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第7章 新たな出会いと仲間
第292話 夜明けの雫は、優しい人達でした!
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「サンダーバードの討伐依頼受理致します」
討伐依頼を受けに来たはいいが、絡まれてしまい、なかなか目的の討伐にいけなかったが、やっと目的を果たせるのだった。
「ありがとうございます。それで、場所はどこになりますか?」
「ヤ村の近くの草原に出没しているとのことです。地図をお渡し致しますね」
そう言って簡易的な地図を渡してくれた。アレクは、地図を受け取って見るが大まか過ぎてわからないのであった。
「と、とりあえず行ってみます。ありがとうございました」
アレクは、なんとかなるだろうと思って、ギルドを出る。
「思わず寝てしまったわい。それで、今から討伐かのぅ?」
決闘の間、ずっとアレクの胸の中に入っていたマンテ爺は、アレクの温もりを感じてそのまま寝てしまっていたのである。
「マンテ爺、なかなか出てこないと思ったら寝てたんだね。そうだよ。今からサンダーバード討伐に行く感じ。でも場所がさっぱりなんだよね。この地図酷いよね?」
アレクの胸元から顔を出して地図を覗くマンテ爺。
「うむ...確かにわかりにくいわい。じゃが、とりあえずこの方向に行ってみるのがええじゃろう」
「そうだね。マンテ爺頼んだよ」
「うむ!わかったわい」
そのような話をしながら王都を出て目的地に向かうのだった。
◆
あれから、マンテ爺に乗ってヤ村という場所に向かっている。しかし、道行く人とすれ違う度に「ギャー」と言われて大変なことになっている。終いには、冒険者に剣を向けられてしまったのだ。
「さっきは、すまなかった。まさかマンティコアを従魔にしているとは思わなくてね」
剣を向けてきた冒険者のリーダーらしき人物が謝ってくる。
「いえいえ、こちらこそ驚かせてしまい、ごめんなさい」
「でもまさか君みたいな子がB級とは驚いたよ」
従魔であることと冒険者であることを証明する為に、アレクの冒険者証を見せたのだ。
「よく言われます。さっきもギルドで無駄に絡まれましたしね」
「気に触ったなら謝るよ。あ!アレクくんは、依頼中だったかな?それなら引き止めてしまって悪かったね」
「大丈夫ですよ!ヤ村を探していたのですが、この地図だと分かりづらくて...目的地はこの草原なんです」
リーダーに、地図を見せると額に手をやり、ヤレヤレといった表情をする。
「相変わらずギルドは酷い地図を渡すね。この場所なら案内できるから連れていこうか?お前達もいいよね?」
すると、メンバー達も構わないといった表情や返事を返してくれたのだ。
「ありがとうございます。是非お願いしたいです」
「ヤ村で討伐完了を知らせる必要があるのかな?それとも、草原に行って討伐したらギルドに完了届けでいいのかな?」
ヤ村に行く必要があるのか?直接討伐をしに行ってもいいのかを尋ねられる。
「ギルドに証明部位を持って行けば完了ですね。なので、草原に連れて行って貰えれば助かります」
「わかったよ。なら僕達が先行するからついてきて。身体強化」
そう言うと、リーダーもメンバー達も全員が身体強化を使い走り出す。アレクも、マンテ爺についていくように言うのであった。
「そうだ!僕達の自己紹介がまだだったね。僕は、リッド!夜明けの雫のリーダーをしているよ。これでもS級だよ」
リッドは、走りながら器用に振り返り自己紹介をする。
「あたいは、リン!よろしくね」
リンは、青髪のショートカットで、小動物のような感じの女の子である。
「私は、ラミリスよ。お姉さんが守ってあげるから危なくなったら言うのよ」
ラミリスは、魔法使いなのだろうという格好をしているが、それでも巨乳なのがわかる程、膨れ上がっているのだ。顔も美人である。
「俺は、ゼフだ!何かあったら俺の後ろに隠れていろ」
ゼフは、大盾使いのようで、背中に大きな盾を背負っている。身長も大きく筋肉質で頼れるアニキといった感じだ。
