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第7章 新たな出会いと仲間
第297話 夜明けの雫を全員領地に呼んじゃえ!
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食事の後、リンとラミリスは、ヘルミーナの部屋で女子会をしている。
なので今は、アレクの執務室にはリッドとゼフが来ているのだ。
「ドラゴンが入った魔袋とこれが報告書だよ。魔袋は、ハーバイロ伯爵様の持ち物だった物だからアレク様の判断で処分してほしい」
リッドは、やっと落ち着いたようでまともに話せるようになった。
「わかったよ。これが、言われてた報酬。白金貨だと使いづらいだろうから、全て金貨にしてある。ちゃんとあるか確認する?」
白い袋いっぱいに詰まった金貨を6袋取り出して机に置く。
リッドとゼフは、1つの袋を開けて満帆に詰まっている金貨に驚きながらも目を輝かせるのだ。
「これだけ見たら十分だよ。僕達が一生かけても手にできない報酬が目の前にあることがまだ信じられないくらいさ」
リッドは、1つ1つ袋を大事そうに抱えながら魔袋に入れていく。後で、パーティーメンバーと分けるのだろう。
「さっきゼフから、何故貴族になりたいか聞いたよ。それで、俺から提案があるんだけど聞く?」
「提案?とりあえず、話だけでも聞かせてくれないかい?」
アレクの意図が読めないリッドは、どういうことだと思う。
「俺が正式に辺境伯へ陞爵されたら、準男爵と男爵の任命権を与えられるんだ。それを使ってリッドを貴族にしようと考えている。でも...」
でもの後にアレクが語ったのは、まずアレクが与えられる領地に来て、与えられた役職を全うすること。所謂、すぐに独立は出来ないと言うことだ。そして、領地経営までに数年ある為、その間に貴族になる勉強をしてもらいながら待ってもらう必要があるということである。
「リッドは、困った人を助けたい夢があると聞いているけど、すぐに叶えられないかもしれない。それに、作法や貴族の常識などを学ばないといけない。それでもいいなら任命するけどどうする?」
リッドにとっては夢のまた夢だと思っていた貴族という夢が目の届くとこまで来たのだ。正直、現実味がなくリッドは話を聞いて呆けてしまっている。
「・・・・・」
「おい!リッド、どうするんだ?アレク様に返事をしろ」
見兼ねたゼフがリッドに活を入れるように言う。
「あ!えっと...どうしよう...」
リッドは、我に変えるとしどろもどろになるのだった。ゼフは、それを見て「はぁぁ」とため息をつく。
「急に言われても困るよね。まだ先の話だからゆっくり考えて答えを出したらいいよ」
アレクも、急いでいるわけではないので、早々に答えを求めるようなことはしない。ただ、リッドは優秀であることは短い間だが、感じているのでほしい人材だと思っているのだ。
「ありがとうございます。少し考えてから答えを伝えます」
リッドが、頭を下げてアレクに伝える。
「わかったよ。待ってるから。あと、ゼフにも領地に来てほしいんだけど、来る気はある?私兵の団長か副団長として是非雇いたいんだけど」
「俺もか?是非行かせてもらう!安定した収入と孤児院育ちの俺が簡単に団長か副団長へなれるなんてないからな」
ゼフは、即決即断で決めたようだ。あまりの即決の早さに驚くアレク。
「決断早くて嬉しいよ。ゼフありがとう。あとラミリスは、魔法を教える講師として、リンは冒険者育成の先生として雇いたいと考えている。二人にも伝えといてよ」
アレクの中では、しっかりと領地をどうしていこうかと考えていたようで、夜明けの雫はちょうどいい適任者揃いだったのだ。
「わかった!俺から伝えておく。それよりも、俺達みたいな孤児院育ちを周りに置いて平気なのか?」
ゼフは、他の貴族から白い目で見られたり、後ろ指を指されるのではないかと懸念しているようだ。
「え?気にしないよ。だって、これからも優秀な人材がいたら身分関係なしに来てもらう予定だからね」
アレクは、権力しかなく使えない貴族よりも身分を問わず優秀な人材を求めているのだ。
「やはりアレク様は、普通の貴族とは違うな。俺は、一生アレク様についていく」
