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第6章 帝国の侵略
第281話 帝都の宿で作戦会議と寝坊助三人衆!
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何台もの乗り合い馬車を乗り継いで、5日かけて帝都に着いたのであった。
「次のやつ、身分証を出せ」
これまでに訪れた街もそうなのだが、やはり偉そうな兵士ばかりなのだ。
そして、言われた通りに冒険者証を出すオレール達。
「冒険者か!とりあえず剣と防具...防具は皮か、なら剣を置いていけ!それと金もあるなら置いていけよ」
またまたオレール達は、言われた通りに剣や金を渡す。何故、逆らわないかというとここで騒ぎになりたくないのと、貴重品は魔袋に全て入れているからだ。
「素直でいいな。通っていいぞ。次のやつこい!」
素直に言うことを聞いたお陰ですんなりと中に入れてもらえた三人。
「あの対応に慣れてきた自分が情けなくなるよ...」
オレールとヘリオスがうんうんと頷きながら帝都を歩くのだった。
「とりあえず、宿を見つけてゆっくりしたいですね。ここまで休まず来ましたからね」
早くマルティル辺境伯の家族を救いたいと思った三人は、ノンストップで帝都まできたのである。
「そうだね。早く体を拭きたいのと服を着替えたいよ」
ルーヘンは、自分の服の匂いを嗅いで嫌な顔をするのであった。
それから、暫く歩くと無事に宿を見つけて、三人は体を拭いて新しい服に着替えることができた。
「作戦は、どのような感じですか?」
オレールが、今回の捕縛or殺害と奪還作戦を聞く。
「オレールに正面で暴れてもらっている間に、俺が皇帝を捕縛か殺害!ヘリオスは、マルティル辺境伯様の家族を救い出すという作戦だね」
今回に限り対等でいいということで、呼び捨てにするルーヘン。
「また私が、損な役回りですね。手加減なしに暴れ回っていいですか?」
「敵を引き付けてくれるならどんなことをしてもいいよ。一撃が強力で魔力量が一番多いオレールにしか任せられない役回りだからね」
ルーヘンが、本音で語るもオレールは、「はぁ~」とため息をついて「わかりましたよ」と渋々了承するのだった。
「俺とヘリオスは、速攻で終わらせる必要があるから出し惜しみなしに帝国兵士を倒していくよ。回復ポーションもあるしね。作戦終了の合図は...」
大きな魔法を打ち上げたら終了の合図として、それを確認したらオレールは、即時撤退することを言われる。
「わかりました。なんとか耐えてみせますよ。なるべく早く終わらせて下さいね。帝国兵士は、ゴキブリみたいに湧いてきそうですから」
オレールが、帝都に来てからの兵士の姿を思い浮かべて話すのだった。こう考えるのも、街を歩くと右を向いても左を向いても兵士だらけだったからである。
「任せてよ。すぐに終わらせるからさ」
「任せて下さい」
ルーヘンとヘリオスが、自信満々に返事を返してくる。
「それなら、私も努力しないといけませんね」
与えられた仕事は、きっちりこなさないといけないなと気合いを入れるオレール。
「いつ決行予定ですか?」
「明日の夜かな。それまでは、自由行動ということにしよう」
それから、旅の疲れがあったのだろう。その日は、早くに全員が床に就き、すぐに寝てしまうのだった。
◆
なんと三人は、疲れていた所為か、決行日の夜まで寝てしまっていたのだ。
「やってしまいましたね。こんな時間まで寝てしまうとは...」
「本当に疲れていたんですね。それに、いつもより快調な気がしますよ」
「俺はまだ眠いよ。でもそうも言ってられないね。一仕事しますかね」
三人は、各々話しながらも着替えて準備をする。
そうして着替えた三人は、城へと向かうのであった。
「思った以上に兵士の数が多いですね。オレール殿、負担をかけますが、よろしくお願いします」
ヘリオスが、申し訳なさそうにオレールに言う。
「気にしないで下さい。元から簡単には行かないと思っていましたから。お互い全力で行きましょう」
有象無象が相手だとしても、数で押し切られてしまっては、どうすることもできないと思っているオレールは、最初から全力を出そうと言うのだった。
「間違えても城を破壊しないでくれるかい?俺達も死んじゃうからさ」
「わかっていますよ。なるべく当たらないようにしますね」
それを聞いた二人は、これは絶対当たるなと確信して、死なないように立ち回らなくてはと思うのであった。
「じゃあ、俺とヘリオスは、離れたところにいるから、派手にやっちゃってよ」