「ありがとうございます。俺はアレクです。こっちがマンテ爺です。マンテ爺、挨拶して」
「マンティコアのマンテ爺じゃ。よろしい頼むのぅ」
マンテ爺が、まさか話せると思っていなかった夜明けの雫の面々は驚いた顔をするのであった。
「え?なになに?すご~い!話せる従魔とか珍しい~」
リンが目を輝かせてマンテ爺を見る。
「リン、それを言うならマンティコアを従魔にしてる時点で珍しいよ」
「リーダー、それを言うならアレクくん自体がじゃない?気づいてるよね?」
「気づいてるよ。B級以上の強さはあるよね?多分僕達より強いんじゃないかな?だからこそ気になるんだよ」
リッドが、そう言うと全員がうんうんと頷くのだった。どうやらアレクの強さを見抜いているらしいのである。
「それにしても、王都にいない間に、こんな子がいてるなんて...お姉さんも興味津々よ」
どうやら夜明けの雫は、王都を離れて依頼を受けに行っていたようである。
「皆さんは、どこかに依頼に行っていたのですか?」
アレクは、どんな依頼を受けに行っていたのか気になって聞いてみる。
「ドラゴンを一体綺麗な状態で討伐とドラゴンの生態を調べる依頼だよ。それで、一年くらい王都を離れていたんだ」
なんだが、凄い大変な依頼だなと感じるアレク。
「そんな依頼もあるんですね。よく一年もかかる依頼を受けましたね」
「いつか貴族になるのが夢でね。貴族とのコネを作りたかったんだよ。それに、当分は依頼を受けなくてもいいくらいの儲けになるしね」
まさかの貴族になりたいという意外な夢で驚くアレク。
「ちなみに、そんな大それた依頼を出した貴族って誰なんですか?」
「ん?ハーバイロ伯爵様だよ」
「え?」
「どうしたんだい?」
ハーバイロ伯爵は、今や国外追放になり魔ノ国にいるのである。アレクは、まさかの人物の名前に思わず声が出てしまったのだ。
「えっと...ハーバイロ伯爵は、既に国外追放になっていますよ。ちなみに、俺はアレク・フォン・タカハシ辺境伯です。これが、一応貴族の証です」
魔法鞄から貴族の証を出してリッドに見せるのだった。
それを見たリッドは、走るのをやめて固まる。
「えぇぇぇぇ~辺境伯様ぁぁぁぁ」
リッドは、これでもかと言う程の大声を上げるのであった。
討伐依頼を受けに来たはいいが、絡まれてしまい、なかなか目的の討伐にいけなかったが、やっと目的を果たせるのだった。
「ありがとうございます。それで、場所はどこになりますか?」
「ヤ村の近くの草原に出没しているとのことです。地図をお渡し致しますね」
そう言って簡易的な地図を渡してくれた。アレクは、地図を受け取って見るが大まか過ぎてわからないのであった。
「と、とりあえず行ってみます。ありがとうございました」
アレクは、なんとかなるだろうと思って、ギルドを出る。
「思わず寝てしまったわい。それで、今から討伐かのぅ?」
決闘の間、ずっとアレクの胸の中に入っていたマンテ爺は、アレクの温もりを感じてそのまま寝てしまっていたのである。
「マンテ爺、なかなか出てこないと思ったら寝てたんだね。そうだよ。今からサンダーバード討伐に行く感じ。でも場所がさっぱりなんだよね。この地図酷いよね?」
アレクの胸元から顔を出して地図を覗くマンテ爺。
「うむ...確かにわかりにくいわい。じゃが、とりあえずこの方向に行ってみるのがええじゃろう」
「そうだね。マンテ爺頼んだよ」
「うむ!わかったわい」
そのような話をしながら王都を出て目的地に向かうのだった。
◆
あれから、マンテ爺に乗ってヤ村という場所に向かっている。しかし、道行く人とすれ違う度に「ギャー」と言われて大変なことになっている。終いには、冒険者に剣を向けられてしまったのだ。
「さっきは、すまなかった。まさかマンティコアを従魔にしているとは思わなくてね」
剣を向けてきた冒険者のリーダーらしき人物が謝ってくる。
「いえいえ、こちらこそ驚かせてしまい、ごめんなさい」
「でもまさか君みたいな子がB級とは驚いたよ」
従魔であることと冒険者であることを証明する為に、アレクの冒険者証を見せたのだ。
「よく言われます。さっきもギルドで無駄に絡まれましたしね」