「おい...それを言われたら即決できない俺が馬鹿みたいじゃないか」
それを聞いたアレクとゼフは、大笑いをするのであった。
なので今は、アレクの執務室にはリッドとゼフが来ているのだ。
「ドラゴンが入った魔袋とこれが報告書だよ。魔袋は、ハーバイロ伯爵様の持ち物だった物だからアレク様の判断で処分してほしい」
リッドは、やっと落ち着いたようでまともに話せるようになった。
「わかったよ。これが、言われてた報酬。白金貨だと使いづらいだろうから、全て金貨にしてある。ちゃんとあるか確認する?」
白い袋いっぱいに詰まった金貨を6袋取り出して机に置く。
リッドとゼフは、1つの袋を開けて満帆に詰まっている金貨に驚きながらも目を輝かせるのだ。
「これだけ見たら十分だよ。僕達が一生かけても手にできない報酬が目の前にあることがまだ信じられないくらいさ」
リッドは、1つ1つ袋を大事そうに抱えながら魔袋に入れていく。後で、パーティーメンバーと分けるのだろう。
「さっきゼフから、何故貴族になりたいか聞いたよ。それで、俺から提案があるんだけど聞く?」
「提案?とりあえず、話だけでも聞かせてくれないかい?」
アレクの意図が読めないリッドは、どういうことだと思う。
「俺が正式に辺境伯へ陞爵されたら、準男爵と男爵の任命権を与えられるんだ。それを使ってリッドを貴族にしようと考えている。でも...」
でもの後にアレクが語ったのは、まずアレクが与えられる領地に来て、与えられた役職を全うすること。所謂、すぐに独立は出来ないと言うことだ。そして、領地経営までに数年ある為、その間に貴族になる勉強をしてもらいながら待ってもらう必要があるということである。
「リッドは、困った人を助けたい夢があると聞いているけど、すぐに叶えられないかもしれない。それに、作法や貴族の常識などを学ばないといけない。それでもいいなら任命するけどどうする?」
リッドにとっては夢のまた夢だと思っていた貴族という夢が目の届くとこまで来たのだ。正直、現実味がなくリッドは話を聞いて呆けてしまっている。
「・・・・・」
「おい!リッド、どうするんだ?アレク様に返事をしろ」
見兼ねたゼフがリッドに活を入れるように言う。
「あ!えっと...どうしよう...」
リッドは、我に変えるとしどろもどろになるのだった。ゼフは、それを見て「はぁぁ」とため息をつく。
「急に言われても困るよね。まだ先の話だからゆっくり考えて答えを出したらいいよ」
アレクも、急いでいるわけではないので、早々に答えを求めるようなことはしない。ただ、リッドは優秀であることは短い間だが、感じているのでほしい人材だと思っているのだ。
「ありがとうございます。少し考えてから答えを伝えます」
リッドが、頭を下げてアレクに伝える。
「わかったよ。待ってるから。あと、ゼフにも領地に来てほしいんだけど、来る気はある?私兵の団長か副団長として是非雇いたいんだけど」
「俺もか?是非行かせてもらう!安定した収入と孤児院育ちの俺が簡単に団長か副団長へなれるなんてないからな」
ゼフは、即決即断で決めたようだ。あまりの即決の早さに驚くアレク。
「決断早くて嬉しいよ。ゼフありがとう。あとラミリスは、魔法を教える講師として、リンは冒険者育成の先生として雇いたいと考えている。二人にも伝えといてよ」
アレクの中では、しっかりと領地をどうしていこうかと考えていたようで、夜明けの雫はちょうどいい適任者揃いだったのだ。
「わかった!俺から伝えておく。それよりも、俺達みたいな孤児院育ちを周りに置いて平気なのか?」
ゼフは、他の貴族から白い目で見られたり、後ろ指を指されるのではないかと懸念しているようだ。
「え?気にしないよ。だって、これからも優秀な人材がいたら身分関係なしに来てもらう予定だからね」
アレクは、権力しかなく使えない貴族よりも身分を問わず優秀な人材を求めているのだ。
「やはりアレク様は、普通の貴族とは違うな。俺は、一生アレク様についていく」
「おい...それを言われたら即決できない俺が馬鹿みたいじゃないか」
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