マンテ爺が小声で「アレク気をつけるんじゃ。あれは、吸血鬼じゃ」と言ったのである。それを確かめる為に、アレクはこのような発言をしたのだ。
◆
それから、ギルドマスターの部屋に来たアレクとヌプカは、向かい合って座る。
「二人になりたかった理由を、まず聞かせてはもらえませんか?」
ヌプカは、笑顔で尋ねてくる。
「その前に、俺の従魔を紹介しますね。マンティコアのマンテ爺です」
マンテ爺は、ヒョイッと飛んで机の上に乗り、ヌプカの前へと行く。
「吸血鬼じゃろ?うまく隠しておるが、丸分かりじゃ。何故人間の国におるんじゃ?」
「なんのこととは言えない雰囲気ですね。少し長くなりますが、お話させて頂きます」
ヌプカは、ゆっくりと生い立ちを語り始めた。その内容とは、母は人間で父が吸血鬼だったそうだ。普通は、人間と吸血鬼が恋に落ちることはないのだが、ヌプカの父は特別だったらしく、ヌプカの母を見て一目惚れをしたそうだ。何度も何度もアタックして、ヌプカの母が折れた形で一緒になったそうだ。その間に産まれたのが、ヌプカであり、ヌプカは生まれながらの特異体質で人間の姿にも吸血鬼の姿にも成れるのだ。更に、吸血鬼の弱点である太陽すらも克服しているのである。
「私は、ただ母の国を見て感じたいと思ったのです。成り行きでギルドマスターになってしまいましたがね。決して悪意があるわけではありません」
何百年も生きる中で、母を早くに亡くして、母はどんな場所で暮らしていたのか?人間の国とはどのような文化なのかを知りたくやってきたそうだ。
「なんじゃ。そういう事じゃったのか。疑って悪かったのぅ」
「え?疑わないのですか?」
まさか、すぐに信用してもらえると思っていなかったので驚くヌプカ。
「話している時に、悪意を感じんかったからのぅ。ワシは、敏感じゃからすぐわかるんじゃ」
マンテ爺は、アレクと生活していく中で、色んな物に触れたりいろんな人物と出会ってきたことで、より敏感に感じるようになったのだ。
「マンテ爺が、そう言うなら間違いないね。ヌプカさん、いきなり色々聞いてしまってごめんなさい」
「構いませんよ。いずれ誰かに気付かれるとは思っていましたから。それに、内密にして頂いただいただけでありがたいです」
ヌプカは、変わらず笑顔で接してくれている。
本当のことを言えばヌプカも誰かに気付いてもらいたかったのだ。ずっと、秘密を抱えるというのはそれだけ苦痛でもあるからだ。
「誰にも言いませんから安心して下さい。それにしても、吸血鬼の国...行ってみたいですよ。どんな場所か気になります」
異世界に来たのだから、日本では絶対に叶わないようなことをしたいと前々から思っていたのだ。
「そうですね...別大陸にありますから行くのは困難かと思いますよ」
「飛行魔法を習得すれば...ヌプカさんいつか連れて行って下さい」
オレールから飛行魔法を学ぶ気満々のアレクは、既にどんな国なんだろうと想像を膨らませるのだった。
「いつかお連れしますよ。それより、キングサンダーバードの件で、アレク様をS級に昇格させようと思います」
まさか一気にS級になるとは思っていなかったので驚くアレク。
「え?いいのですか?」
「そもそも王都いや王国全土を救った英雄様であれば、それだけでS級に上げないといけません。逆に遅くなり申し訳ございませんでした」
「英雄様はやめてくださいよ。あとS級の件、そう言うことならお言葉に甘えさせて頂きます」
そう言うと、ヌプカは笑顔でうんうんと頷く。そして、タイミングよくトントントンとノック音がなり、ヌプカが許可を出すとエルマが入ってきたのだ。
「エルマくん、出来ましたか?」
「はい!こちらがアレク様の新しいギルド証になります」
持ってきたのは、金色に輝いたギルド証だったのだ。
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