「気に触ったなら謝るよ。あ!アレクくんは、依頼中だったかな?それなら引き止めてしまって悪かったね」
「大丈夫ですよ!ヤ村を探していたのですが、この地図だと分かりづらくて...目的地はこの草原なんです」
リーダーに、地図を見せると額に手をやり、ヤレヤレといった表情をする。
「相変わらずギルドは酷い地図を渡すね。この場所なら案内できるから連れていこうか?お前達もいいよね?」
すると、メンバー達も構わないといった表情や返事を返してくれたのだ。
「ありがとうございます。是非お願いしたいです」
「ヤ村で討伐完了を知らせる必要があるのかな?それとも、草原に行って討伐したらギルドに完了届けでいいのかな?」
ヤ村に行く必要があるのか?直接討伐をしに行ってもいいのかを尋ねられる。
「ギルドに証明部位を持って行けば完了ですね。なので、草原に連れて行って貰えれば助かります」
「わかったよ。なら僕達が先行するからついてきて。身体強化」
そう言うと、リーダーもメンバー達も全員が身体強化を使い走り出す。アレクも、マンテ爺についていくように言うのであった。
「そうだ!僕達の自己紹介がまだだったね。僕は、リッド!夜明けの雫のリーダーをしているよ。これでもS級だよ」
リッドは、走りながら器用に振り返り自己紹介をする。
「あたいは、リン!よろしくね」
リンは、青髪のショートカットで、小動物のような感じの女の子である。
「私は、ラミリスよ。お姉さんが守ってあげるから危なくなったら言うのよ」
ラミリスは、魔法使いなのだろうという格好をしているが、それでも巨乳なのがわかる程、膨れ上がっているのだ。顔も美人である。
「俺は、ゼフだ!何かあったら俺の後ろに隠れていろ」
ゼフは、大盾使いのようで、背中に大きな盾を背負っている。身長も大きく筋肉質で頼れるアニキといった感じだ。
「ありがとうございます。俺はアレクです。こっちがマンテ爺です。マンテ爺、挨拶して」
「マンティコアのマンテ爺じゃ。よろしい頼むのぅ」
マンテ爺が、まさか話せると思っていなかった夜明けの雫の面々は驚いた顔をするのであった。
「え?なになに?すご~い!話せる従魔とか珍しい~」
リンが目を輝かせてマンテ爺を見る。
「リン、それを言うならマンティコアを従魔にしてる時点で珍しいよ」
「リーダー、それを言うならアレクくん自体がじゃない?気づいてるよね?」
「気づいてるよ。B級以上の強さはあるよね?多分僕達より強いんじゃないかな?だからこそ気になるんだよ」
リッドが、そう言うと全員がうんうんと頷くのだった。どうやらアレクの強さを見抜いているらしいのである。
「それにしても、王都にいない間に、こんな子がいてるなんて...お姉さんも興味津々よ」
どうやら夜明けの雫は、王都を離れて依頼を受けに行っていたようである。
「皆さんは、どこかに依頼に行っていたのですか?」
アレクは、どんな依頼を受けに行っていたのか気になって聞いてみる。
「ドラゴンを一体綺麗な状態で討伐とドラゴンの生態を調べる依頼だよ。それで、一年くらい王都を離れていたんだ」
なんだが、凄い大変な依頼だなと感じるアレク。
「そんな依頼もあるんですね。よく一年もかかる依頼を受けましたね」
「いつか貴族になるのが夢でね。貴族とのコネを作りたかったんだよ。それに、当分は依頼を受けなくてもいいくらいの儲けになるしね」
まさかの貴族になりたいという意外な夢で驚くアレク。
「ちなみに、そんな大それた依頼を出した貴族って誰なんですか?」
「ん?ハーバイロ伯爵様だよ」
「え?」
「どうしたんだい?」
ハーバイロ伯爵は、今や国外追放になり魔ノ国にいるのである。アレクは、まさかの人物の名前に思わず声が出てしまったのだ。
「えっと...ハーバイロ伯爵は、既に国外追放になっていますよ。ちなみに、俺はアレク・フォン・タカハシ辺境伯です。これが、一応貴族の証です」
魔法鞄から貴族の証を出してリッドに見せるのだった。
それを見たリッドは、走るのをやめて固まる。
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