「わかりました。派手に開幕の狼煙を上げるとしますよ」
そう言ってオレールは、ニヤリと笑うのであった。
「次のやつ、身分証を出せ」
これまでに訪れた街もそうなのだが、やはり偉そうな兵士ばかりなのだ。
そして、言われた通りに冒険者証を出すオレール達。
「冒険者か!とりあえず剣と防具...防具は皮か、なら剣を置いていけ!それと金もあるなら置いていけよ」
またまたオレール達は、言われた通りに剣や金を渡す。何故、逆らわないかというとここで騒ぎになりたくないのと、貴重品は魔袋に全て入れているからだ。
「素直でいいな。通っていいぞ。次のやつこい!」
素直に言うことを聞いたお陰ですんなりと中に入れてもらえた三人。
「あの対応に慣れてきた自分が情けなくなるよ...」
オレールとヘリオスがうんうんと頷きながら帝都を歩くのだった。
「とりあえず、宿を見つけてゆっくりしたいですね。ここまで休まず来ましたからね」
早くマルティル辺境伯の家族を救いたいと思った三人は、ノンストップで帝都まできたのである。
「そうだね。早く体を拭きたいのと服を着替えたいよ」
ルーヘンは、自分の服の匂いを嗅いで嫌な顔をするのであった。
それから、暫く歩くと無事に宿を見つけて、三人は体を拭いて新しい服に着替えることができた。
「作戦は、どのような感じですか?」
オレールが、今回の捕縛or殺害と奪還作戦を聞く。
「オレールに正面で暴れてもらっている間に、俺が皇帝を捕縛か殺害!ヘリオスは、マルティル辺境伯様の家族を救い出すという作戦だね」
今回に限り対等でいいということで、呼び捨てにするルーヘン。
「また私が、損な役回りですね。手加減なしに暴れ回っていいですか?」
「敵を引き付けてくれるならどんなことをしてもいいよ。一撃が強力で魔力量が一番多いオレールにしか任せられない役回りだからね」
ルーヘンが、本音で語るもオレールは、「はぁ~」とため息をついて「わかりましたよ」と渋々了承するのだった。
「俺とヘリオスは、速攻で終わらせる必要があるから出し惜しみなしに帝国兵士を倒していくよ。回復ポーションもあるしね。作戦終了の合図は...」
大きな魔法を打ち上げたら終了の合図として、それを確認したらオレールは、即時撤退することを言われる。
「わかりました。なんとか耐えてみせますよ。なるべく早く終わらせて下さいね。帝国兵士は、ゴキブリみたいに湧いてきそうですから」
オレールが、帝都に来てからの兵士の姿を思い浮かべて話すのだった。こう考えるのも、街を歩くと右を向いても左を向いても兵士だらけだったからである。
「任せてよ。すぐに終わらせるからさ」
「任せて下さい」
ルーヘンとヘリオスが、自信満々に返事を返してくる。
「それなら、私も努力しないといけませんね」
与えられた仕事は、きっちりこなさないといけないなと気合いを入れるオレール。
「いつ決行予定ですか?」
「明日の夜かな。それまでは、自由行動ということにしよう」
それから、旅の疲れがあったのだろう。その日は、早くに全員が床に就き、すぐに寝てしまうのだった。
◆
なんと三人は、疲れていた所為か、決行日の夜まで寝てしまっていたのだ。
「やってしまいましたね。こんな時間まで寝てしまうとは...」
「本当に疲れていたんですね。それに、いつもより快調な気がしますよ」
「俺はまだ眠いよ。でもそうも言ってられないね。一仕事しますかね」
三人は、各々話しながらも着替えて準備をする。
そうして着替えた三人は、城へと向かうのであった。
「思った以上に兵士の数が多いですね。オレール殿、負担をかけますが、よろしくお願いします」
ヘリオスが、申し訳なさそうにオレールに言う。
「気にしないで下さい。元から簡単には行かないと思っていましたから。お互い全力で行きましょう」
有象無象が相手だとしても、数で押し切られてしまっては、どうすることもできないと思っているオレールは、最初から全力を出そうと言うのだった。
「間違えても城を破壊しないでくれるかい?俺達も死んじゃうからさ」
「わかっていますよ。なるべく当たらないようにしますね」
それを聞いた二人は、これは絶対当たるなと確信して、死なないように立ち回らなくてはと思うのであった。
「じゃあ、俺とヘリオスは、離れたところにいるから、派手にやっちゃってよ」
「わかりました。派手に開幕の狼煙を上げるとしますよ」
そう言ってオレールは、ニヤリと笑うのであった。
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